2023/12/01 01:36
水産加工/食料品/飲料/酒類
止まらない海水温上昇の危機を救うべく国際的な参加型地球温暖化防止活動【GREEN AND BLUE認証】に参画。2024年度、地元横浜の海で温暖化防止活動に取り組む幸海ヒーローズの海藻畑の一部を契約農園ならず契約海藻畑として種付けに参加。
子持ち昆布の取扱量が日本でトップシェア(全体量の約60%以上を締めている)の水産加工メーカー株式会社マーケティングイン谷屋(神奈川県横浜市西区 取締役社長 佐藤千夏)は温暖化の影響もあり例年不良が続いている日本の伝統的食品“子持ちコンブ”を次世代へ残す為に天然物と差別化した新商品の独自開発に着手。
地産地消にこだわり、横浜の八景島沖で温暖化対策の観点で横浜市漁業協同組合 金沢支所の漁師の皆さんとコンブを養殖している幸海ヒーローズ(神奈川県横浜市神奈川区 代表 富本龍徳)の“ぶんこのこんぶ”とコラボレーションをした新商品“かずのこ昆布”を完成させ、第5回ジャパン・サステナブルシーフード・アワード コラボレーション部門ファイナリストに入選した。
【株式会社マーケティングイン谷屋の子持ち昆布】
株式会社マーケティングイン谷屋の子持ち昆布はカナダやアラスカで収穫をしている。子持ち昆布は昆布にニシンが卵(数の子)を産み付けたもので、自然の営みの中で一体となった貴重な海産物(シーフード)だ。
人の手によって卵を昆布に結着させる「人工」ではなく、ぶつかったものに産卵するニシンの習性を利用して、産卵期に浅瀬に近づくニシンの通り道に、あらかじめ昆布を並べて吊るし、そこへ抱卵ニシンを巻網などで追い込む。昆布の両面に密集して均等に卵が付いた鮮度の良いものが上質とされ、昆布を吊るすタイミングや場所が漁師の技量になる。
また、資源保護のため米国、カナダ発行のライセンスにより場所や数量が厳しく管理されているので、持続可能な漁業が実現していた。
しかし、ここ数年は温暖化やエルニーニョ現象により海水温度が上がりニシンが低い水温を求めて以前よりも深く海底へ潜りこんでしまうことや、早い時期に北へ移動をしてしまい、不漁が続いており2023年は例年の1/3の漁獲量だった。
【新商品開発のスタート】
「漁獲量減少を何とか食い止めたい、日本の伝統的な食品である子持ち昆布を途絶えさせたくない、求めているお客様のニーズに応えたい。」
天然物の収穫量が見込めないのであれば、自分たちで人工的にかずのことコンブを結着させて独自の子持ちコンブを作ろうと奮起し開発に着手する。
「自分たちで開発をするのなら素材にこだわり地産地消のコンブを活用したい。」
そこで横浜市金沢八景の海でコンブを養殖し、地球温暖化対策や海の生態系を保つ海の環境問題に取り組んでいる幸海ヒーローズとのコラボレーション実現に向けて開発に乗り出した。
【大都市圏横浜で温暖化対策の観点でコンブ養殖を行っている幸海ヒーローズ】
2016年から神奈川県横浜市金沢区にある八景島の海で温暖化対策の観点からコンブ養殖を開始。コンブの消費が増えることでコンブの養殖がさらに必要となり、必然とコンブの森が広がっていき、地球温暖化防止に貢献していく。というスローガンを元に養殖したコンブの利活用を企画、開発をしている。
コンブを「食べる」というシェア95%以上の北海道とは違った切り口で、「食用」以外に「癒し」として銭湯とタッグを組み、「コンブ湯」を神奈川・東京の全銭湯570軒にて実施、延べ1000回以上を更新中。またサーキュラーエコノミー(循環型経済)の実現にも着手。コンブ湯で活用したコンブを乾かし、埼玉県狭山市の特産物「狭山茶」の茶畑に肥料として散布。2023年5月 「リアルコンブ茶」を発売した。
代表の富本氏はコンブについて「海の中でコンブも光合成をして二酸化炭素を吸収して酸素を作ります。そして、二酸化炭素吸収量はグリーンカーボンに代表される杉の木の約5倍もあるとされています。
コンブの消費を増やすと同時にコンブの畑を増やすことでプランクトンが増え、小魚の巣処となり生態系を豊かにする。海の環境悪化『磯焼け』を防ぐことに繋がっていくことをもっとたくさんの方に知ってもらいたい。そしてマーケティングイン谷屋社のように、自分事としてできることから一緒に取り組んでくれるパートナーと共に様々な地域の海でも活動を広げていきたい」と話している。
【結着技術を持つ職人がいない中、手探りでの試作、苦戦の日々。。】
子持ち昆布の漁獲量は毎年安定的に見込めていたこともあり、結着技術は元々経験者も少なく、職人も後継者不足で日本中を探しても数名しかおらず、「聞いてきた結着方法を試してやってみる」がスタート地点であった。
