◆概 要
国立大学法人岡山大学(本部:岡山市北区、学長:那須保友)の医学部医学資料室では、「森永ヒ素ミルク中毒事件」の未開封のミルク缶を、令和5(2023)年4月17日(月) から10月27日(金) まで、期間限定で公開する予定としておりましたが、展示期間の延長について、多くのご要望をいただきましたことから、資料の保存状態等も確認したうえで、令和6(2024)年3月29日(金) まで、展示期間を延長することといたしましたのでお知らせいたします。
森永ヒ素ミルク中毒事件は、昭和30年(1955年)に発生し、1万3,000名を超える被害者と130名の死者(厚労省ホームページより)を出した戦後最大ともいえる食中毒事件ですが、その原因究明にあたっては、岡山大学の小児科、病理学、法医学分野などが多いに貢献をした事件であります。
この公開しているミルク缶については、本学疫学・衛生学分野から当資料室に移管されたものですが、この事件の原因となった「ヒ素が混入されていたミルク缶」が、当時の未開封の状態のままで保存されていたものは他には確認されておらず、全国で初めての公開となります。
また、この未開封のミルク缶の公開にあわせて、当時の社会情勢や医師たちの取り組みを、カルテの文面から直接感じ取っていただけるよう、本学で受診した患者様のカルテ(写真)を、氏名等の個人情報が特定できないように加工したうえで公開しています。
今からおよそ70年前に起こった事件であるため、すでに過去の事件であると捉えられがちですが、ご存命の被害者がおられ、その高齢化が問題となっているなど、現在でもまだ継続している事件であり、当資料室としましても、多くの方にご見学いただくことで、この事件を風化させることがないよう、社会に問いかけていくことが大切なことであると考えています。
◆木下医学資料室長補佐のコメント
現在、岡山大学医学部医学資料室で展示している森永ヒ素ミルク缶は、昭和30年(1955年)に発生した「森永ヒ素ミルク事件」のときに、実際に販売されていた粉ミルク缶の未開封缶(現物)です。
ヒ素が混入されていた粉ミルク缶は、ほぼ全て回収されており、空き缶としてはいくつか発見されていますが、中身が入っている未開封の缶は、これが唯一のものと思われます。この未開封缶のロットナンバーを確認すれば、明らかにヒ素が混入されているものであることが分かります。
昭和30年(1955年)に発生した事件であるため、もうすでに終わった事件だと思われる方も多いかもしれませんが、現在でもその後遺症によって苦しんでいる方たち、被害に遭われた方たちが、たくさんおられます。
この事件は、現在においても、まだ、決して終わっていない問題であり、食の安全や企業責任の在り方など、皆さまや社会に問い続けていくための貴重な資料として守っていきたいと考えておりますので、ぜひ、当資料室まで見学にお越しください。
【期 間】
~2024年3月29日(金) まで
午前10時~12時,午後1時~5時 (土・日・祝日・年末年始は休館)
【会 場】
岡山大学 医学部 医学資料室 企画展示室(鹿田会館1階)
(〒700-8558 岡山市北区鹿田町2丁目5番1号 岡山大学鹿田キャンパス)
http://www.okayama-u.ac.jp/tp/access/access_5.html
http://www.okayama-u.ac.jp/tp/access/soumu-access_shikata.html
【主な展示資料】
森永ヒ素ミルク缶 1缶
患者様カルテ(写真) 2件
当時の新聞記事(複写) など
【見学予約方法】
以下のURLから、申込み方法等をご確認のうえ、ご予約ください(事前予約制、見学無料)。
https://oumed.okayama-u.ac.jp/about/anniversary/igakushiryoshitsu/
◆参 考
・岡山大学医学部
https://oumed.okayama-u.ac.jp/
・岡山大学大学院医歯薬学総合研究科
https://www.mdps.okayama-u.ac.jp/
・岡山大学病院
https://www.okayama-u.ac.jp/user/hospit
◆本件お問い合わせ先
岡山大学大学院医歯薬学総合研究科 Jホール事務室
〒700-8558 岡山県岡山市北区鹿田町2-5-1 岡山大学鹿田キャンパス
TEL:
E-mail:j-hall◎adm.okayama-u.ac.jp
※ ◎を@に置き換えて下さい
https://oumed.okayama-u.ac.jp/about/anniversary/igakushiryoshitsu/
<岡山大学病院との連携等に関する件(製薬・医療機器企業関係者の方)>
岡山大学病院 新医療研究開発センター
〒700-8558 岡山県岡山市北区鹿田町2-5-1
下記URLより該当する案件についてお問い合わせください
http://shin-iryo.hospital.okayama-u.ac.jp/ph_company/
<岡山大学病院との連携等に関する件(医療関係者・研究者の方)>
岡山大学病院 研究推進課 産学官連携推進担当
〒700-8558 岡山県岡山市北区鹿田町2-5-1
TEL:
E-mail:ouh-csnw◎adm.okayama-u.ac.jp
※ ◎を@に置き換えて下さい
http://shin-iryo.hospital.okayama-u.ac.jp/medical/
<岡山大学の産学官連携などに関するお問い合わせ先>
岡山大学研究推進機構 産学官連携本部
〒700-8530 岡山県岡山市北区津島中1-1-1 岡山大学津島キャンパス 本部棟1階
TEL:
E-mail:sangaku◎okayama-u.ac.jp
※ ◎を@に置き換えて下さい
https://www.orsd.okayama-u.ac.jp/
国立大学法人岡山大学は、国連の「持続可能な開発目標(SDGs)」を支援しています。また、政府の第1回「ジャパンSDGsアワード」特別賞を受賞しています。地域中核・特色ある研究大学として共育共創を進める岡山大学にご期待ください
