~高齢者をはじめとするすべての人にやさしいデザインを活用し、免許返納の計画を促すツールを制作~

2020年12月  、全日本印刷工業組合連合会主催「第14回メディア・ユニバーサルデザインコンペティション」にて、株式会社スタジオーネ63(六三グループ・東京都江東区)の社員4名が制作した「卒カーBOOK」が優秀賞(一般の部)を受賞しました。

■シニア世代の自動車事故や免許返納が話題に
この「卒カーBOOK」がテーマにしているのは、高齢者の免許返納。シニア世代の悲惨な自動車事故が多発する昨今、運転免許証の自主返納が話題に上がっています。返納率自体は全国で微増傾向にありますが、まだまだ大きな潮流とはなっておらず、また生活の足、大切な交通手段をいきなり失うことに抵抗がある高齢者が多く、都道府県での返納率の差が生じているのも事実です。
そこで本誌が企画したのが、「卒カー計画」というアプローチ。50~60代という比較的若い年代から主体的に「免許返納=卒カー」の時期を定めることで、残りのカーライフをどう過ごすかを積極的に検討してもらいたいというのが主な趣旨です。

■免許返納=卒カーまでのカーライフを考える「卒カーBOOK」
卒カーまでに、どんな車をどう乗り継いでいくかを考えてもらうために、卒カー時期の判断材料となる情報や、これから車を選ぶ際に気を付けたい情報などの有益な内容を掲載。最終ページの「卒カーロードマップ」では、実際に卒カーまでの乗り換え計画を記入してもらうことで、卒カーの具体的な時期やプロセスをイメージさせる狙いがあります。本誌は運転免許更新センターや自動車教習所、また総合保険代理店やカーディーラーなどでの設置・配布を想定。社会課題の解決とともに、シニア世代への自動車や関連サービスの新しい販促アプローチにも繋がることを期待しています。
また本誌はメインターゲットである50~60代だけでなく、免許返納を検討中の高齢者や、その子ども世代も読者として視野に入れています。親しみやすいイラストや平易な文章を用いつつ、色覚の差に関わらず見やすい色使い・読みやすいフォントに配慮することで、「すべての人に見やすく・分かりやすく伝える」メディア・ユニバーサル・デザイン(MUD)の特性を有効に活用したツールとなっています。

■すべての人にやさしいデザイン・MUDとは?
多様化する社会の中、高齢者、障がい者(弱視等)、色覚障がい者といった方々をはじめ、すべての人へ見やすく・わかりやすい情報伝達を目指す「メディア・ユニバーサル・デザイン」。色使いやフォントなどに配慮してデザインされたもので、さまざまな人が快適にメディアを利用できるよう活用が広がっています。全日本印刷工業組合連合会では、MUD普及活動の一環として「メディア・ユニバーサルデザインコンペティション」を毎年主催。MUDを用いて制作された、アイデアに富んだ作品を募集し表彰しています。

■MUDのさらなる普及へ向けて
カーディーラー向けのデザインワークを得意とする株式会社スタジオーネ63は、「卒カーBOOK」の他にも1点の作品が第14回メディア・ユニバーサルデザインコンペティション優秀賞を受賞。2015年開催の第9回から6年連続で入賞をしています。社内でもMUD教育検定の資格取得を積極的に進めるなど、MUDの普及・活用に力を入れています。今後もMUDの普及と社会課題の解決のために、新たなアイデアの創出を続けていきます。


□卒カーBOOKについて詳しくはこちら
https://www.mut.co.jp/assets/img/media/sotsucarbook.pdf

□卒カーBOOKに関するお問い合わせ
担当者:株式会社スタジオーネ63 十倉
TEL : / FAX :
問い合わせフォーム:https://secure.mut.co.jp/contact/

〒135-8563東京都江東区潮見2-4-18
株式会社スタジオーネ63(六三グループ)
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