2024/04/02 11:48
医薬品/化粧品
<発表のポイント>
・悪性末梢神経鞘腫瘍は非常に稀な悪性腫瘍ですが、手術後の再発や多臓器への転移をしやすく、医療技術が進歩した現代でも未だに予後の悪い悪性腫瘍の1つです。
・私たちは、ある2つのタンパク質が相互作用することによって、がん細胞が周囲へ浸潤、転移しやすい形態に変化することを新たに発見しました。
・タンパク質の相互作用を阻害することで、がんの悪性化を抑える新規のがん治療薬開発への応用が期待されます。
◆概 要
国立大学法人岡山大学(本部:岡山市北区、学長:那須保友)の大学院医歯薬学総合研究科の棏平将太大学院生、岡山大学学術研究院医歯薬学域(医)組織機能修復学の宝田剛志教授、髙尾知佳講師、山田大祐研究准教授、大曽根達則助教、整形外科学:尾﨑敏文教授、藤原智洋講師、運動器医療材料開発講座の国定俊之教授、運動器外傷学講座の中田英二准教授、細胞生物学の阪口政清教授らの研究グループは、悪性末梢神経鞘腫瘍において腫瘍が悪性化するメカニズムの1つを発見しました。
研究成果は、国際科学誌「British Journal of Cancer」のResearch Articleとして掲載されました。
今回私たちは、2つのタンパク質の相互作用により腫瘍が悪性化するメカニズムの1つを新たに発見しました。この相互作用を阻害することによって、がんの悪性化を抑えることができる可能性が示唆され、今までにない新規のがん治療薬の開発に応用されることが期待されます。
本情報は、2024年3月27日 に岡山大学から公開されました。
◆棏平将太大学院生からのひとこと
予後不良な悪性腫瘍の1つである悪性末梢神経鞘腫瘍の治療薬開発を目指し、これまで研究を行ってきました。この研究が少しでも患者様の治療につながるものになればと期待しています。
◆論文情報
論 文 名:PRRX1-TOP2A interaction is a malignancy-promoting factor in human malignant peripheral nerve sheath tumors
掲 載 紙:British Journal of Cancer
著 者:Shota Takihira, Daisuke Yamada, Tatsunori Osone, Tomoka Takao, Masakiyo Sakaguchi, Michiyuki Hakozaki, Takuto Itano, Eiji Nakata, Tomohiro Fujiwara, Toshiyuki Kunisada, Toshifumi Ozaki, Takeshi Takarada
D O I:10.1038/s42-8
U R L:https://www.nature.com/articles/s41416-024-02632-8
◆研究資金
本研究は、科学研究費補助金(基盤研究C(21K07178, 21K07192, 22K09401)、若手研究(23K14384)、上原記念生命科学財団(202120121)、武田科学振興財団(2022045851)、小林がん学術振興会(2022ER001)、日本医療研究開発機構(DNW-22022)、創発的研究支援事業(JPMJFR225H)の支援を受けて実施しました
◆関連出願特許
名 称:PRRX1とTOP2Aのタンパク質間相互作用と、その阻害薬物
出願番号:特願 2022-158515号
出 願 日:2022年9月 30 日
出 願 人:国立大学法人岡山大学
◆詳しい研究内容について
悪性末梢神経鞘腫で腫瘍が悪性化するメカニズムの1つを新たに発見
https://www.okayama-u.ac.jp/up_load_files/press_r5/press20240327-3.pdf
◆参 考
・岡山大学 学術研究院 医歯薬学域(医学系) 組織機能修復学分野
http://regsci.mdps.okayama-u.ac.jp/
・岡山大学医学部医学科
https://oumed.okayama-u.ac.jp/med/
・岡山大学大学院医歯薬学総合研究科
https://www.mdps.okayama-u.ac.jp/
・岡山大学病院
https://www.okayama-u.ac.jp/user/hospital/
◆本件お問い合わせ先
