2023/11/28 07:00
教育・研究エンジニア
◆概 要
国立大学法人岡山大学(本部:岡山市北区、学長:那須保友)は2023年9月11日 の大学経営戦略会議において「岡山大学高等先鋭研究院」の設置を決定しました。高等先鋭研究院は、岡山大学の4研究所(資源植物科学研究所、惑星物質研究所、異分野基礎科学研究所、文明動態学研究所)を集約し、本学の強みある研究領域の更なる強化と、これに伴うイノベーション創出の更なる推進を目指し、研究力の卓越性と厚みを育成するためのシステムとして設置します。これにより、岡⼭⼤学⻑期ビジョン2050「地域と地球の未来を共創し、世界の革新に寄与する研究大学」の実現に向けた駆動力をさらに強化させます。
岡山大学高等先鋭研究院のポイントは、「箱(組織)ではなく、システムである」という点です。岡山大学の研究・イノベーションを牽引する4研究所間の有機的連携によるシナジー効果を発揮させ、新たに強みとなる研究・イノベーション分野の創出を促します。さらに、高等先鋭研究院の中に新たな研究特区制度として「先鋭研究群」を設置。先鋭研究群ではトップ研究者を集約し、岡山大学の研究を先導するとともに、高等先鋭研究院の下部組織である「グローバル最先端異分野融合研究機構 ※1(以下、G研究機構)」との密な連携によって研究者層に厚みを持たせ、世界トップクラスの研究群を形成・育成するシステムを担います。
それぞれのミッションを、高等先鋭研究院はトップ研究群の形成、G研究機構は次世代研究群の形成と明確に位置付け、研究IRに基づく企画・評価・リソースの集中投資により、この両者間で研究群の入れ替えを伴う流動性やイノベーション強化を図るシステムとして設計しています。また、この岡山大学高等先鋭研究院のシステムには、約5.6億円/年の自己資金を投入します。
今回、高等先鋭研究院に文明動態学研究所を認定することとなり、2023年10月31日 に認定式を本学津島キャンパスの本部棟において執り行いました(認定日:2023年9月11日 )。式には、那須保友学長と文明動態学研究所の松本直子所長が参加。また当日、同時に認定を受けた本学異分野基礎科学研究所の沈建仁所長と高等先鋭研究院副院長に任命されたG研究機構長の佐藤法仁副理事・副学長・URAも参加。さらに来賓として内閣府科学技術・イノベーション推進事務局の松尾泰樹事務局長と白井俊参事官(研究環境担当)らが参加しました。
那須学長より松本所長に認定証 ※2と副院長の任命書が手渡された後、松本所長から「文明動態学研究所は、岡山大学での唯一の人文社会科学系の学問を核とした研究所だが、自然科学系とも連携しながら多角的な視点で研究を進めています。今回、高等先鋭研究院に入ることとなり、身が引き締まる思いです。今後、既存の研究分野をさらに発展し、より強くするとともに、他の研究所と連携を深めることで、さらに新しい知見を見いだせるよう切磋琢磨していきたい」との挨拶がありました。
また那須学長からは高等先鋭研究院のシステムについての紹介とともに文明動態学研究所への期待、特に「文明動態」は私たち人類の歴史のみならず、人類と相互に関係する自然や環境などを含めた大きな概念のもとに形作られるものであり、その学術・学問はすべての分野に影響を及ぼし、これこそ「大学」という場においてこそ成し得ることのできる研究でもある点を述べました。また文明動態学研究所は、当初、少人数の研究者らが集まり、チームを作り、切磋琢磨してセンターに昇格し、そして今の研究所と成っている過程は、まさに高等先鋭研究院のシステムの先例というべきものであり、好事例として大いに岡山大学に影響を与えるものである点についてコメントがありました。
文明動態学研究所は本年7月31日 の役員会において制定した「岡山大学最重点研究分野」の7つの分野のうち、「⑥考古学分野」を中心的に推進する役割を担っていますが、那須学長のコメントにもあるように自然科学系との連携も大いにおこなっており、岡山大学の最重点研究分野を支える基盤となる研究所のひとつとも言えます。
今回の岡山大学高等先鋭研究院の認定を受けて、本学の研究・イノベーションをさらに推進するとともに世界と伍する研究群である高等先鋭研究院の先鋭研究群に研究者チーム組成を目指します。どうぞ地域中核・特色ある研究大学として社会変革を推進する岡山大学高等先鋭研究院の文明動態学研究所の活動にご期待ください。
※1 岡山大学グローバル最先端異分野融合研究機構(G研究機構)
