この度、玄武書房は、新刊「苦痛による人類進化論-自然体で生きる」を2023年9月18日  に発売しました。
私たちが自然体で生きていくために、苦痛との向き合い方を考えるキッカケとなる一冊です。

『苦痛による人類進化論-自然体で生きる』


■書籍タイトル
苦痛による人類進化論-自然体で生きる
著者:大上泰弘
2023年9月18日  、全国販売開始
<本文と画像>
https://genbu-shobo.com/pr20230918/

■「苦痛による人類進化論-自然体で生きる」について

楽あれば苦あり、苦あれば楽あり。
人生は苦しみと楽しみのシーソーゲーム。

人類の進化のプロセスを考えば、知性の有用性と限界性が見えてくる。
科学の発展による進化が、環境汚染など地球レベルの問題を引き起こしている。
豊かな生活の反面、生活習慣病や精神的疾患なども増えている。

苦と楽は別物ではなく、それらは一体となった存在である。
苦痛の意味を理解することで、私たちは自然体で生きていくことができる。
どのように苦痛と向き合っていくかを考えるキッカケとなるだろう。

<目次>

第1章 苦痛とは何か --- 人類が恐れ、避けてきたもの
1.1 無痛文明
 1.2 苦痛をもたらすもの
 1.2.1 身体的苦痛
 1.2.2 精神的苦痛
1.3 苦痛の神経回路
 1.3.1 身体的苦痛
 1.3.2 精神的苦痛
1.4 行動の神経回路
 1.4.1 感情的行動
 1.4.2 意識的行動
 1.4.3 無意識的行動

第2章 生物進化と苦痛 --- 進化と苦痛は不可分
2.1 生物とは何か
2.2 生物進化とは何か
 2.2.1 生物らしさを実現する分子の多様性
 2.2.2 生物らしさを実現する膜構造
 2.2.3 生物らしさを実現する遺伝現象
2.3 生物進化における苦痛とは何か
2.4 苦痛に対する応答の進化

第3章 苦痛との闘いの歴史 --- 利己的快楽文明への道
3.1 行動によるアプローチ
 3.1.1 逃げる(退避)
 3.1.2 攻撃する(排除)
 3.1.3 がまんする/愛する(忍耐)
3.2 科学・技術によるアプローチ
 3.2.1 道具で未然に防ぐ(退避)
 3.2.2 道具で攻撃する(排除)
 3.2.3 予測・計画する(忍耐)
3.3 思想によるアプローチ
 3.3.1 すがる(退避)
 3.3.2 耐える/鍛える(忍耐)
 3.3.3 認識を変える(自然主義)
 3.3.4 配慮する(利己と利他)
 3.3.5 ルールに従う(法治主義)

第4章 進化の戦略 --- 利他的苦痛文明への道
4.1 行動によるアプローチ
 4.1.1 身体不安定化戦略
 4.1.2 心理学的戦略
 4.1.3 身体練磨戦略
4.2 科学・技術によるアプロ―チ
 4.2.1 生物医学的戦略
 4.2.2 物理医学的戦略
4.3 思想によるアプローチ
 4.3.1 個人進化に向けた戦略
 4.3.2 社会進化に向けた戦略

■著者:大上泰弘
1964年生まれ。小学校では昆虫採集、中学・高校では超常現象(心霊、予言、ネッシー、ピラミッド・パワー、UFO、占い等)にのめり込む。大学に入り、超常現象の実験的検証を試みたが失敗。超常現象否定派に転身。一方、科学を基とした渇いた生き方に飽き足らず、哲学・武道・宗教にのめり込む。知性に関しては、学士は農林学、修士は医科学、博士は社会理工学と、全て異なる専攻にて修行。今ではそれらの学科・大学院は全て消滅。知は学歴ではなく、自己研鑽で積み上げるものだと改めて思う。総合化学メーカーの職に就き、人間機械論の立場で人体制御の方策を探求してきたが、結論として、医師に世話になる前に自らを制御する意志が重要と痛感。その術として、幸いにも私には厳しくも楽しく行う武道があった。これからは武道を軸足として、定年後の人生を「方丈記」のような自然体の生活を送りたいと考えている。