2024/12/01 16:03
広告・企画
西新宿のヒルトン東京 地下1階に位置するフジギャラリー新宿では、本年2月の松下誠子「中庭の束縛」展に続き、2度目となる同アーティストの「窓枠の叛乱」展を2024年12月21日(土) より2025年1月31日(金) まで開催いたします。「中庭の束縛」展は長い制作活動の中で描いた未発表のドローイング作品とビデオ作品、今回の「窓枠の叛乱」展ではインスタレーションと2枚のパラフィン紙を用いたドローイング作品を展示いたします。2回の展覧会は、フェミニズムアーティストとしてカテゴライズされることの多いアーティストの過去から未来への軌跡を追うものです。
根強く残る固定観念や閉塞感に満ちた社会に生き、自身が抱える苦悩や葛藤にあらがいながら生きる女性たち。松下誠子はそんな社会と女性たちを1990年代よりインスタレーション、絵画、立体、写真、パフォーマンス、アニメーションなど様々な表現方法を用いて表現してきました。初期の鉄やコンクリートといった重厚で硬質な素材を用いたインスタレーションは、社会的抑圧や制度的な問題を鋭く問いかけ、近年の作品では、鳥の羽根、ワックス、フェルト、パラフィン紙といった軽やかで繊細な素材を駆使し、より内面的かつ心理的な領域に焦点を移しています。この素材の変遷は、彼女が外部の構造的なテーマから個人の内的な感覚や存在の深層へと向き合うようになってきたことの表れであり、常に時代や社会との関係性を再考している姿勢であると考えます。
今回の展覧会の象徴である「窓枠」は、風景を切り取るとともに「内側」と「外側」の境界でありながら、両者を繋げる役割も果たしています。その「窓枠」が失われた時、私たちはむき出しの内と外の世界を目の当たりにし、これまでの漠然とした安心感は消え、当たり前だった風景も異なって見えるのではないでしょうか。同展覧会では、存在していたはずのフレームを取り除き、脆く繊細な2枚のパラフィン紙に描いたテーマの異なるドローイングを重ねることで、ようやく一つの風景(作品)が成立しています。ところが、重なっているがために2枚目の絵はうっすらとしか見ることができません。それはまるで多層的であるがためにそれぞの要素が見えにくくなっている昨今の状況を彷彿とさせるかのようです。
【展覧会概要】
松下 誠子展「窓枠の叛乱」展
会期:2024年12月21日(土) 〜 2025年1月31日(金)
時間:10時から18時
休廊:月曜日、火曜日および1月1日 、2日)
場所:FUJI GALLERY SHINJUKU
住所:東京都新宿区西新宿6-6-2 ヒルトン東京 地下1階 ヒルトピアショッピングアーケード内(Space 32)
根強く残る固定観念や閉塞感に満ちた社会に生き、自身が抱える苦悩や葛藤にあらがいながら生きる女性たち。松下誠子はそんな社会と女性たちを1990年代よりインスタレーション、絵画、立体、写真、パフォーマンス、アニメーションなど様々な表現方法を用いて表現してきました。初期の鉄やコンクリートといった重厚で硬質な素材を用いたインスタレーションは、社会的抑圧や制度的な問題を鋭く問いかけ、近年の作品では、鳥の羽根、ワックス、フェルト、パラフィン紙といった軽やかで繊細な素材を駆使し、より内面的かつ心理的な領域に焦点を移しています。この素材の変遷は、彼女が外部の構造的なテーマから個人の内的な感覚や存在の深層へと向き合うようになってきたことの表れであり、常に時代や社会との関係性を再考している姿勢であると考えます。
今回の展覧会の象徴である「窓枠」は、風景を切り取るとともに「内側」と「外側」の境界でありながら、両者を繋げる役割も果たしています。その「窓枠」が失われた時、私たちはむき出しの内と外の世界を目の当たりにし、これまでの漠然とした安心感は消え、当たり前だった風景も異なって見えるのではないでしょうか。同展覧会では、存在していたはずのフレームを取り除き、脆く繊細な2枚のパラフィン紙に描いたテーマの異なるドローイングを重ねることで、ようやく一つの風景(作品)が成立しています。ところが、重なっているがために2枚目の絵はうっすらとしか見ることができません。それはまるで多層的であるがためにそれぞの要素が見えにくくなっている昨今の状況を彷彿とさせるかのようです。
【展覧会概要】
松下 誠子展「窓枠の叛乱」展
会期:2024年12月21日(土) 〜 2025年1月31日(金)
時間:10時から18時
休廊:月曜日、火曜日および1月1日 、2日)
場所:FUJI GALLERY SHINJUKU
住所:東京都新宿区西新宿6-6-2 ヒルトン東京 地下1階 ヒルトピアショッピングアーケード内(Space 32)