2017年2月3日  、電子書籍『小説家になるな! 職業作家のリアル、それでもなりたい人へ』を発売いたしました。
数々の漫画原作や実用書を手掛けるベストセラー作家・架神恭介、小説家であり数百本ものゲーム制作に携わってきた泉和良、経営者であり50冊の著作を持つ至道流星の3人が、小説家を取り巻く生々しいリアルを忌憚なく語ります。特定の出版社に配慮しないために、あえて電子書籍の形態での販売方式を選択しました。

「俺は子供が生まれたら就職を真剣に考えます……」

「小説が売れるためには、販売前にその小説が有名になっていなくてはならない」

「私の創作動機は生きるためです。家賃払えなくなって、すぐにでもCD作って売らねばならない……とか」

「子供がいなけりゃ、作家なんてどうとでもなるんですよね。年収100万のクソ貧しい印税生活とかでもやっていけるし」

「自殺率は高いかもしれません。あんまり大きな声では言えませんけどね」

巨大な崩壊過程の真っ直中にある出版業界・小説界でいま何が起こっているのか。
小説家になりたい人、クリエイターとして生きていきたい人には必読の一冊です。


【もくじ】

■第一章 作家は年収一〇〇万でも生きていける!
 ・作家の世界に入ったキッカケ
 ・チームによる作家業
 ・個人で挑む作家業
 ・それぞれの創作活動が脇道に逸れて
 ・創作の道は後悔ばかり?
 ・自分のフィールド
 ・世知辛さしかありません
 ・現役作家でも模索の最中
 ・第一章 編集後記

■第二章 小説家デビュー、意外とカンタンです!?
 ・営業はかけるのか?
 ・実用書(企画本)の売り込み方
 ・小説出版の今
 ・作品を完成させるコツ
 ・執筆への向き合い方
 ・むき出しの実力主義
 ・ネット小説は異世界ばかり
 ・ひっそり引退した作家たちは
 ・年収一五〇万円でも売れてる部類
 ・ヒットする小説の傾向は
 ・作品を創り続ける動機
 ・技法やジャンルの見つけ方
 ・第二章 編集後記

■第三章 ふと気づけば小説家だった! それぞれのケース。
 ・小説家、至道のケース
 ・巷に溢れる自己啓発書・成功本の真相
 ・漫画原作者へのロードマップ
 ・作品作りのスタート地点
 ・キャラクターの作り方
 ・小説家、泉の場合
 ・真の勝負所は一作目
 ・発想のヒントは?
 ・自分を売ること
 ・第三章 編集後記

■第四章 小説家になりたがるのは、有名になりたいからですか?
 ・ゲームサークル「ダンゲロス」の立ち上がりのケース
 ・泉のイベントのケース
 ・キャラ名、プロット、ネタ確保
 ・漫画原作をもう少し突っ込んで
 ・ヒロインの魅力の持たせ方
 ・新人賞作品は完結させるべき?
 ・時間と労力をどこまでつぎ込むか
 ・そもそも有名になりたいですか?
 ・「小説を書く意味」と「一発当てる」ことを混同していませんか?
 ・自己顕示欲、承認欲求
 ・第四章 編集後記

■第五章 物語をはじめよう。想像力は誰にでも。
 ・読者の人生に影響を与えること
 ・どのくらい推敲をするか
 ・自分の立ち位置を意識しよう
 ・プロと素人に境目はない
 ・パネリスト三人の違い
 ・第五章 編集後記

■第六章 執筆は大変ですか? ノウハウ差し上げます!
 ・小説が売れるのと宝くじが当たるのは同じ
 ・やる気がないときは
 ・職業小説家と、趣味で書く小説
 ・執筆環境って大事なことなのか?
 ・執筆の速度
 ・プロット作りの方法
 ・生き残る方法
 ・あと50年以上生きてしまうのか?
 ・職業病について
 ・第六章 編集後記

■第七章 小説稼業に明日はあるか?
 ・説明文の考え方
 ・残りの人生の捉え方
 ・まるで違うベクトル
 ・このオンライン座談会で一番驚いたこと
 ・流儀に合わせる必要はない
 ・キャラクターに命を吹き込むのは会話から
 ・一週間オンライン座談会を振り返り
 ・第七章 編集後記


■書籍紹介



■レーベル
トークメーカー新書
http://talkmaker.com/


■本書出版の経緯
本書籍は、小説投稿サイト『トークメーカー』(http://talkmaker.com/)内で開催された『第一回創作講座オンライン座談会』が大変好評を博したため、その内容を大幅加筆修正し、パネリスト3人が新たに文章を書き加えての出版の運びとなりました。