Linux の成長促進に取り組むグローバルな非営利団体である The Linux Foundation (略称: LF) は、パナソニック株式会社 (本社: 大阪、取締役社長 大坪 文雄) がゴールド メンバーとして参加したことを発表しました。


The Linux Foundation と Consumer Electronics Linux Forum (CELF) は昨年合併しましたが、パナソニックは CELF の創設者でした。この合併に際し、すべての CELF メンバーが The Linux Foundation のシルバー メンバーとして迎えられましたが、パナソニックは、組込み Linux やオープン コンプライアンスの活動を促進するにあたり、上位レベルであるゴールド メンバーとして、The Linux Foundation への関わり方と支持の姿勢を強化することにしました。

The Linux Foundation のゴールド メンバーシップは、プラチナ メンバーシップに続く高レベルの企業向けメンバーシップです。最近ゴールド メンバーとなった企業としては、昨年 11 月に参画した チャイナ・モバイル社があります。
http://www.linuxfoundation.org/news-media/announcements/2010/11/china-mobile-joins-linux-foundation-gold-member


パナソニック株式会社システムエンジニアセンター所長 梶本一夫 氏は、次のように述べています。
「弊社は、90 年以上も家電分野で技術革新の限界に挑戦し続けてきました。そして、この市場におけるLinux の台頭で、また新しい挑戦のチャンスが訪れました。The Linux Foundation に参画することで、弊社の次世代デバイスやテクノロジに対してLinuxを最大限に活用するための力添えとなる人々や企業と、直接協力し合うことができるでしょう。」


今後、同社は、CE Linux Forumを引き継いだCE ワークグループや、Yocto Project (ヨクト・プロジェクト)(http://www.linuxfoundation.jp/collaborate/workgroups/yocto) などの組込み Linux 関連の活動、4 月に開催される Embedded Linux Conference (http://events.linuxfoundation.org/events/embedded-linux-conference) に参加します。
また、オープン コンプライアンス プログラム (http://www.linuxfoundation.jp/opencompliance) への参加、および Linux Foundation Legal Summit における他企業との連携活動も予定しています。


The Linux Foundation のエグゼクティブ ディレクター Jim Zemlin は次のように述べています。
「パナソニックは Linux 支持を強化しており、このことは、家電市場において Linux OS がいかに重要な存在になっているかを物語っています。パナソニックは、組込み Linux やコンプライアンス活動が、今後数か月から数年にかけてどのように成長していくべきか、重要な観点を提供してくれるでしょう。」