仕事と家庭のバランスをどう取るかは、ライフプランにおいて重要なポイントです。。特に出産や結婚で生活の仕方が大きく変わる女性にとっては、生き方そのものを決めるポイントと言っても過言ではありません。キャリアを志す女性たちは、どのようにワークライフバランスを考えているのでしょうか。


株式会社ネクストレベル(本社所在地:神奈川県横浜市、代表取締役:田中大洋)が運営するマッチングアプリ大学(https://jsbs2012.jp/)では、結婚とキャリアのバランスについて、キャリアを重視して働く女性(以降は「キャリア女性」と表記)、または以前キャリアを重視して働いた経験のある女性(以降は「元キャリア女性」と表記)の27歳から45歳の女性272人を対象に、インターネット上でアンケート調査を実施しました。

その結果、現役または先輩キャリア女性の仕事と結婚のバランスやそれが変化したきっかけなど、ワークライフバランスについての考え方と傾向が明らかになりました。

キャリアを重視する女性の75.3%が結婚経験あり!


キャリア女性・元キャリア女性に対し結婚経験や彼氏の有無についてアンケートしたところ、7割以上が「現在結婚している」と回答しました。過去に結婚していたことのある人を含めて75.3%の人が結婚経験があるという結果です。また、現在恋人がいる人をあわせると、約8割の女性にパートナーがいることもわかりました。

仕事を頑張りながらプライベートも充実させているキャリア女性が多いようです。一方で次の質問では、その両立はなかなか難しいという現実も見えてきました。

8.3%が結婚後も総合職を継続、9割以上が働き方に変化


男性と同じように活躍することを目指して働いていた女性に、結婚はどんな影響を及ぼすのでしょうか結婚を経験した女性に限定し、現在の職業について尋ねてみました。その結果、もっとも多かったのは「主婦」で37.1%でした。次に多かったのが「パート・アルバイト」の24.4%、「自営・フリーランス」の13.2%で、「総合職を続けている」と回答したのは8.3%に留まりました。

無職も含めて、結婚経験のある元キャリア女性の9割以上が働き方に変化があったことが分かります。

また、4割以上の人はフリーランスや契約社員など、正社員以外の働き方を選んでいます。結婚や出産を経て、雇用形態に関しても考え直す女性は少なくないようです。


 ■ キャリアから別の働き方へ変更した理由

そんな働き方を変更した女性たちに、変更した理由について聞いてみました。

【主婦】
総合職として働いていたときは役職のあるポジションで働いていたが、産休・育休が整っていない職場だったため、妊活のために退職した。(30歳・千葉)
結婚と相手の転勤を機に退職しました。また働いていた頃の無理がたたってしまったのか、身体を壊してしまったため、現在は専業主婦です。(32歳・大阪)
子どもがまだ小さいため、子育てに専念したいから。(32歳・神奈川)
出産を機に辞め、今は専業主婦です。ブランクはありますが、子供がもう少し大きくなったらまた働きに出たいと思っています。(32歳・長野)

【パート・フリーランスなど】

子どもがいると、急な病気などで休みが多くなり、会社に迷惑がかかるから。(32歳・岡山)
フルリモートの仕事なら、旦那の転勤があっても住む場所に関係なく続けられるから。(34歳・神奈川)
フルタイムだと育児・家事を両立はできないため。また収入も、自分のお小遣いを稼ぐくらいで大丈夫だから。(39歳・京都)
子どもを優先させたいから。(33歳・岡山)

「旦那さんの転勤」「子どもを優先したい」「家事・育児と両立したい」という理由が多く見られました。なかには「バリバリ働きすぎて、体を壊してしまった」「体を壊したから無理できない」など、体が限界を越えてしまったという人もいました。

また、今は専業主婦やパートなどで働いているものの、子どもが大きくなったら正社員で働きたいという回答も少なからずありました。


働くなかでワークライフバランスに対する価値観が変化する傾向


理想のワークライフバランスについて、就職前の考え方と現在の考え方についてそれぞれ訪ねました。

未婚女性の場合、「仕事が安定したら結婚も考えたい」「結婚は考えていなかった」といった仕事を重視する考えの人が、就職前は合計53.7%だったのに対して、現在は29.3%と24.4ポイント減少しました。また「仕事も結婚も両立させたい」に関しては23.9%から37.3%へと変化があり、13.4ポイント増加しています。

