2023/05/30 14:14
出版・マスコミ
認知度がほぼ100%となり、利用経験者も40%となったマッチングアプリ。
(参考)マッチングアプリの認知度は5年間で50%からほぼ100%に!
https://jsbs2012.jp/matchingapp/hikaku/ninchido.html
一般的には恋人探しのためのアプリですが、世の中の人たちはどのような目的・理由でアプリを始めたのでしょうか?
そこで、マッチングアプリ大学ではマッチングアプリを利用中・または利用経験のある20~40代の男女398人に、マッチングアプリを使った理由や選んだポイント、使ってみて一番良かったアプリなどについてアンケート調査を実施し、2023年5月30日 に公開しました。
「みんな、どんな目的でアプリを使っているの?」「自分と同じ年代の人はどんなマッチングアプリを使ってる?」と気になる人は参考にしてみてくださいね。記事中ではたくさんの男女のリアルな声も紹介しています。
マッチングアプリを使う目的は「恋活・婚活」が7割
まずは、マッチングアプリを利用する(利用した)目的を聞いてみました。回答は「結婚を前提とした恋人を探したい」がトップで32.2%。続いて多かったのが「恋人を探したい(結婚は意識してない)」(25.6%)、「結婚相手を探したい」(12.1%)です。
これらの3つを合計した約7割の人が、結婚を意識する・しないにかかわらず、パートナー探しという明確な目的をもってマッチングアプリを利用しています。
マッチングアプリは気軽に使える印象から「軽い気持ちの人が多いのでは?」「本当に出会い目的で使われているのかな?」と疑問を抱く人もいるかもしれませんが、実際にパートナー探しの場として恋活・婚活に活用されていることがわかりました。
婚活目的のマッチングアプリ利用は、女性が5割、男性は3割
マッチングアプリを利用する目的を男女別でみると、若干の違いがうかがえました。
まず、女性は「結婚を前提とした恋人を探したい」(39.2%)がトップで、続いて「恋人を探したい(結婚は意識してない)」(21.1%)、「結婚相手を探したい」(14.8%)の順となり、上位3つで75.1%を占めました。4人に3人が恋活・婚活目的でマッチングアプリを利用していることがわかります。
特に「結婚を前提とした恋人を探したい」「結婚相手を探したい」を合わせた婚活目的での利用が54.0%と、女性は過半数を超えているのが特徴です。
一方、男性の1位は「恋人を探したい(結婚は意識してない)」(30.7%)、2位が「結婚を前提とした恋人を探したい」(24.3%)の順で、女性と上位2つが入れ替わる結果でした。
恋活・婚活目的にあたる1・2位と4位の「結婚相手を探したい」(9.0%)の回答を合わせると、男性のパートナー探しを目的とする割合は64.0%です。女性に比べると比率はやや低いものの、男性も4人に2.6人は恋活・婚活目的で利用している状況です。ただ、男性の場合は恋活(30.7%)と婚活(33.3%)がほぼ同割合だったのが特徴です。
以上のことから、マッチングアプリを使う目的に関して、男性と女性のあいだで「結婚を意識しているかどうか」のすれ違いが生じる可能性があると言えそうです。
婚活目的のアプリ利用は「30代が5割」に対し「40代は3割」
次に年代別で利用目的を比較したところ、20代・30代と、40代で違いが見られました。20代・30代では「結婚を前提とした恋人を探したい」がトップで「恋人を探したい(結婚は意識してない)」が2位だったのに対し、40代では「恋人を探したい(結婚は意識してない)」がトップで2位は「ハッキリした目的はないが、あわよくば友達や恋人ができればという軽い気持ち」でした。
先ほどと同様に「結婚を前提とした恋人を探したい」「結婚相手を探したい」を合計した数値を『婚活目的』として年代別に比較してみると、20代では42.1%、30代では50.0%と上がったものの、40代では一気に29.8%に減少しました。
年代が上がるほど婚活目的での利用が増えるのではないかとの予想でしたが、逆の結果となりました。
その理由としては、「40代になり結婚にこだわらない人が増えた」「婚活目的の40代はマッチングアプリを利用しない人が多い」といったことが考えられます。残念ながら、今回のアンケートでは何が正しいか分かりませんが、いずれも関係した結果ともいえそうです。
マッチングアプリを使い始めたきっかけは?(男女別のリアルな声)
では、ここで、マッチングアプリを恋活・婚活のために使っている(使っていた)男女の声を紹介します。どんなきっかけや目的で使い始めたのか、リアルな声をご覧ください。
■女性
田舎暮らしでなかなか年齢の近い異性がいないので、マッチングアプリで探しました。(滋賀県・23歳)
