鉄筋腐食調査および各種非破壊検査機器の輸入・製造・販売・レンタルを手掛けるACTARISE(2024年1月1日  より株式会社アクタライズ)は、新技術パッシブ磁気法iCAMM(アイキャム)を使用した完全非破壊の鉄筋腐食調査サービスを2024年1月1日  (予定)より開始する。
カナダのウォータールー大学に在籍するInspecTerra社の研究チームがiCAMM技術を開発、ACTARISEが日本正規代理店として正式に契約を締結し、日本国内において新技術パッシブ磁気法iCAMMを用いた鉄筋・鋼板腐食調査サービスを開始することとなった。

【サービス概要】
鋼材腐食探知器iCAMMは、完全非破壊でコンクリート内部の鉄筋腐食調査を行うことが可能。また、鋼桁や鋼板巻き立てなどの鋼材腐食検査も適用できる。腐食検出可能なかぶり厚さや断熱材厚さは鉄筋径・板厚の6~8倍までであるため、ほとんどの構造物に適用できる。鋼板についても、塗膜・断熱材など事前に除去する必要がないため、前処理・後処理などは不要。電気化学的手法などの従来法と比べても、迅速・正確・高精細に腐食調査を行うことができる。

【技術概要】
強磁性体は、地球磁場の影響を受け僅かながら磁化しており、その磁束線は健全部では一定であり、腐食などにより断面損失している個所では乱れる。この僅かな乱れ(磁束密度の変化)を特殊なiCAMM高感度磁気センサーで読み取り、腐食範囲や腐食量を検出する。また、解析結果は腐食範囲や腐食量に応じてカラーマップ化し、一目で構造物内部の状態を評価することが可能。

【3つの特長】
1:従来法(自然電位法、分極抵抗法などの電気化学的手法)はコンクリートの斫りや散水などが必要であったが、iCAMMは一切不要。鋼板検査においても塗膜除去・断熱材除去なども一切不要。

2:従来法と比べて、圧倒的にスピーディーに調査が可能であり、また取得データは連続データであるため測り落としがなく、現在の腐食状況を正確に判定できる。

3:腐食範囲と腐食量(断面損失量)をカラーマッピングすることで、一目で構造物の状態を評価することが可能。

【今後の展望】
近年、インフラメンテナンスの必要性が高まっているが、鉄筋腐食の調査に関しては未だ有効な手段がなく、多くの課題を残している。正確な腐食調査でなければ、補修範囲・補修工法の選定にも大きく影響を及ぼしてしまうことから、腐食調査の信頼性は非常に重要である。ACTARISEは、老朽化や塩害で劣化が進む橋梁などのインフラ構造物をはじめ、電柱(コンクリート柱)などの鋼材腐食を調査し、必要な箇所を特定し、腐食量に応じて適切な補修工法を選定できるようiCAMMを普及させ、重大な事故を未然に防ぐことを目的としている。
また、iCAMM調査技術者の育成を行い、販売・レンタルにも繋げていき、日本国内すべてのインフラストラクチャを健康な状態に保つための手助けになればと考えている。

【お問い合わせ先】
ACTARISE(2024年1月1日  より株式会社アクタライズ)
電話:
mail:
WEB:https://actarise-ndt.com/

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