2024/11/22 17:51
医療機関
<発表のポイント>
・岡山大学病院では2011~2015年にかけて単心室症の小児患者さんに自家細胞移植を行ってきました。
・通常の心臓手術に加え、細胞治療を受けた40人と心臓手術群単独群53人を8年間追跡調査しました。
・細胞治療を併用することで、心臓手術後の重症な合併症と遅発性心不全の発症が著明に減少し、かつ生存率が有意に上昇することを明らかにしました。
◆概 要
国立大学法人岡山大学(本部:岡山市北区、学長:那須保友)の岡山大学病院新医療研究開発センター再生医療部の王英正教授と同大学病院小児科の平井健太研究准教授ならびに国内7施設の共同研究グループは、予後不良とされている小児単心室症に対して、細胞移植を併用することで、有意な生命の延伸効果があることを突き止めました。
これらの研究成果は2024年11月11日 、米国の心臓病学会雑誌「Journal of the American Heart Association」のOriginal Research電子版として掲載されました。
重篤な心不全に対する細胞治療法の短期的な臨床成績は報告されているものの、長期的な予後改善効果はこれまで明らかにされていません。岡山大学病院では世界で最大規模の小児心不全への細胞移植を実施してきた経験があり、今回、8年目における細胞治療のメリットを解明しました。
本研究成果は、臓器提供者不足によって小児心臓移植が進まない国内の現状を打破する新たな治療戦略となることが期待されます。
◆王英正教授と平井健太研究准教授のコメント
<平井健太研究准教授>
長期追跡調査にご協力いただいた患者さんと共同研究者の先生方に感謝いたします。
<王英正教授>
国内でいつ移植を受けられるか見通せず、海外渡航による心臓移植を選ぶ患者さんにとって、今後、新たな治療選択肢になればと願っております。
◆論文情報
論 文 名:Eight-year outcomes of cardiosphere-derived cells in single ventricle congenital heart disease
掲 載 紙:Journal of the American Heart Association
著 者:Kenta Hirai, Ryusuke Sawada, Tomohiro Hayashi, Toru Araki, Naomi Nakagawa, Maiko Kondo, Kenji Yasuda, Takuya Hirata, Tomoyuki Sato Yuki Nakatsuka, Michihiro Yoshida, Shingo Kasahara, Kenji Baba, and Hidemasa Oh
D O I:doi: 10.1161/JAHA.124.038137.
U R L:https://www.ahajournals.org/doi/epub/10.1161/JAHA.124.038137
◆研究資金
本研究は、独立行政法人日本学術振興会(JSPS)「科学研究費助成事業」(基盤研究B・22H03040)の支援を受けて実施しました。
◆詳しい研究内容について
小児先天性心疾患に対する細胞治療法の8年経過予後を解明〜増えぬ小児臓器移植の現状を打破する新たな治療戦略〜
https://www.okayama-u.ac.jp/up_load_files/press_r6/press20241119-1.pdf
◆参 考
・岡山大学病院
https://www.okayama-u.ac.jp/user/hospital/
・岡山大学病院 小児科
https://www.okayama-u.ac.jp/user/hospital/index138.html
・岡山大学病院新医療研究開発センター
https://shin-iryo.hospital.okayama-u.ac.jp/
・岡山大学病院新医療研究開発センター 再生医療部
https://shin-iryo.hospital.okayama-u.ac.jp/center/index3/
◆本件お問い合わせ先
岡山大学病院新医療研究開発センター再生医療部 教授 王 英正
〒700-8558 岡山県岡山市北区鹿田町2-5-1 岡山大学鹿田キャンパス
TEL:
FAX:
https://shin-iryo.hospital.okayama-u.ac.jp/center/index3/
国立大学法人岡山大学は、国連の「持続可能な開発目標(SDGs)」を支援しています。また、政府の第1回「ジャパンSDGsアワード」特別賞を受賞しています。地域中核・特色ある研究大学として共育共創を進める岡山大学にご期待ください
岡山大学 文部科学省「地域中核・特色ある研究大学強化促進事業(J-PEAKS)」に採択~地域と地球の未来を共創し、世界の革新の中核となる研究大学:岡山大学の実現を加速とともに世界に誇れる我が国の研究大学の山脈を築く~
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000001935.000072793.html
