ツタワ(大阪市平野区、津田和淳一社長)は、モノづくりの現場で使わなくなった機械や部品、工具、資材などを売買するサービス「ツタワル」を刷新する。
2019年からウェブのブラウザーを通じて展開してきたが、利用者の利便性を踏まえ2024年6月11日  、スマートフォンのアプリケーションを通じたサービスに全面移行する。
窯業や木材加工、紙・パルプ加工なども含んだ幅広い分野のモノづくり現場向けのサービスを目指す。
2年後に1万社の会員登録と数十万点の出品点数、年間売上高2億円を計画する。
もう使わないが捨てるにはもったいない生産設備などを売りたい企業と、現場で使えるものを割安に買いたい企業をつなぐフリーマーケットのような場を提供する。
売りたい企業は出品する商品を撮影し、商品説明を入力してアプリに無料で掲載。
買いたい企業はほしいアプリから商品を選んで個別に商談を申請し、送料や配送の交渉を終えて決済し、商品を受け取る。
ツタワは出品する企業から販売価格の10%を手数料として得る仕組み。
従来はブラウザー経由で売買し、電子メールでやりとりしたため、商品在庫の有無の表示に時間差が生じたり交渉の当事者がメールを見ていないなどの課題があった。
アプリにはお知らせ機能や対話機能があり、こうした課題を解消した。
これまで樹脂加工業や金属加工業などの会員登録が多かったが、今後はモノづくり業界を広くカバーするサービスを目指す。
その一環で、TBM(東京都千代田区)が提供する「Maar 再生材調達」と連携し、再生材や再生原料の取引も促進する。