テレコムクレジット株式会社(本社:東京都港区、代表取締役:白山久壽、以下「弊社」)は、急なアクセス増加に対応し、PCIDSSにも準拠した決済システムとしてサーバレスアーキテクチャを導入しました。

弊社はクレジットカードだけでなく、銀行振込、電子マネー等に対応した決済システムを、EC事業者様や、お申し込みから決済までWEB上で完結させるWEBページをお持ちの店舗様などに提供しております。

これまで決済システムの安定、安全な稼働を目指し、クラウド導入を行いましたが、事前準備なく想定を超える決済が発生した場合、処理速度の低下や最悪の場合、決済処理の大幅な遅延、またはキャパオーバーによって一時的に決済を受け付けることができなくなる懸念がありました。
そこで弊社は上記課題を解決すべくこの度サーバレスアーキテクチャを決済システムに導入しました。

■サーバレスとは
一定の処理能力、サーバ容量といったマシン性能に依存することなく、稼働に必要なリソースを動的に起動し、マネージドサービスを利用する事でサーバを用いずにシステム構築をする方法です

■サーバレス環境へのシフト
2018年に弊社では決済サービス環境をオンプレミス環境からクラウド環境への全面シフトを行いました
これによりオンプレミス環境に比べて柔軟に対応できるようになりましたが、クラウド環境でも急なアクセス増加には事前に設定したサーバのスペックにより限界があり、加盟店様の急な決済の増加に対応できない可能性がありました。
またクラウド環境になってもサーバの管理は依然続いており、OSのバージョン管理、ミドルウェアの管理、サーバのセキュリティ対策と人的資源の投入を必要としていました。
このような課題に対してサーバレス環境へのシフトを弊社では決定しました
これらのサーバレス環境へのシフトの背景にあるのは、サーバにかかる運用はプラットフォーマーであるAWSに一任しシステム強化を図るとともに、弊社スタッフはビジネスの中核となるアプリケーションの開発と責任共有モデルに従った弊社担当のセキュリティ対策に集中させることにあります

■AWSのセキュリティ
AWSでは様々なセキュリティに関する第三者認証を取得しています
https://aws.amazon.com/jp/compliance/programs/
我々はAWSの責任共有モデルをベースに自社で担当すべきセキュリティ対策に注力し、より強固なセキュリティ対策を実施することができます

■サーバレス化の効果
・信頼性
これまではサーバを共有して複数の決済処理を実行していましたが、サーバレス方式では決済毎に専有サーバリソースが割り当てられます。これにより数百件、数千件といった決済を同時実行したとしても、それぞれの決済の処理負荷が干渉する事なく安定して同時実行する事が可能となります。


・高可用性
これまではサーバ障害等でシステムが停止しないようにサーバを2系統配置し、冗長化する事で可用性を高めていました。
これに対して、サーバレス方式は常設サーバが0台で、実行時に瞬時に専用のサーバリソースを割り当てる為、サーバダウン等のリスクから開放され、可用性を高める事ができます


・堅牢性
サーバレスアーキテクチャでは、決済毎にCPUやメモリ等のサーバリソースが専有で割り当てられる為、1サーバ内を複数ユーザで共存する場合に比べてセキュリティ上のリスクを低減させる事ができます。

■テレコムクレジット決済代行サービス
https://www.telecomcredit.co.jp/

■本件ならびに決済導入に関するお問い合わせ
TEL:
フォームからのお問い合わせ:https://www.telecomcredit.co.jp/form/contact/index.html