年齢的に焦りを感じていて、周りの同級生もどんどん結婚をしているため、早めに結婚相手を見つけたいと思ったから。また最近は合コンや婚活パーティーなどの出会いの場がなくなったため、マッチングアプリの使用を始めた。(茨城県・26歳)
職場以外に出会う場所がなかったが、職場恋愛はしたくなかったため。(大阪府・25歳)
■男性
社会人になり出会いが少なくなったと思っていたところに、さらに社会情勢の変化によって外に出る機会が激減したので、マッチングアプリで良い人がいないか探した。(高知県・26歳)
30歳になって、親や親戚などからも「そろそろ相手はいないの?」と言われはじめたため、恋人が欲しいと思った。(栃木県・35歳)
出会いの場(合コン)が苦手で、趣味の合う人を探したかったので。(福岡県・42歳)
職場や地域など身近に出会いがない、昨今の社会情勢により合コンや飲み会など対面での出会いの場がなくなったなど、出会いの機会がないことが1つの利用きっかけになっているようです。逆に、職場や対面での出会いがあったとしても、「職場結婚は好まない」「合コンが苦手」という人もいました。
また、30代~40代になると、出会いや恋愛は経験したが、付き合った相手と別れてしまった、失恋したなどパートナーとの関係変化をきっかけに利用する人もいました。友人が次々と結婚したり、親からのプレッシャーを感じたりと、周りからの影響でマッチングアプリを使い始める人も多いようです。
恋活・婚活にマッチングアプリを選ぶ理由は「利便性」
では、「なぜ他の手段ではなく、マッチングアプリを選んだのか」について聞いてみました。すると、男女ともに「スマホで簡単にできるから」「気軽だから」「好きな時間・好きな場所でできるから」が3トップとなり、いずれも50〜60%の人から支持されました。
アプリは在宅時間や移動中のスキマ時間に使うことができ、パーティや合コンのように決まった時間に出向く必要がありません。アプリの利便性が重宝される背景には、対面での出会いが減った社会情勢や、タイパ(※)を重視する価値観もあるのかもしれません。
(※)時間対効果を意味する「タイムパフォーマンス」の略語
マッチングアプリを選んだ理由は?(年代別のリアルな声)
それでは、ここでも、実際に利用している人たちの声を紹介します。マッチングアプリを出会いの手段に選んだ理由は、何だったのでしょうか?
■20代
婚活パーティーなどは予定をずらしたりできないが、マッチングアプリは他の手段と比べて融通が利く。(愛知県・23歳・男性)
従姉妹がマッチングアプリがきっかけで結婚したので、自分もと思い立った。課金不要で手軽と感じた。(石川県・29歳・女性)
■30代
いつも郊外の職場と家の往復で、出会いがなかった。また、私自身が人見知りなので、出会って慣れるまでに時間がかかるが、アプリ内でメッセージすることで事前に打ち解けることができるから。(兵庫県・30歳・女性)
忙しくても、隙間時間にサイトを利用できるし、外出していてパソコンを開ける環境になくてもスマホひとつで手軽にできるからです。(静岡県・38歳・男性)
■40代
婚活イベントのような時間の拘束もなく、また「イベントよりたくさんの人に出会えるな」と思い、始めました。(兵庫県・41歳・男性)
実生活では仕事も忙しく、出会いの可能性がほぼないからです。(埼玉県・43歳・男性)
アンケート結果の数字を裏付けるような、利便性や気軽さについてのコメントがたくさん見られました。
マッチングアプリを利用する場合、最初のやり取りはテキスト(文字)コミュニケーションです。これにより、異性との会話が苦手な人にとっては、心理的ハードルが低いというメリットもあるようです。メールやチャットの方が相手との距離を縮めやすいと感じている人には、マッチングアプリは始めやすいかもしれませんね。
マッチングアプリ選びで重視するポイントは男女で異なる
では、実際に使うマッチングアプリは何を重視して選んだのでしょうか?アプリ選びでもっとも重視したポイントを聞いてみたところ、男女でやや異なる結果となりました。そこで、男女の違いを中心に紹介します。
女性の1位は「安全性」(24.9%)、2位は「信頼性」(14.4%)、3位は「知名度」(12.9%)と、女性は安心して利用できる環境かどうかを重視しているのに対し、男性の1位は「会員数の多さ」(24.3%)、2位は「出会えるかどうか」(19.0%)と、男性は出会いの実現可能性を重視する結果となりました。
男性の3位に「信頼性」(15.3%)、4位に「安全性」(14.3%)が入っているため、決して男性が安心感を軽視しているわけではありませんが、出会いの可能性の方が重視ポイントとなっているようです。
このほか、男女でポイント差が大きかった項目は「どんな人が登録しているか」で、女性は10.0%が挙げたのに対し、男性は1.1%と非常に低くなっていました。また、女性は「知名度」「周りの友人のレビュー」「クチコミ」を重視する人の割合が男性に比べて高くなっています。