岡山大学が選定を受けた文部科学省「研究大学強化促進事業」において創設した研究群を育成するための専門機構。10年間の研究大学強化促進事業における育成ノウハウを次に活かすため、高等先鋭研究院との密な連携によって岡山大学における研究・イノベーション力の「厚み」を担っていきます。なお、G研究機構長(佐藤法仁副理事・副学長・URA)は高等先鋭研究院の副院長を兼任し、マネジメントの俯瞰も担保しています。
※2 岡山大学高等先鋭研究院の認定証
今回授与された高等先鋭研究院の認定証は、尖った形の楯に前や上へ伸びる矢印をデザインし、未来に向かって強く尖って伸びていく「先鋭」をイメージしました。また、地元岡山産の環境に優しいヒノキ間伐材を使用することで、地域と世界をつなぎ、「地球と生態系の健康(Planetary Health)の実現」に向かって地域と地球の「ありたい未来の共創」に貢献することを目指す岡山大学の理念を具現化しています。
◆参 考
・岡山大学文明動態学研究所(RIDC)
https://ridc.okayama-u.ac.jp/
・【岡山大学】岡山大学高等先鋭研究院を創設~世界と伍す研究・イノベーションの卓越と厚みを育成するシステムを構築~
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000001681.000072793.html
◆参 考
・【岡山大学】「岡山大学最重点研究分野」を制定~地域と地球の未来を共創し、世界の革新に寄与する研究大学を実現するために~
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000001601.000072793.html
・研究大学の舵取りを担う高度研究系専門人材~岡山大学リサーチ・アドミニストレーター(URA)のこれまでとこれから~
https://www.okayama-u.ac.jp/up_load_files/press_r5/press20230831-1-1.pdf
・文部科学省「研究大学強化促進事業」(最終事業評価:S)
https://www.okayama-u.ac.jp/up_load_files/news/20231019news.pdf
・【岡山大学】文部科学省「地域中核・特色ある研究大学の連携による産学官連携・共同研究の施設整備事業」に採択~わが国の研究力・イノベーション創出を牽引する地域中核・特色ある研究大学へ~
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000001395.000072793.html
・【岡山大学】文部科学省「地域中核・特色ある研究大学の連携による産学官連携・共同研究の施設整備事業」採択と今後の取組概要について
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000001451.000072793.html
・【岡山大学】「岡山大学研究力・イノベーション創出強化実現会議」を設置・始動~矜持とスピード感を持って社会変革を実現する研究大学を目指し、司令塔機能を一本化~
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000001788.000072793.html
・【岡山大学】岡山大学長期ビジョン2050をより確実に実現させ、社会変革を起こす”力”がある研究大学:岡山大学を目指して「岡山大学研究ポリシー」を改正
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000001798.000072793.html
<参考イベント>
・岡山大学文明動態学研究所「『鳥獣人物戯画』の験競(げんくらべ)」〔12/13,水 オンライン〕
https://ridc.okayama-u.ac.jp/20231030-2803/
◆本件お問い合わせ先
岡山大学文明動態学研究所(RIDC)
〒700-8530 岡山県岡山市北区津島中3丁目1番1号 岡山大学津島キャンパス
E-mail:ridc◎okayama-u.ac.jp
※◎を@に置き換えて下さい。
TEL:
https://ridc.okayama-u.ac.jp/
国立大学法人岡山大学は、国連の「持続可能な開発目標(SDGs)」を支援しています。また、政府の第1回「ジャパンSDGsアワード」特別賞を受賞しています。地域中核・特色ある研究大学として共育共創を進める岡山大学にご期待ください
