アプリケーションを改修せずに、移行コストを約1/10に削減。
旧バージョンのIEサポート終了後のアプリケーション延命ソリューションの提案を強化
ITインフラのソリューション・ディストリビューターである株式会社ネットワールド(本社:東京都千代田区、代表取締役社長 森田 晶一)は、2016年1月13日 (日本時間)にInternet Explorer (以下IE)の旧バージョンのサポートが終了するのを受けて、IE8を利用する自社の基幹業務システムを、同社が開発したIE互換ブラウザ「LIBRA(ライブラ)」と「VMware ThinApp」(以下ThinApp)による仮想化で、アプリケーションを改修せずに継続利用可能にするプロジェクトに成功しました。
基幹業務アプリケーション本体を改修するには数千万円の費用がかかることが想定されていましたが、約1/10のコストで継続利用可能になり、構築期間は約2ヶ月間で、従来と変わりないシステムのレスポンスを提供しています。
「LIBRA」は、当初Windows XP/IE6のサポート終了に伴うWebアプリケーション延命対策を支援するためにネットワールドが開発したブラウザで、IE6対応のWebアプリケーションをWindows 7/8で利用可能にする互換ブラウザとして2014年に提供開始。その後2015年4月 にIE8互換に対応させ、IE8向けに開発されたWebアプリケーションを、後方互換を維持してIE11環境でも利用を可能にしました。
「ThinApp」は、アプリケーション、レジストリ情報、システムファイルなどを1つのexeファイルにカプセル化し、アプリケーションとハードウェア/OSとの依存関係を完全に分離する仮想化ソリューションで、アプリケーションに使われているJavaやActiveXなどの互換性の問題も解決します。
ネットワールドは、エンドユーザのアプリケーション移行・延命のニーズに迅速に対応可能な体制を確立するために、アプリケーション開発で実績豊富なジャパンシステム株式会社(本社:東京都渋谷区、代表取締役社長 阪口 正坦)と協業をすでに開始しており、今回の自社プロジェクトも同社との協業により実施しました。
両社は、今回のプロジェクトの成功実績を踏まえて、「LIBRA」と「ThinApp」によるアプリケーション延命ソリューションの提案を強化してまいります。
◆ プロジェクトの背景
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ネットワールドの基幹システム「CUVE」は、株式会社OSKが提供するERPパッケージ「SMILE ie」をベースに構築されており、クライアントはIE8までの対応となっていました。社内限定でIE8使用を継続することも検討しましたが、外部アクセスが可能なブラウザの旧バージョンを使用継続するには問題があります。また、CUVE本体を改修するには数千万円の費用が必要となり、基幹システムの機能や動作には問題がないのに、最新ブラウザ対応のためだけに多額のコストを投じるのは望ましくありません。かといって脆弱性の問題から、旧バージョンのブラウザを残すことはセキュリティ的にも問題があります。そこで、移行費用をできるだけ抑えつつ、従来通りの業務環境を維持できる方策として「LIBRA」の利用を選択しました。
「LIBRA」は、事前に信頼済みサイトに登録したサイトのみアクセスを可能とし、通常のインターネット接続を制限するため、特定の業務アプリケーションのみへアクセスするブラウザとして、セキュリティリスクを回避しつつアプリケーションを利用することが可能です。これにより、互換問題とセキュリティの課題を同時に解消することできます。ただ、画面表示だけの問題であれば「LIBRA」単体でも解決できますが、実際のWebアプリケーションは、ActiveXなどで作られたプログラムが動作しており、「CUVE」のベースとなるERPパッケージには様々なカスタマイズが加えられていたため、VMwareのアプリケーション仮想化ソリューション「ThinApp」を組み合せてこれらの互換性の問題を解決しました。
◆ プロジェクトの概要と成果
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現状環境の分析作業を実施した結果、Visual Basic(以下VB) 6ベースで開発されたOCXやActiveXコンポーネントに互換性の問題が生じ、これが正常動作の妨げになることが判明しました。そこで、「LIBRA」とVB 6のランタイム、ActiveX、IEコンポーネントなどを「ThinApp」で一つのexeファイルにパッケージング。これを利用することで、Windows 7上でもこれまでと同じように「CUVE」を利用できるようになりました。
「CUVE」本体には全く手を加えずに済んだため移行コストは全面改修を行う場合の約1/10で、構築期間はわずか2ヶ月程度でした。また、販売、調達、会計などの基幹業務を行う社内のユーザは、「ThinApp」で作成したexeファイルをファイルサーバからダウンロードするだけで利用できるため、迅速に社内展開でき、システムのレスポンスなども以前と変わりなく、日々の業務も問題なく行われています。
ネットワールドは、基幹システムの「CUVE」以外にもIE8ベースの業務システムが社内に存在しており、順次「LIBRA」と「ThinApp」により移行を進める計画です。
今回協業したジャパンシステムは、お客様の幅広いニーズに対応するためにネットワールドとのパートナーシップに基づいて「LIBRA」のカスタマイズも可能で、事前動作検証のためのPoCサービスなども提供しています。ネットワールドは、今回のプロジェクトの成功と、蓄積したノウハウを活かして、ジャパンシステムとの協業によるアプリケーション延命ソリューションの提案を強化してまいります。
