2022/07/03 13:15
医療機関
<発表のポイント>
・岡山大学と両備システムズが共同開発した炎症性腸疾患関連腫瘍AI診断システムの有用性を報告しました。
・炎症性腸疾患関連腫瘍は疾患頻度の低さや背景の炎症などから内視鏡診断学はいまだ確立しているとは言い難く、内視鏡診断精度は不十分なのが現状です。
・我々の開発したシステムは本研究により優れた診断精度が示され、今後より確実な治療法の選択に寄与できると思われます。
◆概 要
国立大学法人岡山大学(本部:岡山市北区、学長:槇野博史)学術研究院医歯薬学域の河原祥朗教授、衣笠秀明助教(研究責任者;光学医療診療部)、山本峻平医員(現姫路日赤病院)、平岡佐規子准教授(岡山大学病院炎症性腸疾患センター)、株式会社両備システムズの研究グループは人工知能(AI)を用いた炎症性腸疾患関連腫瘍の内視鏡診断システムを開発し、その有用性を検討しました。
炎症性腸疾患関連腫瘍の治療法には腫瘍を局所的に切除する内視鏡治療と大腸を全摘する外科手術があります。その選択には腫瘍の進行度に対する正確な診断が必要ですが、疾患頻度の低さから十分な診断経験を持つ医師が非常に少なく、また、背景の炎症の影響もあり内視鏡診断学自体が確立していないことから診断精度は依然不十分であるのが実情です。
今回、炎症性腸疾患関連腫瘍99病変862枚から構築した本AIシステムを検討したところ、約80%の正診率で腫瘍の進行度を正しく診断でき、経験ある専門医と同程度もしくはそれ以上の結果でした。今後このAIシステムを用いることで、全ての内視鏡医における診断能の均一化、正診率の向上、確実な治療法の選択が期待されます。
本研究成果は、2022年5月29日 「Journal of gastroenterology and hepatology」に掲載され、2022年6月30日 の岡山大学定例記者会見で発表しました。
◆河原祥朗教授と衣笠秀明助教からのひとこと
医療分野においても人工知能の応用は非常にホットな話題であり、多くの研究機関において開発競争がなされています。また、炎症性腸疾患関連腫瘍に対する内視鏡診断は世界中で大きな課題となっています。
炎症性腸疾患センターを有する岡山大学病院のデータを使って開発したAIシステムの有用性が証明されたことで、日本のみならず世界の内視鏡診断に変革をもたらすものと期待しています。
◆論文情報
論 文 名: The diagnostic ability to classify neoplasias occurring in inflammatory bowel disease by artificial intelligence and endoscopists -pilot study-
掲 載 紙: Journal of gastroenterology and hepatology
著 者: Shumpei Yamamoto, Hideaki Kinugasa, Kenta Hamada, Masahiro Tomiya, Takayoshi Tanimoto, Akimitsu Ohto, Akira Toda, Daisuke Takei, Minoru Matsubara, Seiyu Suzuki, Kosuke Inoue, Takehiro Tanaka, Sakiko Hiraoka, Hiroyuki Okada, Yoshiro Kawahara
U R L : https://doi.org/10.1111/jgh.15904
◆詳しいプレスリリースについて
岡山大学が開発した炎症性腸疾患関連腫瘍AI診断システムの有用性
https://www.okayama-u.ac.jp/up_load_files/press_r4/press20220630-2.pdf
◆参 考
・株式会社両備システムズ
https://www.ryobi.co.jp/
・岡山大学病院
https://www.okayama-u.ac.jp/user/hospital/
・岡山大学病院炎症性腸疾患センター
https://www.okayama-u.ac.jp/user/hospital/index187.html
◆参考情報
・食道癌内視鏡治療の新機器を開発 有用性証明
https://www.okayama-u.ac.jp/tp/release/release_id87.html
・岡山大学開発の内視鏡用機器、大腸癌治療で有用性確認
https://www.okayama-u.ac.jp/tp/release/release_id93.html
・人工知能(AI)を用いた早期胃がん内視鏡診断システムを開発
https://www.okayama-u.ac.jp/tp/release/release_id629.html
・人工知能を用いた新型コロナ肺炎の画像診断システムの有用性を検討する研究を開始
https://www.okayama-u.ac.jp/tp/release/release_id739.html
・岡山大学が開発した早期胃癌AI診断システムの有用性
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000331.000072793.html
◆補足情報
・『Global×Localな医療課題解決を目指した最先端AI研究開発』人材育成教育拠点
(文部科学省「保健医療分野におけるAI研究開発加速に向けた人材養成産学協働プロジェクト」)
https://clinicalai.hsc.okayama-u.ac.jp/
・岡山大学Society5.0シンポジウム「AI×医療×工学~AI医療応用最前線~」を開催しました
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000294.000072793.html
・医療サービスに直結するAI研究開発と実践人材を育成 ~岡山大学における『Global×Localな医療課題解決を目指した最先端AI研究開発』人材育成教育拠点の取組~
https://kyodonewsprwire.jp/release/202102231325
◆本件お問い合わせ先
岡山大学 学術研究院 医歯薬学域(医)実践地域内視鏡学講座 教授 河原祥朗
〒700-8558 岡山県岡山市北区鹿田町2-5-1 岡山大学鹿田キャンパス
TEL:
FAX:
<岡山大学病院との連携等に関する件(製薬・医療機器企業関係者の方)>
岡山大学病院 新医療研究開発センター
〒700-8558 岡山県岡山市北区鹿田町2-5-1
下記URLより該当する案件についてお問い合わせください
http://shin-iryo.hospital.okayama-u.ac.jp/ph_company/
<岡山大学病院との連携等に関する件(医療関係者・研究者の方)>
岡山大学病院 研究推進課 産学官連携推進担当
〒700-8558 岡山県岡山市北区鹿田町2-5-1
TEL:
E-mail:ouh-csnw◎adm.okayama-u.ac.jp
http://shin-iryo.hospital.okayama-u.ac.jp/medical/
<岡山大学の産学官連携などに関するお問い合わせ先>
岡山大学研究推進機構 産学官連携本部
〒700-8530 岡山県岡山市北区津島中1-1-1 岡山大学津島キャンパス 本部棟1階
TEL:
E-mail:sangaku◎okayama-u.ac.jp
https://www.orsd.okayama-u.ac.jp/
岡山大学メディア「OTD」(アプリ):https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000011.000072793.html
岡山大学メディア「OTD」(ウェブ):https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000215.000072793.html
岡山大学SDGsホームページ:https://sdgs.okayama-u.ac.jp/
岡山大学Image Movie (YouTube):
「岡大TV」(YouTube):https://www.youtube.com/channel/UCi4hPHf_jZ1FXqJfsacUqaw
産学共創活動「岡山大学オープンイノベーションチャレンジ」2022年7月 期共創活動パートナー募集中:
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000736.000072793.html
岡山大学『THEインパクトランキング2021』総合ランキング 世界トップ200位以内、国内同列1位!!
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000070.000072793.html
岡山大学『大学ブランド・イメージ調査2021~2022』「SDGsに積極的な大学」中国・四国1位!!
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000373.000072793.html
岡山大学『企業の人事担当者から見た大学イメージ調査2022年度版』中国・四国1位!!
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000122.000072793.html
国立大学法人岡山大学は、国連の「持続可能な開発目標(SDGs)」を支援しています。また、政府の第1回「ジャパンSDGsアワード」特別賞を受賞しています
・岡山大学と両備システムズが共同開発した炎症性腸疾患関連腫瘍AI診断システムの有用性を報告しました。
・炎症性腸疾患関連腫瘍は疾患頻度の低さや背景の炎症などから内視鏡診断学はいまだ確立しているとは言い難く、内視鏡診断精度は不十分なのが現状です。
・我々の開発したシステムは本研究により優れた診断精度が示され、今後より確実な治療法の選択に寄与できると思われます。
◆概 要
国立大学法人岡山大学(本部:岡山市北区、学長:槇野博史)学術研究院医歯薬学域の河原祥朗教授、衣笠秀明助教(研究責任者;光学医療診療部)、山本峻平医員(現姫路日赤病院)、平岡佐規子准教授(岡山大学病院炎症性腸疾患センター)、株式会社両備システムズの研究グループは人工知能(AI)を用いた炎症性腸疾患関連腫瘍の内視鏡診断システムを開発し、その有用性を検討しました。
炎症性腸疾患関連腫瘍の治療法には腫瘍を局所的に切除する内視鏡治療と大腸を全摘する外科手術があります。その選択には腫瘍の進行度に対する正確な診断が必要ですが、疾患頻度の低さから十分な診断経験を持つ医師が非常に少なく、また、背景の炎症の影響もあり内視鏡診断学自体が確立していないことから診断精度は依然不十分であるのが実情です。
今回、炎症性腸疾患関連腫瘍99病変862枚から構築した本AIシステムを検討したところ、約80%の正診率で腫瘍の進行度を正しく診断でき、経験ある専門医と同程度もしくはそれ以上の結果でした。今後このAIシステムを用いることで、全ての内視鏡医における診断能の均一化、正診率の向上、確実な治療法の選択が期待されます。
本研究成果は、2022年5月29日 「Journal of gastroenterology and hepatology」に掲載され、2022年6月30日 の岡山大学定例記者会見で発表しました。
◆河原祥朗教授と衣笠秀明助教からのひとこと
医療分野においても人工知能の応用は非常にホットな話題であり、多くの研究機関において開発競争がなされています。また、炎症性腸疾患関連腫瘍に対する内視鏡診断は世界中で大きな課題となっています。
炎症性腸疾患センターを有する岡山大学病院のデータを使って開発したAIシステムの有用性が証明されたことで、日本のみならず世界の内視鏡診断に変革をもたらすものと期待しています。
◆論文情報
論 文 名: The diagnostic ability to classify neoplasias occurring in inflammatory bowel disease by artificial intelligence and endoscopists -pilot study-
掲 載 紙: Journal of gastroenterology and hepatology
著 者: Shumpei Yamamoto, Hideaki Kinugasa, Kenta Hamada, Masahiro Tomiya, Takayoshi Tanimoto, Akimitsu Ohto, Akira Toda, Daisuke Takei, Minoru Matsubara, Seiyu Suzuki, Kosuke Inoue, Takehiro Tanaka, Sakiko Hiraoka, Hiroyuki Okada, Yoshiro Kawahara