このような点からも、女性の方が安全性や信頼性を重視してアプリを選んでいることが分かりました。
利用されているマッチングアプリは、ペアーズ・Tinder・タップル・Omiai・withの5強
次は具体的に今使っているマッチングアプリの名前を聞いてみました。その結果、「ペアーズ」(56.5%)が過半数でダントツの1位に。2位からは「Tinder」「with」「タップル」「Omiai」と続き、さまざまなアプリの選択肢があるなかで、おおむね上位5つに人気が集まりました。
年代別で見ても、すべての年代において「ペアーズ」が1位でしたが、2位以下には違いがみられました。20代の2位以下は「Tinder」「with」「タップル」の3つがいずれも3割前後とほぼ横並びで、5位の「Omiai」(15.2%)へと続きます。
30代も1~5位まで順位は20代と同じでしたが、「Omiai」が18.9%と比率を上げ、「Tinder」「with」「タップル」「Omiai」の4つが2割前後でほぼ並ぶ形となりました。
一方、40代は「ペアーズ」以外は2割を超えて使われているものはありませんでしたが、20~30代に比べて「ゼクシィ縁結び」(10.6%)、「マリッシュ」(8.5%)、「Match」(4.3%)、「youbride」(4.3%)といった婚活を目的としたアプリの利用が多くなっています。
また20〜30代では5位以内に入っていた「with」が8.5%の6位で、他の年代よりも10〜25ポイント少ない状況です。「with」は他のアプリよりも30代までの若い世代の登録者が多い傾向が強いため、そのことが要因となっているのかもしれません。
年代によって使われいるアプリに少しずつ違いがあることを知っておくと、選ぶときの参考になりますね。
5つの人気アプリ、それぞれ選んだ理由は?
では、そのアプリを選んだ決め手は何だったのでしょうか?ここでは前の質問で人気の集まった5つのアプリを取り上げ、それぞれ選んだ理由を集計してみました。(グラフでは上位5つの理由以外は「その他」として省略しています)
その結果、いずれも「有名だから」「会員数が多いから」「周りの友人が使っているから」「安心できそうな気がしたから」の割合が高く、この4つの理由で75%以上を占めています。つまり、選ぶ決め手としては知名度、規模感、安心感、友人の利用がキーワードになっているようです。
先ほどの「マッチングアプリ選びでもっとも重視したポイント」を聞いた質問では、女性は安全性や信頼感、男性は会員数の多さや出会えるかどうかを見ていることがわかりましたが、これらがしっかり反映される結果となりました。
使ってみて一番よかったマッチングアプリ1位は「ペアーズ」
ここまで、マッチングアプリ利用経験者の使った目的、種類や選んだポイントについて見てきましたが、まだマッチングアプリを使ったことのない人にとっては「実際に使ってみて、どうだった?」「どのアプリが良かった?」が気になるのではないでしょうか。
そこで、これまで使用したマッチングアプリの中でどれが一番良いと感じているのか聞いてみました。
その結果、「ペアーズ」が他を引き離して4割以上の人の支持を集め、1位となりました。続いて「Tinder」「with」「タップル」「Omiai」の順となり、先に聞いた「今使っているアプリ」と順位はほぼ変わらない結果でした。
ペアーズはどの性別・年代からも支持!他アプリは、年代・性別によって支持率に違い
では、男女年代別で「もっとも良かったアプリ」に違いはあるのでしょうか。
女性について年代別に見てみると、1位の「ペアーズ」は共通していましたが、2位以下では異なる傾向が見られました。
20代では「with」が24.0%とペアーズの次に人気で、30代・40代と比べて2倍以上の割合でした。30代では「Omiai」が11.2%と、他世代の2倍以上となっています。
40代に関しては、ここでも「マリッシュ」「youbride」「ゼクシィ縁結び」といった婚活目的のアプリが他世代よりも割合が多く、「Tinder」はランクインしませんでした。
次に、男性についても年代別で比較したところ、1位が「ペアーズ」、2位が「Tinder」で、年代を問わず共通でした。「Tinder」は、女性の平均が9.1%に対し男性は20.1%で、男女で評価に大きな差が見られます。「Tinder」は男性からの支持率が高いと言えそうです。
このように、ペアーズ以外のアプリに関しては、性別や年代によって支持率が異なることが分かりました。必ずしも自分の属性に合ったものを選ぶ必要はありませんが、一つの参考にはなりそうですね。
このマッチングアプリが一番良いと思った理由、教えます!
