Linux の成長促進に取り組むグローバルな非営利団体である The Linux Foundation (略称: LF) は、半導体大手のルネサスエレクトロニクス株式会社 (本社:東京都千代田区、以下 ルネサス) が新メンバーとして参加したことを発表しました。

ルネサスは、マイコン、アナログ&パワー半導体、SoC (systems-on-chip)ソリューションなど、高度な半導体ソリューションの大手サプライヤーで、次世代車載、携帯電話、セットトップ ボックス分野をはじめ、Linux を利用した高性能エレクトロニクス分野に意欲的に取り組んでいます。たとえば最近では、次世代の携帯電話向け及び組込み型カーナビ向けの新SoCを発表しました。これらの製品は、高度なヒューマン マシン インタフェース(HMI)をサポートしています。

ルネサスは、The Linux Foundation の組込み Linux 分野の活動のほか、Consumer Electronics (CE) ワークグループ、国際技術カンファレンスLinuxCon Japan などの各種活動に参加します。
Consumer Electronics Linux Forum (CELF) は、昨年 The Linux Foundation と合併して、CE ワークグループとなり、コンシューマ エレクトロニクス (CE) 業界における Linux 採用を効率化するために、リソースを統合しました。

CELF の詳細は以下をご覧ください。
http://www.linuxfoundation.jp/collaborate/workgroups/celf
LinuxCon Japanの詳細は以下をご覧ください。
http://events.linuxfoundation.jp/events/linuxcon-japan


ルネサス エレクトロニクス株式会社 SoC事業本部ソフトウェアプラットフォーム統括部の統括部長である渡辺浩己氏は、次のように述べています。
「The Linux Foundation では、次世代デバイス向け OS の発展のために、主要な組込み Linux 企業が協力して取り組んでいます。ルネサスも一員としてその活動に参加し、コミュニティに貢献すると同時に、当社のロードマップと戦略を加速する手段を模索していきます。」

また The Linux Foundation のマーケティング&デベロッパープログラム担当のバイスプレジデントである Amanda McPherson は次のように述べています。
「ルネサスの参画をとても誇りに思います。日本と世界の組込み Linux 分野におけるルネサスの豊富な知識と経験は、The Linux Foundation にとって大変貴重です。Linux コミュニティへの積極的な参加を期待しています。」