021年2月にミャンマーで起きた軍事クーデターからもうすぐ2年。2021年9月  に開始した「英語をしゃべってミャンマー人を救え!」は、ミャンマー人と英語で交流し、交流相手に参加費を送金することで、失業中の若者を支援するという、社会貢献型プログラムとして発足しました。
第4期(2023年2~5月)では、職を失った若者だけでなく、内戦で親を失った子どもたちへも寄付金を届ける「英語をしゃべってミャンマーの孤児を救え!」にバージョンアップ。収益の4分の3をミャンマーに送金します。お金はミャンマー在住の4人の若者(ファシリテーターを担当し、様々な話題の英語のスライドなどを準備します)への報酬と、ミャンマーの孤児院への支援に使われます。
「英語をしゃべってミャンマーの孤児を救え!」には、2つのコースがあります。
【1】英語をしゃべってコース
参加者とミャンマー在住のファシリテーター(クリアな英語を話します)が、オンライン(Zoom)上で、英語でしゃべって交流。ミャンマーについて学んだり、日本のことを情報交換します。
1月30日  ~2月4日  までの1週間に限り「トライアル」の無料期間をご用意しました(事前申し込み必要)。
【2】応援寄付コース
交流には参加せず、寄付金を送ってミャンマーの若者と孤児たちを応援します。
どちらも、お申込みはこちらから。(詳細は下記をご覧ください)
■混乱が続くミャンマー、12年前の軍の圧政時代に後戻り
2021年2月1日  に起きたミャンマーの軍事クーデターからほぼ2年。ウクライナの報道の陰で目立たなくなっていますが、ミャンマーではいまだに民主主義(=自由、若者にとっては未来や夢)が奪われたままです。政情も治安も悪化する一方。UNHCR(国連難民高等弁務官事務所)によると、国内避難民の数は2022年11月  の時点で110万人を超えました。
軍事クーデターとコロナ禍で工場も閉鎖。政情不安から外資系企業が撤退し、多くの人が仕事を失いました。ILO(国際労働機関)の報告によると、2022年の失業者は160万人。失意の中で故郷に帰る無職の若者が増え続けています。
現地通貨であるチャットの価値は下がり続け、インフレも深刻化しています。軍事クーデター直前は1ドル1300チャットだったのが、今や2000チャットを超えています。インフレ率は前年比20%で、燃料や日用品の価格も高騰し、人々の暮らしを圧迫しています。
■失業した20代のミャンマー女性から届いたSOS
きっかけは、途上国・国際協力を専門とするNPOメディア「ganas」に届いた、ミャンマーからの一通のメールでした。差出人は、ITエンジニアでコンピューターも英語も堪能、軍事クーデターが起きる前はganasで英語の通訳も務めていた20代の女性。彼女もまた、失業していました。
「仕事だけでなく、将来の夢まで失った若い人たちに希望を与えたい。協力してもらえませんか」(ミャンマー人女性)
彼女のSOSに応えて、ganas の応援団である「ganasサポーターズクラブ」が2021年9月  に立ち上げたのが、この社会貢献型の異文化交流プログラム「英語をしゃべってミャンマー人を救え!」です。
これまでの3期で、のべ150名が参加。総額172万5950円をミャンマーに送金しました。ファシリテーターへの報酬、国内避難民や失業者の支援、雇用の創出(失業者がニット帽を編み、寒さの厳しいチン州の難民に送るプロジェクト)の活動資金になりました。
 
(左)第1期の寄付金で作ったニット帽
(右)第2期は1袋13.4キログラムのコメ10袋を国内避難民へ支援しました
■継続して雇用を創ることが最も重要
チャリティ型のプログラムといっても、単なる寄付ではありません。ミャンマー人の雇用を創りだし、その労働の対価として報酬を払うことを重視しています。雇用を継続するため、プログラムを続けていくことが最も重要です。私たちはファシリテーターと参加者同士の交流を大切にしており、多くの参加者がリピーターとして支援を継続してくれています。
■第3期と第4期の寄付金は人道支援として、運営難の孤児院へ
寄付先はミャンマーの東部、シャン州にある僧院が運営する「The Orphnage-Parent’s Love」という孤児院。親を失った小学生約40名、中学生約30名、高校生約20人、総勢約90人が子ども僧侶となって暮らしています。
僧侶のリード院長は「一食につき200ドル(約2万6千円)かかりますが、寄付が減って、運営が厳しくなっています。今一番必要なのは、大型の炊飯器と貯水タンクです」と内情を訴えます。

