170台余の仮想マシンが稼働するハンズオン環境の準備時間を1/3~1/6に短縮
インライン圧縮・重複排除機能の活用で、データ容量を従来の約1/3に削減
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ITインフラのソリューション・ディストリビューターである株式会社ネットワールド(本社:東京都千代田区、代表取締役社長 森田 晶一)は、複合システム検証センター「GARAGE(ガレージ)」のハンズオントレーニング環境の再構築で、ハイパーコンバージド・インフラストラクチャー「Nutanix」を導入し、本格稼働開始したことを発表します。
ネットワールドでは、現在10種類ほどのハンズオントレーニングのプログラムを用意していますが、受講者数やコース数が増加するにつれて、演習用仮想マシンの展開に多くの時間と手間がかかり、また、従来のストレージは圧縮機能しか備えていなかったため、テンプレートや演習環境の管理に必要な容量が確保できなくなりつつありました。1回のトレーニングで最大16名が受講可能で、1人の受講者が最大12台の仮想マシンを稼働させています。ピーク時には16名×12台=172台もの仮想マシンが稼働する上に、演習内容によっては、16人が同時にVDIを展開するため、性能面でも容量面でもかなり厳しい要求が課せられます。
従来は別々だったテンプレート保存ストレージと演習に用いるストレージを、「Nutanix」による単一データストアに変更することで、フルクローン作業が不要になり、新しく構築したハンズオントレーニング環境では準備時間を1/3~1/6に短縮できました。また、「Nutanix」は、コストを抑えながらインライン圧縮・重複排除機能を利用できるため、データ容量が従来の約1/3に削減され、今後のコース拡大などにも、十分対応できるようになりました。
◆ 導入の背景
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「GARAGE」は、ハイパーコンバージド・インフラストラクチャーをはじめとする最新機器を取りそろえ、システム構築に必要な論理検証を行うほか、リセラーやユーザー企業様対象としたハンズオントレーニング環境にも利用されています。
ハンズオントレーニング環境は、大量のI/O集中にも耐えられるよう設計され、ローカルディスクにPCIe接続のフラッシュドライブを、演習環境用テンプレートの保存にハイブリッド・ストレージを使用していました。テンプレート保存用のストレージと、実際の演習に用いるストレージが異なるため、最初の1台目はフルクローンを行う必要があり、演習用仮想マシンの展開に多くの時間と手間がかかっていました。仮想マシンの展開だけで約3時間程度を要する上、起動確認やログイン確認なども必要で、トレーニングが連日開催される場合などには、長時間にわたって翌日の準備を行わなくてはなりませんでした。また、テンプレートや演習環境を複数世代にわたり管理していますが、従来のストレージは圧縮機能しか備えていなかったため、空き容量も逼迫の一途を辿っていました。
そこで、サーバーとストレージの保守切れのタイミングを機に、新たなプロダクトの選定に着手した結果、ハイパーコンバージド・インフラストラクチャー製品「Nutanix」を採用しました。
◆ 選定のポイント
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「Nutanix」を選定したポイントは、容量効率とコストパフォーマンスの高さでした。演習環境は基本的に似たような構成のため、重複排除機能がかなりの効果を発揮しますが、高性能が要求される領域は全体の1割もないため、重複排除機能付きのオールフラッシュ製品では費用的に見合いません。その点、「Nutanix」は、コストを抑えたハイブリッド構成でもインライン圧縮・重複排除機能を利用できます。
従来のローカルフラッシュドライブと外付けストレージを組み合わせた構成から、「Nutanix」による単一データストアに変更することで、問題になっていたフルクローン作業は不要になり、すべて差分クローンでの展開が可能になりました。さらに、「Nutanix」はVMwareのVAAI(vStorage API for Array Integration)に対応しているため、差分クローン時の処理をストレージ側にオフロードしてオーバーヘッドを減らすこともできます。
また、インフラ仮想基盤の上にさらに演習用仮想基盤を載せるという少々特殊な環境のため、ネットワークが両者をまたがないように構成しないとパフォーマンスが落ちてしまいますが、「Nutanix」はストレージクラスタ
とvSphereクラスタをそれぞれ独立管理できるため、演習用のvSphereクラスタとストレージとを別に管理して、その中で、ホスト単位で分割するといった運用が可能です。
