ハイパーコンバージドで構築は半日で完了し、今後の台数増加にも柔軟な対応が可能に。
PCの起動時間を約1/10に短縮し、TCO削減とセキュリティ向上に成功
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ITインフラのソリューション・ディストリビューターである株式会社ネットワールド(本社:東京都千代田区、代表取締役社長 森田 晶一)は、学校法人光華女子学園(京都市、理事長・学園長 阿部 敏行)の学内クライアントPCの仮想デスクトップ(VDI)化プロジェクトにおいて、ネットワールドが扱うCitrix XenDesktop / XenAppと、ハイパーコンバージドインフラのNutanixが採用され、2017年4月  より本格稼働開始したことを発表します。

光華女子学園は、大量の仮想PCを快適に動作させられる高信頼なICT基盤を確立することを目指し、今回は、PC教室用の50台と、教職員用のクライアント60台をVDI化の対象としました。PC教室の50台はXenDesktopのMCSで一律の環境を提供します。教員用のフルクローン端末は、Nutanixのクローン機能により、通常は1時間以上を要する展開作業が30分程度で完了。また、ハイパーコンバージドの特長が存分に発揮され、通常は1週間程度を要するインフラ構築作業が半日で終了しました。導入後は大量端末の一元管理でメンテナンスが効率化され、セキュリティが向上したことに加え、高性能なNutanixにより、ログイン時間が以前の約1/10程度に短縮しました。

採用に当たっては、事前検証を綿密に実施し、ネットワールド主催のハンズオンセミナーにも参加しました。セミナーでは、操作説明などだけではなく、多くの事例で培った貴重な知見が得られたこと、また、ポリシー設定などでは迅速に問題解決できたことなど、ネットワールドの支援が高く評価されました。


◆ プロジェクトの背景と選定のポイント
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光華女子学園は、仏教精神に基づく女子教育の実践に取り組む真宗大谷派の宗門学園です。同学園では、学生の教育用など、学内やPC教室にクライアント端末を配置していますが、従来の物理PCでは、OS / アプリのアップデートやセキュリティ対応に多くの手間と工数が掛かり、教員の要望にタイムリーに対応できないなど、様々な問題がありました。また、各端末は講義などに使用しているためメンテナンス時間の確保が容易でなく、新年度に向けたPC教室の準備も春休み中の限られた時間内で行う必要があり、さらに、ウイルス対応などのイレギュラーな事象が発生するなど本来の業務にも支障が生じていたことから、VDI化プロジェクトに着手しました。
光華女子学園は、以前、一部の学科を対象にVDI基盤を構築しましたが、特定学科のみの利用では費用対効果が低く、物理PCと比較してレスポンス遅いなどの理由から数年で運用を終了しています。そこで、今回は、PC教室用50台、教職員用クライアント60台を対象としてVDI化することとし、また、直近のサーバー仮想化プロジェクトにおいて非常に優れた成果を上げたNutanixを全学VDI基盤にも採用することを決断しました。
仮想アプリケーションと仮想デスクトップソリューションには、Citrix XenDesktop とXenAppを採用。Nutanixの無償ハイパーバイザーAHVに対応しているので、VDI化のコストを最小限に抑えられることと、多彩な運用管理機能や柔軟なポリシー設定機能を備えている点が選定のポイントとなりました。


◆ システムの概要
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今回のプロジェクトでは、ユーザーに合わせて異なるVDI環境を提供しています。
(1)教員用の30台は、多種多様なアプリケーションを利用することからフルクローンで環境を構築
(2)職員用の30台はXenDesktopのMCS(Machine Creation Services)とXenAppを組み合わせ、イメージ作成・管理の手間を省きつつ、必要なアプリケーションを活用できる環境を実現
(3)学生用PC教室の50台は、大量クライアントを効率的に運用できるようすべてXenDesktopのMCSで一律の環境を提供

教員用のフルクローン端末は、AHVのクローン機能を活用して、デスクトップ作成の迅速化と容量削減を図っており、通常は1時間以上を要する展開作業が、30分程度で完了しました。
また、ハイパーコンバージドならではの特長も存分に発揮され、通常は1週間程度を要するインフラ構築作業が半日で終了しました。


◆ 導入成果
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全学VDI基盤の主な導入成果は以下のとおりで、光華女子学園ではこのメリットをさらに拡げるべく、VDI化対象の台数を今後600~650台程度まで増強する予定です。

(1)学内の端末を統合管理
端末はPC教室以外に様々な場所にも設置されており、従来は、キャンパス内を移動してメンテナンス作業をしていましたが、すべての作業をサーバー側で一括して行えるようになりました。
(2)ログイン時間が以前の約1/10程度に短縮
Nutanixが期待通りの性能・信頼性を発揮し、前の講義が長引いても、迅速に次の講義を始められます。
(3)運用管理の効率化
Nutanixの運用管理ツールPrismは、直感的な操作が可能で、効率的に作業できます。
(4)学内セキュリティの向上
(5)教員の新しいニーズにスピーディに対応可能に