職場における人間関係は、仕事をする上でとても大切なものです。ましては直属の上司との関係は、仕事へのモチベーションに大きく影響します。良好な関係が築けていれば問題ありませんが、「どうしても好きになれない」と上司との関係に悩みを抱える人も多いのではないでしょうか。



株式会社ネクストレベル(本社所在地:神奈川県横浜市、代表取締役:田中大洋)が運営するミライのお仕事(https://jobseek.ne.jp/)では、280名の社会人経験のある男女に「嫌いな上司の特徴」についてアンケートを実施。どんなタイプの上司が部下に嫌われやすいのかを調査し、2023年8月29日  に公開しました。



また「嫌いな上司との接し方」についても解説しているので、職場に苦手な上司がいて対処方法を知りたい方は、ぜひ参考にしてください。



280人に聞いた嫌いな上司ランキング!



嫌いだった上司がいた人に、どのようなタイプが苦手だったのかを聞き、ランキングしました。



1位は「ひいきする・好き嫌いが激しい」、2位は「感情的になる・怒鳴る」、3位は「嫌味を言う」という結果でした。1位〜9位の結果から、人を公平に扱わない、自己中心的で傲慢なタイプに不快感を抱いている人が多いと言えそうです。



一方で、ランキング10位までの結果に、仕事のできに関係する上司への不満はランクインしませんでした。「仕事の責任を取らない」は13位(63人)、「仕事ができない」に関しては18位(38名)という結果でした。



部下が上司を評価するポイントは、仕事ができるできないの問題よりも、人間性が低いか高いかで判断されているのかもしれませんね。



では具体的にどのような点で不快感を抱いているのでしょうか。それぞれの理由を詳しく聞いてみました。



順位別みんなの口コミ

■1位:ひいきする・好き嫌いが激しい

自身が気に入った従業員とそうでない従業員で明らかに態度を変えている。気に食わない従業員は指導すらせず怒鳴り、職場から逃げ出すように仕向ける。(鹿児島県 30代女性)

自分のお気に入りにだけ特別な対応をして、気に入らない人には仕事と責任を押し付ける。(埼玉県 30代男性)



自分のお気に入りにだけに優しい、人によってあからさまに態度を変えるなど、好き嫌いが激しい上司に不快感を抱いている人が多数。誰しも気の合う人と気の合わない人はいますが、好き嫌いを出しすぎる態度で人と接することは、社会人としての品格に欠けていると思われているのではないでしょうか。



■2位:感情的になる:怒鳴る

ミスを感情的に3時間もかけて説教されたことがあります。(東京 30代女性)

私にはなかったですが、周りの部下に怒鳴ったり暴言はいたり、明らかにモラハラ・パワハラだと思うことをやっていた。それを見るのも聞くのも辛かった。(愛知県 40代男性)



感情的になりやすい、大きな声で怒鳴るという上司に対して、苦手意識を持つ人が多くみられました。理性的ではなく感情的になることで、相手を不快にさせているということを、上司自身が気が付くまでは状況は変わらないのかもしれません。



■3位:嫌味を言う

トイレに行くだけで嫌味を言われたりした。(埼玉県 20代男性)

他の人はできるのに、あなたはできないなど、他人と自分を比較して嫌味を言われるからです。(東京都 30代女性)



トイレに行くだけで嫌味を言われたとの声も。



嫌味を言う上司の心のうちはわかりませんが、部下が言われた嫌味を前向きに捉えることは、なかなか難しいですよね。部下にとっては距離を置きたい上司のタイプと言えるのでは。



■4位:部下の意見を聞かない・聞き入れない

自分がこう思ったら人の話は聞く耳を持たない。(福島県 40代男性)

発言しても話を遮られ、話し続ける。(愛知県 20代女性)



良く言えば「意思が固い」、言い方を変えれば「頑固」と言えるこのタイプに悩まされている人も多くいました。一人でする仕事であれば構いませんが、社員間の協調性が求められる職場においては、面倒くさい存在のようです。



■5位:他人の悪口を言う

とにかく普段からその場にいない人の悪口ばかり言うので、雰囲気が悪くなってしまっていました。(東京都 30代女性)

我々の悪口を役員に言い、自分がいかに優れているかをアピールしている。(茨城県 30代男性)



悪口を言っている本人は、他人の興味や注目を集めたいなど、なにか理由があるのかもしれません。しかし、聞かされる方にとっては大きなストレス。「本人がいない所で悪口を言うということは、自分もどこかで言われているのでは」と上司に対しての不信感が拭えないという意見も。



■6位:高圧的

大きな声で高圧的な態度を取れば、みんな自分に従うと勘違いしている。(神奈川県 30代女性)

悩みを相談してもしっかり聞いてくれない態度。失敗など何かあったら高圧的な態度にもなります。(北海等 30代男性)



高圧的な態度を取る人の心理には、人への支配欲が隠されているのかもしれません。「すごい上司と思われたい」と思うがゆえの行動であれば大きな間違いと言わざるを得ません。高圧的な態度を取れば取るほどに、部下の心は離れていくケースが多いようです。



■7位:人に厳しく自分に甘い

自分の確認ミスなどは軽くスルーするが、部下のちょっとした確認ミスは徹底的な原因追及を行い厳しい確認工程をもうける。(富山県 30代男性)

人の仕事の失敗には誰よりも早く責めてくるにもかかわらず、自分の事に関してはとても甘く腹が立つ。(和歌山県 40代男性)



自分のミスはスルーする、部下の仕事の失敗は責め立てるという上司に腹が立つという意見が寄せられました。



部下が求める理想の上司の行動は、仕事で失敗したときにアドバイスをくれたり、気持ちに寄り添ってくれること。自分のことは棚に上げて、部下を叱責する上司のもとでは、仕事へのモチベーションが持ちにくくなると言えるのでは。