このことから、数年間仕事を続けていくなかで、仕事だけでなく結婚や家庭にも興味を持ち始める未婚のキャリア女性が少なくないことが分かりました。

また結婚経験者に関しても、変化の幅は未婚者よりも小さいものの同じ傾向にあるようです。キャリアを目指す女性であっても、最初は仕事だけに集中したいと思っていたものの、次第に家庭に興味が向き仕事と家庭の両立を目指すようになることが多いのかも知れません。

では具体的にはどんなことがきっかけで、キャリア女性の仕事や結婚に対する考え方が変わったのでしょうか。価値観が変化した理由を尋ねました。

家庭より仕事を優先したい理由は、社会情勢とステップアップ願望


「就職前は家庭重視だったが、現在は仕事を優先したい」と考え方が変わった人に対し、その理由について尋ねました。

その結果、未婚女性は「社会情勢」「ステップアップしたいと思った」「家庭や結婚に魅力を感じなくなった」が同率1位で40%だったのに対し、既婚 (バツイチ以上含む) 女性は「結婚式や結婚生活にお金が必要」が44.8%でもっとも多く 、次いで「社会情勢」が37.9%、「ステップアップしたいと思った」「職場で責任ある立場になった」が同率3位で24.1%でした。

未婚者と既婚者の価値観が変化した理由でもっとも大きな違いがあったのは、「家庭や結婚に魅力を感じなくなった」です。未婚者ではもっとも多く40%だったのに対し、既婚者は0%でした。

既婚者の場合は、仕事を優先したいと思ってはいても、家庭に興味がなくなったわけではないようです。


 ■ 家庭より仕事を優先したい理由

【既婚者の意見】
結婚するにも子育てするにも、お金は必要だから。(32歳・埼玉)
旦那の収入が安定しないため、働く時間を増やすしか無かった。(36歳・福岡)
定年制の変更などにより、いつまで働けるか分からないこと。また、老後の年金や子どもの習い事・教育費などが足りるか不安で、資金が必要だと痛感するから。(31歳・埼玉)
仕事を辞めると自分の存在意義が分からなくなってしまい、外で働きたいと思うようになった。(40歳・大阪)
管理職になったので部下を守っていく義務があり、家庭よりも優先させてしまうことも少しずつ増えてきた。(41歳・埼玉)

【未婚者の意見】

結婚にはお金がかかるから。結婚して子供ができ、産休や育休で思うように仕事ができない状況が続くかもしれないことを考えると、充分な蓄えを作ってから結婚や家庭のことを考えたい。仕事と結婚を同時にうまくコントロールしたいが、実際は難しい。(30歳・東京)
今の独りの生活が楽。安定した収入があり好きなことをして過ごせているので、わざわざ結婚する必要がない。(30歳・大阪)
結婚の有無にかかわらず、働いて経済的に自立しておくことが大事だと思うようになりました。(39歳・埼玉)

仕事を優先する理由として、経済的なことを挙げる意見が多く見られました。なかには、「旦那の収入が不安定なため」という回答もあり、本当は家庭を優先したい気持ちがありながらも仕事を優先せざるを得ない事情の人もいるようです。

また未婚者のなかには、「結婚の必要性を感じない」という意見も一定数見られました。


仕事より家庭を優先したい理由は、半数以上が「家庭への興味が強くなった」と回答


さきほどとは反対に「就職前は仕事重視だったが、現在は家庭を優先したい」という人にその理由を尋ねました。

その結果、未婚女性・既婚女性ともに「家庭に対する興味が強くなった」がもっとも多く、全体で57.8%でした。次に多かったのが、未婚者は「パートナーの影響」で33.3%、既婚者は「出産などのライフプランを考えなおした」で41.3%です。

また「仕事がおもしろくない」という理由に関しては、既婚者が5.3%に対し未婚者が20%と、14.7ポイントも未婚者のほうが多い結果でした。「家庭を優先したいというより、仕事を辞めたい」という思いから家庭に入るキャリア女性も少なくないのかも知れません。

同じく既婚者のなかにも「家庭を優先せざるを得ない状況になった」(20%)という理由を挙げている人がおり、自分の希望に反して家庭に入っていくキャリア女性も少なからずいると推測できそうです。


