株式会社グローバルワイズ(本社:名古屋市中村区、代表取締役:東村 大介)は、数日前に話題になった「ウイルス対策ソフトは死んでいる」という発言に対して、弊社が国内の販売パートナーとなっているG Data社(本社:ドイツ、ボーフム市、代表取締役:フランク・ハイスラー他)による反論をここにお知らせし、この発言の真意ならびにウイルス対策ソフトが今なお有用であることを訴えます。
▼参考記事
Symantec Develops New Attack on Cyberhacking - WSJ.com
http://online.wsj.com/news/articles/SB10001424052702303417104579542140235850578
Antivirus software is dead, says security expert at Symantec | Technology | theguardian.com
http://www.theguardian.com/technology/2014/may/06/antivirus-software-fails-catch-attacks-security-expert-symantec
ウイルス対策ソフトは闘いをやめません
「ウイルス対策ソフトは死んだ」――実は、今から15年前にも同じことを述べた人がいます。それは、1988年にウイルス対策ソフトを開発した英国のソロモン博士です。「ドクター・ソロモンのアンチウイルス」は、シマンテックやマカフィーが商業化したのを受けて、1991年に商品化されたのですが、その後、1998年にマカフィーに買収されました。すなわち、この言葉は「ドクター・ソロモンのアンチウイルス」が「死んだ」ことを意味していたのです。
その後もしばしば、この「ウイルス対策ソフトは死んだ」という言葉(宣言)は、登場してきました。
たとえば、膨大な数のマルウェア亜種が出現したとき、定義ファイルを使うウイルス対策ソフトではもう対処できないだろうと言われました。それ以降、従来のタイプとはまったく異なるマルウェアが出現するたびに、この業界では「もう終わった」「死んだ」という言葉が使われ続けてきたのです。
しかし、ウイルス対策ソフトはこれまで25年間、常に前に向かって進み続けました。
出現する新種マルウェア数の異様な上昇に対しては、プログラムの構成パターンや傾向に基づいて判定する「ヒューリスティック」という技術や、プログラムの挙動パターンに基づいて判定する「ふるまい検知」の機能が開発されたことにより、定義ファイルの配布が間に合わなくても防御できるよう、対策を講じました。
確かに今、国家や企業の機密情報や個人情報が頻繁にしかも簡単に盗みだされ、さらには、工場や機械の操作にまでウイルスが侵入し遠隔操作が可能となっている状況をみると、マルウェアはまた新たな段階に入っており、もうウイルス対策ソフトでは防ぎきれないのではないか、と不安を抱くのは、当然のことでしょう。
しかし、攻撃の手法の大きな変化に対して、これまで常にウイルス対策ソフトは立ち向かい続けてきたということを、思い出してください。そして、最近現れた「ウイルス対策ソフトは死んだ」という発言も、こうした流れを否定するものではないのです。
ウイルス対策ソフトは過去の姿を脱ぎ捨て、新たに進化してきました
今、「ウイルス対策ソフトは死んでいる」という文言だけが独り歩きして、誤解を招いています。
今回登場した「ウイルス対策ソフトは死んだ」は、あくまでも該当製品を使っている企業ユーザーに対して、次の新製品を提供するための戦略として述べられたものにすぎません。つまり、「ウイルス対策ソフトが役に立たなくなった」ということではなく、企業が自分たちの情報やネットワークを保護するためには、既存のウイルス対策ソフトの機能だけでは不十分だ、と述べているだけなのです。
企業ユーザーに対しても、そして個人ユーザーに対しても、今なお、ウイルス対策ソフトは十分にその役目を果たしています。
ただし、個人ユーザーの場合、「ウイルス対策ソフトは死んだ」は、少し意味合いが変わってきます。
前述したように、定義ファイルにのみ基づいたウイルス対策ソフトでは、十分に役に立っているとは言えません。ヒューリスティック・エンジンやふるまい検知機能を併用していなければ効果的ではありません。また、その他にも、外部からの進入、スパムメール、フィッシング(詐欺)サイトなどを防御してはじめて、ウイルス対策ソフトは有効性をもちます。逆に言えば、現在、定義ファイルに基づいたウイルスキャン・エンジンに加えて、ヒューリスティック・エンジン、ふるまい検知機能、ファイアウォール、スパムメールフィルター、アンチフィッシング機能など、さまざまな機能を併せ持っていなければ、ウイルスなどの攻撃に十分に対応できないのです。
