FullMooNは、過去の楽曲を現在の編成/音楽スタイルで再録したミニアルバム『AncientMooNⅡ』を2024年4月 に発売。彼女たちが次に提示したのが、今年作りあげた新曲のみを詰め込んだ現在の姿。それが、8月14日(水) に発売するミニアルバム『SPREAD』になる。
「理不尽な物語 全て飲み込む勇気が欲しい」と、現状に抗う姿を記した『Reality』。『Another』でも、「どうか暗闇に負けないで逃げないで」とみずからへ問いかけ、彼女たちは『Until the end』を通して、「積み上げた時間は負けない ここからなんだ」と気持ちを奮い立てる。『ドロップ』通して「あの頃の僕らは世界の誰より一番輝いてた」と懐かしさに浸るのも、すべては、ここからもう一つ大きな階段を駆け上がっていくために必要なプロセス。他にも、涙の裏に隠し持った腹黒い女性の本心を歌った『Devil Princess』や、浮気されながらもなお愛する人のことを思いやる『missing』など、FullMooNはミニアルバム『SPREAD』を通して、様々な感情を描きだした。自分を輝かせるためには、ときに痛みや理不尽な思いにも向き合わないといけない。そのようなメッセージも、この作品からは見えてくる。
本作は攻めた表情の多い、いわゆる攻撃的な楽曲を軸に据えた作品だ。同時に、FullMooNらしい甘酸っぱい心模様を綴った『ドロップ』のように、ポップな歌曲も収録。音楽性をより広げた(SPREAD)作品として作り上げている。ミニアルバム『SPREAD』について、4人は以下のように語っていた。少し長くなるが、4人の言葉がこの作品のことを端的に現しているので、ぜひ目を通してもらいたい。
ねね 『Reality』には、現状に不満を感じているリアルな気持ちを描き出しています。この曲を書いた頃はとくに「チキショー!!」という気持ちがありました。『Reality』は得意の病み系の楽曲ですけど(笑)。その気持ちを踏まえて、『Until the end』ではね。
えれん 前向きな気持ちで攻めています。
葵 ねねが『Reality』に書いたのは、メンバーみんなが常日頃感じている気持ちですけど。これはFullMooNに限らず、誰もが日々生きていく中で感じる思い。誰だって毎日の暮らしの中、いろんな理不尽さを覚えながら。それでも前へ進んでいるわけじゃないですか。私たちは『Reality』を「社畜の歌」と呼んでいます (笑)。
ねね 自分を社畜と感じている人たちには、そういう風に刺さるみたいです。『Reality』の中で抱いているモヤモヤとした感情を、『Until the end』では明るく前向きに吹き飛ばしていますけど。もともと『Until the end』は、FullMooNの強みであり、魅力にもなっているえれんの「やんちゃボイス」を生かしたくて、ツインヴォーカルに近い攻めた曲として作りました。
えれん 『Until the end』もそうだし、『Another』でも叫んでいるように、今回は叫び系の楽曲が割と多めになっています。
りん けっして「攻めた曲を」と意識していたわけじゃなかったけど。みんな理不尽さを感じながら生きているから、それが楽曲にも出たんだろうね。
ねね そうかもね。でも、『Devil Princess』と『missing』は自分たちではなく、想像のキャラクターとして書きました。『Devil Princess』に書いたのは、表向きはか弱そうに見せて、じつは腹黒い女の子。女性なら、『Devil Princess』に記した心情をわかる人は相応にいると思いますけど、男性は(女性の涙や、か弱い仕種に)騙されてしまう場合もあるのかなと思って。
えれん こういう女もいるから、女性のいろんな仕種や表情には気をつけろよという注意喚起の歌です。
葵 『missing』は、浮気された女性の歌。浮気されて「あのヤロー!!」とぶち切れるのではなく、「違う、大丈夫」と思い込もうとしてるところが可哀相というか、自分から気持ちが離れてしまっているのに気づいているけど、気づきたくないと思ってしまうところがリアルですよね。
えれん この子はちょっと年上の男性に遊ばれている感じなのも、なんか可哀相だよね。この曲のツインギタープレイはすごく綺麗なので、そこも聴いてください。
りん 『Another』は、今までのFullMooNにはなかった新たなチャレンジ曲です。歌も曲調もすごく格好いい、テクニカルな面を追求した曲になりました。むしろ、「FullMooNはこういう楽曲も表現できるよ」という幅を見せています。この曲のギターソロが格好いいんですよ。