旧バージョンのIEサポート終了後のアプリケーション延命ソリューションの提案を強化
ITインフラのソリューション・ディストリビューターである株式会社ネットワールド(本社:東京都千代田区、代表取締役社長 森田 晶一)は、2016年1月13日 (日本時間)にInternet Explorer (以下IE)の旧バージョンのサポートが終了するのを受けて、IE8を利用する自社の基幹業務システムを、同社が開発したIE互換ブラウザ「LIBRA(ライブラ)」と「VMware ThinApp」(以下ThinApp)による仮想化で、アプリケーションを改修せずに継続利用可能にするプロジェクトに成功しました。
基幹業務アプリケーション本体を改修するには数千万円の費用がかかることが想定されていましたが、約1/10のコストで継続利用可能になり、構築期間は約2ヶ月間で、従来と変わりないシステムのレスポンスを提供しています。
「LIBRA」は、当初Windows XP/IE6のサポート終了に伴うWebアプリケーション延命対策を支援するためにネットワールドが開発したブラウザで、IE6対応のWebアプリケーションをWindows 7/8で利用可能にする互換ブラウザとして2014年に提供開始。その後2015年4月 にIE8互換に対応させ、IE8向けに開発されたWebアプリケーションを、後方互換を維持してIE11環境でも利用を可能にしました。
「ThinApp」は、アプリケーション、レジストリ情報、システムファイルなどを1つのexeファイルにカプセル化し、アプリケーションとハードウェア/OSとの依存関係を完全に分離する仮想化ソリューションで、アプリケーションに使われているJavaやActiveXなどの互換性の問題も解決します。
ネットワールドは、エンドユーザのアプリケーション移行・延命のニーズに迅速に対応可能な体制を確立するために、アプリケーション開発で実績豊富なジャパンシステム株式会社(本社:東京都渋谷区、代表取締役社長 阪口 正坦)と協業をすでに開始しており、今回の自社プロジェクトも同社との協業により実施しました。
両社は、今回のプロジェクトの成功実績を踏まえて、「LIBRA」と「ThinApp」によるアプリケーション延命ソリューションの提案を強化してまいります。
◆ プロジェクトの背景
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ネットワールドの基幹システム「CUVE」は、株式会社OSKが提供するERPパッケージ「SMILE ie」をベースに構築されており、クライアントはIE8までの対応となっていました。社内限定でIE8使用を継続することも検討しましたが、外部アクセスが可能なブラウザの旧バージョンを使用継続するには問題があります。また、CUVE本体を改修するには数千万円の費用が必要となり、基幹システムの機能や動作には問題がないのに、最新ブラウザ対応のためだけに多額のコストを投じるのは望ましくありません。かといって脆弱性の問題から、旧バージョンのブラウザを残すことはセキュリティ的にも問題があります。そこで、移行費用をできるだけ抑えつつ、従来通りの業務環境を維持できる方策として「LIBRA」の利用を選択しました。
「LIBRA」は、事前に信頼済みサイトに登録したサイトのみアクセスを可能とし、通常のインターネット接続を制限するため、特定の業務アプリケーションのみへアクセスするブラウザとして、セキュリティリスクを回避しつつアプリケーションを利用することが可能です。これにより、互換問題とセキュリティの課題を同時に解消することできます。ただ、画面表示だけの問題であれば「LIBRA」単体でも解決できますが、実際のWebアプリケーションは、ActiveXなどで作られたプログラムが動作しており、「CUVE」のベースとなるERPパッケージには様々なカスタマイズが加えられていたため、VMwareのアプリケーション仮想化ソリューション「ThinApp」を組み合せてこれらの互換性の問題を解決しました。
◆ プロジェクトの概要と成果
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現状環境の分析作業を実施した結果、Visual Basic(以下VB) 6ベースで開発されたOCXやActiveXコンポーネントに互換性の問題が生じ、これが正常動作の妨げになることが判明しました。そこで、「LIBRA」とVB 6のランタイム、ActiveX、IEコンポーネントなどを「ThinApp」で一つのexeファイルにパッケージング。これを利用することで、Windows 7上でもこれまでと同じように「CUVE」を利用できるようになりました。
「CUVE」本体には全く手を加えずに済んだため移行コストは全面改修を行う場合の約1/10で、構築期間はわずか2ヶ月程度でした。また、販売、調達、会計などの基幹業務を行う社内のユーザは、「ThinApp」で作成したexeファイルをファイルサーバからダウンロードするだけで利用できるため、迅速に社内展開でき、システムのレスポンスなども以前と変わりなく、日々の業務も問題なく行われています。
ネットワールドは、基幹システムの「CUVE」以外にもIE8ベースの業務システムが社内に存在しており、順次「LIBRA」と「ThinApp」により移行を進める計画です。
今回協業したジャパンシステムは、お客様の幅広いニーズに対応するためにネットワールドとのパートナーシップに基づいて「LIBRA」のカスタマイズも可能で、事前動作検証のためのPoCサービスなども提供しています。ネットワールドは、今回のプロジェクトの成功と、蓄積したノウハウを活かして、ジャパンシステムとの協業によるアプリケーション延命ソリューションの提案を強化してまいります。