~バス路線減少・廃止問題の解消をテクノロジー&地域消費の活性化でめざす実証実験~

株式会社ケイエムアドシステム (本社:東京都豊島区)と川崎鶴見臨港バス株式会社 (京急グループ、本社: 神奈川県川崎市)は、新しいバスアナウンス広告を共同開発し、2024年6月13日  よりサービス提供を開始します(2024年秋までの実証実験予定)。
ECサイトのように、アナウンスを流す区間・期間・時間帯(1時間ごと)を選択し、流すアナウンスをサイト上で作成、ひと区間が1日当たり300円で購入可能。最新の人工音声で作成したアナウンスは広告審査を経て、3日以内にバスでアナウンスが流れるという日本初のサービスです。
https://rinko.aoi-system.com/

■40年以上変わらなかったバスの車内アナウンスに、イノベーションを

新型コロナウィルス感染症によって、一般路線バス業界は運送収入が 50%以上減少する事業者が6割、輸送人員も約5割の減少と大きな影響を受けました。このような状況の中で、改めて「バスと地域社会の新しい形」を模索した一つの結果がこの新サービスだと考えています。

これまでのバスアナウンス広告は、1年中変わらない音声が朝から晩まで流れる、というものでした。「創業○年。信頼と実績の~」といった定型のアナウンスばかりで、乗客にとっても広告主にとっても、バスアナウンスは「情報伝達をする場」ではなくなってしまっていました。しかし、バスアナウンス広告が本来できることは「店舗のすぐそばまで来ている人たちに、今、この瞬間にお得な情報を伝達できる場」であるはず、と考えました。
その結果、乗客や広告主など地域の人に「もっと気軽に、もっと効果的に、バスアナウンスを使ってほしい」をテーマに、ECサイトのように手軽に車内アナウンスを利用できるシステムを開発しました。

<従来のバスアナウンス広告>
創業50年。信頼と実績のケイエムストアはこちらでお降りください。

<本サービスのバスアナウンス広告>
ケイエムストアでは本日、新鮮なサンマのタイムセール中。ラスト1時間です。


■合成音声、公共交通データ・・・産学連携で、多数の知見・テクノロジーを導入

本システムの開発に際し、伊藤昌毅准教授(東京大学大学院)にシステム構築の監修をしていただき、公共交通データ化技術(GTFS)の知見をふんだんに活用しました。また、車内アナウンスが自然な音声として聞こえるよう、『コエステーション』(株式会社エーアイ/東京都文京区)の最新の音声エンジンを導入するなど、多数の知見・テクノロジーを導入しています。


■バス路線減少・廃止問題を解決したい

新サービスが目指すものは、「単なる新たな収益機会」ではありません。このサービスを通じてバス会社・地域住人・地域の事業者を繋げ、地域経済への発展に寄与するビジネスを展開したいと考えます。下図のように、地域社会に好循環を生み出し、バス路線が地域にとってなくてはならない「情報ターミナル」として長く維持されるになることを想定しています。
また、社会性の観点から、新サービスのデータ仕様などは早期に他のバス会社様にもオープンソース化(=無償で開示)する予定です。我が国は、人口減少・都市部への集中など、地域経済や地域のバス会社は何もしなければ衰退の一途をたどることが予想されます。そのような状況の中で、これまでと違った音声広告の存在を知ってもらい、多くの地域・バス会社でいち早く改善が見られることを期待しています。


■今後の展開
11/30までは鶴見営業所のみの実証実験を予定しています。2025年度には、その他の営業所まで拡大し、川崎市・横浜市全エリアでのサービス展開予定です。また、実証実験では、「一日1回」のアナウンス更新でサービス展開をしておりますが、将来的には「随時リアルタイム」のアナウンス更新を開発予定です。


<川崎鶴見臨港バス株式会社>
社名 川崎鶴見臨港バス株式会社
設立 1937(昭和12)年11月
資本金 1億8,000万円
代表者 取締役社長 野村 正人
事業内容
一般旅客自動車運送事業(乗合バス等)
一般旅客自動車運送事業の管理の受託(川崎市交通局)
一般貸切旅客自動車運送事業(営業区域:神奈川県全域、東京都大田区)


<株式会社ケイエムアドシステム>
社名 株式会社 ケイエムアドシステム
設立 1968年(昭和43年)3月
資本金 1,850万円
代表取締役社長 三島 英子
事業内容
バス・電車・地下鉄車内 案内放送広告
バスメディア広告
鉄道メディア広告
各種一般印刷物の企画制作

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👤 発行者について

株式会社ケイエムアドシステム