2024/05/24 17:00
医療機関
<発表のポイント>
・岡山大学病院に「神経内分泌腫瘍センター」を設立しました。
・神経内分泌腫瘍の正確な診断や、多彩な治療方針(内視鏡的治療、ホルモン症状緩和治療、手術、薬物治療、放射線治療(PRRTや外照射)、肝動脈塞栓術、ラジオ波焼灼療法)のほか、ゲノム医療、遺伝医療などの幅広い診療を科横断的に行います。
・患者のみなさまに最先端の神経内分泌腫瘍診療を提供できる体制を整えています。
◆概 要
国立大学法人岡山大学(本部:岡山市北区、学長:那須保友)は、2024年4月1日 、岡山大学病院に「神経内分泌腫瘍センター」を設立しました。
神経内分泌腫瘍は罹患率が人口10万人あたり6人未満の『希少がん』に分類される悪性腫瘍です。体のさまざまな部分に発生し、消化器領域(消化管・肝臓・胆道・膵臓)がその半数以上を占め、呼吸器領域がそれに続きます。消化器領域を中心として2019年にその病理学的診断基準が整理されています。
病理分野では形態学のみならず遺伝子情報も踏まえた診断が要求され、その診断が治療法に直結するので病理医と治療医との連携が極めて重要です。画像診断ではCT、MRI、PETに加えてオクトレオスキャン検査で転移の有無、また質的診断を行うことが重要です。
根治治療としては切除が行われますが、根治できない患者さんでも腫瘍量を減らすことに意義がある場合には減量手術が行われます。また、ホルモン分泌が多い腫瘍(インスリノーマ、ガストリノーマなど)には内分泌的なアプローチが必要となります。広範囲の転移を有するなどで切除ができない場合には抗がん剤、分子標的薬、抗ホルモン剤などの薬物療法、放射線治療の一種であるペプチド受容体放射性核種療法(PRRT)、他に肝臓病変への局所治療が行われます。
また、がんゲノム医療や遺伝性腫瘍としての神経内分泌腫瘍への適切なアプローチも必要です。最近では小さな膵神経内分泌腫瘍に対する国内初の内視鏡的な局所治療を岡山大学病院が中心となって行っています。
これらの診療には経験豊富な複数科の専門医、多職種の医療連携が重要です。岡山大学病院に神経内分泌腫瘍センターを設置することでこの連携をより一層強化し、高いレベルの診療を行うとともに地域医療の核として各医療機関における診療のサポートが可能となります。
どうぞ地域中核・特色ある研究大学:岡山大学と岡山大学病院の取り組みにご期待ください。
なお本件は、2024年5月23日 に開催された岡山大学定例記者会見において公開されました。
◆詳しい内容について
岡山大学病院に「神経内分泌腫瘍センター」を設立~神経内分泌腫瘍診療のさらなる充実を目指して~
https://www.okayama-u.ac.jp/up_load_files/press_r6/press20240523-7.pdf
◆参 考
・岡山大学病院
https://www.okayama-u.ac.jp/user/hospital/
◆参考情報
・岡山大学 学術研究院 医歯薬学域 総合内科学 総合診療医学寄附講座
https://okayama-u-genmed.com/course/
・岡山大学 学術研究院 医歯薬学域 放射線医学/岡山大学病院 放射線科
https://radiology.hsc.okayama-u.ac.jp/medical/radiation-therapy/medical01/
・岡山大学病院 光学医療診療部
https://www.okayama-u.ac.jp/user/hospital/index174.html
◆本件お問い合わせ先
岡山大学 学術研究院 医歯薬学域(医)岡山県南西部(笠岡)総合診療医学講座 准教授 堀口 繁[診断・治療全般]
岡山大学病院 光学医療診療部 講師 松本和幸[内視鏡治療関連]
岡山大学学術研究院医歯薬学域(医) 陽子線治療学講座 講師 吉尾浩太郎[放射線治療]
〒700-8558 岡山県岡山市北区鹿田町2-5-1 岡山大学鹿田キャンパス
TEL:(消化器内科学)
FAX:
https://www.okayama-u.ac.jp/tp/release/release_id1230.html
<岡山大学病院との連携等に関する件(製薬・医療機器企業関係者の方)>
岡山大学病院 新医療研究開発センター
〒700-8558 岡山県岡山市北区鹿田町2-5-1
下記URLより該当する案件についてお問い合わせください
http://shin-iryo.hospital.okayama-u.ac.jp/ph_company/
<岡山大学病院との連携等に関する件(医療関係者・研究者の方)>
岡山大学病院 研究推進課 産学官連携推進担当
〒700-8558 岡山県岡山市北区鹿田町2-5-1
TEL:
E-mail:ouh-csnw◎adm.okayama-u.ac.jp
http://shin-iryo.hospital.okayama-u.ac.jp/medical/
<岡山大学の産学官連携などに関するお問い合わせ先>
岡山大学研究・イノベーション共創機構 産学官連携本部
〒700-8530 岡山県岡山市北区津島中1-1-1 岡山大学津島キャンパス 本部棟
TEL:
E-mail:sangaku◎okayama-u.ac.jp
https://www.orsd.okayama-u.ac.jp/
国立大学法人岡山大学は、国連の「持続可能な開発目標(SDGs)」を支援しています。また、政府の第1回「ジャパンSDGsアワード」特別賞を受賞しています。地域中核・特色ある研究大学として共育共創を進める岡山大学にご期待ください
岡山大学 文部科学省「地域中核・特色ある研究大学強化促進事業(J-PEAKS)」に採択~地域と地球の未来を共創し、世界の革新の中核となる研究大学:岡山大学の実現を加速とともに世界に誇れる我が国の研究大学の山脈を築く~
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000001935.000072793.html
