株式会社データ・アプリケーション(本社:東京都中央区、代表取締役社長 橋本 慶太、略称:DAL、JASDAQ:3848)は、企業間取引業務全般に適用可能なWeb-EDI(電子データ交換)システムを容易に構築できるJavaベースのWeb-EDIシステム基盤「ACMS WebFramer(エーシ-エムエス ウェブフレーマー)」のオプション製品として、消費財流通業界のEDI標準仕様である流通BMSに準拠したWeb-EDIアプリケーション「流通BMS対応Web-EDIテンプレート」を株式会社 リテイルサイエンス(本社:東京都渋谷区、代表取締役社長 今渕 真太郎)と共同開発し、2014年5月  より提供を開始する予定です。また、2014年3月4日  から東京ビックサイトで開催されるリテールテックJAPAN 2014に参考出展致します。

インターネットを利用して企業間で電子商取引を行うWeb-EDIは、小売などの発注企業が取引用のWebサイトを開設し、卸・メーカーなどの受注企業(サプライヤー)がパソコンのWebブラウザで注文情報の確認や納期の入力などを行います。パソコンとインターネット接続環境があれば利用可能なことから、本格的なEDI設備への投資が難しい中小卸・メーカーとの取引などにおいて、従来の電話や郵送、FAXによる受発注業務を大幅に効率化する手段として普及しつつあります。
一方、流通業界では、企業間電子商取引の標準として20年以上利用されてきたJCA手順を中心とする従来型EDIから、インターネットを活用した企業間商取引を実現する新しい規格である流通BMSへの移行が加速しています。小売各社はこの流通BMSを機軸としてEDIインフラの強化に取り組んでいますが、中小サプライヤー向けに個別仕様で開発されてきたWeb-EDIにおいても流通BMSの標準として定められているメッセージやデータ項目に準拠(「流通BMSにおけるWeb-EDIガイドライン」に準拠)することが求められています。

「ACMS WebFramer」は、DALが昨年9月から発売開始した製品で、取引用WebサイトにログインするためのID・パスワードやセキュリティなどを管理するユーザ管理機能や、業務管理者や業務担当者のアクセス状況を記録する業務ログ管理機能などの機能を完備したWeb-EDIシステムを短期間で構築し、運用を容易にするためのシステム基盤です。従来は、その上で動く業務アプリケーションは、取引業務を想定したサンプル・アプリケーションをベースにして導入ユーザまたはSIerが個別に開発する必要がありましたが、新しいオプションである「流通BMS対応Web-EDIテンプレート」は、流通BMSのメッセージ標準に準拠した取引に必要なWebアプリケーションを標準で提供します。

DALは、EDIパッケージ・ソフトウェアとして、企業内外のシステムおよびアプリケーションをシームレスに連携することをコンセプトにしたB2Bインテグレーション・サーバ「ACMS E2X」、および、企業間のデータ連携をスムーズに行う環境を容易に構築できるB2Bサーバ「ACMS B2B」の2製品を提供しており、いずれも流通BMSの通信手順:JX手順やebXML MS、EDIINT AS2に対応しています。今回、Web-EDI用の「ACMS WebFramer」に「流通BMS対応Web-EDIテンプレート」を追加することで、大手企業との取引だけでなく、中小規模のサプライヤーとの取引もカバーできる総合的な流通BMS対応のEDIシステムを提供可能となりました。
既に、様々な小売企業がDALの製品をベースに流通BMSに対応した新しいEDI基盤を構築していますが、「ACMS E2X」、「ACMS B2B」、「ACMS WebFramer」、ならびに「流通BMS対応Web-EDIテンプレート」から成る流通BMS対応ソリューションの販売をより積極的に推進してまいります。同時に、「流通BMS対応Web-EDIテンプレート」は、Web-EDIシステム基盤であるACMS WebFramer上でのテンプレート開発計画の第一弾であり、今後もビジネス・パートナーとの協業をベースに流通業に限らず製造業など他業界向けテンプレートの開発も推進してまいります。


