「聞こえにくい」を解消し、繰り返し何度でも再生可能
ケーブルテレビの地域防災への貢献を促進
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株式会社メディアキャスト(以下、メディアキャスト 本社:東京都品川区 代表取締役:杉本孝浩)は、各自治体などが発信する防災行政無線と、テレビ(データ放送)やスマートフォンを連携する「防災行政無線連携システム」を開発し販売開始します。
「防災行政無線連携システム」は、複数の防災行政無線の音声を、ケーブルテレビのコミュニティチャンネルなどのデータ放送に送出します。これにより、視聴者は、明瞭な音声で、何度でも繰り返し防災情報を聞くことができます。また、スマートフォンアプリにも同時自動配信可能で、停電でテレビが使えない時や、外出時に強制プッシュ通知で情報伝達されます。

近年多発する自然災害時に、行政は防災無線を使って緊急避難情報などを伝えていますが、集合住宅の高層化、建築構造の密閉化などの背景もあり、住民からは「屋外スピーカーの放送が聞こえにくい」という苦情が増えていました。
そこで、老若男女問わず簡単に利用できるテレビに着目し、ケーブルテレビ局が地域密着情報を提供するコミュニティチャンネルのデータ放送で、「緊急情報」、「避難勧告」、「避難指示」などの防災行政無線を聞けるようにする取り組みが各地で行われるようになりました。
データ放送専門会社であるメディアキャストは、これまで多くの実証実験や特注システムによる商用化実績があり、今回の「防災行政無線連携システム」は、これらから得られた経験やノウハウと共に、多くのケーブルテレビ事業社からの強い要望により製品化したものです。

「防災行政無線連携システム」は、テレビ画面へ強制表示し、視聴者へ注意喚起と発報告知しますが、複数地域の防災行政無線と同時連携が可能で、広範囲の地域をカバーするテレビ局でも、地域毎に適切な情報を届けることができます。また、停電時や外出時でも確実に情報を伝達できるよう、スマホアプリにより強制的にプッシュ通知します。
「防災行政無線連携システム」は、既存のデータ放送システムと容易に連携可能で、自主放送設備側でのTSポート増設や、各種放送設備(信号発火など)の追加は不要です。
メディアキャストは、統合型データ放送ソリューション「DataCaster M3」を導入している全国100局以上のケーブルテレビ局向けに、2020年2月  から販売を開始し、同3月末に出荷開始予定で、ケーブルテレビによる地域防災への貢献を促進します。


◆「防災行政無線連携システム」の特長
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◇防災行政無線の音声をコミュニティチャネルのデータ放送で伝達
・テレビで伝達するため、高価な専用端末等は不要
・複数地域の防災行政無線と同時連携可能
・地域別にテレビ画面へ強制表示し、視聴者へ注意喚起と発報告知
・繰返し再生により、聞き逃し時に何度でも再生可能
・自主放送設備側でのTSポート増設や、各種放送設備(信号発火など)の追加は不要

◇停電時や外出者へはスマホアプリで伝達
・強制プッシュ通知で受信者へお知らせ
・繰返し再生により、聞き逃し時に何度でも再生可能


◆ 各装置仕様
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◇音声録音装置
概要:防災行政無線端末などで再生されるアナログ音声信号を入力し、
   音声ファイルを生成すると共に、データ放送設備(DataCaster M3)へ転送
本体:デスクトップ型PC
入力:インターフェイス:3.5mmミニジャック×1端子

◇音声再生装置
概要:データ放送設備(DataCaster M3)から送られてくる音声ファイルをアナログ音声信号として出力
本体:デスクトップ型PC
出力:1/4インチジャック×4端子 ※バランスTRS端子

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■ 株式会社メディアキャストについて
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https://www.mcast.co.jp/
株式会社メディアキャストは、デジタルデータ放送やハイブリッドキャスト分野に特化したソフトウェア開発・販売、受託開発を行う業界唯一のデータ放送専門会社です。BML(Broadcast Markup Language)技術を始め、コンテンツ制作技術や運用システムなど、デジタルデータ放送に求められる専門分野で多くの経験と実績を有し、メディアキャストのデータ放送製品群は、NHK(日本放送協会)、民放各局、地方局、CATV局、ならびにコンテンツ制作会社などで多数採用され、デジタルデータ放送業界のデファクトスタンダード製品として位置付けられています。