■8位:人に仕事を押し付ける

忙しいふりをして仕事を押し付けてくる。(大阪府 40代女性)

自分の嫌いな時間がかかる仕事だけ押し付けてくる。(愛知県 30代女性)



「私用で中抜けしたときの仕事を丸投げしてくる」、「気にいらない仕事は押し付けてくる」という意見も見られました。本来ならばお手本になるべき上司のそんな姿を見ては、尊敬どころでなくなる人もいるようです。



■9位:上の人間にいい顔をする

本社の上司にはペコペコしてイエスマンなのに、部下へは挨拶もろくにせず意見もなかなか聞き入れない。(静岡県 30代男性)

自分の意思がなく、幹部の意見ばかり気にしていた。(東京都 30代女性)



職場での上司や同僚の行動にイライラすることは誰しも経験があるとは思いますが、尊敬していた上司のこの行動には、失望する部下が多いようです。1位の「ひいきする・好き嫌いが激しい」同様に、人によって態度を変えるタイプの上司は信頼を得られません。



■9位:言ったことが矛盾している

指示されたことに対してちゃんとやっていても、その指示に対してまた文句を言ってくることが多く矛盾しすぎている。(愛知県 20代女性)

平気で嘘をついて部下を混乱させる。その場しのぎの指示が多く、部下達が混乱して業務が上手く回らない事が度々ある。(大阪府 40代女性)



指示した内容に矛盾が生じると、仕事の効率に大きく影響します。矛盾した指示が多い上司には、部下はついていきたいと思えず、信頼度も低くなる傾向にあります。



92.9%が職場に嫌いな上司がいると回答!

次に、現在の職場に嫌いな上司がいるのかを聞いてみました。



「はい」と答えた人は92.9%と9割を超える結果となりました。人間誰しも人の好き嫌いがあるとは思いますが、職場となるとある程度の我慢が必要となるのがツライところですね。



75%が上司が理由で会社を辞めたいと思ったことがある

では、「嫌いな上司が理由で会社を辞めたいと思ったことがあるのか」についても聞いてみました。



「ある」と回答した人は75.4%でした。また「ある」と回答した人の51.2%が、実際に会社を辞めていました。



このとこから、働く上で上司との関係は働く意欲に大きな影響が与えていると言えそうです。



嫌いな上司との接し方の1位は「なるべく関わらないようにする」

職場に嫌いな上司がいる男女に、苦手な上司とどのように接しているのかを聞き、10位までランキングしたところ、以下のような結果となりました。





1位は「なるべく関わらないようにする」、2位は「反論しない・言われたことを聞き流す」、3位は「諦めて普通に接する」という結果でした。多くの人が、なるべく嫌いな上司との接点を減らして関わりを持たないように行動しているようです。



少数派では、「上司をヨイショする(12人)」、「上司とわかり合えるように努力する(12人)」「上司の良いところを探すようにする(9人)」など、関係性を深めるための努力をしている行動もみられました。



ではどのように接していたのか具体的な意見を聞いてみました。



「分かり合えるよう努力する」前向きな意見も

■1位:なるベく関わらないようにする

トラブルが増えないよう、なるべく関わらないようにして、他の上司や同僚と助け合えるようにしていました。(東京都 40代女性)



■2位:反論しない・言われたことを聞き流す

反論したところで話が長くなるだけなので、可能な限り聞き流すようにした。(千葉県 30代女性)



■3位:諦めて普通に接する

違う上司に言ったところで解決してくれるわけでもないし、好きな仕事で気まずくなるのも嫌でした。諦めて「この人はこういう人だから」と思い込んで関わらないようにしていました(長崎県 20代女性)



■4位:他の上司に相談する

直属の上司になってどうしても仕事が嫌になったので、ほかの上司に相談して部署を変えてもらいました。(埼玉県 40代女性)



■5位:無視する

無視をずっとしていました。無視することによって上司もこちらに仕事をふってこなくなりました。(兵庫県 20代男性)



■6位:反論する

反論しても無駄だとわかっていながら、反論しなければ何も進展しないと思っていたので、定期的に意見を言うようにしていました。(大阪府 40代男性)



■7位:上司をヨイショする

その場だけヨイショして、必要以外関わらないようにしました。(茨城県 20代女性)



■7位:上司とわかり合えるように努力する

嫌いな面も多かったですが、仕事ができる側面もあったため、わかり合えるように努めて良い点を学ぶように努力した。(千葉県 40代男性)



■9位:上司の良いところを探すようにする

相手の否定ばかりせず、上司であることには変わりないので良い部分を見つけ感情的にならないようにしていました。(東京都 30代女性)



上司に対する諦めから関わりを持たない場合や、なんとか上司を理解しようとする場合など人によって対応はさまざま。波風を立てないように仕事をしたいという部下の気持ちが伝わってくる意見が多く寄せられました。



近年、働き方が大きく変化し、社内コミュニケーションが希薄化しているとも言われていますが、組織に属している限りは、ある程度のコミュニケーションは必要とされます。



また、仕事をする上で切っても切れないのが上司との関係。仕事へのモチベーションに大きく影響するがゆえに、なんとか平穏に保ちたいもの。嫌いな上司との接し方に悩んでいる人は、他の人の接し方を参考にしてみてくださいね。



【調査概要】

調査方法:インターネットアンケート

調査対象:社会人経験がある男女

アンケート母数:男性96名・女性184名【合計280名】

実施時期:2023年8月4日  ~8月8日  (https://jobseek.ne.jp/

調査実施主体:ミライのお仕事

調査会社:株式会社ネクストレベル



☆関連ページ:https://jobseek.ne.jp/research-report/kiraina-jyoushi/



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