ITインフラのソリューション・ディストリビュータである株式会社ネットワールド(本社:東京都千代田区、代表取締役社長 森田 晶一)は、日本ビジネスコンピューター株式会社(本社:東京都大田区、代表取締役社長 山田隆司、以下 JBCC)がパッケージ製品や受託開発ソフトウェアの開発環境の全面クラウド化プロジェクトで、ネットワールドが提供するVMware仮想化ソリューションが採用され、本格稼働開始したことを発表します。
同プロジェクトは、既存の開発資産をクラウド環境に集約することで、開発コスト削減やサポート品質向上を目的としています。 サーバだけでなくクライアント環境もクラウド化し、開発者が利用する約200台のPCを仮想デスクトップソフトウェア「VMware View」に統合したことが注目され、仮想化の経験と実績が豊富なネットワールドがパートナーに選ばれました。


◆ 導入の背景
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JBCCは、受託開発を多く手がけており、サポート用に導入後も開発環境をすべて残していますが、旧式のサーバやOSでしか動かないシステムも存在するのでハードウェアごと残さざるをえませんでした。また、開発業務ではサーバだけでなくクライアントPCもプロジェクトごとに必要になりますが、作業や用途によって異なるPCを使い分けることもあり、エンジニア1人が4、5台のPCを抱えるケースもあり、コスト増加の一途でした。
そこで、既存の開発資産をVMwareによるクラウド環境に集約した開発クラウドを構築し、開発コスト削減やサポート品質向上を図りました。


◆ 導入システムの概要と成果
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新しい開発クラウド環境は、「VMware vSphere 4」を基盤として、マルチテナントクラウド構築・運用支援ツール「VMware vCloud Director」により多様な開発環境を効率的に管理可能となりました。
また、開発プロジェクトごとに必要な多様かつ多数のPCを物理的に調達するのではなく、仮想デスクトップソフトウェア「VMware View」により開発クラウド上のデスクトップ環境を使用することにし、現在約200台分のクライアント環境が稼働しています。これによりクライアントPCの導入コストや設置スペースの削減と同時に、開発業務に着手するまでのリードタイムを6週間から1時間に削減でき、顧客へのサービスレベル向上にも寄与しています。
また、「VMware View」はPCoIPプロトコルをサポートしているため、アクティブなページもスムーズに再生可能で、リッチコンテンツ開発にも最適な環境を提供可能です。さらに、端末側に接続したプリンタで出力できる「Virtual Printing」や、USBマウスなどのデバイスをそのまま利用できる「USBリダイレクト」などの機能も備わっており、従来と同等の使い勝手も確保されています。
この他に、アプリケーションを.exeファイルにカプセル化して配信できる「Thin App」機能をはじめとする「VMware View」の充実した機能を活用していく考えです。

※VMware製品の情報は以下をご覧ください。
http://www.networld.co.jp/vmware/main.htm 


◆ 今後の展開
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JBCCは、顧客に提供する製品やソリューションを、まず自社導入して徹底的に検証し、効果や課題を実際に体験することにしており、2007年にもネットワールドをパートナーとして社内情報系サーバを「VMware」を仮想統合(現在約200台の仮想サーバが稼働)し、クラウド環境の実績を積み成果を挙げています。
JBCCは、今回の開発クラウドの実績を踏まえて顧客向けソリューションも展開していく計画で、同社のJBAT製シンクライアント端末「セキュアターミナルT333/T3133」は「VMware View」の動作認証を取得しており、両者を組み合わせたソリューションも提供予定です。
さらに、クラウドソリューションを、事務部門への展開や、産休・育児などで在宅勤務になっても仕事を続けられる環境の整備にも活用していく計画です。