えれん 『Another』自体が、ガールズバンドらしくない渋さを持っている曲だから、ギターソロもちょっと渋い感じで演奏をしてみました。
葵 『ドロップ』は、「溢れる言葉ノートに書いておくよ」や「大切な想いはカバンに閉まっておくから」など、ねねの書いた歌詞が驚くほどキラキラしているんですよ。
ねね わたし、「悩んで泣いた日もある あの子を傷付けたことも ごめんねが言えなくて苦しくて」の歌詞が好きなんです。大人になると心に余裕を持てるようになり、その対処法もわかりますけど。あの当時(10代の頃)は、何事にも必死で、精一杯すぎて心の余裕を持てなかったんですよね。ただし、大人になるにつれいろんな現実を知り、ただただキラキラ真っ直ぐな気持ちではいれなくなった。だからこそ必死に、全力で輝いていたあの頃が眩しく見えるんですよ。そんなキラキラとした『ドロップ』に登場する女の子が、大人になっていろんな現実を知り、『Reality』のように現実はけっして美しいものではないと悩んでしまう。
葵 『Reality』で「現実なんて美しくない」と嘆きながらも、『Until the end』では「積み上げた時間は負けない 向き合った時間は負けない」と自分を奮い立てていく。
りん そんな日々の中、『Devil Princess』に出てくる女の子や、『missing』で他の女性にうつつを抜かす男性のように、世の中にいろんな人がいることを知った主人公は、『Another』を通して自分を見つめ直していくんですね。
ねね 『Another』は、鏡の中の自分。つまり、もう一人の自分自身に問いかけてゆく内容。いろんな病んだ現実を知り、「どうか暗闇に負けないで逃げないで 僕が手を引く」と自分を奮い立てながらも、「羽根を広げても飛べなくて飛べなくて 此処でまた散る」と書いたように、結局は理想と現実の狭間で葛藤をしてゆく。だからこそ。。。
葵 『ドロップ』で眩しかったあの頃の自分の姿を思い出し、ふたたび『Reality』を通して現実に戻るんだけど…。
ねね やっぱし理不尽さを感じてしまう。でも、『Until the end』でふたたび気持ちを奮い立てる。そういう延々とループしてゆく物語を、 ミニアルバム『SPREAD』には描きだしています。
FullMooNは、8月31日 に赤羽ReNY alphaで「FullMooN 12th ANNIVERSARY ONE-MAN LIVE THE LEGEND OF FullMooN~そして伝説~」と題したワンマン公演を行う。この日は、Empressのみつき、Siriusのあにゃ、2人のギタリストがゲストで出演する。最後に、同公演の見どころをメンバーの言葉を通して記したい。
えれん 今回のワンマン公演はミニアルバム『SPREAD』を軸に据えた公演にしつつ、FullMooNにはツインギターを生かした楽曲がいくつもあるからこそ、今回は2人をゲストに招いて、それぞれ何曲か一緒に演奏をしながら豪華な姿も見せていきたいなと思って。いつもとはちょっと異なるワンマン公演にもなりそうだし、一段違うFullMooNのライブをお見せしていけると思います。I.D.JAPANさんに提供していただいた新衣装も、この日の公演からお披露目します。
ねね 普段のライブでも、私たちは観た人たちをかならず満足させている。結果、FullMooN中毒になる人たちが増えているから、もっともっとそういう人たちをSPREADしていきたい。FullMooNのライブは一度触れたら離さないし、みんなも離れられなくなるはず。ぜひ、ワンマン公演に足を運んでください。
TEXT:長澤智典
FullMooN「Reality」 MV Full
『SPREAD』
発売日 2024年8月14日(水)
定価 ¥2.750(税抜価格 ¥2,500)
▶収録曲
1.Reality
2.Until the end
3.Devil Princess
4.missing
5.Another
6.ドロップ
▶予約特典
・ディスクユニオン特典
サイン入り生写真(各メンバーランダム全4種+シークレット)
・タワーレコード特典
特製着せ替えジャケット
8月31 日(土)赤羽ReNY alphaワンマンライブ
FullMooN 12th ANNIVERSARY ONE-MAN LIVE
THE LEGEND OF FullMooN ~そして伝説へ~
【GUEST】Risky Melody
[OPEN/START]15:45 / 16:30
一般¥4,000 / ¥4,500 (D代別)
プレミアムチケット\10,000 (D代別)
最新情報は、こちらから。
https://www.tatenaga.net/
公式HP:http://tatenaga.net