 ■ 仕事より家庭を優先したい理由

【既婚者の意見】
子育ては、仕事とは違った充実感があることに気づいたため。今はそれを楽しみたいと思っています。(32歳・千葉)
何年も働き続けたときに「自分は何のためにお金を稼いでいるのか」分からなくなりました。いくら仕事を頑張っても自分の幸福度は上がらないと気付いたのがきっかけです。(33歳・愛知)
キャリアを積んでも思った以上に仕事がラクにならず、むしろ仕事を増やされるばかりだった。その反動で家族団欒の時間が欲しいと思うようになった。(34歳・大阪)
仕事のおもしろさより、育児のおもしろさの方が勝ったから。(37歳・大阪)
ワンオペ状態なので、仕事を優先したくても物理的に不可能なため。また、子どもの親は自分しかいないので「子どものことを第一に考えてあげたい」という思いもある。(41歳・埼玉)

【未婚者の意見】

体調を崩してしまい、働ける状態でないから。(28歳・埼玉)
姪・甥の成長をみて、母としての役割を考えたため。(30歳・福岡)
会社勤めの時は責任感から仕事優先でしたが、フリーランスになってプライベートも充実させたいと思うようになりました。(35歳・東京)
年齢を重ねたことで、お金やキャリアがあっても一緒に人生を歩める人達が周りにいないと虚しいと感じるようになりました。一人で孤独に死ぬのは悲しいし、寂しいです。将来を想像したときに、もっと前から家庭を築いていれば良かったと後悔しました。(44歳・愛知)

既婚者の家庭を優先する理由の多くは、「子供や育児を優先したい」という内容でした。
また中には、「子どもの預け先がない」「ワンオペなので仕事を優先できない」といった、仕事を優先できない事情から家庭を優先しているという回答もありました。

未婚者に関しては、周りの親しい知人や兄弟の家庭を目にすることで、自分の生き方・働き方を見直した人が少なくないようです。また体調を崩したことをきっかけに、家庭を優先することになった人もいました。

家庭を持つと、自分一人の希望だけを叶えるわけにはいかなくなるもの。パートナーや子供の都合も考えながら、生活の仕方を決めていく必要があります。だからといって、それは必ずしも諦めや我慢での結果ではないようです。次の質問では、現状に対する思いについて尋ねました。


現状のワークライフバランスは「ポジティブな結果」と考える人が約6割


家庭とキャリアのバランスは、さまざまなきっかけで変わっていきます。現在のワークライフバランスに関して、「ポジティブな結果 (こうなってよかった)」と答えた人は59.2%でした。
反対に「ネガティブな結果 (不満だが、仕方がない)」と回答した人は9.5%、「どちらともいえない」は31.3%です。

かつて思い描いていた生き方とは違っていたとしても、多くの人がなんらかの形で折り合いをつけ、現状のワークライフバランスに納得していることが明らかになりました。

それでは、パートナーである男性は、女性のワークライフバランスについてどう感じているのでしょうか。


9割の彼氏・夫が、女性の働き方に対して理解を示している


キャリア・元キャリア女性のパートナー(彼氏・夫)は、現状の彼女たちのワークライフバランスに対してどう考えているのでしょうか。アンケートの結果、もっとも多かったのは「(個人が決めることなので)特になにも言わない」の47.1%でした。パートナーの仕事や働き方に対して、特に口出ししない男性が約半数いることが分かります。

また43%の男性は女性の働き方に「賛成」しており、「反対」「嫌がってはいるが、反対はしない」など女性の働き方について不満を感じている男性は10%程度であることも分かりました。

アンケート対象となったキャリア女性のパートナー(彼氏・夫)について、事前に「仕事と家庭の優先度」について聞き取りしましたが、その結果は「仕事優先」が50.2%、「家庭優先」が49.8%と、考え方に偏りは見られませんでした。このことから、女性たちのワークライフバランスに対して理解のある男性が多いと言えそうです。

現状を「ポジティブな結果」と答えた人が多いのも、女性たちの選択に対し理解を示してくれるパートナーとの信頼関係があるからなのかもしれません。

ワークライフバランスで重視すべきは、未婚者「経済力」、既婚者「子ども」


最後に「家庭とキャリアのバランスにおける重要な要素」について聞いてみました。

その結果、未婚女性の1位は「経済的に自立できるかどうか」で65.7%、2位は「経済状況」で50.7%。既婚女性 (バツイチ以上含む) の1位は「子どもを守れるかどうか」で72.2%、2位は「家庭を守れるかどうか」で61%でした。未婚女性は「経済力」、既婚女性は「子どもと家庭」と、重視する要素がキレイに分かれています。

