ITインフラのソリューションディストリビューターである株式会社ネットワールド(本社:東京都千代田区、代表取締役社長 森田 晶一)は、学校法人常翔学園 大阪工業大学(学長:井上 正崇)の新しい「教育研究系システム」の仮想化システム基盤に、ネットワールドが提供するVCE社のフルコンバージド・インフラストラクチャー「Vblock System 320」が導入され、本格稼働開始したことを発表します。

「Vblock System」は、Cisco、EMC、VMware社のサーバ、ネットワーク、ストレージ、仮想化基盤、運用管理ツールなどのコンポーネントをすべて統合し、事前に設計・設定・検証したシステム基盤として提供する製品で、高い信頼性と運用管理の一元化が高く評価されました。
また、今回の導入作業は、十分な時間が確保できる夏休みではなく、期間が短い春休みに実施されましたが、構築作業は約45日、「Vblock System」の設置はわずか4日間で完了し、通常3カ月程度要する工数を約4分の1に短縮できました。
大阪工業大学は、サーバ、ネットワーク、ストレージ、仮想環境が一つに集約された「Vblock System」を、これからのITのあるべき姿であると考えており、今後は学内インフラとしてだけでなく、情報教育の題材としても活用を検討しています。
システムの構築・サポートは、ネットワールドのパートナーであるリコージャパン株式会社(本社:東京都中央区)が担当し、各製品に精通した技術者を擁するネットワールドの技術支援が高く評価されました。

◆ 採用経緯と選定理由
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大阪工業大学の学内情報基盤である従来の「教育研究系システム」は、PCクライアントの老朽化やサーバ数の増加、学外でも学内同様の学習環境を提供するためのVDI基盤の導入など、問題や課題が生じていました。システムのリプレースを機に、省エネ性の向上、ネットブート型シンクライアントの導入、メール/ファイルサーバシステムのクラウド化、システム運用管理工数の削減など、様々な項目を要件として、新たな情報基盤構築に取り組みました。
従来のリプレース作業は、システム自体が情報科学の研究対象のため、大学側からシステムの細かい仕様まで提示した上で提案を募る方法が一般的でした。しかしながら今回は情報インフラとしての側面を重視し、大学側が目指すIT環境を実現するのにどのような方法があるのかを探るために、ITベンダー各社に対してRFI (情報提供依頼) を実施。その結果、高信頼システム基盤を短期間で実現でき、運用管理を一元化できることから、ネットワールドのパートナーであるリコージャパンが提案した「Vblock System 320」が選定され、理工系大学ならではの高い先進性を備えた情報システム環境を構築することができました。

◆ 新システムの概要と導入効果
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新システムでは、ネットワーク関連の基幹サーバを含む90台の業務サーバが「Vblock System 320」に集約されています。また、Office365やGoogle Apps、学術情報ネットワーク「SINET」との接続機能などを提供する外部クラウドサービスとも組み合わせ、先進的なハイブリッドクラウド構成を実現しています。
「Vblock System 320」の主な導入効果は以下のとおりです。

(1) 短期導入
「Vblock System」はすべての構成機器をラックに搭載した状態で搬入されるため、現場への設置やネットワークの設定を行うだけですぐにシステム導入作業を開始できます。今回は、現場の設置は4日間で完了し、構築作業全体でも約45日で完了しました。
通常は機器手配だけで数ヶ月を要し、部材の点数が多ければ納期管理や着荷時の確認などに苦労しますが、「Vblock System」はそうした手間が一切なく、通常の約1/4に短縮することができました。

(2) 運用管理の効率化
過去、マルチベンダーでシステムを構築した際には、障害の切り分け作業や問い合わせに苦労がありましたが、「Vblock System」は、そうした心配は不要です。製品自体の品質も高いので、今年4月の本稼動開始以来トラブルはまったく発生していません。

※導入構成イメージ図を以下でご覧いただけます。
http://www.networld.co.jp/news/press2014/1030.htm


◆ Vblock System / VCE Corporationについて
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http://www.vce.com/ 
Vblock Systemは、VCE Corporation (日本法人:東京都新宿区、カントリーマネージャ:ロバート・スティーブンソン)の製品です。CiscoとEMCがVMwareおよびIntelより投資を受けて設立したVCEは、コンバージド・インフラストラクチャーおよびクラウドベースのコンピューティングモデルの採用を促進し、企業のITコストを大幅に削減すると同時に製品開発期間の短縮を実現しています。VCEはVblock Systemを通じ、業界で初めて、完全に統合されたIT製品やサービスを、エンドツーエンドのベンダーのアカウンタビリティを伴った形で提供します。事前統合されたVCEのソリューションは、広範なパートナーネットワークを通じて提供され、水平型アプリケーションから各業界に対応した垂直型の製品やサービス、アプリケーション開発環境までを幅広く網羅するため、導入企業はITインフラの統合や検証、運用管理を行う手間を解消し、ビジネスイノベーションに集中することができます。