公式X:https://x.com/FullMooN_tw
https://x.com/FullMooN_live
「理不尽な物語 全て飲み込む勇気が欲しい」と、現状に抗う姿を記した『Reality』。『Another』でも、「どうか暗闇に負けないで逃げないで」とみずからへ問いかけ、彼女たちは『Until the end』を通して、「積み上げた時間は負けない ここからなんだ」と気持ちを奮い立てる。『ドロップ』通して「あの頃の僕らは世界の誰より一番輝いてた」と懐かしさに浸るのも、すべては、ここからもう一つ大きな階段を駆け上がっていくために必要なプロセス。他にも、涙の裏に隠し持った腹黒い女性の本心を歌った『Devil Princess』や、浮気されながらもなお愛する人のことを思いやる『missing』など、FullMooNはミニアルバム『SPREAD』を通して、様々な感情を描きだした。自分を輝かせるためには、ときに痛みや理不尽な思いにも向き合わないといけない。そのようなメッセージも、この作品からは見えてくる。
本作は攻めた表情の多い、いわゆる攻撃的な楽曲を軸に据えた作品だ。同時に、FullMooNらしい甘酸っぱい心模様を綴った『ドロップ』のように、ポップな歌曲も収録。音楽性をより広げた(SPREAD)作品として作り上げている。ミニアルバム『SPREAD』について、4人は以下のように語っていた。少し長くなるが、4人の言葉がこの作品のことを端的に現しているので、ぜひ目を通してもらいたい。
ねね 『Reality』には、現状に不満を感じているリアルな気持ちを描き出しています。この曲を書いた頃はとくに「チキショー!!」という気持ちがありました。『Reality』は得意の病み系の楽曲ですけど(笑)。その気持ちを踏まえて、『Until the end』ではね。
えれん 前向きな気持ちで攻めています。
葵 ねねが『Reality』に書いたのは、メンバーみんなが常日頃感じている気持ちですけど。これはFullMooNに限らず、誰もが日々生きていく中で感じる思い。誰だって毎日の暮らしの中、いろんな理不尽さを覚えながら。それでも前へ進んでいるわけじゃないですか。私たちは『Reality』を「社畜の歌」と呼んでいます (笑)。
ねね 自分を社畜と感じている人たちには、そういう風に刺さるみたいです。『Reality』の中で抱いているモヤモヤとした感情を、『Until the end』では明るく前向きに吹き飛ばしていますけど。もともと『Until the end』は、FullMooNの強みであり、魅力にもなっているえれんの「やんちゃボイス」を生かしたくて、ツインヴォーカルに近い攻めた曲として作りました。
えれん 『Until the end』もそうだし、『Another』でも叫んでいるように、今回は叫び系の楽曲が割と多めになっています。
りん けっして「攻めた曲を」と意識していたわけじゃなかったけど。みんな理不尽さを感じながら生きているから、それが楽曲にも出たんだろうね。
ねね そうかもね。でも、『Devil Princess』と『missing』は自分たちではなく、想像のキャラクターとして書きました。『Devil Princess』に書いたのは、表向きはか弱そうに見せて、じつは腹黒い女の子。女性なら、『Devil Princess』に記した心情をわかる人は相応にいると思いますけど、男性は(女性の涙や、か弱い仕種に)騙されてしまう場合もあるのかなと思って。
えれん こういう女もいるから、女性のいろんな仕種や表情には気をつけろよという注意喚起の歌です。
葵 『missing』は、浮気された女性の歌。浮気されて「あのヤロー!!」とぶち切れるのではなく、「違う、大丈夫」と思い込もうとしてるところが可哀相というか、自分から気持ちが離れてしまっているのに気づいているけど、気づきたくないと思ってしまうところがリアルですよね。
えれん この子はちょっと年上の男性に遊ばれている感じなのも、なんか可哀相だよね。この曲のツインギタープレイはすごく綺麗なので、そこも聴いてください。
りん 『Another』は、今までのFullMooNにはなかった新たなチャレンジ曲です。歌も曲調もすごく格好いい、テクニカルな面を追求した曲になりました。むしろ、「FullMooNはこういう楽曲も表現できるよ」という幅を見せています。この曲のギターソロが格好いいんですよ。
えれん 『Another』自体が、ガールズバンドらしくない渋さを持っている曲だから、ギターソロもちょっと渋い感じで演奏をしてみました。