国立大学法人岡山大学(本部:岡山市北区、学長:那須保友)は2023年9月11日 の大学経営戦略会議において「岡山大学高等先鋭研究院」の設置を決定しました。高等先鋭研究院は、岡山大学の4研究所(資源植物科学研究所、惑星物質研究所、異分野基礎科学研究所、文明動態学研究所)を集約し、本学の強みある研究領域の更なる強化と、これに伴うイノベーション創出の更なる推進を目指し、研究力の卓越性と厚みを育成するためのシステムとして設置します。これにより、岡⼭⼤学⻑期ビジョン2050「地域と地球の未来を共創し、世界の革新に寄与する研究大学」の実現に向けた駆動力をさらに強化させます。
岡山大学高等先鋭研究院のポイントは、「箱(組織)ではなく、システムである」という点です。岡山大学の研究・イノベーションを牽引する4研究所間の有機的連携によるシナジー効果を発揮させ、新たに強みとなる研究・イノベーション分野の創出を促します。さらに、高等先鋭研究院の中に新たな研究特区制度として「先鋭研究群」を設置。先鋭研究群ではトップ研究者を集約し、岡山大学の研究を先導するとともに、高等先鋭研究院の下部組織である「グローバル最先端異分野融合研究機構 ※1(以下、G研究機構)」との密な連携によって研究者層に厚みを持たせ、世界トップクラスの研究群を形成・育成するシステムを担います。
それぞれのミッションを、高等先鋭研究院はトップ研究群の形成、G研究機構は次世代研究群の形成と明確に位置付け、研究IRに基づく企画・評価・リソースの集中投資により、この両者間で研究群の入れ替えを伴う流動性やイノベーション強化を図るシステムとして設計しています。また、この岡山大学高等先鋭研究院のシステムには、約5.6億円/年の自己資金を投入します。
今回、高等先鋭研究院に文明動態学研究所を認定することとなり、2023年10月31日 に認定式を本学津島キャンパスの本部棟において執り行いました(認定日:2023年9月11日 )。式には、那須保友学長と文明動態学研究所の松本直子所長が参加。また当日、同時に認定を受けた本学異分野基礎科学研究所の沈建仁所長と高等先鋭研究院副院長に任命されたG研究機構長の佐藤法仁副理事・副学長・URAも参加。さらに来賓として内閣府科学技術・イノベーション推進事務局の松尾泰樹事務局長と白井俊参事官(研究環境担当)らが参加しました。
那須学長より松本所長に認定証 ※2と副院長の任命書が手渡された後、松本所長から「文明動態学研究所は、岡山大学での唯一の人文社会科学系の学問を核とした研究所だが、自然科学系とも連携しながら多角的な視点で研究を進めています。今回、高等先鋭研究院に入ることとなり、身が引き締まる思いです。今後、既存の研究分野をさらに発展し、より強くするとともに、他の研究所と連携を深めることで、さらに新しい知見を見いだせるよう切磋琢磨していきたい」との挨拶がありました。
また那須学長からは高等先鋭研究院のシステムについての紹介とともに文明動態学研究所への期待、特に「文明動態」は私たち人類の歴史のみならず、人類と相互に関係する自然や環境などを含めた大きな概念のもとに形作られるものであり、その学術・学問はすべての分野に影響を及ぼし、これこそ「大学」という場においてこそ成し得ることのできる研究でもある点を述べました。また文明動態学研究所は、当初、少人数の研究者らが集まり、チームを作り、切磋琢磨してセンターに昇格し、そして今の研究所と成っている過程は、まさに高等先鋭研究院のシステムの先例というべきものであり、好事例として大いに岡山大学に影響を与えるものである点についてコメントがありました。
文明動態学研究所は本年7月31日 の役員会において制定した「岡山大学最重点研究分野」の7つの分野のうち、「⑥考古学分野」を中心的に推進する役割を担っていますが、那須学長のコメントにもあるように自然科学系との連携も大いにおこなっており、岡山大学の最重点研究分野を支える基盤となる研究所のひとつとも言えます。
今回の岡山大学高等先鋭研究院の認定を受けて、本学の研究・イノベーションをさらに推進するとともに世界と伍する研究群である高等先鋭研究院の先鋭研究群に研究者チーム組成を目指します。どうぞ地域中核・特色ある研究大学として社会変革を推進する岡山大学高等先鋭研究院の文明動態学研究所の活動にご期待ください。
※1 岡山大学グローバル最先端異分野融合研究機構(G研究機構)