The Orphnage-Parent’s Love孤児院で食事をする子どもたちの様子
 
(左)配給を受け取る孤児たち
(右)必需品の大型炊飯器「ライスクッカー」は老朽化がすすむ
「英語をしゃべってミャンマーの孤児を救え!」の収益から送る寄付金は食料だけでなく、炊飯器や貯水タンクを贈ることを目標にしています。第4期への参加者へはThe Orphnage-Parent’s Love孤児院の様子を伝え、子どもたちと交流する機会も作りたいと考えています。
【「英語をしゃべってミャンマーの孤児を救え!」の3大メリット】
1)参加費が直接ミャンマー人の支援になる!
収益の4分の3をミャンマーに送金します。参加者が多いほど、ファシリテーターを務めるミャンマーの若者とその家族への支援、孤児院への寄付も多くなります。また収益の4分の1は、ganasの運営費となります。ganasはこれまでに200本以上のミャンマーの記事を発信してきました。
2)ミャンマー人や国際協力に関心をもつ参加者と知り合える!
ミャンマーに行かなくても、ミャンマーに友人ができます。困難な状況でも希望を失わず、いつも笑顔を絶やさないファシリテーターたちとの交流を通じて、参加者が学ぶこと、感じることは多いはず。国際協力や社会貢献に関心がある仲間とも知り合えます。
3)ミャンマーの「今」を生の声で聞ける!
コンセプトは「ミャンマーとつながる場所」。双方向で楽しく交流し、互いの文化を知ることに重点を置いています。フリートーク(雑談)の時間も多く、ミャンマーの若者たちの暮らしぶりや考えを聞いて、日本との違いを考える機会を提供します。
■ミャンマー人ファシリテーターはこんな人たち!
交流相手を務めるファシリテーターは、クーデターで仕事を失ったZ世代のミャンマー人男女4人。ビジネス英語中級レベルで、聞き取りやすくクリアな英語を話します。4名は交代しながら参加者と話すトピックを毎日用意し、説明スライドを作ります。内容はミャンマーでいま起きていること、普段の食事、音楽、祭り、文化、観光地、スポーツ、ファッション、占い、経済、歴史、やさしいミャンマー語など。

▲ファシリテーターたちから届いたビデオメッセージ(安全上の理由から名前はすべて仮名)
・チョーさん(女性、25歳)
ヤンゴンの大学で勉強し、英語通訳としてganasに協力。ITの学位を取得しERPコンサルタントとしてキャリアを重ねていたが、クーデターで収入がゼロに。「この状況を変えたい」と、日本のganasとともに企画を立ち上げた、ミャンマー側のリーダー。趣味は音楽鑑賞、スケッチ、旅行。「雇用を創出し、日本と継続的に関わる方法を見つけたい」
・ルウィンさん(女性、24歳)
大学でビジネスITを学び、プロジェクトコーディネーターとして働いていた。将来は、音楽や絵画など芸術の仕事をしたい。日本語を勉強しており、日本に留学するのが夢。趣味は絵を描くこと、楽器の演奏や歌。「交流を通してミャンマーのことを知ってもらい、日本のことをもっと知りたい」
・ティンさん(女性、26歳)
大学で英語を専攻、インターナショナルスクールで英語教師として働いていた。現在はボランティアで子どもたちに英語を教えている。趣味は旅行、ダンス、英語学習。「参加者の皆さんにミャンマーを知ってほしい」
・シュエさん(男性、25歳)
大学に通いながら、建築士兼グラフィックデザイナーをしている。コミュニケーションをとることが大好き。フレンドリーでおしゃべりだが、話を聞くことも得意。猫と映画と食べることが大好き。
■「英語をしゃべってコース」には2つのクラスがあります。
・「サブスク」クラス

