ITインフラのソリューション・ディストリビュータである株式会社ネットワールド(本社:東京都千代田区、代表取締役社長 森田 晶一)は、クラウドのIaaS基盤構築・管理を容易にするクラウドOSの最新版「Nimbula DirectorVer1.5」を、9月27日  より提供開始することを発表します。
「Nimbula Director Ver1.5」は、前バージョンと同様に、40コアまでは無償で提供され、機能制限はないため、評価はもちろんのこと、本番環境のスモールスタートとして導入していただくことも可能です。

「Nimbula Director」は、Amazon EC2のグランドデザイン・開発を手掛けた主要メンバーが米Nimbula社 (Nimbula, Inc, 本社:カリフォルニア州マウンテンビュー)を設立し、新たに設計した製品で、Amazon EC2のような環境を、企業インフラ上にも簡単に構築できます。
「Nimbula Director」は、管理ノードの単一障害点(SPOF:Single Point of Failure)を排除するフェールオーバーアルゴリズムのアーキテクチャ、ホストOS / ハイパーバイザ― / Nimbulaソフトウェアの一括自動インストールと自動展開機能、強力なネットワークセキュリティと権限管理機能、パブリッククラウド連携機能などが特長です。パブリッククラウドも活用しながら、制御性・セキュリティ・拡張性、効率性、信頼性の高いハイブリッドクラウドを実現することも可能な総合的なクラウドOSです。

最新バージョンの「Nimbula Director Ver1.5」は、外部ストレージ連携機能、NAT(Network Address Translation)機能、マルチサイト管理機能など、Amazon AWSの「EBS」、「Elastic IP」、「Region」に相当する新機能を実装しました。
ネットワールドは、今年5月のNimbula社との国内販売契約締結後、シスコシステムズ合同会社、ネットアップ株式会社などと協業を拡大していますが、今回の「Nimbula Director Ver1.5」で、クラウドOSとしての必要機能が網羅されたことから、国内のお客様や事業者様への支援や共同提案を積極的に展開してまいります。


◆ Nimbula Director Ver1.5の主な新機能
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(1) 外部ストレージ連携:「Persistent Disk」機能 (Amazon AWSのEBSに相当)

「Nimbula Director」で外部NFSストレージ上にデータを保存して、インスタンスからはブロックストレージとして利用することができるようになる「Persistent Disk」機能が新たに提供されます。これにより、Amazon AWSと同様に、3タイプのストレージ機能が揃ったことになります。
インスタンス停止時の恒常的なデータ保護と早期復旧はもちろん、Nimbula Directorでは、価格、パフォーマンス、信頼性等により、幅広い種類やレベルのオリジナルサービスの提供も可能になります。
また、Nimbula Directorの細やかな権限設定は、外部ストレージ連携にも有効で、ボリュームやデータは適切に保護したり、権限移譲によるセキュアなセルフサービスのプロビジョニングを可能にします。

 ◇Nimbula Directorストレージタイプ
 [1] Ephemeral disk
   (Amazon AWSストレージタイプのEphemeral diskに相当)
   用途
   ・Statelessな仮想マシン起動ディスク
   ・テンポラリ領域
   特徴
   ・ローカルディスク上に保存
   ・停止時はデータは消去

 [2] Template storage
  (Amazon AWSストレージタイプのAmazon S3 に相当)
   用途
   ・テンプレートの保存先
   ・スナップショットの保存先
   特徴
   ・ローカルディスク上に保存
   ・他ノードに自動的に複製

 [3] Persistent disk
  (Amazon AWSストレージタイプのAmazon EBSに相当)
   用途
   ・Statefulな仮想マシン起動ディスク
   ・データディスク
   特徴 (Nimbula Directorの場合)
   ・NFSストレージ上に保存
   ・可用性はNASストレージに依存

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(2) NAT機能: (Amazon AWSのElastic IPに相当)