◆ 導入成果と今後の展開
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新しいハンズオントレーニング環境はフルクローン作業が不要になったことで、準備時間が30~60分程度にまで短縮され、トレーニング担当者はより付加価値の高い業務に時間を使えるようになりました。また、性能面でも十分なパフォーマンスが確保されており、演習環境が遅いといったクレームは一件もありません。
懸案だった容量不足については、インライン圧縮・重複排除機能により、データ容量を1/3程度にまで削減することに成功し、今後のコース拡大などにも十分対応できるようになりました。
また、ラックスペースについても、サーバーだけ見ると以前の6Uから2Uへ、ストレージも合わせると20Uから2Uへと約1/10に削減することができました。
「Nutanix」に搭載されている差分クローンの処理を高速化する「Shadow Clones」機能なども活かされており、また、機器の状態がクラウドから監視されているため、障害によるトラブルなども未然に防止することが可能です。さらに、新機種へのマイグレーションも容易で、将来にわたって安定的なサービス環境をご提供できます。
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◆「GARAGE」とは
お客様の案件をよりスムーズに進めていただけるように最新テクノロジーを備えた複合システム検証センターです。システム導入時に必要な検証を行えるスペースや機材をご利用いただけます。 推奨システムの他に弊社の取扱い製品との組み合わせもお試しいただけるので、カスタマイズしたシステムの検証も可能です。
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■ 株式会社ネットワールドについて
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http://www.networld.co.jp/
株式会社ネットワールドは、ITインフラストラクチャーのソリューション ディストリビューターとして、クラウド コンピューティング時代の企業IT基盤を変革する技術製品と関連サービスを提供しています。サーバー、ストレージやネットワーク、そしてアプリケーションやデスクトップの仮想化に早期から取り組み、次世代のITインフラストラクチャーのあるべき姿をリードしています。
インライン圧縮・重複排除機能の活用で、データ容量を従来の約1/3に削減
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ITインフラのソリューション・ディストリビューターである株式会社ネットワールド(本社:東京都千代田区、代表取締役社長 森田 晶一)は、複合システム検証センター「GARAGE(ガレージ)」のハンズオントレーニング環境の再構築で、ハイパーコンバージド・インフラストラクチャー「Nutanix」を導入し、本格稼働開始したことを発表します。
ネットワールドでは、現在10種類ほどのハンズオントレーニングのプログラムを用意していますが、受講者数やコース数が増加するにつれて、演習用仮想マシンの展開に多くの時間と手間がかかり、また、従来のストレージは圧縮機能しか備えていなかったため、テンプレートや演習環境の管理に必要な容量が確保できなくなりつつありました。1回のトレーニングで最大16名が受講可能で、1人の受講者が最大12台の仮想マシンを稼働させています。ピーク時には16名×12台=172台もの仮想マシンが稼働する上に、演習内容によっては、16人が同時にVDIを展開するため、性能面でも容量面でもかなり厳しい要求が課せられます。
従来は別々だったテンプレート保存ストレージと演習に用いるストレージを、「Nutanix」による単一データストアに変更することで、フルクローン作業が不要になり、新しく構築したハンズオントレーニング環境では準備時間を1/3~1/6に短縮できました。また、「Nutanix」は、コストを抑えながらインライン圧縮・重複排除機能を利用できるため、データ容量が従来の約1/3に削減され、今後のコース拡大などにも、十分対応できるようになりました。
◆ 導入の背景
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「GARAGE」は、ハイパーコンバージド・インフラストラクチャーをはじめとする最新機器を取りそろえ、システム構築に必要な論理検証を行うほか、リセラーやユーザー企業様対象としたハンズオントレーニング環境にも利用されています。
