Linuxの成長促進に取り組むグローバルな非営利団体である The Linux Foundation (略称: LF) は、2011年11月   28日に横浜で開催する第1回 Automotive Linux Summit のプログラムとスケジュールを発表しました。

Automotive Linux Summit (ALS) は、自動車業界、Linux 開発者コミュニティ、およびモビリティ エコシステムの優れた人材が一堂に会します。 ALSは、Linux と自動車技術にフォーカスした、ベンダー中立なビジネス&テクニカル カンファレンスであり、車載オンボード システムから、車対車および車対インフラの通信向けクラウド ソリューションに至るまで、自動車アプリケーションにおいて Linux / OSSをどう活用したらよいかを学ぶことができます。

日本で開催されることになった第1回は、大手自動車メーカーと Linux カーネル コミュニティによる 6つの基調講演が予定されています。これに加えて 15の分科会セッションがあり、自動車の Linux、自動車における HTML5 テクノロジ、コンプライアンス、車載インフォテインメントの各成功事例をはじめ、さまざまなテーマをカバーしています。

以下のような基調講演者が確定しています。

* 村田賢一氏 (トヨタ自動車株式会社 第1電子開発部主査):
“Opening Up the Automotive Industry - - Open Innovation for IVI, and Beyond”

* 村松寿郎氏 (日産自動車)、Graham Smethurst 氏 (BMWインフォテインメント アーキテクチャ デザイン責任者)、村田賢一氏 (トヨタ自動車)、Jim Zemlin (The Linux Foundation) によるパネル ディスカッション: “How Can We Make It Happen?”

* 宗像義恵 氏(インテル株式会社 取締役副社長):
“The Importance of Automotive Industry Collaboration Surrounding Linux”

* Graham Smethurst 氏 (GENIVI Alliance 会長兼任):
“Open Source Lessons Learned From GENIVI”

* Greg Kroah-Hartman 氏 (Linux カーネル開発者、SUSE 社所属):
“A History of the Linux Kernel and the Kernel Community”

* Juha-Matti Liukkonen氏 (Symbio 社デバイス製作部門 CTO):
“How next generation IVI systems are built”

* Jim Zemlin (The Linux Foundation):
「自動車分野で Linux が克服しなければならない課題について」の概説


The Linux Foundation のエグゼクティブ ディレクターである Jim Zemlin は、次のように述べています。
「Linux は、長期的なサポートを望む自動車メーカーの声に応えることができるため、自動車業界において強い競争力を持っています。しかし、人と車とのコミュニケーションに変革をもたらすために Linux がやろうとしていることは、始まったばかりです。Automotive Linux Summit は、そのような取り組みの一助になるでしょう。」

Automotive Linux Summit は、各種スポンサーからの支援を受けています。プラチナ スポンサーは、トヨタ自動車、Intel および Symbio です。ゴールドスポンサーは、GENIVI Alliance、シルバー スポンサーは、Black Duck Software、クラリオン、富士通テン、Nomovok、Palamida、ルネサス エレクトロニクスです。

Automotive Linux Summit のプログラムについては以下をご覧ください。
https://events.linuxfoundation.org/events/automotive-linux-summit/schedule

また、入場ご希望の方は以下からお申し込みください。
https://events.linuxfoundation.org/events/automotive-linux-summit/register