使用する昆布は一般的な分厚い北海道昆布ではなく、薄くて香りが強い横浜産の“ぶんこのこんぶ”。たとえ技術者がいたとしても全く新しい素材を結着させるというゼロからのスタートの中、バランスや圧力、微妙な変化を付けながら何度も何度も繰り返し毎日試作を行った。
そしてついに弾力がありつつもプチプチとした食感。魚卵1粒1粒が潰れることなく存在感があり、“ぶんこのこんぶ”の強い香りも失われることがなくしっかりと一体化した「かずのこ昆布」が完成した。誰にも真似することが出来ない完全オリジナル、更にGREEN AND BLUE認証取得の独自商品を生み出すことが出来た。
2023年12月1日(金)
【かずのこ昆布】
2023年冬、発売開始。
販売開始時は主にBtoBを中心に販売予定。
【第5回ジャパン・サステナブルシーフード・アワード コラボレーション部門ファイナリスト】
国内外の水産関連事業、水産資源管理、ブルーファイナンス、水産政策等の分野における専門家や企業、NGOなど多様な組織のフロントランナーが最新の知見を共有する世界中が注目する東京サスティナブルシーフード・サミット(TSSS)の中の第5回ジャパン・サステナブルシーフード・アワード コラボレーション部門のファイナリストとして入選(2023年10月17日 )。契約海藻畑としての今回の取り組みを継続、徐々に規模を拡大をしていき、チャンピオンを目指しながら取り組みを進めていく。
【GREEN AND BLUE認証】
GREEN AND BLUE(グリーンアンドブルー)認証は環境再生型コンブを使った製品や商品、プロジェクトに寄与する個人・団体に贈られる国際的な参加型認証マークです。
【株式会社 マーケティングイン谷屋】
昭和56年6月創業。神奈川県横浜市西区浅間町に本社を構える。子持昆布、数の子加工業務、寿司ネタ中心の業務食材並びに卸売業、ブルーベリー業務食材販売等及び不動産賃貸業
【幸海ヒーローズ】
コンブを単なる食材と捉えず、森林に代表されるグリーンカーボンの約5倍のCO2を吸収する温暖化対策に寄与する海藻としての機能に着目。地元漁協と連携して、海の環境保全に貢献するコンブを栽培・活用する。2020年、第27回横浜市環境活動賞、第8回環境省グッドライフアワード 環境大臣賞受賞。2023年、第11回環境省グッドライフアワード 環境と福祉賞、小田原箱根気候変動アワード 奨励賞受賞。
【お問合せ先】
株式会社 マーケティングイン谷屋
担当者:齊藤寛幸
担当部署:営業部
メールアドレス:
幸海ヒーローズ
担当者:富本龍徳
メールアドレス:
子持ち昆布の取扱量が日本でトップシェア(全体量の約60%以上を締めている)の水産加工メーカー株式会社マーケティングイン谷屋(神奈川県横浜市西区 取締役社長 佐藤千夏)は温暖化の影響もあり例年不良が続いている日本の伝統的食品“子持ちコンブ”を次世代へ残す為に天然物と差別化した新商品の独自開発に着手。
地産地消にこだわり、横浜の八景島沖で温暖化対策の観点で横浜市漁業協同組合 金沢支所の漁師の皆さんとコンブを養殖している幸海ヒーローズ(神奈川県横浜市神奈川区 代表 富本龍徳)の“ぶんこのこんぶ”とコラボレーションをした新商品“かずのこ昆布”を完成させ、第5回ジャパン・サステナブルシーフード・アワード コラボレーション部門ファイナリストに入選した。
【株式会社マーケティングイン谷屋の子持ち昆布】
株式会社マーケティングイン谷屋の子持ち昆布はカナダやアラスカで収穫をしている。子持ち昆布は昆布にニシンが卵(数の子)を産み付けたもので、自然の営みの中で一体となった貴重な海産物(シーフード)だ。
人の手によって卵を昆布に結着させる「人工」ではなく、ぶつかったものに産卵するニシンの習性を利用して、産卵期に浅瀬に近づくニシンの通り道に、あらかじめ昆布を並べて吊るし、そこへ抱卵ニシンを巻網などで追い込む。昆布の両面に密集して均等に卵が付いた鮮度の良いものが上質とされ、昆布を吊るすタイミングや場所が漁師の技量になる。
また、資源保護のため米国、カナダ発行のライセンスにより場所や数量が厳しく管理されているので、持続可能な漁業が実現していた。
しかし、ここ数年は温暖化やエルニーニョ現象により海水温度が上がりニシンが低い水温を求めて以前よりも深く海底へ潜りこんでしまうことや、早い時期に北へ移動をしてしまい、不漁が続いており2023年は例年の1/3の漁獲量だった。
【新商品開発のスタート】
「漁獲量減少を何とか食い止めたい、日本の伝統的な食品である子持ち昆布を途絶えさせたくない、求めているお客様のニーズに応えたい。」
天然物の収穫量が見込めないのであれば、自分たちで人工的にかずのことコンブを結着させて独自の子持ちコンブを作ろうと奮起し開発に着手する。
「自分たちで開発をするのなら素材にこだわり地産地消のコンブを活用したい。」