「ウイルス対策ソフトは死んだ」のような、文脈から切り離された煽情的な言葉は、諸刃の剣です。
大事な問題に対して多くの人の注意を喚起するという意味では、一定程度の意味がありますが、そのまま内容を理解せずに見出しだけが独り歩きすると、思わぬ良からぬ「風評」が広まってしまいます。しかも残念なことに、こうした「風評」が広まる理由として、多くの人に「ウイルス対策ソフトは役に立っていない」どころか、むしろ「危険」であったり「邪魔」である、という思いがあるからではないでしょうか。
こうした考えは、適切ではありません。
忘れてはならないのは、インターネットの世界は、現実社会とは比べものにならないくらい治安が悪く、私たちは常にネット犯罪者たちによる膨大な攻撃にさらされている、ということです。
G Dataでは毎日、およそ30万件の攻撃に対応しています。つまり、年間では1億件にも上ります。これらの攻撃への対応を、従来のように定義ファイルで行おうとすると、毎秒ごとに情報を更新しなければなりません。これは現実的には不可能であり、もし実施したとしたら、パソコンに負荷がかかりすぎて、パソコン自体が役に立たなくなってしまいます。そこで、前述したように、ヒューリスティック・エンジンやふるまい検知技術などを併用することによって、より安全でより有効な対策を行っているのです。
それゆえ、現在世間に出回っているウイルス対策ソフトの大半は、決して「役に立たない」ということはなく、きわめて「有用」であり、個人ユーザーがさまざまな脅威を防御するために最良の手段である、とG Dataは考えます。
インターネットやパソコンを利用する際には、くれぐれもウイルス対策は万全に行っていただくことを願ってやみません。
ジーデータソフトウェアについて
G Data Software は、1985年に創業し、1987年に世界初の個人向けウイルス対策ソフトを開発したドイツのセキュリティソフトウェア会社です。G Data最大の特徴は、世界最高位のウイルス検出率。既知ウイルスはもちろん新種や未知ウイルスの防御・フィッシング対策・オンラインバンキング対策・スパム対策など、インターネットやメール環境を、安全・快適にする機能を豊富に搭載しています。現在は、Windows PCのみに限らずMacやAndroid端末向けのセキュリティソフトも開発しています。
■問い合わせ先
本公開内容に関するお問い合わせについては、下記までお願いします。
株式会社グローバルワイズ http://www.g-wise.co.jp/
セキュリティソリューション推進室 浦瀬・山本
〒450-0003 名古屋市中村区名駅南2-14-19 住友生命名古屋ビル21F
TEL: FAX:
E-Mail:
▼参考記事
Symantec Develops New Attack on Cyberhacking - WSJ.com
http://online.wsj.com/news/articles/SB10001424052702303417104579542140235850578
Antivirus software is dead, says security expert at Symantec | Technology | theguardian.com
http://www.theguardian.com/technology/2014/may/06/antivirus-software-fails-catch-attacks-security-expert-symantec
ウイルス対策ソフトは闘いをやめません
「ウイルス対策ソフトは死んだ」――実は、今から15年前にも同じことを述べた人がいます。それは、1988年にウイルス対策ソフトを開発した英国のソロモン博士です。「ドクター・ソロモンのアンチウイルス」は、シマンテックやマカフィーが商業化したのを受けて、1991年に商品化されたのですが、その後、1998年にマカフィーに買収されました。すなわち、この言葉は「ドクター・ソロモンのアンチウイルス」が「死んだ」ことを意味していたのです。
その後もしばしば、この「ウイルス対策ソフトは死んだ」という言葉(宣言)は、登場してきました。
たとえば、膨大な数のマルウェア亜種が出現したとき、定義ファイルを使うウイルス対策ソフトではもう対処できないだろうと言われました。それ以降、従来のタイプとはまったく異なるマルウェアが出現するたびに、この業界では「もう終わった」「死んだ」という言葉が使われ続けてきたのです。
しかし、ウイルス対策ソフトはこれまで25年間、常に前に向かって進み続けました。
出現する新種マルウェア数の異様な上昇に対しては、プログラムの構成パターンや傾向に基づいて判定する「ヒューリスティック」という技術や、プログラムの挙動パターンに基づいて判定する「ふるまい検知」の機能が開発されたことにより、定義ファイルの配布が間に合わなくても防御できるよう、対策を講じました。