最後に、一番良かったアプリとどんな点が良かったのかについて、具体的な声を紹介します。(表の【カッコ】内は一番良かったアプリ名)
※個人の感想です。複数のアプリを比較した上でのコメントではありません。
■20代女性
【ペアーズ】知名度が高いだけあり、会員数が多く、遊び目的の人が少なく、真剣に恋人を探している人が多かったからです。不快な思いをすることはありませんでした。(神奈川県・25歳)
【with】人間性までが見えないアプリが多い中、価値観マッチングなどの診断を通して相手の性格を知る手段が多くあったので、文面のやり取りだけでも相手の理解が深まった。(神奈川県・22歳)
■30代女性
【ペアーズ】安全対策がしっかりされており、サポートも24時間あるので、安心して利用できた点がよかったです。(神奈川県・33歳)
【Omiai】女性は無料で始められたので、気軽にスタートできた。自己紹介欄の自由記載の文字数が多く、相手の個性を感じられた。(東京都・36歳)
■40代女性
【タップル】運営している会社が大手のグループ会社のため、安心感があった。また、比較的男性会員もまじめな人が多いイメージ。(京都府・42歳)
【マリッシュ】他のアプリではマッチングしてもメッセージに至らないことも多かったが、マリッシュではマッチングすれば高確率でメッセージできたため。(神奈川県・43歳)
■20代男性
【ペアーズ】好きな趣味などのグループが細かく作られていたり、大手で会員数が多いのでマッチングすることも多くあったからです。個人情報の流出などもなく、安心して出会う事ができました。(大阪府・26歳)
【Tinder】男性もメッセージは無料だし、頑張ればちゃんとマッチングもするので、いいと思いました。(福島県・25歳)
■30代男性
【タップル】タップルは毎日100イイネ分無料で選べる機能があり、ポイントがほとんど減らずにマッチングできました。使用感も良く、個人的にダントツ1位でした。(神奈川県・36歳)
【Omiai】Facebook等でひも付けされるので信頼性があると思いました。(京都府・37歳)
■40代男性
【Omiai】結果的に直接会うことはできなかったのですが、連絡先の交換をする女性とは出会えたので、利用してよかったアプリです。(北海道・43歳)
【ゼクシィ縁結び】プライバシーがしっかりと守られ、安心して利用できます。値段もそれほど高くなく、満足できます。(埼玉県・43歳)
使い勝手の評価から「出会い」の結果まで、たくさんの声が挙がっていました。「出会い」の結果については、「実際に付き合えました」「結婚できました」という声がいくつも見られました。
記事全文はこちら
https://jsbs2012.jp/matchingapp/question/whyapp.html
【調査概要】
調査方法:インターネットアンケート
調査対象:21歳~45歳の男女(全国)
アンケート母数:計398名(女性209名、男性189名)
実施日:2023年2月6日 ~2023年2月20日
調査実施主体:マッチングアプリ大学(https://jsbs2012.jp/)
調査会社:株式会社ネクストレベル
■マッチングアプリ大学はこんなメディアです■
【運営会社】
株式会社ネクストレベル
https://next-level.biz/
横浜・福岡にてWebメディア運営とシステム開発事業を展開。
『最新のマーケティング技術を用いて社会発展を目指す』をミッションとし、2008年の設立より婚活関連のマーケティングを始め、常に最新のマーケティングを取り入れ、多くの情報を発信。
【運営メディア】
マッチングアプリ大学
https://jsbs2012.jp/
縁結び大学
https://jsbs2012.jp/date/
マリピタ
https://jsbs2012.jp/maripita/
ミライのお仕事
https://jobseek.ne.jp/
【気軽な相手探しから始めたい方はこちら】
*プロが選んだおすすめ優良マッチングアプリ
https://jsbs2012.jp/matchingapp/review/mami0016.html
*婚活アプリ利用者800人へヒアリング!婚活アプリランキング
https://jsbs2012.jp/marriage/knowhow/konkatu_rank.html
*結婚相談所おすすめ人気ランキング
https://jsbs2012.jp/maripita/soudanjyo_osusume
(参考)マッチングアプリの認知度は5年間で50%からほぼ100%に!
https://jsbs2012.jp/matchingapp/hikaku/ninchido.html
一般的には恋人探しのためのアプリですが、世の中の人たちはどのような目的・理由でアプリを始めたのでしょうか?