国立大学法人岡山大学(本部:岡山市北区、学長:那須保友)の医学部医学資料室では、「森永ヒ素ミルク中毒事件」の未開封のミルク缶を、令和5(2023)年4月17日(月) から10月27日(金) まで、期間限定で公開する予定としておりましたが、展示期間の延長について、多くのご要望をいただきましたことから、資料の保存状態等も確認したうえで、令和6(2024)年3月29日(金) まで、展示期間を延長することといたしましたのでお知らせいたします。
森永ヒ素ミルク中毒事件は、昭和30年(1955年)に発生し、1万3,000名を超える被害者と130名の死者(厚労省ホームページより)を出した戦後最大ともいえる食中毒事件ですが、その原因究明にあたっては、岡山大学の小児科、病理学、法医学分野などが多いに貢献をした事件であります。
この公開しているミルク缶については、本学疫学・衛生学分野から当資料室に移管されたものですが、この事件の原因となった「ヒ素が混入されていたミルク缶」が、当時の未開封の状態のままで保存されていたものは他には確認されておらず、全国で初めての公開となります。
また、この未開封のミルク缶の公開にあわせて、当時の社会情勢や医師たちの取り組みを、カルテの文面から直接感じ取っていただけるよう、本学で受診した患者様のカルテ(写真)を、氏名等の個人情報が特定できないように加工したうえで公開しています。
今からおよそ70年前に起こった事件であるため、すでに過去の事件であると捉えられがちですが、ご存命の被害者がおられ、その高齢化が問題となっているなど、現在でもまだ継続している事件であり、当資料室としましても、多くの方にご見学いただくことで、この事件を風化させることがないよう、社会に問いかけていくことが大切なことであると考えています。
◆木下医学資料室長補佐のコメント
現在、岡山大学医学部医学資料室で展示している森永ヒ素ミルク缶は、昭和30年(1955年)に発生した「森永ヒ素ミルク事件」のときに、実際に販売されていた粉ミルク缶の未開封缶(現物)です。
ヒ素が混入されていた粉ミルク缶は、ほぼ全て回収されており、空き缶としてはいくつか発見されていますが、中身が入っている未開封の缶は、これが唯一のものと思われます。この未開封缶のロットナンバーを確認すれば、明らかにヒ素が混入されているものであることが分かります。
昭和30年(1955年)に発生した事件であるため、もうすでに終わった事件だと思われる方も多いかもしれませんが、現在でもその後遺症によって苦しんでいる方たち、被害に遭われた方たちが、たくさんおられます。
この事件は、現在においても、まだ、決して終わっていない問題であり、食の安全や企業責任の在り方など、皆さまや社会に問い続けていくための貴重な資料として守っていきたいと考えておりますので、ぜひ、当資料室まで見学にお越しください。
【期 間】
~2024年3月29日(金) まで
午前10時~12時,午後1時~5時 (土・日・祝日・年末年始は休館)
【会 場】
岡山大学 医学部 医学資料室 企画展示室(鹿田会館1階)
(〒700-8558 岡山市北区鹿田町2丁目5番1号 岡山大学鹿田キャンパス)
http://www.okayama-u.ac.jp/tp/access/access_5.html
http://www.okayama-u.ac.jp/tp/access/soumu-access_shikata.html
【主な展示資料】
森永ヒ素ミルク缶 1缶
患者様カルテ(写真) 2件
当時の新聞記事(複写) など
【見学予約方法】
以下のURLから、申込み方法等をご確認のうえ、ご予約ください(事前予約制、見学無料)。
https://oumed.okayama-u.ac.jp/about/anniversary/igakushiryoshitsu/
◆参 考
・岡山大学医学部
https://oumed.okayama-u.ac.jp/
・岡山大学大学院医歯薬学総合研究科
https://www.mdps.okayama-u.ac.jp/
・岡山大学病院
https://www.okayama-u.ac.jp/user/hospit
◆本件お問い合わせ先
岡山大学大学院医歯薬学総合研究科 Jホール事務室
〒700-8558 岡山県岡山市北区鹿田町2-5-1 岡山大学鹿田キャンパス
TEL:
E-mail:j-hall◎adm.okayama-u.ac.jp
※ ◎を@に置き換えて下さい
https://oumed.okayama-u.ac.jp/about/anniversary/igakushiryoshitsu/
<岡山大学病院との連携等に関する件(製薬・医療機器企業関係者の方)>
岡山大学病院 新医療研究開発センター
〒700-8558 岡山県岡山市北区鹿田町2-5-1
下記URLより該当する案件についてお問い合わせください
http://shin-iryo.hospital.okayama-u.ac.jp/ph_company/
<岡山大学病院との連携等に関する件(医療関係者・研究者の方)>
岡山大学病院 研究推進課 産学官連携推進担当
〒700-8558 岡山県岡山市北区鹿田町2-5-1
TEL:
E-mail:ouh-csnw◎adm.okayama-u.ac.jp
※ ◎を@に置き換えて下さい
http://shin-iryo.hospital.okayama-u.ac.jp/medical/
<岡山大学の産学官連携などに関するお問い合わせ先>
岡山大学研究推進機構 産学官連携本部
〒700-8530 岡山県岡山市北区津島中1-1-1 岡山大学津島キャンパス 本部棟1階
TEL:
E-mail:sangaku◎okayama-u.ac.jp
※ ◎を@に置き換えて下さい
https://www.orsd.okayama-u.ac.jp/
国立大学法人岡山大学は、国連の「持続可能な開発目標(SDGs)」を支援しています。また、政府の第1回「ジャパンSDGsアワード」特別賞を受賞しています。地域中核・特色ある研究大学として共育共創を進める岡山大学にご期待ください