岡山大学 医歯薬学域(医学系)組織機能修復学分野 教授 宝田剛志
〒700-8558 岡山県岡山市北区鹿田町2-5-1 岡山大学鹿田キャンパス 管理棟7F
TEL:
http://regsci.mdps.okayama-u.ac.jp/
<岡山大学病院との連携等に関する件(製薬・医療機器企業関係者の方)>
岡山大学病院 新医療研究開発センター
〒700-8558 岡山県岡山市北区鹿田町2-5-1
下記URLより該当する案件についてお問い合わせください
http://shin-iryo.hospital.okayama-u.ac.jp/ph_company/
<岡山大学病院との連携等に関する件(医療関係者・研究者の方)>
岡山大学病院 研究推進課 産学官連携推進担当
〒700-8558 岡山県岡山市北区鹿田町2-5-1
TEL:
E-mail:ouh-csnw◎adm.okayama-u.ac.jp
※ ◎を@に置き換えて下さい
http://shin-iryo.hospital.okayama-u.ac.jp/medical/
<岡山大学の産学官連携などに関するお問い合わせ先>
岡山大学研究推進機構 産学官連携本部
〒700-8530 岡山県岡山市北区津島中1-1-1 岡山大学津島キャンパス 本部棟1階
TEL:
E-mail:sangaku◎okayama-u.ac.jp
※ ◎を@に置き換えて下さい
https://www.orsd.okayama-u.ac.jp/
国立大学法人岡山大学は、国連の「持続可能な開発目標(SDGs)」を支援しています。また、政府の第1回「ジャパンSDGsアワード」特別賞を受賞しています。地域中核・特色ある研究大学として共育共創を進める岡山大学にご期待ください
岡山大学 文部科学省「地域中核・特色ある研究大学強化促進事業(J-PEAKS)」に採択~地域と地球の未来を共創し、世界の革新の中核となる研究大学:岡山大学の実現を加速とともに世界に誇れる我が国の研究大学の山脈を築く~
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000001935.000072793.html
・悪性末梢神経鞘腫瘍は非常に稀な悪性腫瘍ですが、手術後の再発や多臓器への転移をしやすく、医療技術が進歩した現代でも未だに予後の悪い悪性腫瘍の1つです。
・私たちは、ある2つのタンパク質が相互作用することによって、がん細胞が周囲へ浸潤、転移しやすい形態に変化することを新たに発見しました。
・タンパク質の相互作用を阻害することで、がんの悪性化を抑える新規のがん治療薬開発への応用が期待されます。
◆概 要
国立大学法人岡山大学(本部:岡山市北区、学長:那須保友)の大学院医歯薬学総合研究科の棏平将太大学院生、岡山大学学術研究院医歯薬学域(医)組織機能修復学の宝田剛志教授、髙尾知佳講師、山田大祐研究准教授、大曽根達則助教、整形外科学:尾﨑敏文教授、藤原智洋講師、運動器医療材料開発講座の国定俊之教授、運動器外傷学講座の中田英二准教授、細胞生物学の阪口政清教授らの研究グループは、悪性末梢神経鞘腫瘍において腫瘍が悪性化するメカニズムの1つを発見しました。
研究成果は、国際科学誌「British Journal of Cancer」のResearch Articleとして掲載されました。
今回私たちは、2つのタンパク質の相互作用により腫瘍が悪性化するメカニズムの1つを新たに発見しました。この相互作用を阻害することによって、がんの悪性化を抑えることができる可能性が示唆され、今までにない新規のがん治療薬の開発に応用されることが期待されます。
本情報は、2024年3月27日 に岡山大学から公開されました。
◆棏平将太大学院生からのひとこと
予後不良な悪性腫瘍の1つである悪性末梢神経鞘腫瘍の治療薬開発を目指し、これまで研究を行ってきました。この研究が少しでも患者様の治療につながるものになればと期待しています。
◆論文情報
論 文 名:PRRX1-TOP2A interaction is a malignancy-promoting factor in human malignant peripheral nerve sheath tumors
掲 載 紙:British Journal of Cancer