ミャンマー在住のファシリテーターと参加者が、オンライン(Zoom)で英語を使って交流する、グループクラスです。月曜から土曜までの、朝9時からと夜9時からの1日2回、1回40分。NetflixやAmazonプライムのように、一定額を払えば無制限にサービスを受けられる「サブスクリプション(取り放題)」方式なので参加すればするほどお得です。日によってテーマも様々。ゲームで交流したり、やさしいミャンマー語を習うクラスもあります。英語を存分にしゃべって、コミュニケーションを楽しみながら、国際協力に関心がある友人もでき、ミャンマーへの理解も深まるという、人気のクラスです。
参加を迷っている方へ、トライアルできます!
「サブスク」クラスに参加をお考えの方に、1月30日  ~2月4日  までの6日間のクラスに無料で参加できる「トライアル」をご用意しました。
ファシリテーターや3期の参加者と交流し、実際の雰囲気を味わってみてください。
*時間:午前9時~9時40分と午後8時30分から9時10分の1日2クラス(事前申し込み必要)。
・「プライベート」クラス(新設)
ミャンマー人ファシリテーターと1対1でオンラインで英語を使って交流します。サブスククラスの時間が合わない、グループだと話し足りない、ビギナーで英会話が不安、ミャンマーをもっと知りたい、といった人向け。参加者からの強いご要望に応えて新たに設置しました。
*3カ月で計12回、希望の時間(3日前までに事前調整)に(1回40分)。
*ファシリテーターの指名、話したい内容のリクエストも受け付ける予定。
*なお、「サブスク」+「プライベート」、両方のクラスに参加する場合は、参加費が少しお得になります。
■もう一つの参加方法、応援寄付コース
英語で交流するクラスに参加せずに、ミャンマー人を応援したい方向け。過去の参加者からの応援も大歓迎です。寄付額は5000円からで上限はありません。

【割引・特典もいろいろ!】
・ミャンマーを知る講演会へ無料招待
第4期に参加する皆さまを、ミャンマーを支援する方から話を聞く講演会(オンライン)に無料でご招待します(期間中に1~2回実施予定)。ちなみに第3期では ganas記者のミャンマー現地取材報告会、池袋にあるミャンマー支援レストラン(Spring Revolution Restaurant)の発起人による講演会を開きました。
・ミャンマーのスペシャリティコーヒーをプレゼント
参加者にはミャンマー中部のユワンガン地方で採れる高品質のスペシャルティコーヒーのドリップパックをお送りします。ユワンガン地方の女性たちが設立したコーヒーの生産者グループからフェアトレードでコーヒー豆を取り寄せ、日本国内の障がい者支援施設などで焙煎・加工したものです。販売元の代表者が第3期に参加してプログラムの趣旨に賛同いただき、特別に提供してくださいます。
*レッスン期間中に何回でも使える「期間限定割引クーポン」も。