そこで、マッチングアプリ大学ではマッチングアプリを利用中・または利用経験のある20~40代の男女398人に、マッチングアプリを使った理由や選んだポイント、使ってみて一番良かったアプリなどについてアンケート調査を実施し、2023年5月30日 に公開しました。
「みんな、どんな目的でアプリを使っているの?」「自分と同じ年代の人はどんなマッチングアプリを使ってる?」と気になる人は参考にしてみてくださいね。記事中ではたくさんの男女のリアルな声も紹介しています。
マッチングアプリを使う目的は「恋活・婚活」が7割
まずは、マッチングアプリを利用する(利用した)目的を聞いてみました。回答は「結婚を前提とした恋人を探したい」がトップで32.2%。続いて多かったのが「恋人を探したい(結婚は意識してない)」(25.6%)、「結婚相手を探したい」(12.1%)です。
これらの3つを合計した約7割の人が、結婚を意識する・しないにかかわらず、パートナー探しという明確な目的をもってマッチングアプリを利用しています。
マッチングアプリは気軽に使える印象から「軽い気持ちの人が多いのでは?」「本当に出会い目的で使われているのかな?」と疑問を抱く人もいるかもしれませんが、実際にパートナー探しの場として恋活・婚活に活用されていることがわかりました。
婚活目的のマッチングアプリ利用は、女性が5割、男性は3割
マッチングアプリを利用する目的を男女別でみると、若干の違いがうかがえました。
まず、女性は「結婚を前提とした恋人を探したい」(39.2%)がトップで、続いて「恋人を探したい(結婚は意識してない)」(21.1%)、「結婚相手を探したい」(14.8%)の順となり、上位3つで75.1%を占めました。4人に3人が恋活・婚活目的でマッチングアプリを利用していることがわかります。
特に「結婚を前提とした恋人を探したい」「結婚相手を探したい」を合わせた婚活目的での利用が54.0%と、女性は過半数を超えているのが特徴です。
一方、男性の1位は「恋人を探したい(結婚は意識してない)」(30.7%)、2位が「結婚を前提とした恋人を探したい」(24.3%)の順で、女性と上位2つが入れ替わる結果でした。
恋活・婚活目的にあたる1・2位と4位の「結婚相手を探したい」(9.0%)の回答を合わせると、男性のパートナー探しを目的とする割合は64.0%です。女性に比べると比率はやや低いものの、男性も4人に2.6人は恋活・婚活目的で利用している状況です。ただ、男性の場合は恋活(30.7%)と婚活(33.3%)がほぼ同割合だったのが特徴です。
以上のことから、マッチングアプリを使う目的に関して、男性と女性のあいだで「結婚を意識しているかどうか」のすれ違いが生じる可能性があると言えそうです。
婚活目的のアプリ利用は「30代が5割」に対し「40代は3割」
次に年代別で利用目的を比較したところ、20代・30代と、40代で違いが見られました。20代・30代では「結婚を前提とした恋人を探したい」がトップで「恋人を探したい(結婚は意識してない)」が2位だったのに対し、40代では「恋人を探したい(結婚は意識してない)」がトップで2位は「ハッキリした目的はないが、あわよくば友達や恋人ができればという軽い気持ち」でした。
先ほどと同様に「結婚を前提とした恋人を探したい」「結婚相手を探したい」を合計した数値を『婚活目的』として年代別に比較してみると、20代では42.1%、30代では50.0%と上がったものの、40代では一気に29.8%に減少しました。
年代が上がるほど婚活目的での利用が増えるのではないかとの予想でしたが、逆の結果となりました。
その理由としては、「40代になり結婚にこだわらない人が増えた」「婚活目的の40代はマッチングアプリを利用しない人が多い」といったことが考えられます。残念ながら、今回のアンケートでは何が正しいか分かりませんが、いずれも関係した結果ともいえそうです。
マッチングアプリを使い始めたきっかけは?(男女別のリアルな声)
では、ここで、マッチングアプリを恋活・婚活のために使っている(使っていた)男女の声を紹介します。どんなきっかけや目的で使い始めたのか、リアルな声をご覧ください。
■女性
田舎暮らしでなかなか年齢の近い異性がいないので、マッチングアプリで探しました。(滋賀県・23歳)
年齢的に焦りを感じていて、周りの同級生もどんどん結婚をしているため、早めに結婚相手を見つけたいと思ったから。また最近は合コンや婚活パーティーなどの出会いの場がなくなったため、マッチングアプリの使用を始めた。(茨城県・26歳)
職場以外に出会う場所がなかったが、職場恋愛はしたくなかったため。(大阪府・25歳)
