今年の1月に生まれたREIJINSHA GALLERY,Tokyoはやっと1歳を迎えます。この一年には数々の、そして多種多様な展覧会を開催してまいりました。

今回は常設展として、各展の中でも好評であった作品をピックアップして展観いたします。

米国はLAで各界著名人から絶大な支持を得る工藤村正、心の深奥を吐露するような人物画の谷口仙太郎、壊れかける太陽の造形で環境問題に警鐘を鳴らす田中正巳、繊細かつ荒々しい色彩と筆遣いで多くの人の足を止めた井上達也、静謐な画の中に沈思黙考を促すメッセージを込める小久保裕、写実技法を駆使した猫や犬を通じて生きる叡智を表現した高橋雅史、明確でヴィヴィッドな色彩、激しいデフォルメで今や日本のフォビスムの第一人者となった馬越陽子、様々な器具をモティーフに無機と有機の化合物をキャンバスの上で作り上げる目黒礼子、モノトーンの中にあらゆる技法を取り入れ、フィルターを通したような唯一無二の人物像を描く山本雄三、不思議なモティーフの組み合わせと穏やかな色彩感、独特のマティエールで識者から高い評価を得る湯澤宏、手吹きガラスで極めてクオリティの高いアートの可能性を示した李慶子、書の墨象を彷彿とさせながら立体感と生命力溢れる抽象世界を描く浅見千鶴、一本の光から地球上における点と線の相関性を想起させる伊東茂広、金属を用いたわずかな線で生命へのオマージュを表出させる鈴木雅博。

これは私の主観ゆえ本人の創意と違えばお許し頂きたいのですが、いずれも今の日本の美術界でひときわ個性を放つアーティストばかりです。点数は少ないですが、できればひとつずつ凝視して、それぞれの世界観を、皆さまそれぞれの感性で味わっていただければ幸いです。

REIJINSHA GALLERY, Tokyo

野口和男

このプレスリリースを 
PDFでダウンロードする or QRコード印刷する


👤 発行者について

前へ | 次へ