・ganas サポーターズクラブ割引
このプログラムを主催するganasサポーターズクラブは、途上国について学び、支援するための講座やイベントを、ほかにもたくさん開催しています(ベネズエラ人に教わる「命のスペイン語レッスン」や ベナン人に教わる「アフリカ流フランス語教室」など)。
ganasサポーターズクラブ のパートナー/サポーターになっていただくと、サブスククラスの参加費の割引を受けられます。お申し込みと同時にganasサポーターズクラブに入会しても割引が適応されるので、ぜひご検討ください。大手メディアが取り上げないニッチな情報を硬派に発信する 途上国・国際協力を専門とするNPOメディアganasを応援していただけると嬉しいです。
■プログラムの詳細
【英語をしゃべってコース】
1)「サブスク」クラス
期間:2023年2月13日  ~5月13日  (月曜~土曜の毎日、日曜は休み)計12週
時間:午前9時~9時40分、午後9時~9時40分(いずれも日本時間)、1日2クラス
形式:オンライン(Zoomを使用)
*事前予約不要、参加回数の制限なし。
定員:50人(先着順)
参加費(3カ月分):
・一般:1万3200円(1カ月あたり4400円)
・リピーター(第1期~3期の参加者):1万1550円(1カ月あたり3850円)
・ganasサポーターズクラブのパートナー/サポーター:9900円(1カ月あたり3300円)
2)「プライベート」クラス
期間:2023年2月13日  ~5月13日  
時間:午前9時~午後10時(日本時間)、1回40分、合計12回。
*3日前までに要予約、キャンセルは24時間前まで。
*ご希望にそえないこともあります
形式:オンライン(Zoom を使用)
定員:なし
参加費:1万3200円(1回あたり1100円)
*「サブスク」+「プライベート」の両方に参加する場合は、参加費は2万円(税込)と少しお得になります。
【応援寄付コース】
参加費:5000円からの寄付金、上限なし。
■締め切り
2023年2月10日  (金曜日)
*申し込み手続きは参加費のご入金確認をもって完了します。
*参加方法などの詳細は、手続きを完了した方へ個別にEメールでお知らせします。
■申し込み方法(全てのコース、トライアル希望もこちらからお願いします)
https://forms.gle/NxCRz1s1HZwhW5pP6
*上のリンクをクリックしてお申し込みください。
*返信メールで振込先、トライアルの参加方法をご案内します。(メールボックスを必ずご確認ください)
*お申し込み後2日以上たっても返信がない場合は、までメールでご連絡ください。
*申し込み手続きは参加費のご入金をもって完了します。
*手続きが完了された方から順次、参加方法をご案内します。
■こんな方におススメ
・日常会話の英語はできるけど、英語を話す機会が少ないのが悩み!
・英語がさび付いてきたので話す場が欲しい!
・ブロークン英語でも、コミュニケーション力はある!
・シンプルに英語をたくさん話したい!
・英語を使って、国際協力や社会貢献をしたい!
・国際協力や社会貢献の人脈を広げたい!
・ミャンマーに関心がある人とつながりたい!
・海外から日本に帰ってきた後も英語を忘れないようにしたい!
・ミャンマーを少しでも支援したい!
・コロナ渦で留学や海外旅行に行けないけれど、海外とかかわりたい!
・ミャンマーの旅の思い出を語り合いたい!
・いつの日かミャンマーを旅したい!
・ミャンマーについてもっと深く知りたい!
・ミャンマー人に日本の文化を紹介したい!
・JICAや海外ボランティアに関心がある!
■過去の参加者からの声 ~「Win-Winの関係」と高い評価~
参加者アンケート(第3期50名のうち26名から回収)で、このプログラムの魅力を尋ねたところ、「英語を使う機会が作れる(88.5%)」「ミャンマーに寄付できる(84.6%)」「参加者同士が仲良くなれる(50%)」と回答。64.5%の人が「第4期も参加したい」と答えました。
以下、参加者の感想をほんの一部を紹介します。
「困難な状況のミャンマーに寄付すること、自分の英語力を向上すること、二つの目的を達成することができて、Win-Winの関係になれる」
「ミャンマーの現状だけではなく、文化や歴史も知ることができて楽しい。英語の勉強にもなる」
「他の参加者の方の話も楽しく、毎日習慣として参加することで、生活リズムの一部になっている」
「スライドがきれいで分かりやすく、ミャンマーへの理解が深まった」
「ミャンマー人から直接、話を聞ける機会はとても貴重。内戦のことだけではなく、文化や生活なども興味深い」
■主催
特定非営利活動法人開発メディア(途上国・国際協力に特化したNPOメディア「ganas」の運営団体)、ganasサポーターズクラブ
ウェブサイト:https://www.ganas.or.jp/
フェイスブックページ:https://www.facebook.com/ganas.or.jp
ツイッター:https://twitter.com/devmedia_ganas
インスタグラム:https://www.instagram.com/devmedia_ganas/
ライン:https://page.line.me/ganas
メール:(「英語をしゃべってミャンマーの孤児を救え!」専用の問合せアドレス)


このプレスリリースを 
PDFでダウンロードする or QRコード印刷する


👤 発行者について

前へ | 次へ