■男性
社会人になり出会いが少なくなったと思っていたところに、さらに社会情勢の変化によって外に出る機会が激減したので、マッチングアプリで良い人がいないか探した。(高知県・26歳)
30歳になって、親や親戚などからも「そろそろ相手はいないの?」と言われはじめたため、恋人が欲しいと思った。(栃木県・35歳)
出会いの場(合コン)が苦手で、趣味の合う人を探したかったので。(福岡県・42歳)
職場や地域など身近に出会いがない、昨今の社会情勢により合コンや飲み会など対面での出会いの場がなくなったなど、出会いの機会がないことが1つの利用きっかけになっているようです。逆に、職場や対面での出会いがあったとしても、「職場結婚は好まない」「合コンが苦手」という人もいました。
また、30代~40代になると、出会いや恋愛は経験したが、付き合った相手と別れてしまった、失恋したなどパートナーとの関係変化をきっかけに利用する人もいました。友人が次々と結婚したり、親からのプレッシャーを感じたりと、周りからの影響でマッチングアプリを使い始める人も多いようです。
恋活・婚活にマッチングアプリを選ぶ理由は「利便性」
では、「なぜ他の手段ではなく、マッチングアプリを選んだのか」について聞いてみました。すると、男女ともに「スマホで簡単にできるから」「気軽だから」「好きな時間・好きな場所でできるから」が3トップとなり、いずれも50〜60%の人から支持されました。
アプリは在宅時間や移動中のスキマ時間に使うことができ、パーティや合コンのように決まった時間に出向く必要がありません。アプリの利便性が重宝される背景には、対面での出会いが減った社会情勢や、タイパ(※)を重視する価値観もあるのかもしれません。
(※)時間対効果を意味する「タイムパフォーマンス」の略語
マッチングアプリを選んだ理由は?(年代別のリアルな声)
それでは、ここでも、実際に利用している人たちの声を紹介します。マッチングアプリを出会いの手段に選んだ理由は、何だったのでしょうか?
■20代
婚活パーティーなどは予定をずらしたりできないが、マッチングアプリは他の手段と比べて融通が利く。(愛知県・23歳・男性)
従姉妹がマッチングアプリがきっかけで結婚したので、自分もと思い立った。課金不要で手軽と感じた。(石川県・29歳・女性)
■30代
いつも郊外の職場と家の往復で、出会いがなかった。また、私自身が人見知りなので、出会って慣れるまでに時間がかかるが、アプリ内でメッセージすることで事前に打ち解けることができるから。(兵庫県・30歳・女性)
忙しくても、隙間時間にサイトを利用できるし、外出していてパソコンを開ける環境になくてもスマホひとつで手軽にできるからです。(静岡県・38歳・男性)
■40代
婚活イベントのような時間の拘束もなく、また「イベントよりたくさんの人に出会えるな」と思い、始めました。(兵庫県・41歳・男性)
実生活では仕事も忙しく、出会いの可能性がほぼないからです。(埼玉県・43歳・男性)
アンケート結果の数字を裏付けるような、利便性や気軽さについてのコメントがたくさん見られました。
マッチングアプリを利用する場合、最初のやり取りはテキスト(文字)コミュニケーションです。これにより、異性との会話が苦手な人にとっては、心理的ハードルが低いというメリットもあるようです。メールやチャットの方が相手との距離を縮めやすいと感じている人には、マッチングアプリは始めやすいかもしれませんね。
マッチングアプリ選びで重視するポイントは男女で異なる
では、実際に使うマッチングアプリは何を重視して選んだのでしょうか?アプリ選びでもっとも重視したポイントを聞いてみたところ、男女でやや異なる結果となりました。そこで、男女の違いを中心に紹介します。
女性の1位は「安全性」(24.9%)、2位は「信頼性」(14.4%)、3位は「知名度」(12.9%)と、女性は安心して利用できる環境かどうかを重視しているのに対し、男性の1位は「会員数の多さ」(24.3%)、2位は「出会えるかどうか」(19.0%)と、男性は出会いの実現可能性を重視する結果となりました。
男性の3位に「信頼性」(15.3%)、4位に「安全性」(14.3%)が入っているため、決して男性が安心感を軽視しているわけではありませんが、出会いの可能性の方が重視ポイントとなっているようです。
このほか、男女でポイント差が大きかった項目は「どんな人が登録しているか」で、女性は10.0%が挙げたのに対し、男性は1.1%と非常に低くなっていました。また、女性は「知名度」「周りの友人のレビュー」「クチコミ」を重視する人の割合が男性に比べて高くなっています。