ハンズオントレーニング環境は、大量のI/O集中にも耐えられるよう設計され、ローカルディスクにPCIe接続のフラッシュドライブを、演習環境用テンプレートの保存にハイブリッド・ストレージを使用していました。テンプレート保存用のストレージと、実際の演習に用いるストレージが異なるため、最初の1台目はフルクローンを行う必要があり、演習用仮想マシンの展開に多くの時間と手間がかかっていました。仮想マシンの展開だけで約3時間程度を要する上、起動確認やログイン確認なども必要で、トレーニングが連日開催される場合などには、長時間にわたって翌日の準備を行わなくてはなりませんでした。また、テンプレートや演習環境を複数世代にわたり管理していますが、従来のストレージは圧縮機能しか備えていなかったため、空き容量も逼迫の一途を辿っていました。
そこで、サーバーとストレージの保守切れのタイミングを機に、新たなプロダクトの選定に着手した結果、ハイパーコンバージド・インフラストラクチャー製品「Nutanix」を採用しました。
◆ 選定のポイント
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「Nutanix」を選定したポイントは、容量効率とコストパフォーマンスの高さでした。演習環境は基本的に似たような構成のため、重複排除機能がかなりの効果を発揮しますが、高性能が要求される領域は全体の1割もないため、重複排除機能付きのオールフラッシュ製品では費用的に見合いません。その点、「Nutanix」は、コストを抑えたハイブリッド構成でもインライン圧縮・重複排除機能を利用できます。
従来のローカルフラッシュドライブと外付けストレージを組み合わせた構成から、「Nutanix」による単一データストアに変更することで、問題になっていたフルクローン作業は不要になり、すべて差分クローンでの展開が可能になりました。さらに、「Nutanix」はVMwareのVAAI(vStorage API for Array Integration)に対応しているため、差分クローン時の処理をストレージ側にオフロードしてオーバーヘッドを減らすこともできます。
また、インフラ仮想基盤の上にさらに演習用仮想基盤を載せるという少々特殊な環境のため、ネットワークが両者をまたがないように構成しないとパフォーマンスが落ちてしまいますが、「Nutanix」はストレージクラスタ
とvSphereクラスタをそれぞれ独立管理できるため、演習用のvSphereクラスタとストレージとを別に管理して、その中で、ホスト単位で分割するといった運用が可能です。
◆ 導入成果と今後の展開
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新しいハンズオントレーニング環境はフルクローン作業が不要になったことで、準備時間が30~60分程度にまで短縮され、トレーニング担当者はより付加価値の高い業務に時間を使えるようになりました。また、性能面でも十分なパフォーマンスが確保されており、演習環境が遅いといったクレームは一件もありません。
懸案だった容量不足については、インライン圧縮・重複排除機能により、データ容量を1/3程度にまで削減することに成功し、今後のコース拡大などにも十分対応できるようになりました。
また、ラックスペースについても、サーバーだけ見ると以前の6Uから2Uへ、ストレージも合わせると20Uから2Uへと約1/10に削減することができました。
「Nutanix」に搭載されている差分クローンの処理を高速化する「Shadow Clones」機能なども活かされており、また、機器の状態がクラウドから監視されているため、障害によるトラブルなども未然に防止することが可能です。さらに、新機種へのマイグレーションも容易で、将来にわたって安定的なサービス環境をご提供できます。
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◆「GARAGE」とは
お客様の案件をよりスムーズに進めていただけるように最新テクノロジーを備えた複合システム検証センターです。システム導入時に必要な検証を行えるスペースや機材をご利用いただけます。 推奨システムの他に弊社の取扱い製品との組み合わせもお試しいただけるので、カスタマイズしたシステムの検証も可能です。
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■ 株式会社ネットワールドについて
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http://www.networld.co.jp/
株式会社ネットワールドは、ITインフラストラクチャーのソリューション ディストリビューターとして、クラウド コンピューティング時代の企業IT基盤を変革する技術製品と関連サービスを提供しています。サーバー、ストレージやネットワーク、そしてアプリケーションやデスクトップの仮想化に早期から取り組み、次世代のITインフラストラクチャーのあるべき姿をリードしています。