「Nimbula Director」のNAT機能は、各インスタンスに対して、事前に定義したIPアドレスプールからアドレスを払い出して、NATを有効にします。これにより、NAT用IPアドレスの割り当て先を変更するだけで、ユーザーからのアクセス先を制御することができ、障害時の復旧では、事前に準備した待機サーバを起動してNAT設定を変更するだけで、復旧を行うことが可能となります。

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(3) マルチサイト管理機能:(Amazon AWSのRegionに相当)

「Nimbula Director」は、地理的に離れた他の地域のサイト間で、管理情報を共有することができます。
これにより、単一のコンソールから、異なるサイトへのインスタンス起動も可能になります。インスタンスを起動する物理ノード、クラスタ、さらにサイトを選択できるため、アプリケーションやサービスのパフォーマンス確保やビジネス継続に有効です。

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(4) 起動イメージのカスタマイズ:
「Nimbula Director」がサポートするホストOS、(サーバベンダー製ソフトウェアなど)管理ソフトウェアのエージェント、(NIC/HBAなど)デバイスドライバを選んで、Nimbula Directorのソフトウェアと共に、1つのカスタムISOイメージを作成できます。「Nimbula Director」の一括自動インストール機能は有効のまま、お客様のニーズに合った環境が短時間で構築できます。「Nimbula Director Ver1.5」ではホストOSとして新たに、Red Hat Enterprise Linux 6をサポートします。



◆「Nimbula Director」の特長
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詳細は以下をご参照ください。
http://www.networld.co.jp/nimbula/product_info.htm

(1)拡張性
Nimbula Directorは、1からクラウドOSとして設計されているため、数台の小規模環境から数千台を超す大規模環境でも同一の設計で、容易に拡張することができるよう設計されています。

(2)高度な自動化
Nimbula Directorは、大規模なクラウドサービスの運用コストを最小限にするため、導入および拡張の自動化が提供されます。

(3)信頼性
Nimbula Directorは、クラウドOSとして設計されているため、構成するコンポーネント全てが単一障害点とならない、非常に強固なフェールオーバーアルゴリズムを実装しています。

(4)セキュリティ
Nimbula Director上のオブジェクトに対して、認証サービスと連携した柔軟なポリシーベースのアクセスコントロールが可能です。またNimbula Directorが持つセキュリティリスト機能を利用して、仮想マシン間の通信を柔軟に制御できます。そのため、マルチテナント環境でのセルフポータルサービスを使ったセキュアで容易な管理を実現します。

(5)サイトやクラウドを超えた全てのクラウドリソースの集中管理
Nimbula Directorは、単一のコンソールから地理的に離れたサイトやパブリッククラウドのリソースも利用、制御が可能です。


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「Nimbula Director Ver1.5」の提供開始に関して、協業メーカー様からエンドースメントを頂戴しましたのでご紹介します。
◇シスコシステムズ合同会社 専務執行役員 石本 龍太郎 氏
シスコは、ネットワールド様が国内提供開始を発表されたクラウドOSの最新版 「Nimbula Director Ver1.5」と「Cisco Unified Computing System (Cisco UCS)」が連携することにより、コンピューティング、ネットワーク、そしてストレージリソースをサイロ化から開放し、クラウド基盤に必要な自動化された、よりスケーラブルで、信頼性の高いシステム環境を提供できることを嬉しく思います。
今後もシスコは、パートナーであるネットワールド様とともに、ユニファイド・コンピューティングのCisco UCSをはじめとして、お客様や事業者様のクラウド基盤市場のニーズに応える環境を提案してまいります。

◇ネットアップ株式会社 代表取締役社長 タイ・マッコーニー 氏
「ネットアップは、ネットワールド様による外部ストレージとしてNFSがサポートされたNimbula Director Ver1.5の国内提供開始の発表を心から賛同し、支援いたします。革新的なクラウドコンピューティングのプラットフォームビジョンを市場にもたらすNimbulaとシングルアーキテクチャでスケールアウトが容易なネットアップの組み合わせにより、高信頼性、優れた拡張性と自動化が求められるエンタープライズやマルチテナント環境に合ったクラウド基盤やサービスの提供が可能になるものと期待しております。」
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👤 発行者について

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