このような点からも、女性の方が安全性や信頼性を重視してアプリを選んでいることが分かりました。
利用されているマッチングアプリは、ペアーズ・Tinder・タップル・Omiai・withの5強
次は具体的に今使っているマッチングアプリの名前を聞いてみました。その結果、「ペアーズ」(56.5%)が過半数でダントツの1位に。2位からは「Tinder」「with」「タップル」「Omiai」と続き、さまざまなアプリの選択肢があるなかで、おおむね上位5つに人気が集まりました。
年代別で見ても、すべての年代において「ペアーズ」が1位でしたが、2位以下には違いがみられました。20代の2位以下は「Tinder」「with」「タップル」の3つがいずれも3割前後とほぼ横並びで、5位の「Omiai」(15.2%)へと続きます。
30代も1~5位まで順位は20代と同じでしたが、「Omiai」が18.9%と比率を上げ、「Tinder」「with」「タップル」「Omiai」の4つが2割前後でほぼ並ぶ形となりました。
一方、40代は「ペアーズ」以外は2割を超えて使われているものはありませんでしたが、20~30代に比べて「ゼクシィ縁結び」(10.6%)、「マリッシュ」(8.5%)、「Match」(4.3%)、「youbride」(4.3%)といった婚活を目的としたアプリの利用が多くなっています。
また20〜30代では5位以内に入っていた「with」が8.5%の6位で、他の年代よりも10〜25ポイント少ない状況です。「with」は他のアプリよりも30代までの若い世代の登録者が多い傾向が強いため、そのことが要因となっているのかもしれません。
年代によって使われいるアプリに少しずつ違いがあることを知っておくと、選ぶときの参考になりますね。
5つの人気アプリ、それぞれ選んだ理由は?
では、そのアプリを選んだ決め手は何だったのでしょうか?ここでは前の質問で人気の集まった5つのアプリを取り上げ、それぞれ選んだ理由を集計してみました。(グラフでは上位5つの理由以外は「その他」として省略しています)
その結果、いずれも「有名だから」「会員数が多いから」「周りの友人が使っているから」「安心できそうな気がしたから」の割合が高く、この4つの理由で75%以上を占めています。つまり、選ぶ決め手としては知名度、規模感、安心感、友人の利用がキーワードになっているようです。
先ほどの「マッチングアプリ選びでもっとも重視したポイント」を聞いた質問では、女性は安全性や信頼感、男性は会員数の多さや出会えるかどうかを見ていることがわかりましたが、これらがしっかり反映される結果となりました。
使ってみて一番よかったマッチングアプリ1位は「ペアーズ」
ここまで、マッチングアプリ利用経験者の使った目的、種類や選んだポイントについて見てきましたが、まだマッチングアプリを使ったことのない人にとっては「実際に使ってみて、どうだった?」「どのアプリが良かった?」が気になるのではないでしょうか。
そこで、これまで使用したマッチングアプリの中でどれが一番良いと感じているのか聞いてみました。
その結果、「ペアーズ」が他を引き離して4割以上の人の支持を集め、1位となりました。続いて「Tinder」「with」「タップル」「Omiai」の順となり、先に聞いた「今使っているアプリ」と順位はほぼ変わらない結果でした。
ペアーズはどの性別・年代からも支持!他アプリは、年代・性別によって支持率に違い
では、男女年代別で「もっとも良かったアプリ」に違いはあるのでしょうか。
女性について年代別に見てみると、1位の「ペアーズ」は共通していましたが、2位以下では異なる傾向が見られました。
20代では「with」が24.0%とペアーズの次に人気で、30代・40代と比べて2倍以上の割合でした。30代では「Omiai」が11.2%と、他世代の2倍以上となっています。
40代に関しては、ここでも「マリッシュ」「youbride」「ゼクシィ縁結び」といった婚活目的のアプリが他世代よりも割合が多く、「Tinder」はランクインしませんでした。
次に、男性についても年代別で比較したところ、1位が「ペアーズ」、2位が「Tinder」で、年代を問わず共通でした。「Tinder」は、女性の平均が9.1%に対し男性は20.1%で、男女で評価に大きな差が見られます。「Tinder」は男性からの支持率が高いと言えそうです。
このように、ペアーズ以外のアプリに関しては、性別や年代によって支持率が異なることが分かりました。必ずしも自分の属性に合ったものを選ぶ必要はありませんが、一つの参考にはなりそうですね。
このマッチングアプリが一番良いと思った理由、教えます!