岡山大学が選定を受けた文部科学省「研究大学強化促進事業」において創設した研究群を育成するための専門機構。10年間の研究大学強化促進事業における育成ノウハウを次に活かすため、高等先鋭研究院との密な連携によって岡山大学における研究・イノベーション力の「厚み」を担っていきます。なお、G研究機構長(佐藤法仁副理事・副学長・URA)は高等先鋭研究院の副院長を兼任し、マネジメントの俯瞰も担保しています。
※2 岡山大学高等先鋭研究院の認定証
今回授与された高等先鋭研究院の認定証は、尖った形の楯に前や上へ伸びる矢印をデザインし、未来に向かって強く尖って伸びていく「先鋭」をイメージしました。また、地元岡山産の環境に優しいヒノキ間伐材を使用することで、地域と世界をつなぎ、「地球と生態系の健康(Planetary Health)の実現」に向かって地域と地球の「ありたい未来の共創」に貢献することを目指す岡山大学の理念を具現化しています。
◆参 考
・岡山大学文明動態学研究所(RIDC)
https://ridc.okayama-u.ac.jp/
・【岡山大学】岡山大学高等先鋭研究院を創設~世界と伍す研究・イノベーションの卓越と厚みを育成するシステムを構築~
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000001681.000072793.html
◆参 考
・【岡山大学】「岡山大学最重点研究分野」を制定~地域と地球の未来を共創し、世界の革新に寄与する研究大学を実現するために~
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000001601.000072793.html
・研究大学の舵取りを担う高度研究系専門人材~岡山大学リサーチ・アドミニストレーター(URA)のこれまでとこれから~
https://www.okayama-u.ac.jp/up_load_files/press_r5/press20230831-1-1.pdf
・文部科学省「研究大学強化促進事業」(最終事業評価:S)
https://www.okayama-u.ac.jp/up_load_files/news/20231019news.pdf
・【岡山大学】文部科学省「地域中核・特色ある研究大学の連携による産学官連携・共同研究の施設整備事業」に採択~わが国の研究力・イノベーション創出を牽引する地域中核・特色ある研究大学へ~
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000001395.000072793.html
・【岡山大学】文部科学省「地域中核・特色ある研究大学の連携による産学官連携・共同研究の施設整備事業」採択と今後の取組概要について
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000001451.000072793.html
・【岡山大学】「岡山大学研究力・イノベーション創出強化実現会議」を設置・始動~矜持とスピード感を持って社会変革を実現する研究大学を目指し、司令塔機能を一本化~
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000001788.000072793.html
・【岡山大学】岡山大学長期ビジョン2050をより確実に実現させ、社会変革を起こす”力”がある研究大学:岡山大学を目指して「岡山大学研究ポリシー」を改正
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000001798.000072793.html
<参考イベント>
・岡山大学文明動態学研究所「『鳥獣人物戯画』の験競(げんくらべ)」〔12/13,水 オンライン〕
https://ridc.okayama-u.ac.jp/20231030-2803/
◆本件お問い合わせ先
岡山大学文明動態学研究所(RIDC)
〒700-8530 岡山県岡山市北区津島中3丁目1番1号 岡山大学津島キャンパス
E-mail:ridc◎okayama-u.ac.jp
※◎を@に置き換えて下さい。
TEL:
https://ridc.okayama-u.ac.jp/
国立大学法人岡山大学は、国連の「持続可能な開発目標(SDGs)」を支援しています。また、政府の第1回「ジャパンSDGsアワード」特別賞を受賞しています。地域中核・特色ある研究大学として共育共創を進める岡山大学にご期待ください