ITインフラのソリューション・ディストリビュータである株式会社ネットワールド(本社:東京都千代田区、代表取締役社長 森田 晶一)は、国立大学法人東北大学の未来科学技術共同研究センターが、ネットワールドが国内総代理店である韓国ハンドリームネット(Handreamnet Co.,Ltd.)のL2セキュリティスイッチ「SGシリーズ」を導入し、稼働開始したことを発表します。
「SGシリーズ」は、特許技術によりLAN内のトラフィック分布やパケット情報を分析して有害トラフィックを検知し、その発生源であるウィルス/ワームに感染したPCをネットワークから自動的に遮断し、脅威の繁殖やDDoS攻撃、盗聴などを阻止するユニークなL2スイッチです。
セキュリティソフトが十分に提供されていないスマートフォンやタブレット端末などの利用が多い学内ネットワークにおいて、利用者の自由度を犠牲にせずに、既存のLANスイッチを「SGシリーズ」に置き換えただけで、セキュアな環境を実現できました。また、東北大学では音声のIP化を積極的に進めており、IP電話やIP構内放送などのVoIP機器のパケットも監視しています。
導入サポートは、東北大学ならびにネットワールドのパートナーであるトライポッドワークス株式会社(本社:宮城県仙台市)が担当し、採用に当たっては、ハンドリームネット、ネットワールド、トライポッドワークスの3社が一体となったサービス・サポート体制も高く評価されました。
◆ 導入の背景
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東北大学の未来科学技術共同研究センター(以下 研究センター)は、民間企業などと連携して独創的な技術や製品の開発、実用化に取り組み、社会貢献を果たすことを目的としています。その研究プロジェクトは、ライフサイエンス、環境、ナノテク・材料、ITなど、幅広い領域にわたります。
東北大学では、全学的な情報システムやネットワークの整備は大学のIT部門が担当し、各部局内の環境は自前で構築しています。研究センターではフロアスイッチの導入から約10年が経過し、リプレースの時期を迎えていました。研究センターにおいて、セキュリティの確保は重要なテーマであり、貴重な研究データを、安全に活用できる情報インフラが求められます。
また、各部局内の環境の管理を行うのはIT専任部隊ではないため、作業の省力化・効率化が重要です。そこで、リプレース機器の選定に当たっては、手間を掛けずに高いセキュリティを実現できることを重視し、トライポッドワークスより紹介を受けた「SGシリーズ」を試験導入した結果、本格的な導入を決定しました。
◆「SGシリーズ」採用のポイントと成果
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研究センターでは、現在、「SGシリーズ」の中でGbE対応の通信ポートを48ポート内蔵する「SG2048G」を、合計7台導入しています。「SGシリーズ」の採用に当たっては、以下のような点がポイントとなりました。
(1) ネットワークの再設計が不要
既存のスイッチと置き換えるだけで簡単に導入でき、研究センターが従来使用していた大手ベンダ製スイッチと使い勝手が似ており、複雑な設定不要で高度なセキュリティ機能を利用可能。
(2) 運用負荷の軽減
標準バンドルされている運用管理ソフト「Visual Node Manager」の簡単な操作で、必要な情報を迅速に確認が可能。異なる建屋にある「SGシリーズ」も含めて、7台すべてを一元管理。
(3) 端末を制約せずにセキュアなネットワークを実現
スマートフォンやタブレット端末など、クライアント選択の自由度を犠牲にせずに、セキュアな環境を実現。
(4) ネットワークを可視化し問題を早期特定
IP電話やIP構内放送などVoIP機器も含めて、ネットワークトラフィックを常に監視。問題発生時には「Visual Node Manager」がリアルタイムにアラートを発し、問題箇所や原因を素早く特定可能。
(5) サービス・サポート体制
試験導入の段階から、ハンドリームネット、ネットワールド、トライポッドワークスの3社の連携を評価。ネットワーク機器は、万一の場合に迅速な対応が求められるので、特にサービス・サポート体制を重視。
東北大学では、他の部局でも「SGシリーズ」が採用され始めており、安全なLAN環境を拡大していく計画です。「SGシリーズ」は、ウィルスの発生源にもっとも近いLANスイッチで、シンプルかつ確実に遮断するというユニークなセキュリティソリューションです。企業、教育機関をはじめ多くのお客様に高く評価されており、ネットワールドは、今後も「SGシリーズ」提供を通じてネットワーク安全・安心の確保に貢献します。
※導入構成イメージ図を以下でご覧いただけます。
http://www.networld.co.jp/news/press2011/0810.htm