そこで横浜市金沢八景の海でコンブを養殖し、地球温暖化対策や海の生態系を保つ海の環境問題に取り組んでいる幸海ヒーローズとのコラボレーション実現に向けて開発に乗り出した。
【大都市圏横浜で温暖化対策の観点でコンブ養殖を行っている幸海ヒーローズ】
2016年から神奈川県横浜市金沢区にある八景島の海で温暖化対策の観点からコンブ養殖を開始。コンブの消費が増えることでコンブの養殖がさらに必要となり、必然とコンブの森が広がっていき、地球温暖化防止に貢献していく。というスローガンを元に養殖したコンブの利活用を企画、開発をしている。
コンブを「食べる」というシェア95%以上の北海道とは違った切り口で、「食用」以外に「癒し」として銭湯とタッグを組み、「コンブ湯」を神奈川・東京の全銭湯570軒にて実施、延べ1000回以上を更新中。またサーキュラーエコノミー(循環型経済)の実現にも着手。コンブ湯で活用したコンブを乾かし、埼玉県狭山市の特産物「狭山茶」の茶畑に肥料として散布。2023年5月 「リアルコンブ茶」を発売した。
代表の富本氏はコンブについて「海の中でコンブも光合成をして二酸化炭素を吸収して酸素を作ります。そして、二酸化炭素吸収量はグリーンカーボンに代表される杉の木の約5倍もあるとされています。
コンブの消費を増やすと同時にコンブの畑を増やすことでプランクトンが増え、小魚の巣処となり生態系を豊かにする。海の環境悪化『磯焼け』を防ぐことに繋がっていくことをもっとたくさんの方に知ってもらいたい。そしてマーケティングイン谷屋社のように、自分事としてできることから一緒に取り組んでくれるパートナーと共に様々な地域の海でも活動を広げていきたい」と話している。
【結着技術を持つ職人がいない中、手探りでの試作、苦戦の日々。。】
子持ち昆布の漁獲量は毎年安定的に見込めていたこともあり、結着技術は元々経験者も少なく、職人も後継者不足で日本中を探しても数名しかおらず、「聞いてきた結着方法を試してやってみる」がスタート地点であった。
使用する昆布は一般的な分厚い北海道昆布ではなく、薄くて香りが強い横浜産の“ぶんこのこんぶ”。たとえ技術者がいたとしても全く新しい素材を結着させるというゼロからのスタートの中、バランスや圧力、微妙な変化を付けながら何度も何度も繰り返し毎日試作を行った。
そしてついに弾力がありつつもプチプチとした食感。魚卵1粒1粒が潰れることなく存在感があり、“ぶんこのこんぶ”の強い香りも失われることがなくしっかりと一体化した「かずのこ昆布」が完成した。誰にも真似することが出来ない完全オリジナル、更にGREEN AND BLUE認証取得の独自商品を生み出すことが出来た。
2023年12月1日(金)
【かずのこ昆布】
2023年冬、発売開始。
販売開始時は主にBtoBを中心に販売予定。
【第5回ジャパン・サステナブルシーフード・アワード コラボレーション部門ファイナリスト】
国内外の水産関連事業、水産資源管理、ブルーファイナンス、水産政策等の分野における専門家や企業、NGOなど多様な組織のフロントランナーが最新の知見を共有する世界中が注目する東京サスティナブルシーフード・サミット(TSSS)の中の第5回ジャパン・サステナブルシーフード・アワード コラボレーション部門のファイナリストとして入選(2023年10月17日 )。契約海藻畑としての今回の取り組みを継続、徐々に規模を拡大をしていき、チャンピオンを目指しながら取り組みを進めていく。
【GREEN AND BLUE認証】
GREEN AND BLUE(グリーンアンドブルー)認証は環境再生型コンブを使った製品や商品、プロジェクトに寄与する個人・団体に贈られる国際的な参加型認証マークです。
【株式会社 マーケティングイン谷屋】
昭和56年6月創業。神奈川県横浜市西区浅間町に本社を構える。子持昆布、数の子加工業務、寿司ネタ中心の業務食材並びに卸売業、ブルーベリー業務食材販売等及び不動産賃貸業
【幸海ヒーローズ】
コンブを単なる食材と捉えず、森林に代表されるグリーンカーボンの約5倍のCO2を吸収する温暖化対策に寄与する海藻としての機能に着目。地元漁協と連携して、海の環境保全に貢献するコンブを栽培・活用する。2020年、第27回横浜市環境活動賞、第8回環境省グッドライフアワード 環境大臣賞受賞。2023年、第11回環境省グッドライフアワード 環境と福祉賞、小田原箱根気候変動アワード 奨励賞受賞。
【お問合せ先】
株式会社 マーケティングイン谷屋
担当者:齊藤寛幸
担当部署:営業部
メールアドレス:
幸海ヒーローズ
担当者:富本龍徳
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