株式会社亀岡工務店(事業主体)、株式会社タンタブル一級建築士事務所(設計、デザイン)が、このたび、2024年度グッドデザイン賞(主催:公益財団法人日本デザイン振興会)を受賞しました。生活道路をコモンスペースとして計画し、土間を活用して暮らしを開いた「お隣さんも家族」という暮らし方のデザインが高く評価されました。今回の受賞を契機に次の世代へと残せる環境づくりの拡大を図るとともに、ものづくりにおけるデザインの活用を積極的に推進し、ブランドイメージの向上に務めてまいります(以上趣旨)。

■計画名称:さくらまち・わたり  
     https://www.sakuramachi-watari.jp/
■計画概要:全6棟の建売分譲住宅、福島市渡利
■事業主体:株式会社 亀岡工務店
        https://kameokakoumuten.jp/
■デザイナー:株式会社タンタブル一級建築士事務所      
        http://www.tantable.com
<審査委員の評価コメント>
 建売住宅6軒からなるミニ開発のプロジェクトである。不特定多数が利用する公共道路→ミニ開発内の特定複数の人々が利用する共有通路→そこに面する宅地内前面庭空間→そこから出入りできる玄関→住宅内部というように、パブリック→コモン→プライベートの段階がグラデーショナルな空間として設けられており、公的な空間と私的な空間が分断されないため、人の暮らしが表出する暖かな街並みが形成されている。開発で設けられた通路は車通りの少ない安全な遊び場でもあり、かつての道路空間のような子供の遊び声が聞こえるイキイキとした街並みを形成している点も評価した。2024年10月16日(水)