ITインフラのソリューション・ディストリビュータである株式会社ネットワールド(本社:東京都千代田区、代表取締役社長 森田 晶一)は、日本郵船グループのIT企業である郵船情報開発株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長 吉永 茂徳)が、顧客システムの構築・検証等に使用する開発環境用ストレージ基盤に、ネットワールドが提供するEMC社製ユニファイドストレージ「EMC VNXe」(以下、VNXe)を採用したことを発表します。

今回の導入対象であるストレージ基盤は、VMwareによって仮想化された大量の顧客向け開発環境を効率よく簡単に管理するために重要なインフラです。同社では、ストレージ分野において豊富な経験と実績を持ち仮想化のエキスパートでもあるネットワールドからの提供により、この基盤を構成するストレージ製品のリプレースとして、高い信頼性・運用管理性・優れたコストパフォーマンスを持つ、VNXeを採用しました。

◆ 導入の背景
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海運ITのエキスパートである郵船情報開発では、日本郵船グループ企業やその他の海運関連企業に対してトータルなITソリューションを提供しています。そのため社内には開発用サーバが200以上も存在し、物理システムのままで保有するのは非常に負担が大きく、同社ではVMwareによる仮想化を行うことで効率化を図っています。
 従来は、ネットワールドが提供したEMC社製ネットワークストレージ「EMC CLARiX AX100」を導入し、これらの大量の仮想サーバ群の保存に活用してきました。しかし本稼働開始から約5年が経過し、リプレース時期を迎えたことをきっかけに、新たなストレージ製品の導入に踏み切りました。


◆ 導入のポイントと成果
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今回の導入にあたり、VNXeが評価された主なポイントと成果は以下の通りです。

・高い信頼性・可用性
 ストレージに保存されている開発環境は、顧客システムの構築や改修、ソフトウェアのアップグレードなどに頻繁に利用されるため、極めて高い信頼性と可用性が求められました。従来使用していたAX100は、5年間の稼働期間中にほとんどトラブルがなく、同社ではこの経験を通じてEMCストレージの信頼性・可用性を高く評価していました。そこで今回のリプレースでも、高度なデータ保護機能や冗長化機構を備えたVNXeを選択しています。

・優れた運用管理性
 同社では社内で経験・ノウハウを積んだ製品を、外部へのソリューション提供でも活用しています。顧客企業の中には専任のシステム管理者がいない企業も少なくないため、製品選定を行う際には運用管理性の高さも重視しています。その点、VNXeに標準で付属する運用管理ソフト「Unisphere(ユニスフィア)」は、分かりやすいGUIによる高い操作性を実現しているため、ストレージに関する高度な専門知識のないユーザでも容易に機器の状況把握や設定作業が行うことが出来ます。また、VMware導入で欠かせない共有ストレージの設定なども、ウィザードを使用して簡単に行えるため、同社でも運用管理の効率化・省力化に成功しています。

・優れたコストパフォーマンス
 VNXeは高速なSASディスクと大容量で安価なNL-SASディスクの両方に対応しており、用途や目的に応じて選択することができます。今回のシステムは比較的低負荷な仮想サーバーが多いことから、NL-SASディスクを採用することで、コスト削減による投資利益率向上を実現しています。ブロックアクセス時のプロトコルは、AX100時代のFCからiSCSIへと変更されていますが、大容量キャッシュ搭載の効果などにより、従来の約2倍の性能を達成。VMware環境においても、iSCSIとNFSでほぼ変わらない性能を発揮し、パフォーマンスも充分であると評価されています。

※EMC製品の情報は、http://www.networld.co.jp/emc/main.htm をご覧ください。


◆ 今後の展開
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VNXeの導入効果を高く評価した同社では、今後顧客企業向けソリューションでも積極的にVNXeを利用し、業務効率化やITコスト削減に貢献するための切り札として活用していく構えです。


※システム構成図を以下でご覧いただけます。
http://www.networld.co.jp/news/press2011/1214.htm