高知大学と岡山大学、総合地球環境学研究所、国際農林水産業研究センターの共同研究プレスリリースです
◆概 要
このたび高知大学、国際農林水産業研究センター、岡山大学、総合地球環境学研究所、マレーシア国サラワク森林局、マレーシアプトラ大学、マレーシアサラワク大学、三重大学の国際共同チームが、東南アジアで焼き畑や山火事などによって森林が消失した後、そこから再生した熱帯二次林の年齢(形成時期)を高精度に特定する技術を開発しました。
商業伐採や農地開発などの人為的活動により、この数十年で東南アジアの原生的な熱帯雨林はほとんど消失し、残存する森林は大半が二次林(攪乱を受けた後に再生した森林)に姿を変えています。熱帯林を持続的に保全・管理するためには、熱帯二次林の適切な評価が不可欠ですが、そもそも熱帯二次林がいつ形成されたのかを特定する技術が無いことが問題となっていました。
本研究は、マレーシアの熱帯二次林において、樹木の木材に含まれる放射性炭素同位体を調べ、そこから樹齢を推定することで熱帯二次林の形成時期が高精度に特定できることを明らかにしました。この技術を活用することで、今後熱帯二次林の炭素蓄積量や生物多様性などの評価が進み、適切な森林保全・管理技術の確立につながることが期待されます。
本研究成果は、国際誌「Forest Ecology and Management」に2023年8月29日 付けで掲載されました。
◆論文情報
掲載誌:Forest Ecology and Management
D O I:https://doi.org/10.1016/j.foreco.2023.121346
題 名:Accurate dating of tropical secondary forests using wood core Δ14C in Malaysia
木材コアに含まれる放射性炭素同位体を利用したマレーシア熱帯二次林の正確な形成年代特定
著 者:Tomoaki Ichie1, Shuichi Igarashi1, Sae Tamura1, Ai Takahashi1, Tanaka Kenzo2, Fujio Hyodo3, Ichiro Tayasu4, Paulus Meleng5, Mohamad Alias Azani6, Mohd Effendi bin Wasli7, Masayuki Matsuoka8
1高知大学, 2国際農林水産業研究センター, 3岡山大学, 4総合地球環境学研究所, 5サラワク森林局, 6マレーシアプトラ大学, 7マレーシアサラワク大学, 8三重大学
責任者:市栄智明(高知大学)
◆関連情報
本研究は、科学技術振興機構/国際協力機構 地球規模課題対応国際科学技術協力プログラム(JST/JICA,SATREPS,JPMJSA1902)、日本学術振興会科学研究費助成事業科研費(23657022,24405032,21H05316)、住友財団環境研究助成(133184)の支援によって行われました。
◆詳しい研究内容について
熱帯二次林の形成時期を高精度に特定する技術を開発~東南アジアの森林管理や生物多様性評価への貢献が期待~
https://www.okayama-u.ac.jp/up_load_files/press_r5/press20230920-1.pdf
◆参 考
・プロジェクトのホームページ
http://www.kurs50008.sakura.ne.jp/sarawak/
◆本件お問い合わせ先
<研究内容に関する問い合わせ先>
高知大学 教育研究部 自然科学系農学部門・教授 市栄智明
TEL:
<報道・取材に関する問い合わせ先>
高知大学 総務部 物部総務課 総務係
TEL:
岡山大学 総務・企画部 広報課
TEL:
総合地球環境学研究所 広報室 岡田、柴田、中大路
TEL: /
国際農林水産業研究センター 情報広報室
TEL:
<岡山大学の産学官連携などに関するお問い合わせ先>
岡山大学研究推進機構 産学官連携本部
〒700-8530 岡山県岡山市北区津島中1-1-1 岡山大学津島キャンパス 本部棟1階
TEL:
E-mail:sangaku◎okayama-u.ac.jp
https://www.orsd.okayama-u.ac.jp/
岡山大学メディア「OTD」(アプリ):https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000011.000072793.html
岡山大学メディア「OTD」(ウェブ):https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000215.000072793.html
岡山大学SDGsホームページ:https://sdgs.okayama-u.ac.jp/
岡山大学SDGs~地域社会の持続可能性を考える(YouTube):
岡山大学Image Movie (YouTube):
「岡大TV」(YouTube):https://www.youtube.com/channel/UCi4hPHf_jZ1FXqJfsacUqaw
産学共創活動「岡山大学オープンイノベーションチャレンジ」2023年9月 期共創活動パートナー募集中:
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000001623.000072793.html
岡山大学「THEインパクトランキング2021」総合ランキング 世界トップ200位以内、国内同列1位!!
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000070.000072793.html
岡山大学『大学ブランド・イメージ調査2021~2022』「SDGsに積極的な大学」中国・四国1位!!
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000373.000072793.html
岡山大学『企業の人事担当者から見た大学イメージ調査2022年度版』中国・四国1位!!