著 者:Shota Takihira, Daisuke Yamada, Tatsunori Osone, Tomoka Takao, Masakiyo Sakaguchi, Michiyuki Hakozaki, Takuto Itano, Eiji Nakata, Tomohiro Fujiwara, Toshiyuki Kunisada, Toshifumi Ozaki, Takeshi Takarada
D O I:10.1038/s42-8
U R L:https://www.nature.com/articles/s41416-024-02632-8
◆研究資金
本研究は、科学研究費補助金(基盤研究C(21K07178, 21K07192, 22K09401)、若手研究(23K14384)、上原記念生命科学財団(202120121)、武田科学振興財団(2022045851)、小林がん学術振興会(2022ER001)、日本医療研究開発機構(DNW-22022)、創発的研究支援事業(JPMJFR225H)の支援を受けて実施しました
◆関連出願特許
名 称:PRRX1とTOP2Aのタンパク質間相互作用と、その阻害薬物
出願番号:特願 2022-158515号
出 願 日:2022年9月 30 日
出 願 人:国立大学法人岡山大学
◆詳しい研究内容について
悪性末梢神経鞘腫で腫瘍が悪性化するメカニズムの1つを新たに発見
https://www.okayama-u.ac.jp/up_load_files/press_r5/press20240327-3.pdf
◆参 考
・岡山大学 学術研究院 医歯薬学域(医学系) 組織機能修復学分野
http://regsci.mdps.okayama-u.ac.jp/
・岡山大学医学部医学科
https://oumed.okayama-u.ac.jp/med/
・岡山大学大学院医歯薬学総合研究科
https://www.mdps.okayama-u.ac.jp/
・岡山大学病院
https://www.okayama-u.ac.jp/user/hospital/
◆本件お問い合わせ先
岡山大学 医歯薬学域(医学系)組織機能修復学分野 教授 宝田剛志
〒700-8558 岡山県岡山市北区鹿田町2-5-1 岡山大学鹿田キャンパス 管理棟7F
TEL:
http://regsci.mdps.okayama-u.ac.jp/
<岡山大学病院との連携等に関する件(製薬・医療機器企業関係者の方)>
岡山大学病院 新医療研究開発センター
〒700-8558 岡山県岡山市北区鹿田町2-5-1
下記URLより該当する案件についてお問い合わせください
http://shin-iryo.hospital.okayama-u.ac.jp/ph_company/
<岡山大学病院との連携等に関する件(医療関係者・研究者の方)>
岡山大学病院 研究推進課 産学官連携推進担当
〒700-8558 岡山県岡山市北区鹿田町2-5-1
TEL:
E-mail:ouh-csnw◎adm.okayama-u.ac.jp
※ ◎を@に置き換えて下さい
http://shin-iryo.hospital.okayama-u.ac.jp/medical/
<岡山大学の産学官連携などに関するお問い合わせ先>
岡山大学研究推進機構 産学官連携本部
〒700-8530 岡山県岡山市北区津島中1-1-1 岡山大学津島キャンパス 本部棟1階
TEL:
E-mail:sangaku◎okayama-u.ac.jp
※ ◎を@に置き換えて下さい
https://www.orsd.okayama-u.ac.jp/
国立大学法人岡山大学は、国連の「持続可能な開発目標(SDGs)」を支援しています。また、政府の第1回「ジャパンSDGsアワード」特別賞を受賞しています。地域中核・特色ある研究大学として共育共創を進める岡山大学にご期待ください
岡山大学 文部科学省「地域中核・特色ある研究大学強化促進事業(J-PEAKS)」に採択~地域と地球の未来を共創し、世界の革新の中核となる研究大学:岡山大学の実現を加速とともに世界に誇れる我が国の研究大学の山脈を築く~
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000001935.000072793.html