葵 『ドロップ』は、「溢れる言葉ノートに書いておくよ」や「大切な想いはカバンに閉まっておくから」など、ねねの書いた歌詞が驚くほどキラキラしているんですよ。
ねね わたし、「悩んで泣いた日もある あの子を傷付けたことも ごめんねが言えなくて苦しくて」の歌詞が好きなんです。大人になると心に余裕を持てるようになり、その対処法もわかりますけど。あの当時(10代の頃)は、何事にも必死で、精一杯すぎて心の余裕を持てなかったんですよね。ただし、大人になるにつれいろんな現実を知り、ただただキラキラ真っ直ぐな気持ちではいれなくなった。だからこそ必死に、全力で輝いていたあの頃が眩しく見えるんですよ。そんなキラキラとした『ドロップ』に登場する女の子が、大人になっていろんな現実を知り、『Reality』のように現実はけっして美しいものではないと悩んでしまう。
葵 『Reality』で「現実なんて美しくない」と嘆きながらも、『Until the end』では「積み上げた時間は負けない 向き合った時間は負けない」と自分を奮い立てていく。
りん そんな日々の中、『Devil Princess』に出てくる女の子や、『missing』で他の女性にうつつを抜かす男性のように、世の中にいろんな人がいることを知った主人公は、『Another』を通して自分を見つめ直していくんですね。
ねね 『Another』は、鏡の中の自分。つまり、もう一人の自分自身に問いかけてゆく内容。いろんな病んだ現実を知り、「どうか暗闇に負けないで逃げないで 僕が手を引く」と自分を奮い立てながらも、「羽根を広げても飛べなくて飛べなくて 此処でまた散る」と書いたように、結局は理想と現実の狭間で葛藤をしてゆく。だからこそ。。。
葵 『ドロップ』で眩しかったあの頃の自分の姿を思い出し、ふたたび『Reality』を通して現実に戻るんだけど…。
ねね やっぱし理不尽さを感じてしまう。でも、『Until the end』でふたたび気持ちを奮い立てる。そういう延々とループしてゆく物語を、 ミニアルバム『SPREAD』には描きだしています。
FullMooNは、8月31日 に赤羽ReNY alphaで「FullMooN 12th ANNIVERSARY ONE-MAN LIVE THE LEGEND OF FullMooN~そして伝説~」と題したワンマン公演を行う。この日は、Empressのみつき、Siriusのあにゃ、2人のギタリストがゲストで出演する。最後に、同公演の見どころをメンバーの言葉を通して記したい。
えれん 今回のワンマン公演はミニアルバム『SPREAD』を軸に据えた公演にしつつ、FullMooNにはツインギターを生かした楽曲がいくつもあるからこそ、今回は2人をゲストに招いて、それぞれ何曲か一緒に演奏をしながら豪華な姿も見せていきたいなと思って。いつもとはちょっと異なるワンマン公演にもなりそうだし、一段違うFullMooNのライブをお見せしていけると思います。I.D.JAPANさんに提供していただいた新衣装も、この日の公演からお披露目します。
ねね 普段のライブでも、私たちは観た人たちをかならず満足させている。結果、FullMooN中毒になる人たちが増えているから、もっともっとそういう人たちをSPREADしていきたい。FullMooNのライブは一度触れたら離さないし、みんなも離れられなくなるはず。ぜひ、ワンマン公演に足を運んでください。
TEXT:長澤智典
FullMooN「Reality」 MV Full
『SPREAD』
発売日 2024年8月14日(水)
定価 ¥2.750(税抜価格 ¥2,500)
▶収録曲
1.Reality
2.Until the end
3.Devil Princess
4.missing
5.Another
6.ドロップ
▶予約特典
・ディスクユニオン特典
サイン入り生写真(各メンバーランダム全4種+シークレット)
・タワーレコード特典
特製着せ替えジャケット
8月31 日(土)赤羽ReNY alphaワンマンライブ
FullMooN 12th ANNIVERSARY ONE-MAN LIVE
THE LEGEND OF FullMooN ~そして伝説へ~
【GUEST】Risky Melody
[OPEN/START]15:45 / 16:30
一般¥4,000 / ¥4,500 (D代別)
プレミアムチケット\10,000 (D代別)
最新情報は、こちらから。
https://www.tatenaga.net/
公式HP:http://tatenaga.net
公式X:https://x.com/FullMooN_tw
https://x.com/FullMooN_live