これまでの質問でも未婚女性と既婚女性で意見が分かれたことはありましたが、これほどに大きな違いが出た質問はありませんでした。それほどに「結婚」が女性の価値観に大きな影響を与えるということなのでしょうか。

なぜ重視するのか、具体的な理由についても聞いてみました。


 ■ ワークライフバランスで重視すべき理由

【既婚者の意見】
子どもが自立するまでは家庭を守ることが第一。自分の夢や目標は、既にある程度実現しているから。(31歳・埼玉)
家庭や子供を守れないと良い仕事は出来ないと思うし、キャリアを積むにしても家族の協力が不可欠だと思うので。(39歳・北海道)
家庭と子供を守ることが第一であり、その上で仕事を頑張る意味があると思うからです。(40歳・兵庫)
お金がどれだけ必要かも、結局は子供を育てていけるかどうかが基準だから。(40歳・大阪)
夫婦の意見が一致していないと頑張る方向がバラバラになり、家庭が幸せな場所でなくなるから。(45歳・北海道)

【未婚者の意見】

経済的に自立していないと、パートナーとの関係が上手くいかないと思うから。(28歳・岐阜)
今の時代は結婚をしても、旦那の給料だけで十分な家庭生活を営むことは難しいと思っています。経済状況が安定しないと生活が厳しいと思うので。(38歳・北海道)
自分の人生なので自分が納得できるのが一番。結婚にも出産にも憧れがないので、無理に家庭を持とうと思わない。(31歳・千葉)
経済的に安定して、金銭的に家族に負担をかけないようにしたい。(32歳・福岡)
今は結婚をしても離婚することが珍しくないため、経済的に自立できるように行動しておくことが必要であると思います。(27歳・北海道)

既婚者へのアンケートで目立ったのが、「子どもが第一」「子どもが優先」という一言だけのコメントです。けっきょくは、仕事も家庭も優先すべき理由は「子どものため」ということなのかも知れません。

また未婚者に関しては、将来的に結婚を見据えた人と結婚する予定のない人とで理由はまったく異なるものの、「経済力がないと生活できない」など金銭的な不安がうかがえるコメントが多く見られました。現状一人だけの稼ぎで生活しているからこそ、経済的な心配が先に立ってしまう面もありそうです。


まとめ|キャリアか家庭か、自分なりに納得いく選択を!

職場で肩書や役割を持ち活躍しているキャリア女性も、結婚や出産などのタイミングでワークライフバランスを見つめ直すことが多いようです。また働き続けるなかで、仕事と結婚のバランスに対する価値観が変化する女性が多いことも分かりました。

ただ、そんな女性の働き方を理解し支えてくれる男性は少なくありません。女性が自分らしく生きていくためには、パートナーの理解や協力が必要不可欠です。

働き方や家庭での役割の分担など、互いに足りない部分を補い合い支えあうことで、女性の健全なワークライフバランスを維持できるのではないでしょうか。

何を優先するかは人それぞれ。自分なりに納得できる生き方ができるよう、パートナーと歩み寄りながら自分にあった働き方を選択していけると良いですね。

■調査概要■
調査方法:インターネットアンケート
アンケート母数:計272名
実施時期:2021年10月22日  ~10月25日  
調査実施主体:マッチングアプリ大学(https://jsbs2012.jp/
調査会社:株式会社ネクストレベル


■マッチングアプリ大学はこんなメディアです■

【運営会社】
株式会社ネクストレベル
https://next-level.biz/
横浜・福岡にてWebメディア運営とシステム開発事業を展開。
『最新のマーケティング技術を用いて社会発展を目指す』をミッションとし、2008年の設立より婚活関連のマーケティングを始め、常に最新のマーケティングを取り入れ、多くの情報を発信。

【運営メディア】
マッチングアプリ大学
https://jsbs2012.jp/
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https://jsbs2012.jp/date/
マリピタ
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https://jobseek.ne.jp/

【婚活に役立つコンテンツ】
*マッチングアプリ人気ランキング
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*本気で結婚したい人のための婚活サイトランキング
https://jsbs2012.jp/marriage/knowhow/konkatu_rank.html


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