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000122.000072793.html
国立大学法人岡山大学は、国連の「持続可能な開発目標(SDGs)」を支援しています。また、政府の第1回「ジャパンSDGsアワード」特別賞を受賞しています。地域中核・特色ある研究大学として共育共創を進める岡山大学にご期待ください
◆概 要
このたび高知大学、国際農林水産業研究センター、岡山大学、総合地球環境学研究所、マレーシア国サラワク森林局、マレーシアプトラ大学、マレーシアサラワク大学、三重大学の国際共同チームが、東南アジアで焼き畑や山火事などによって森林が消失した後、そこから再生した熱帯二次林の年齢(形成時期)を高精度に特定する技術を開発しました。
商業伐採や農地開発などの人為的活動により、この数十年で東南アジアの原生的な熱帯雨林はほとんど消失し、残存する森林は大半が二次林(攪乱を受けた後に再生した森林)に姿を変えています。熱帯林を持続的に保全・管理するためには、熱帯二次林の適切な評価が不可欠ですが、そもそも熱帯二次林がいつ形成されたのかを特定する技術が無いことが問題となっていました。
本研究は、マレーシアの熱帯二次林において、樹木の木材に含まれる放射性炭素同位体を調べ、そこから樹齢を推定することで熱帯二次林の形成時期が高精度に特定できることを明らかにしました。この技術を活用することで、今後熱帯二次林の炭素蓄積量や生物多様性などの評価が進み、適切な森林保全・管理技術の確立につながることが期待されます。
本研究成果は、国際誌「Forest Ecology and Management」に2023年8月29日 付けで掲載されました。
◆論文情報
掲載誌:Forest Ecology and Management
D O I:https://doi.org/10.1016/j.foreco.2023.121346
題 名:Accurate dating of tropical secondary forests using wood core Δ14C in Malaysia
木材コアに含まれる放射性炭素同位体を利用したマレーシア熱帯二次林の正確な形成年代特定
著 者:Tomoaki Ichie1, Shuichi Igarashi1, Sae Tamura1, Ai Takahashi1, Tanaka Kenzo2, Fujio Hyodo3, Ichiro Tayasu4, Paulus Meleng5, Mohamad Alias Azani6, Mohd Effendi bin Wasli7, Masayuki Matsuoka8
1高知大学, 2国際農林水産業研究センター, 3岡山大学, 4総合地球環境学研究所, 5サラワク森林局, 6マレーシアプトラ大学, 7マレーシアサラワク大学, 8三重大学
責任者:市栄智明(高知大学)
◆関連情報
本研究は、科学技術振興機構/国際協力機構 地球規模課題対応国際科学技術協力プログラム(JST/JICA,SATREPS,JPMJSA1902)、日本学術振興会科学研究費助成事業科研費(23657022,24405032,21H05316)、住友財団環境研究助成(133184)の支援によって行われました。
◆詳しい研究内容について
熱帯二次林の形成時期を高精度に特定する技術を開発~東南アジアの森林管理や生物多様性評価への貢献が期待~
https://www.okayama-u.ac.jp/up_load_files/press_r5/press20230920-1.pdf
◆参 考
・プロジェクトのホームページ
http://www.kurs50008.sakura.ne.jp/sarawak/
◆本件お問い合わせ先
<研究内容に関する問い合わせ先>
高知大学 教育研究部 自然科学系農学部門・教授 市栄智明
TEL:
<報道・取材に関する問い合わせ先>
高知大学 総務部 物部総務課 総務係
TEL:
岡山大学 総務・企画部 広報課
TEL:
総合地球環境学研究所 広報室 岡田、柴田、中大路
TEL: /
国際農林水産業研究センター 情報広報室
TEL:
<岡山大学の産学官連携などに関するお問い合わせ先>
岡山大学研究推進機構 産学官連携本部
〒700-8530 岡山県岡山市北区津島中1-1-1 岡山大学津島キャンパス 本部棟1階
TEL:
E-mail:sangaku◎okayama-u.ac.jp
https://www.orsd.okayama-u.ac.jp/
岡山大学メディア「OTD」(アプリ):https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000011.000072793.html
岡山大学メディア「OTD」(ウェブ):https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000215.000072793.html
岡山大学SDGsホームページ:https://sdgs.okayama-u.ac.jp/
岡山大学SDGs~地域社会の持続可能性を考える(YouTube):
岡山大学Image Movie (YouTube):
「岡大TV」(YouTube):https://www.youtube.com/channel/UCi4hPHf_jZ1FXqJfsacUqaw
産学共創活動「岡山大学オープンイノベーションチャレンジ」2023年9月 期共創活動パートナー募集中:
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000001623.000072793.html
岡山大学「THEインパクトランキング2021」総合ランキング 世界トップ200位以内、国内同列1位!!
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000070.000072793.html
岡山大学『大学ブランド・イメージ調査2021~2022』「SDGsに積極的な大学」中国・四国1位!!
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000373.000072793.html
岡山大学『企業の人事担当者から見た大学イメージ調査2022年度版』中国・四国1位!!
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000122.000072793.html
国立大学法人岡山大学は、国連の「持続可能な開発目標(SDGs)」を支援しています。また、政府の第1回「ジャパンSDGsアワード」特別賞を受賞しています。地域中核・特色ある研究大学として共育共創を進める岡山大学にご期待ください