◆「流通BMS対応Web-EDIテンプレート」の販売について
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◇ 出荷開始:2014年5月  下旬(予定)
◇ 提供形態:「ACMS WebFramer」のオプション製品
◇ 販売価格(予定):400万円(税別)
 ※「ACMS WebFramer」の販売価格は200万円(税別)
 ※「ACMS WebFramer」を利用するためには、「ACMS B2B」または「ACMS E2X」が必要です。
  価格は「ACMS B2B」が100万円(税別)~、「ACMS E2X」は150万円(税別)~になります。

◇ 販売経路:DALのビジネス・パートナー72社を通じて販売
※ビジネス・パートナーは以下をご参照ください
http://www.dal.co.jp/partner/

◇ 開発元
  株式会社 リテイルサイエンス
  本社:東京都渋谷区渋谷3-11-7 代表取締役社長 今渕 真太郎


◆「流通BMS対応Web-EDIテンプレート」の主な機能
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「流通BMS対応Web-EDIテンプレート」では、流通BMSが規定している「発注」、「出荷」、「受領」、「返品」、「請求」、「支払」の6つの主要なメッセージに対応しています。データ項目の定義、セット方法などは、所定のメッセージ別項目一覧、運用ガイドラインに準拠していますので、流通BMSの規約に則ってWebベースでデータのやりとりができるWeb-EDIを容易に構築可能です。

◇発注側(小売)の主な機能

(1)表示項目管理機能
取引先向け画面および状況照会画面は、自社仕様に合わせて設定できます。メッセージごとの一覧画面と詳細画面の表示項目を、ヘッダー部、詳細部、フッダー部に分けて設定できます。また、各データ項目の名称、幅、順番、位置、桁数なども簡単に設定、変更することができます。
(2)状況照会機能
対応する6メッセージについて取引先との送受信状況をEDIとWeb-EDIの区別なく確認することができます。Web-EDIでは、取引先側のメッセージの確認や送信などの状態を照会することができます。照会に際しては、様々なキーで検索することができ、対象データを特定することも容易です。
(3)データ連携機能
ACMS B2BやACMS E2Xとの密接な連動により、基本的なデータ連携がプリセットされています。基幹システムや取引先とのデータ交換で必要となる基本的なデータ加工処理が標準で組み込まれています。これにより、早期の導入を可能にし、業務の効率向上が実現します。
◇受注側(卸・メーカー)の主な機能
(1)業務処理機能
対応する6メッセージについて一覧画面と詳細画面を用意し、各画面をほぼワンクリックで行うことができます。未処理データ件数もメインメニュー上で把握でき、検索条件を指定してデータを特定することも容易で、伝票印刷も簡単に行えます。
(2)帳票印刷機能
「ピッキングリスト(商品別、店舗別、総量)」、「出荷リスト」、「欠品商品リスト」、「伝票照会表」、「支払違算リスト」といった多様な帳票を印刷することができます。帳票ごとに絞込条件を指定することで、印刷対象を限定し、必要なデータだけを無駄なく出力することができます。
(3)一括処理機能
取引先においてデータを一括して処理できる「データダウンロード」、「データアップロード」、「帳票印刷」などの一括機能を提供しています。発注や出荷などの外部ファイルを標準CSV 形式で相互に一括で交換することができます。

※「ACMS WebFramer」の詳細は以下をご参照ください。
http://www.dal.co.jp/webframer


◆「リテールテックJAPAN」に出展
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https://messe.nikkei.co.jp/rt/
会期:2014年3月4日(火)  ~7日(金)
会場:東京ビックサイト
小間NO:RT1229(物流・EDI&RFIDエリア)


◆流通BMSについて
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流通BMS(流通ビジネスメッセージ標準:Business Message Standards)は、インターネットを通信インフラとして、流通事業者(メーカー、卸、小売)が統一的に利用できるEDIの標準仕様で、経済産業省の「流通システム標準化事業」により2007年4月  に制定されました。流通BMSは、受発注業務プロセスや、交換するデータ項目などが規定されており、通信回線にはインターネット、データ項目の表現形式にはXMLを利用します。流通BMSに対応することで流通事業者は、発注、出荷、受領、検品、請求などのデータを高速かつ低コストで交換することができます。
流通BMSの普及状況は、以下をご参照ください。
流通BMS協議会「第5回 卸・メーカーの流通 BMS 導入企業数調査結果」
http://www.dsri.jp/ryutsu-bms/info/release20131218.pdf