<発表のポイント>
・ガンの発症とは正常な細胞ががん幹細胞へ変化する過程と考えられますが、がん幹細胞の起源についてこれまでの研究を基に新しい概念を提唱しました。
・糖尿病や肥満などの成人病を含む慢性の疾患にガンの発症の原因があると考えると、がん幹細胞の起源が見えてきます。
・「ガンを発症させる細胞の環境」は「ガンを維持する細胞の環境」とは明らかに異なり、前者を明確に捉えることによりがんの予防が確実に行える様になります。
◆概 要
ガンが日本における疾病による死亡原因の第1位を占める様になって40年が経ちました。この間、飛躍的な技術革新のおかげで、製薬会社や研究機関は新しい治療薬や治療方法を次々と開発してきましたが、ガンがこの第1位の座を譲らないのはなぜでしょうか?これは一つにはガンという病気が一言では済ませられない複雑な病であることが理由と考えられますが、ガンは遺伝子の病気と決めつけてしまうことにも一つの原因があると考えられます。実際に遺伝子異常と診断されているガンは意外と少なく大半は原因不明と考えられているのです。
国立大学法人岡山大学(本部:岡山市北区、学長:槇野博史)の学術研究院ヘルスシステム統合科学学域の妹尾昌治教授らの研究グループでは、この10年間iPS細胞からがん幹細胞が生まれる条件を研究してきましたが、iPS細胞を慢性炎症様の環境に晒すことにより、遺伝子に異常をもたらす様な条件を用いずとも短期間でがん幹細胞が発生することを見出してきました。
そこで、がん幹細胞が発生する細胞の環境について新しい概念を提唱し、肝臓、膵臓および卵巣の場合を例に挙げて、がん分野でも権威のある学術誌「British Journal of Cancer」に発表し、2022年3月15日 に掲載されました。この概念が広く受け入れられる様になれば、ガンを予防する方法が明らかになると考えられます。
◆研究者らからのひとこと
副題の「慢性炎症が放つフォース」に使った「フォース」は映画スター・ウォーズに出てくる言葉を準えたものです。
◆論文情報
論 文 名:Cancer-inducing niche: the force of chronic inflammation
掲 載 紙:British Journal of Cancer
著 者:Said M. Afify, Ghmkin Hassan, Akimasa Seno & Masaharu Seno
D O I:https://doi.org/10.1038/s41416-022-01775-w
U R L:https://rdcu.be/cI5La
◆詳しいプレスリリースについて
・ガンを発症させる細胞の環境(ニッチ)とは?~慢性炎症が放つフォース~
https://www.okayama-u.ac.jp/up_load_files/press_r3/press20220322-1.pdf
◆参 考
・岡山大学 工学部
https://www.engr.okayama-u.ac.jp/
・岡山大学大学院ヘルスシステム統合科学研究科
https://www.gisehs.okayama-u.ac.jp/
・岡山大学大学院ヘルスシステム統合科学研究科(工学部化学生命系学科)ナノバイオシステム分子設計学研究分野
http://www.cc.okayama-u.ac.jp/nanobiotech.senolab/
◆本件お問い合わせ先
岡山大学 学術研究院ヘルスシステム統合科学学域 教授 妹尾昌治
〒700-8530 岡山県岡山市北区津島中3-1-1 岡山大学津島キャンパス 工学部6号館 4階 460号室
TEL:
FAX:
http://www.cc.okayama-u.ac.jp/nanobiotech.senolab/
<岡山大学の産学官連携等に関するお問い合わせ先>
岡山大学研究推進機構 産学官連携本部
〒700-8530 岡山県岡山市北区津島中1-1-1 岡山大学津島キャンパス 本部棟1階
TEL:
E-mail:sangaku◎okayama-u.ac.jp
※ ◎を@に置き換えて下さい
https://www.orsd.okayama-u.ac.jp/
岡山大学メディア「OTD」(アプリ):https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000011.000072793.html
岡山大学メディア「OTD」(ウェブ):https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000215.000072793.html
岡山大学SDGsホームページ:https://sdgs.okayama-u.ac.jp/
岡山大学Image Movie (YouTube):
「岡大TV」(YouTube):https://www.youtube.com/channel/UCi4hPHf_jZ1FXqJfsacUqaw
産学共創活動「岡山大学オープンイノベーションチャレンジ」2022年3月 期共創活動パートナー募集中:
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000528.000072793.html
岡山大学『THEインパクトランキング2021』総合ランキング 世界トップ200位以内、国内同列1位!!
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000070.000072793.html
岡山大学『大学ブランド・イメージ調査2021~2022』「SDGsに積極的な大学」中国・四国1位!!
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000373.000072793.html
岡山大学『企業の人事担当者から見た大学イメージ調査2022年度版』中国・四国1位!!
