西新宿のヒルトン東京 地下1階に位置するフジギャラリー新宿では、2025年4月19日(土)  から5月31日(土)  まで、入江清美「毒を喰らわば皿まで」展を開催いたします。

入江清美は、パネルやキャンバスに石膏を塗布し、まるで焼き物のような豊かなマチエールを生み出す独自の技法で抽象絵画を制作するアーティストです。特にパネルを支持体とした作品では、その質感が際立ちます。彼女の創作は絵画にとどまらず、実際に土をこね、焼き物を制作するまでに至ります。作品は、平面・立体ともにプリミティブな荒々しさと洗練された美しさを併せ持ち、アートコレクターのみならず、多くの建築家やインテリア関係者を魅了してきました。作家本人によると、「言い得て妙」なタイトルが付けられた重厚な色彩と質感、大胆な構図の力強い作品の源泉は、空からの啓示のように突如湧き出るインスピレーションとのこと。

本展では、絵画に加え、ドローイング、陶作品、レザーを用いた作品など、多彩な表現を一堂に展示いたします。創造にまつわる不安や葛藤に争いながらも制作を続けるアーティストの、まさに「現時点での集大成」となる展覧会です。


【展覧会概要】
入江清美「毒を喰らわば皿まで」展
会期:2025年4月19日(土)  ~ 5月31日(土)  
時間:10時~18時
休廊:月曜日・火曜日
会場:FUJI GALLERY SHINJUKU(フジギャラリー新宿)
住所:東京都新宿区西新宿6-6-2 ヒルトン東京 地下1階 ヒルトピアショッピングアーケード内(Space32)


【アーティスト・ステートメント】
表現者は常に悩ましい。
現在の世界中で起こっている悲喜交々を作品を通して代弁しなければならないのが表現者の使命だ。
内なるモノを具現化するのに一生を賭けても足りないのだろう。
社会から影響を受け、絵を描く行為がまるで毒の様に私を蝕み、あるいは毒を飲み下し浄化する。
絵具をこねくり回し、土に何度も炎を纏わせ、紙を消費し、納得できるまで行う。
どうせ毒を食ったのならば、皿まで舐ってしまうように。

今展は絵画を中心に陶、ドローイング、レザーを用いた作品などを余す事なく展示致します。
春麗らかによろずのモノが芽吹く様をご高覧くださいませ。

入江清美


【入江清美について】
1980 神奈川県生まれ
2004 多摩美術大学絵画学科油画専攻卒業
財団法人佐藤国際文化育英財団第14期奨学生
2006 多摩美術大学大学院美術研究科油画専攻修了
在学中にスペインに短期留学後、東京、神奈川、兵庫のギャラリーを中心に多数個展開催、ヨーロッパ、アジアの都市にてアートフェアへ出品



👤 発行者について

FUJI GALLERY SHINJUKU