◆概 要
 国立大学法人岡山大学(本部:岡山市北区、学長:那須保友)の考古学研究室は、考古学の教育と研究を70年にわたって行ってきた歴史ある研究室です。研究室の主要な活動の一つとして、岡山を中心とした遺跡の発掘調査を行ってきました。岡山市造山古墳の調査、鏡野町恩原遺跡の調査など学史に残る遺跡調査を数多く行っています。

 その中でも倉敷市楯築墳丘墓の調査は特筆されましょう。楯築墳丘墓は弥生時代最大の墳墓であり、前方後円墳の起源ひいては日本における国家成立を語る上で欠かすことのできない資料となっています。

 楯築墳丘墓の特殊器台は、傑出した価値を持ち、岡山のみならず日本の宝だと思います。しかし、近年は接着剤の劣化のため博物館等の借用依頼をお断りしている状態です。解体修理を進め、広く展示に供したいとおもいます。

 ご協力をなにとぞよろしくお願いします。


<国史跡・楯築墳丘墓の重要資料を守りたい!!>
 岡山大学における考古学研究の歴史は長く70年以上にわたり、その間に多くの発掘調査が積み重ねられてきました。

 とくに倉敷市楯築墳丘墓の発掘調査は、前方後円墳の成立過程をあきらかにするものとして、特筆すべき調査という評価を受けています。弥生・古墳時代研究における金字塔と言っても過言ではないでしょう。



 しかし、発掘が主として行われたのは1970年代で、近年は、出土資料の中に劣化が認められる遺物も散見されるようになりました。私たちはそうした出土資料を後世に伝えるべく、修復や資料保管の環境整備に努めてきました。

 しかし、文化財の修復には多額の費用がかかり、修復が追いつかない場合が時としてあります。


<埴輪の起源・特殊器台を最新の技術で復活を!!>
 とくに深刻な資料は楯築墳丘墓特殊器台です。

 この資料は、「埴輪の起源」とされ、前方後円墳の成立、ひいてはヤマト政権の誕生を語る上で欠かすことのできない資料です。教科書の副読本や数多くの図録、論文で引用されていることからも、その重要性は明らかでしょう。

 しかし、出土して50年近い年月がたつ中で、接着剤や石膏の劣化が進み、接合箇所の亀裂が大きくなって、脚部が自重に耐えられない状態となってきました。博物館等からの借用を少なくとも10年以上お断りしている状態ですし、学生の研究にも支障をきたしています。

 そこで、特殊器台をいったん解体して、最新の復元技術で特殊器台を復活させようと考えました。同時に安定台を作成し、脚部の保護を図るとともに、地震等の揺れにも対応できるように処置します。

 この修復事業を行うにあたり、費用を用意いたしましたが、修復費総額287万円に対し150万円不足している状態です。皆様のご協力を賜れば幸いです。どうぞよろしくお願いいたします。

 なお寄付募集は、2024年11月5日(火)  午後11:00まで、第一目標寄付金額を皆さまの温かいご支援によって達成することができました。次はNext Goal目標寄付金額 280万円を目指して実施中です。


〇達成のお礼とネクストゴールについて
 9月9日  よりスタートした本クラウドファンディングですが、11日目に目標金額である150万円を達成しました。ご支援してくださいました皆さまに心より感謝申し上げます。
 クラウドファンディングに挑戦する時は、皆さまにどれくらい応援していただけるか正直不安でした。
 しかし、皆さまからのたくさんのご支援のおかげでプロジェクトを決行できることになり、心から嬉しく思っています。コメントやメッセージで、ページに書いてあるような想いに共感してくださったというお言葉や、応援していますというようなコメントをいただく度に、たくさんの方に支えられて今、目標に向かって取り組めていることを改めて実感しています。本当にありがとうございました。
 そして、現在着々と準備が進む中で、ネクストゴールを設置させていただくことといたしました。次の目標金額は280万円です。ネクストゴールでいただいたご支援金については、楯築墳丘墓小型特殊器台修復のための費用として大切に活用させていただきます。
 仮にネクストゴールの金額を達成できなかった場合も、自己資金を元に実施はさせていただく予定ですが、皆様からの多くのご支援いただけますと幸いです。皆さまからの想いを無駄にしないよう努めてまいりますので、残りの期間、引き続きのご支援のご協力、そして、拡散・広報のご協力のほどどうぞよろしくお願いいたします。
 なお、特殊器台の修復は、当初の予定通り2025年3月  で進めますが、ネクストゴールによる小型特殊器台修復は2026年2月  完成として進めさせていただきたいと思います。
 ご理解のほど、どうぞよろしくお願いいたします。

2024年9月19日  追記
岡山大学考古学研究室 教授・清家章


〇クラウドファンディングの詳細については、以下のページをご覧ください。
 倉敷市楯築墳丘墓出土特殊器台修復プロジェクト(READYFOR)〔~寄付募集は11月5日(火)  午後11:00まで〕〔目標寄付金額:Next Goal 280万円〕
 https://readyfor.jp/projects/145204


◆参 考
・岡山大学考古学研究室
 https://www.okayama-u.ac.jp/user/arch/index.html
・岡山大学文明動態学研究所
 https://ridc.okayama-u.ac.jp/


◆本件お問い合わせ先
 岡山大学大学院社会文化科学研究科 考古学研究室 教授 清家章
 〒700-8530 岡山県岡山市北区津島中3-1-1 岡山大学津島キャンパス
 E-mail:aseike◎okayama-u.ac.jp
     ※ ◎を@に置き換えて下さい
 https://www.okayama-u.ac.jp/tp/news/news_id13504.html
 https://readyfor.jp/projects/145204

<岡山大学の産学官連携などに関するお問い合わせ先>
 岡山大学研究・イノベーション共創機構 産学官連携本部
 〒700-8530 岡山県岡山市北区津島中1-1-1 岡山大学津島キャンパス 本部棟1階
 TEL:
 E-mail:sangaku◎okayama-u.ac.jp
     ※ ◎を@に置き換えて下さい
 https://www.orsd.okayama-u.ac.jp/

<岡山大学のスタートアップ・ベンチャーなどに関するお問い合わせ先>
 岡山大学研究・イノベーション共創機構 スタートアップ・ベンチャー創出本部
 〒700-8530 岡山県岡山市北区津島中1-1-1 岡山大学津島キャンパス 本部棟1階
 E-mail:start-up1◎adm.okayama-u.ac.jp
     ※ ◎を@に置き換えて下さい
 https://venture.okayama-u.ac.jp/

国立大学法人岡山大学は、国連の「持続可能な開発目標(SDGs)」を支援しています。また、政府の第1回「ジャパンSDGsアワード」特別賞を受賞しています。地域中核・特色ある研究大学として共育共創を進める岡山大学にご期待ください

岡山大学 文部科学省「地域中核・特色ある研究大学強化促進事業(J-PEAKS)」に採択~地域と地球の未来を共創し、世界の革新の中核となる研究大学:岡山大学の実現を加速とともに世界に誇れる我が国の研究大学の山脈を築く~
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000001935.000072793.html

このプレスリリースを 
PDFでダウンロードする or QRコード印刷する


👤 発行者について

国立大学法人岡山大学

前へ | 次へ
🗾 岡山県