U R L : https://doi.org/10.1111/jgh.15904
◆詳しいプレスリリースについて
岡山大学が開発した炎症性腸疾患関連腫瘍AI診断システムの有用性
https://www.okayama-u.ac.jp/up_load_files/press_r4/press20220630-2.pdf
◆参 考
・株式会社両備システムズ
https://www.ryobi.co.jp/
・岡山大学病院
https://www.okayama-u.ac.jp/user/hospital/
・岡山大学病院炎症性腸疾患センター
https://www.okayama-u.ac.jp/user/hospital/index187.html
◆参考情報
・食道癌内視鏡治療の新機器を開発 有用性証明
https://www.okayama-u.ac.jp/tp/release/release_id87.html
・岡山大学開発の内視鏡用機器、大腸癌治療で有用性確認
https://www.okayama-u.ac.jp/tp/release/release_id93.html
・人工知能(AI)を用いた早期胃がん内視鏡診断システムを開発
https://www.okayama-u.ac.jp/tp/release/release_id629.html
・人工知能を用いた新型コロナ肺炎の画像診断システムの有用性を検討する研究を開始
https://www.okayama-u.ac.jp/tp/release/release_id739.html
・岡山大学が開発した早期胃癌AI診断システムの有用性
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000331.000072793.html
◆補足情報
・『Global×Localな医療課題解決を目指した最先端AI研究開発』人材育成教育拠点
(文部科学省「保健医療分野におけるAI研究開発加速に向けた人材養成産学協働プロジェクト」)
https://clinicalai.hsc.okayama-u.ac.jp/
・岡山大学Society5.0シンポジウム「AI×医療×工学~AI医療応用最前線~」を開催しました
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000294.000072793.html
・医療サービスに直結するAI研究開発と実践人材を育成 ~岡山大学における『Global×Localな医療課題解決を目指した最先端AI研究開発』人材育成教育拠点の取組~
https://kyodonewsprwire.jp/release/202102231325
◆本件お問い合わせ先
岡山大学 学術研究院 医歯薬学域(医)実践地域内視鏡学講座 教授 河原祥朗
〒700-8558 岡山県岡山市北区鹿田町2-5-1 岡山大学鹿田キャンパス
TEL:
FAX:
<岡山大学病院との連携等に関する件(製薬・医療機器企業関係者の方)>
岡山大学病院 新医療研究開発センター
〒700-8558 岡山県岡山市北区鹿田町2-5-1
下記URLより該当する案件についてお問い合わせください
http://shin-iryo.hospital.okayama-u.ac.jp/ph_company/
<岡山大学病院との連携等に関する件(医療関係者・研究者の方)>
岡山大学病院 研究推進課 産学官連携推進担当
〒700-8558 岡山県岡山市北区鹿田町2-5-1
TEL:
E-mail:ouh-csnw◎adm.okayama-u.ac.jp
http://shin-iryo.hospital.okayama-u.ac.jp/medical/
<岡山大学の産学官連携などに関するお問い合わせ先>
岡山大学研究推進機構 産学官連携本部
〒700-8530 岡山県岡山市北区津島中1-1-1 岡山大学津島キャンパス 本部棟1階
TEL:
E-mail:sangaku◎okayama-u.ac.jp
https://www.orsd.okayama-u.ac.jp/
岡山大学メディア「OTD」(アプリ):https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000011.000072793.html
岡山大学メディア「OTD」(ウェブ):https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000215.000072793.html
岡山大学SDGsホームページ:https://sdgs.okayama-u.ac.jp/
岡山大学Image Movie (YouTube):
「岡大TV」(YouTube):https://www.youtube.com/channel/UCi4hPHf_jZ1FXqJfsacUqaw
産学共創活動「岡山大学オープンイノベーションチャレンジ」2022年7月 期共創活動パートナー募集中:
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000736.000072793.html
岡山大学『THEインパクトランキング2021』総合ランキング 世界トップ200位以内、国内同列1位!!
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000070.000072793.html
岡山大学『大学ブランド・イメージ調査2021~2022』「SDGsに積極的な大学」中国・四国1位!!
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000373.000072793.html
岡山大学『企業の人事担当者から見た大学イメージ調査2022年度版』中国・四国1位!!
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000122.000072793.html
国立大学法人岡山大学は、国連の「持続可能な開発目標(SDGs)」を支援しています。また、政府の第1回「ジャパンSDGsアワード」特別賞を受賞しています