・岡山大学病院に「神経内分泌腫瘍センター」を設立しました。
・神経内分泌腫瘍の正確な診断や、多彩な治療方針(内視鏡的治療、ホルモン症状緩和治療、手術、薬物治療、放射線治療(PRRTや外照射)、肝動脈塞栓術、ラジオ波焼灼療法)のほか、ゲノム医療、遺伝医療などの幅広い診療を科横断的に行います。
・患者のみなさまに最先端の神経内分泌腫瘍診療を提供できる体制を整えています。
◆概 要
国立大学法人岡山大学(本部:岡山市北区、学長:那須保友)は、2024年4月1日 、岡山大学病院に「神経内分泌腫瘍センター」を設立しました。
神経内分泌腫瘍は罹患率が人口10万人あたり6人未満の『希少がん』に分類される悪性腫瘍です。体のさまざまな部分に発生し、消化器領域(消化管・肝臓・胆道・膵臓)がその半数以上を占め、呼吸器領域がそれに続きます。消化器領域を中心として2019年にその病理学的診断基準が整理されています。
病理分野では形態学のみならず遺伝子情報も踏まえた診断が要求され、その診断が治療法に直結するので病理医と治療医との連携が極めて重要です。画像診断ではCT、MRI、PETに加えてオクトレオスキャン検査で転移の有無、また質的診断を行うことが重要です。
根治治療としては切除が行われますが、根治できない患者さんでも腫瘍量を減らすことに意義がある場合には減量手術が行われます。また、ホルモン分泌が多い腫瘍(インスリノーマ、ガストリノーマなど)には内分泌的なアプローチが必要となります。広範囲の転移を有するなどで切除ができない場合には抗がん剤、分子標的薬、抗ホルモン剤などの薬物療法、放射線治療の一種であるペプチド受容体放射性核種療法(PRRT)、他に肝臓病変への局所治療が行われます。
また、がんゲノム医療や遺伝性腫瘍としての神経内分泌腫瘍への適切なアプローチも必要です。最近では小さな膵神経内分泌腫瘍に対する国内初の内視鏡的な局所治療を岡山大学病院が中心となって行っています。
これらの診療には経験豊富な複数科の専門医、多職種の医療連携が重要です。岡山大学病院に神経内分泌腫瘍センターを設置することでこの連携をより一層強化し、高いレベルの診療を行うとともに地域医療の核として各医療機関における診療のサポートが可能となります。
どうぞ地域中核・特色ある研究大学:岡山大学と岡山大学病院の取り組みにご期待ください。
なお本件は、2024年5月23日 に開催された岡山大学定例記者会見において公開されました。
◆詳しい内容について
岡山大学病院に「神経内分泌腫瘍センター」を設立~神経内分泌腫瘍診療のさらなる充実を目指して~
https://www.okayama-u.ac.jp/up_load_files/press_r6/press20240523-7.pdf
◆参 考
・岡山大学病院
https://www.okayama-u.ac.jp/user/hospital/
◆参考情報
・岡山大学 学術研究院 医歯薬学域 総合内科学 総合診療医学寄附講座
https://okayama-u-genmed.com/course/
・岡山大学 学術研究院 医歯薬学域 放射線医学/岡山大学病院 放射線科
https://radiology.hsc.okayama-u.ac.jp/medical/radiation-therapy/medical01/
・岡山大学病院 光学医療診療部
https://www.okayama-u.ac.jp/user/hospital/index174.html
◆本件お問い合わせ先
岡山大学 学術研究院 医歯薬学域(医)岡山県南西部(笠岡)総合診療医学講座 准教授 堀口 繁[診断・治療全般]
岡山大学病院 光学医療診療部 講師 松本和幸[内視鏡治療関連]
岡山大学学術研究院医歯薬学域(医) 陽子線治療学講座 講師 吉尾浩太郎[放射線治療]
〒700-8558 岡山県岡山市北区鹿田町2-5-1 岡山大学鹿田キャンパス
TEL:(消化器内科学)
FAX:
https://www.okayama-u.ac.jp/tp/release/release_id1230.html
<岡山大学病院との連携等に関する件(製薬・医療機器企業関係者の方)>
岡山大学病院 新医療研究開発センター
〒700-8558 岡山県岡山市北区鹿田町2-5-1
下記URLより該当する案件についてお問い合わせください
http://shin-iryo.hospital.okayama-u.ac.jp/ph_company/
<岡山大学病院との連携等に関する件(医療関係者・研究者の方)>
岡山大学病院 研究推進課 産学官連携推進担当
〒700-8558 岡山県岡山市北区鹿田町2-5-1
TEL:
E-mail:ouh-csnw◎adm.okayama-u.ac.jp
http://shin-iryo.hospital.okayama-u.ac.jp/medical/
<岡山大学の産学官連携などに関するお問い合わせ先>
岡山大学研究・イノベーション共創機構 産学官連携本部
〒700-8530 岡山県岡山市北区津島中1-1-1 岡山大学津島キャンパス 本部棟
TEL:
E-mail:sangaku◎okayama-u.ac.jp
https://www.orsd.okayama-u.ac.jp/
国立大学法人岡山大学は、国連の「持続可能な開発目標(SDGs)」を支援しています。また、政府の第1回「ジャパンSDGsアワード」特別賞を受賞しています。地域中核・特色ある研究大学として共育共創を進める岡山大学にご期待ください
岡山大学 文部科学省「地域中核・特色ある研究大学強化促進事業(J-PEAKS)」に採択~地域と地球の未来を共創し、世界の革新の中核となる研究大学:岡山大学の実現を加速とともに世界に誇れる我が国の研究大学の山脈を築く~
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000001935.000072793.html