iPhoneはSamsungを「デザイン」について訴訟を起こす
米Appleは「韓国Samsung ElectronicsがiPhoneを模倣した」とする自らの主張の正しさを裏付けるべく、工業デザインの専門家を証人として法廷に招いた。Appleによれば、この模倣はAppleが2007年にiPhoneを発売したことでSamsungが「デザインの危機」に追い込まれた結果だという。
8月3日  には、弁護士により、Apple副社長のエディ・キュー氏が2011年1月  、当時最高執行責任者(COO)を務めていたティム・クック氏に対し、小型版iPad「mini-iPad」の開発を促していたことが明らかにされた。キュー氏は、7インチタブレットの市場があると確信していたという。キュー氏のメールによると、Appleの共同創業者である故スティーブ・ジョブズ氏もこのアイデアを「受け入れていた」とのこと。このニュースを受けて、GoogleやAmazonの安価なタブレットに対抗すべく、Appleがmini-iPadの開発を計画しているとのうわさも沸き立っている。
6日には、Appleは自らの主張の正しさを裏付けるべく、工業デザインの専門家を証人として法廷に招いた。工業デザインの分野で豊富な経験を持ち、自ら約70の特許を所有している大学教授のピーター・ブレスラー氏は、Samsungの端末とiPhoneおよびiPadを精査した結果、多くが「実質的に同じにみえる」との結論に達したという。
一方、Samsungは画像と実機を用い、多数の例――例えば、コーナー部分の屈曲率の違い、側面が画面上に若干はみ出している点、ひし形をしたイヤフォンジャックの配置の違い、厚みが均等ではない斜面溝など――を挙げて、双方の端末の差異をアピールした。