最後に、一番良かったアプリとどんな点が良かったのかについて、具体的な声を紹介します。(表の【カッコ】内は一番良かったアプリ名)
※個人の感想です。複数のアプリを比較した上でのコメントではありません。
■20代女性
【ペアーズ】知名度が高いだけあり、会員数が多く、遊び目的の人が少なく、真剣に恋人を探している人が多かったからです。不快な思いをすることはありませんでした。(神奈川県・25歳)
【with】人間性までが見えないアプリが多い中、価値観マッチングなどの診断を通して相手の性格を知る手段が多くあったので、文面のやり取りだけでも相手の理解が深まった。(神奈川県・22歳)
■30代女性
【ペアーズ】安全対策がしっかりされており、サポートも24時間あるので、安心して利用できた点がよかったです。(神奈川県・33歳)
【Omiai】女性は無料で始められたので、気軽にスタートできた。自己紹介欄の自由記載の文字数が多く、相手の個性を感じられた。(東京都・36歳)
■40代女性
【タップル】運営している会社が大手のグループ会社のため、安心感があった。また、比較的男性会員もまじめな人が多いイメージ。(京都府・42歳)
【マリッシュ】他のアプリではマッチングしてもメッセージに至らないことも多かったが、マリッシュではマッチングすれば高確率でメッセージできたため。(神奈川県・43歳)
■20代男性
【ペアーズ】好きな趣味などのグループが細かく作られていたり、大手で会員数が多いのでマッチングすることも多くあったからです。個人情報の流出などもなく、安心して出会う事ができました。(大阪府・26歳)
【Tinder】男性もメッセージは無料だし、頑張ればちゃんとマッチングもするので、いいと思いました。(福島県・25歳)
■30代男性
【タップル】タップルは毎日100イイネ分無料で選べる機能があり、ポイントがほとんど減らずにマッチングできました。使用感も良く、個人的にダントツ1位でした。(神奈川県・36歳)
【Omiai】Facebook等でひも付けされるので信頼性があると思いました。(京都府・37歳)
■40代男性
【Omiai】結果的に直接会うことはできなかったのですが、連絡先の交換をする女性とは出会えたので、利用してよかったアプリです。(北海道・43歳)
【ゼクシィ縁結び】プライバシーがしっかりと守られ、安心して利用できます。値段もそれほど高くなく、満足できます。(埼玉県・43歳)
使い勝手の評価から「出会い」の結果まで、たくさんの声が挙がっていました。「出会い」の結果については、「実際に付き合えました」「結婚できました」という声がいくつも見られました。
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https://jsbs2012.jp/matchingapp/question/whyapp.html
【調査概要】
調査方法:インターネットアンケート
調査対象:21歳~45歳の男女(全国)
アンケート母数:計398名(女性209名、男性189名)
実施日:2023年2月6日 ~2023年2月20日
調査実施主体:マッチングアプリ大学(https://jsbs2012.jp/)
調査会社:株式会社ネクストレベル
■マッチングアプリ大学はこんなメディアです■
【運営会社】
株式会社ネクストレベル
https://next-level.biz/
横浜・福岡にてWebメディア運営とシステム開発事業を展開。
『最新のマーケティング技術を用いて社会発展を目指す』をミッションとし、2008年の設立より婚活関連のマーケティングを始め、常に最新のマーケティングを取り入れ、多くの情報を発信。
【運営メディア】
マッチングアプリ大学
https://jsbs2012.jp/
縁結び大学
https://jsbs2012.jp/date/
マリピタ
https://jsbs2012.jp/maripita/
ミライのお仕事
https://jobseek.ne.jp/
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https://jsbs2012.jp/matchingapp/review/mami0016.html
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