確かに今、国家や企業の機密情報や個人情報が頻繁にしかも簡単に盗みだされ、さらには、工場や機械の操作にまでウイルスが侵入し遠隔操作が可能となっている状況をみると、マルウェアはまた新たな段階に入っており、もうウイルス対策ソフトでは防ぎきれないのではないか、と不安を抱くのは、当然のことでしょう。
しかし、攻撃の手法の大きな変化に対して、これまで常にウイルス対策ソフトは立ち向かい続けてきたということを、思い出してください。そして、最近現れた「ウイルス対策ソフトは死んだ」という発言も、こうした流れを否定するものではないのです。
ウイルス対策ソフトは過去の姿を脱ぎ捨て、新たに進化してきました
今、「ウイルス対策ソフトは死んでいる」という文言だけが独り歩きして、誤解を招いています。
今回登場した「ウイルス対策ソフトは死んだ」は、あくまでも該当製品を使っている企業ユーザーに対して、次の新製品を提供するための戦略として述べられたものにすぎません。つまり、「ウイルス対策ソフトが役に立たなくなった」ということではなく、企業が自分たちの情報やネットワークを保護するためには、既存のウイルス対策ソフトの機能だけでは不十分だ、と述べているだけなのです。
企業ユーザーに対しても、そして個人ユーザーに対しても、今なお、ウイルス対策ソフトは十分にその役目を果たしています。
ただし、個人ユーザーの場合、「ウイルス対策ソフトは死んだ」は、少し意味合いが変わってきます。
前述したように、定義ファイルにのみ基づいたウイルス対策ソフトでは、十分に役に立っているとは言えません。ヒューリスティック・エンジンやふるまい検知機能を併用していなければ効果的ではありません。また、その他にも、外部からの進入、スパムメール、フィッシング(詐欺)サイトなどを防御してはじめて、ウイルス対策ソフトは有効性をもちます。逆に言えば、現在、定義ファイルに基づいたウイルスキャン・エンジンに加えて、ヒューリスティック・エンジン、ふるまい検知機能、ファイアウォール、スパムメールフィルター、アンチフィッシング機能など、さまざまな機能を併せ持っていなければ、ウイルスなどの攻撃に十分に対応できないのです。
「ウイルス対策ソフトは死んだ」のような、文脈から切り離された煽情的な言葉は、諸刃の剣です。
大事な問題に対して多くの人の注意を喚起するという意味では、一定程度の意味がありますが、そのまま内容を理解せずに見出しだけが独り歩きすると、思わぬ良からぬ「風評」が広まってしまいます。しかも残念なことに、こうした「風評」が広まる理由として、多くの人に「ウイルス対策ソフトは役に立っていない」どころか、むしろ「危険」であったり「邪魔」である、という思いがあるからではないでしょうか。
こうした考えは、適切ではありません。
忘れてはならないのは、インターネットの世界は、現実社会とは比べものにならないくらい治安が悪く、私たちは常にネット犯罪者たちによる膨大な攻撃にさらされている、ということです。
G Dataでは毎日、およそ30万件の攻撃に対応しています。つまり、年間では1億件にも上ります。これらの攻撃への対応を、従来のように定義ファイルで行おうとすると、毎秒ごとに情報を更新しなければなりません。これは現実的には不可能であり、もし実施したとしたら、パソコンに負荷がかかりすぎて、パソコン自体が役に立たなくなってしまいます。そこで、前述したように、ヒューリスティック・エンジンやふるまい検知技術などを併用することによって、より安全でより有効な対策を行っているのです。
それゆえ、現在世間に出回っているウイルス対策ソフトの大半は、決して「役に立たない」ということはなく、きわめて「有用」であり、個人ユーザーがさまざまな脅威を防御するために最良の手段である、とG Dataは考えます。
インターネットやパソコンを利用する際には、くれぐれもウイルス対策は万全に行っていただくことを願ってやみません。
ジーデータソフトウェアについて
G Data Software は、1985年に創業し、1987年に世界初の個人向けウイルス対策ソフトを開発したドイツのセキュリティソフトウェア会社です。G Data最大の特徴は、世界最高位のウイルス検出率。既知ウイルスはもちろん新種や未知ウイルスの防御・フィッシング対策・オンラインバンキング対策・スパム対策など、インターネットやメール環境を、安全・快適にする機能を豊富に搭載しています。現在は、Windows PCのみに限らずMacやAndroid端末向けのセキュリティソフトも開発しています。
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