特定非営利活動法人「飛んでけ!車いす」の会(所在地:北海道札幌市、代表:吉田三千代)が、JICA 草の根支援事業として、2023 年 2 月 28 日(火)から 3 月 3 日(金)までカンボジアのプノンペン市にある White BirdRecycle Japan にて、日本のシニア車いす整備士が「飛んでけ!」車いす整備ワークショップを開催いたします。

1 月 28 日に実施された第 1 回目から引き続き行われるもので、2018 年~2021 年にかけてはインドネシアで同事業が行われており、今年度からはカンボジアに舞台を移して、障がいのある女性の社会進出と社会多様性の実現を目標にこの事業が首都プノンペン市で行われます。

これまで「飛んでけ!車いす」の会では、200 台以上の車いすをカンボジアに届けてきました。しかし、受け取った車いすを長く利用するには、整備の技術も必要となります。
車いすユーザーや車いすに関わる人々へ整備と修理技術を伝え、整備士を育成し、使い捨てずに長く、安全に車いすを利用できる人を増やし、車いすユーザーの生活向上と社会進出を支援するワークショップになっています。

【開催概要】
イベント名称 :「飛んでけ!」車いす整備ワークショップ
開催期間 :2023 年 2 月 28 日(火)から 3 月 3 日(金)10 時 00 分から 15 時 30 分
開催場所 :White Bird Recycle Japan
(KH Phnom Penh No.812,National Street No.2 Phum Prek Talong, Sangkat Chak Angre Krom)
イベントページ :https://www.facebook.com/events/693350075911707

今回のワークショップでは、カンボジア人によって運営されている現地 NGOが 4 団体参加予定となっており、特にメインの支援先となる Cambodian Handicraft Association(略称:CHA)は、障がいを持った農村部で暮らす女性に対して、職業訓練などの支援を行っており、その訓練生たちも参加することになっています。
このワークショップを通して、彼女たちが自身の車いすを整備し、生活を向上させ、社会進出の手助けになることが期待されています。

ベテランのシニア整備士が、現地でしっかりとした技術を持った整備士を育成することも目的の一つです。
「飛んでけ!車いす」の会では多くの車いすを届けていますが、届いた車いすは、壊れると破棄されるか、壊れたまま使用し続けることになることが多くあります。
「持続可能」な車いす利用を実現するために、現地での整備士育成は必要となり、また育成された整備士が現地で整備技術を広めることを目指しています。

プノンペンで行われるこのワークショップは、JICA 草の根技術支援事業として 2 年間にわたり実施され、第 1 回目は 2023 年 1月 31 日~2 月3日、第 2 回目は 2 月 28 日~3 月 3 日、第 3 回目、第 4 回目は 2023 年 11 月以降を予定しています。