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000122.000072793.html
国立大学法人岡山大学は、国連の「持続可能な開発目標(SDGs)」を支援しています。また、政府の第1回「ジャパンSDGsアワード」特別賞を受賞しています
・ガンの発症とは正常な細胞ががん幹細胞へ変化する過程と考えられますが、がん幹細胞の起源についてこれまでの研究を基に新しい概念を提唱しました。
・糖尿病や肥満などの成人病を含む慢性の疾患にガンの発症の原因があると考えると、がん幹細胞の起源が見えてきます。
・「ガンを発症させる細胞の環境」は「ガンを維持する細胞の環境」とは明らかに異なり、前者を明確に捉えることによりがんの予防が確実に行える様になります。
◆概 要
ガンが日本における疾病による死亡原因の第1位を占める様になって40年が経ちました。この間、飛躍的な技術革新のおかげで、製薬会社や研究機関は新しい治療薬や治療方法を次々と開発してきましたが、ガンがこの第1位の座を譲らないのはなぜでしょうか?これは一つにはガンという病気が一言では済ませられない複雑な病であることが理由と考えられますが、ガンは遺伝子の病気と決めつけてしまうことにも一つの原因があると考えられます。実際に遺伝子異常と診断されているガンは意外と少なく大半は原因不明と考えられているのです。
国立大学法人岡山大学(本部:岡山市北区、学長:槇野博史)の学術研究院ヘルスシステム統合科学学域の妹尾昌治教授らの研究グループでは、この10年間iPS細胞からがん幹細胞が生まれる条件を研究してきましたが、iPS細胞を慢性炎症様の環境に晒すことにより、遺伝子に異常をもたらす様な条件を用いずとも短期間でがん幹細胞が発生することを見出してきました。
そこで、がん幹細胞が発生する細胞の環境について新しい概念を提唱し、肝臓、膵臓および卵巣の場合を例に挙げて、がん分野でも権威のある学術誌「British Journal of Cancer」に発表し、2022年3月15日 に掲載されました。この概念が広く受け入れられる様になれば、ガンを予防する方法が明らかになると考えられます。
◆研究者らからのひとこと
副題の「慢性炎症が放つフォース」に使った「フォース」は映画スター・ウォーズに出てくる言葉を準えたものです。
◆論文情報
論 文 名:Cancer-inducing niche: the force of chronic inflammation
掲 載 紙:British Journal of Cancer
著 者:Said M. Afify, Ghmkin Hassan, Akimasa Seno & Masaharu Seno
D O I:https://doi.org/10.1038/s41416-022-01775-w
U R L:https://rdcu.be/cI5La
◆詳しいプレスリリースについて
・ガンを発症させる細胞の環境(ニッチ)とは?~慢性炎症が放つフォース~
https://www.okayama-u.ac.jp/up_load_files/press_r3/press20220322-1.pdf
◆参 考
・岡山大学 工学部
https://www.engr.okayama-u.ac.jp/
・岡山大学大学院ヘルスシステム統合科学研究科
https://www.gisehs.okayama-u.ac.jp/
・岡山大学大学院ヘルスシステム統合科学研究科(工学部化学生命系学科)ナノバイオシステム分子設計学研究分野
http://www.cc.okayama-u.ac.jp/nanobiotech.senolab/
◆本件お問い合わせ先
岡山大学 学術研究院ヘルスシステム統合科学学域 教授 妹尾昌治
〒700-8530 岡山県岡山市北区津島中3-1-1 岡山大学津島キャンパス 工学部6号館 4階 460号室
TEL:
FAX:
http://www.cc.okayama-u.ac.jp/nanobiotech.senolab/
<岡山大学の産学官連携等に関するお問い合わせ先>
岡山大学研究推進機構 産学官連携本部
〒700-8530 岡山県岡山市北区津島中1-1-1 岡山大学津島キャンパス 本部棟1階
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E-mail:sangaku◎okayama-u.ac.jp
※ ◎を@に置き換えて下さい
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岡山大学メディア「OTD」(アプリ):https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000011.000072793.html
岡山大学メディア「OTD」(ウェブ):https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000215.000072793.html
岡山大学SDGsホームページ:https://sdgs.okayama-u.ac.jp/
岡山大学Image Movie (YouTube):
「岡大TV」(YouTube):https://www.youtube.com/channel/UCi4hPHf_jZ1FXqJfsacUqaw
産学共創活動「岡山大学オープンイノベーションチャレンジ」2022年3月 期共創活動パートナー募集中:
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000528.000072793.html
岡山大学『THEインパクトランキング2021』総合ランキング 世界トップ200位以内、国内同列1位!!
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000070.000072793.html
岡山大学『大学ブランド・イメージ調査2021~2022』「SDGsに積極的な大学」中国・四国1位!!
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000373.000072793.html
岡山大学『企業の人事担当者から見た大学イメージ調査2022年度版』中国・四国1位!!
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000122.000072793.html
国立大学法人岡山大学は、国連の「持続可能な開発目標(SDGs)」を支援しています。また、政府の第1回「ジャパンSDGsアワード」特別賞を受賞しています