2015年2月9日  から24日まで約2週間、日本各地から集まった少年少女のアイスホッケー選手たちがカナダに遠征してきました。そして、2月14日  から22日までケベックで開催された、世界最大かつ歴史ある子どもたちの世界大会、「第56回ケベック国際ピーウィーアイスホッケー大会」に出場してきました。結果のみならず、遠征を通してたくさんの素晴らしい体験をした、未来を担う子どもたちの活躍をぜひ貴紙(誌)で取り上げていただくようお願い申し上げます。

大会には世界12ヶ国の10歳から13歳までの子どもたち120チーム参加し、アジアからは日本と香港が参加しました。また、大会からは、世界最高峰の北米アイスホッケーリーグであるNHLのスター選手がたくさん輩出されていて、世界で最も人気のある大会だと言われています。

日本選抜チームは、参加したカテゴリーで、2回戦でNHLのジュニアチームである、ボストン・ジュニア・ブルーインズ(アメリカ)にや地元カナダチームに勝利するなど連勝を続け、準決勝まで駒を進めました。準決勝では、バーデン・ビュルテンベルク(ドイツ)と対戦し、延長戦でも決着がつかずPS(サッカーでいうPK)にまでもつれましたが残念ながら敗れてしまいました。しかしながら、遠征中16試合を戦い、15勝1敗という素晴らしい成績を残すことが出来ました。

日本チームの活躍は連日、地元のTVや新聞でも報道されました。準決勝敗退後も、約12,000人の観客の皆さんからスタンディングオベーションをいただけました。さらに、日本チームの躍進は地元ケベックの人々の心をつかみ、大会に歴史を残したということで、120チーム中、唯一、そして過去にも例がない「ベストチームスピリット賞」というものを特別に受賞することが出来ました。

そして、参加した子どもたちは、ホームステーを通して地元の人々と交流を深めました。また、アイスホッケーを通して世界中の子どもたちと国際交流が出来ました。さらに、NHL観戦や世界遺産に登録されているケベックの街を観光したり、一生忘れることが出来ないたくさんの貴重な体験が出来ました。

すでに大会事務局からは、2016年大会への招待状も届いており、来年以降も継続して参加し、日本の子どもたちに世界に羽ばたいてもらいたいと思っています。また今回の遠征メンバーの数名は、来年の9月よりカナダの中学校に奨学金を得て進学することが内定しており、これからの彼らの活躍が楽しみです。 世界を少しでも驚かせたいと思い大会に臨みましたが、日本の子どもたちの素晴らしさを世界に伝えることが出来たと思っています。