・岡山大学病院では2011~2015年にかけて単心室症の小児患者さんに自家細胞移植を行ってきました。
・通常の心臓手術に加え、細胞治療を受けた40人と心臓手術群単独群53人を8年間追跡調査しました。
・細胞治療を併用することで、心臓手術後の重症な合併症と遅発性心不全の発症が著明に減少し、かつ生存率が有意に上昇することを明らかにしました。
◆概 要
国立大学法人岡山大学(本部:岡山市北区、学長:那須保友)の岡山大学病院新医療研究開発センター再生医療部の王英正教授と同大学病院小児科の平井健太研究准教授ならびに国内7施設の共同研究グループは、予後不良とされている小児単心室症に対して、細胞移植を併用することで、有意な生命の延伸効果があることを突き止めました。
これらの研究成果は2024年11月11日 、米国の心臓病学会雑誌「Journal of the American Heart Association」のOriginal Research電子版として掲載されました。
重篤な心不全に対する細胞治療法の短期的な臨床成績は報告されているものの、長期的な予後改善効果はこれまで明らかにされていません。岡山大学病院では世界で最大規模の小児心不全への細胞移植を実施してきた経験があり、今回、8年目における細胞治療のメリットを解明しました。
本研究成果は、臓器提供者不足によって小児心臓移植が進まない国内の現状を打破する新たな治療戦略となることが期待されます。
◆王英正教授と平井健太研究准教授のコメント
<平井健太研究准教授>
長期追跡調査にご協力いただいた患者さんと共同研究者の先生方に感謝いたします。
<王英正教授>
国内でいつ移植を受けられるか見通せず、海外渡航による心臓移植を選ぶ患者さんにとって、今後、新たな治療選択肢になればと願っております。
◆論文情報
論 文 名:Eight-year outcomes of cardiosphere-derived cells in single ventricle congenital heart disease
掲 載 紙:Journal of the American Heart Association
著 者:Kenta Hirai, Ryusuke Sawada, Tomohiro Hayashi, Toru Araki, Naomi Nakagawa, Maiko Kondo, Kenji Yasuda, Takuya Hirata, Tomoyuki Sato Yuki Nakatsuka, Michihiro Yoshida, Shingo Kasahara, Kenji Baba, and Hidemasa Oh
D O I:doi: 10.1161/JAHA.124.038137.
U R L:https://www.ahajournals.org/doi/epub/10.1161/JAHA.124.038137
◆研究資金
本研究は、独立行政法人日本学術振興会(JSPS)「科学研究費助成事業」(基盤研究B・22H03040)の支援を受けて実施しました。
◆詳しい研究内容について
小児先天性心疾患に対する細胞治療法の8年経過予後を解明〜増えぬ小児臓器移植の現状を打破する新たな治療戦略〜
https://www.okayama-u.ac.jp/up_load_files/press_r6/press20241119-1.pdf
◆参 考
・岡山大学病院
https://www.okayama-u.ac.jp/user/hospital/
・岡山大学病院 小児科
https://www.okayama-u.ac.jp/user/hospital/index138.html
・岡山大学病院新医療研究開発センター
https://shin-iryo.hospital.okayama-u.ac.jp/
・岡山大学病院新医療研究開発センター 再生医療部
https://shin-iryo.hospital.okayama-u.ac.jp/center/index3/
◆本件お問い合わせ先
岡山大学病院新医療研究開発センター再生医療部 教授 王 英正
〒700-8558 岡山県岡山市北区鹿田町2-5-1 岡山大学鹿田キャンパス
TEL:
FAX:
https://shin-iryo.hospital.okayama-u.ac.jp/center/index3/
国立大学法人岡山大学は、国連の「持続可能な開発目標(SDGs)」を支援しています。また、政府の第1回「ジャパンSDGsアワード」特別賞を受賞しています。地域中核・特色ある研究大学として共育共創を進める岡山大学にご期待ください
岡山大学 文部科学省「地域中核・特色ある研究大学強化促進事業(J-PEAKS)」に採択~地域と地球の未来を共創し、世界の革新の中核となる研究大学:岡山大学の実現を加速とともに世界に誇れる我が国の研究大学の山脈を築く~
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000001935.000072793.html