ITインフラのソリューション・ディストリビューターである株式会社ネットワールド(本社:東京都千代田区、代表取締役社長 森田 晶一)は、台湾のQuanta Computer(クアンタ・コンピュータ)社と、同社のデータセンター向けのサーバ、ネットワークスイッチ、ストレージ、ラックなど全製品を取り扱うことができるディストリビューター契約を締結しました。その第一弾として、LinuxベースのネットワークOSを搭載できるベアメタルスイッチを、本日7月24日  より販売開始します。

クラウドデータセンターにおいてSDN(Software Defined Network)が注目される中、低価格のODM / OEM向け“ホワイトボックス”スイッチにオープンなネットワークOSを搭載して活用する手法が拡がっています。Quanta Computer社は世界有数のODM / OEMベンダーであり、同社のベアメタルスイッチは、汎用ASICを採用して、キャリアグレードの性能・品質と低価格を両立しており、世界中の大手クラウド事業者が導入しています。加えて、ネットワールドは、国内大手保守企業との協業により、キャリアグレードの保守サービスを提供しますので、クラウド / データセンター事業者だけでなく、高信頼性を重視するエンタープライズ企業にもご利用いただけます。
また、ネットワールドは、Quanta Computer社製OSを搭載するOpenFlow対応の汎用スイッチも、近日発売予定です。


◆ Quanta Computer社のネットワークスイッチの特徴
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1. 豊富な実績、キャリアグレードの高機能スイッチ
Quanta Computer社は、名だたるメーカーへ製品をODM / OEM提供している世界有数のベンダーです。同社のスイッチ製品は、最先端の汎用ASICチップセットを採用して、高性能、低遅延、低消費電力を実現し、ODM / OEM製品および直販製品として世界的に著名な大手クラウド事業者にも大量導入されており、その品質と信頼性は実証済みです。

2. 先端的なSDN技術への対応スピード
ベアメタルスイッチは、Cumulus Networks社やBigSwitch Networks社などのSDNソフトウエアベンダーのLinuxベースのNetwork OSをインストールして、VMware社のSDN製品「VMware NSX」などにも接続できるSDNスイッチとして活用することができます。
一方、Quanta Computer社の自社製OS搭載モデルは、通常のL2 / L3機能はもちろん、Openflow Ver1.3など最新のSDNソフトウエアにいち早く対応している先進的な汎用スイッチです。これらの新技術はQuanta Computer社のラボにて事前検証がなされています。

3. 圧倒的な低価格と、日本全国をカバーするキャリアグレードの保守メニューを提供
“ホワイトボックス”のベアメタルスイッチは、圧倒的なコストパフォーマンスの高さが特長です。1Gbpsのエントリーモデル「1000シリーズ」、クラウドデータセンター事業者向けの「3000シリーズ」(10Gbps)、「5000シリーズ」(40Gbps)の3シリーズがあり、業界で一般的なイーサネットスイッチの平均的な価格と比較して20%~70%の低価格です。
ネットワールドでは、Quanta Computer社、および国内大手保守企業と協調して、日本全国をカバーして日本語対応のコールセンターを配備した安心のキャリアグレードの保守をご提供します。お客様の要望に合わせて、「後出しセンドバック」、「先出しセンドバック」、「平日オンサイトサポート」、「24時間365日オンサイトサポート」の4種類から、必要な保守をご選択いただけます。

4. クラウドデータセンターに最適なオープンな設計仕様
Facebook社が主導するOpen Compute Project (OCP)仕様に準拠したオープンなハードウェア設計です。多くのメーカーが採用しているBroadcom社のTrident+(1000シリーズ、3000シリーズ)、またはTrident II(5000シリーズ)などの最先端の汎用ASICチップセットを採用することにより、高性能、低コストを実現しています。主にクラウドデータセンター事業者向けの「3000シリーズ」「5000シリーズ」には、PHYレスの設計を採用したモデルもあり、コンポーネントを少なくし、更に低遅延、低消費電力化を実現しています。


◆ ネットワールドの今後の展開
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ネットワールドは、今回提供開始するスイッチ製品に続き、日本のクラウド / データセンター事業者でも採用が進んでいる、Quanta Computer社の最高レベルのコストパフォーマンスを誇る“ホワイトボックス”サーバも販売する予定です。クラウド / データセンター事業者などの同一機種大量導入向けを中心に、ユーザニーズに応じて機種を選定し、ご提供します。また、「Server SAN」パッケージ向けなどにも積極的に対応していきます。


◆ Quanta Computer データセンタースイッチ製品の販売について
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◇販売製品 :
1000シリーズ(1G)、3000シリーズ(10G)、5000シリーズ(40G)の3シリーズがあります。
各シリーズには、Cumulus Networks社やBigSwitch Networks社のLinuxベースのNetwork OSが搭載可能なONIE付ベアメタルスイッチと、Quanta OS搭載の汎用スイッチの2種類があります。

◇販売開始 : 2014年7月24日  
※Quanta OS搭載の汎用スイッチは、2014年8月  より販売開始を予定しています。

◇販売経路 : ネットワールド、および同社販売パートナー経由

◇製品仕様と参考定価
※税別価格です。保守費用は別途必要です。
※エアフローは、前面吸気背面排気モデルまたは背面吸気前面排気モデルが選択可能です。

● 5000シリーズ
「T5032-LY6」 ONIE付 ベアメタルスイッチ
参考定価(税別): 1,590,000円
仕様: 40GbE QSFP+×32ポート搭載、PHYレス設計

「T5032-LY6」 Quanta OS搭載 汎用スイッチ
参考定価(税別): 2,190,000円
仕様: 40GbE QSFP+×32ポート搭載、PHYレス設計

●3000シリーズ
「T3048-LY2R」 ONIE付 ベアメタルスイッチ
参考定価(税別): 990,000円
仕様: 10GbE SFP+×48ポート、40GbE QSFP+×4ポート搭載、PHYレス設計

「T3048-LY2R」 Quanta OS搭載 汎用スイッチ
参考定価: 1,290,000円
仕様: 10GbE SFP+×48ポート、40GbE QSFP+×4ポート搭載、PHYレス設計

「T3040-LY3」 Quanta OS搭載 汎用スイッチ
参考定価: 1,490,000円
仕様: 10GBASE-T×40ポート、10GbE SFP+×8ポート搭載

● 1000シリーズ
「T1048-LY4A」 Quanta OS搭載 汎用スイッチ
参考定価: 280,000円
仕様: 10Base-T/100Base-TX/1000Base-T×48ポート、10GbE SFP+×2ポート搭載