明星大学(東京都日野市 学長:冨樫伸)では、2024年11月30日(土)  に『学校をつくる、難民の挑戦』を上映します。今回の上映会は、「難民映画祭パートナーズ」上映会として、UNHCR(国連難民高等弁務官事務所)の活動を支える日本の公式支援窓口である国連UNHCR協会の後援を受けて開催されます。「難民映画祭パートナーズ」は、国連UNHCR協会が主催し、映画を通して難民問題への理解とポジティブな共感を広げる難民映画祭の取り組みに賛同する学校や企業が行う上映イベントの総称です。

◆学生が映画に字幕をつけ、上映会も運営
明星大学人文学部 国際コミュニケーション学科では2014年より「映像翻訳」という通年の講義を行っています。4月から始まった前期講義では映画やテレビ番組における映像翻訳の手法を学び、夏休みの約8日間を使って本作『学校をつくる、難民の挑戦』の字幕翻訳に取り組みました。現役の映像翻訳者・映像翻訳ディレクターでもある講師陣の指導のもと、「映像翻訳」を履修している学生25名で分担して作成し、特別上映会の企画・運営・PRもすべて学生が担っています。
特別上映会では、作品上映に加えてゲストを招いてのトークイベントも企画予定です。トークイベントの企画立案、上映会のパンフレットやチラシの作成、ウェブサイト制作も学生が中心になり行っています。また、学生がSNSも運営。随時、情報発信を行なっています。

◆参加学生の声
■映像翻訳を経験した感想
この授業に携わった事で適切な映像翻訳を作る時の大変さを多く感じました。例えば字幕制作ソフトやPCの操作方法などを1から学ぶところから始まったので覚えることが多かったです。ですがどれも貴重な体験だと感じました。
他には登場人物が実際に口にして言っているよう意識しながら、どれだけ自然に伝えられるかが難しいポイントでした。どのセリフもただ日本語に置き換えるのではなく、話の流れや話している人の意図があり、それに対して私たち学生も一人一人適切な表現を考えて作りました。難しいポイントを解決した時は達成感とやり甲斐をとても感じられました。(明星大学2年 山本姫華)

■上映作品『学校をつくる、難民の挑戦』を見て
今回この作品を通して私が学んだことは、難民の人が置かれている状況の厳しさはもちろん、その権利の少なさです。まず難民になるために難民申請をしなければならないこと、それが認められるにはかなりの時間がかかり、難民として認められたとしても就労などが厳しく、生活していくことがとても大変なことを知りました。今、私たちが当たり前に生活できているのは安心して住める環境があること、そしてそれが決して当たり前ではないのかを感じる作品だったと思います。(明星大学2年 宮野光希)

■上映会の開催準備について
上映会に向けて、学生はチームに分かれて準備を行っています。私たちSNSチームはInstagramとX(旧Twitter)を通して、映像翻訳の授業内容やチームごとの活動の内容、上映する映画の紹介をしています。みんなで字幕を作り上げた作品をより魅力的に思っていただくために、毎週試行錯誤を重ねて投稿しています。特に投稿する画像やアイコンやヘッダーの画像には力を入れており、すべて1から自分たちで制作したものです!他にも動画チームが作成してくれた動画や配信チームによる上映会がより楽しくなる配信の予告情報も告知しているのでぜひ見てください!(明星大学3年 剣持帆花、2年 箕輪春菜)

明星大学 特別上映会 開催概要
上映作品: 『学校をつくる、難民の挑戦』
開催日時: 2024年11月30日(土)  
上映時間: 13時~15時20分(予定)
開催場所: 明星大学 日野キャンパス(東京都日野市)
参加費: 無料(定員あり。要事前申し込み)
プログラム予定:
1. 履修生発表
2. 映画上映
3. ゲストトーク(詳細は後日発表予定)

主催: 明星大学 国際コミュニケーション学科 「映像翻訳」
後援: 国連UNHCR協会
お申し込み方法:公式サイトの申し込みフォームよりお申し込みください。
公式サイト:https://www.jvtacademy.com/lmc/meisei/2024/
参加申し込み締め切り:2024年11月29日(金)  23時59分。

※教育関係者・教育行政関係者の方は下記まで直接お問い合わせください。
明星大学国際コミュニケーション学科「映像翻訳」講師/ 日本映像翻訳アカデミー 学校教育部門桜井徹二 

◆作品『学校をつくる、難民の挑戦』について
舞台はインドネシアのジャワ島にあるチサルア。そこはオーストラリアのクリスマス島に渡ることを希望する庇護希望者たち(難民認定を待っている人たち)の通過地点として利用されている。インドネシアで生活する庇護希望者には様々な制限があり、教育や就労も禁じられている。そんな中、庇護希望者の当事者であるムザーファとハディムは「どんな環境にいる子どもでも、教育を受ける機会が必要」という信念のもと、庇護希望者の人々と学校を設立することを決めた。様々な困難を乗り越える難民の挑戦、絆、そして強い意志が感じられる作品である。
(監督:ジョリオン・ホフ/ドキュメンタリー/2017年/英語/原題The Staging Post/65分)