2022/02/07 11:32
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「男性なら奢るべき」「女性は男性を立てないといけない」「フェアに割り勘にしたい」——この「奢る・奢られ論争」はたびたび話題になり、なかなかスッキリとした結論が出ないテーマです。
そこで株式会社ネクストレベル(本社所在地:神奈川県横浜市、代表取締役:田中大洋)が運営するマッチングアプリ大学(https://jsbs2012.jp/)では、20~40代の独身男女227名にデートにおける飲食代の支払いに関する価値観についてアンケート調査を行いました。
この記事では初デートや交際前、交際開始後のデートで必要な飲食代の支払いに関する価値観や、その背景にある考えについて分析しています。※なお、今回のアンケートは交際経験のある独身の方のみを対象としています。
初デートでは、「男性が多く支払う」を希望する男女が多い
男性に対し「初デートにおける飲食代の支払い」についての考え方を尋ねたところ、「自分が全額奢りたい」が48.5%で最も多く、「自分が少し多めに出したい」が23.8%、「割り勘にしたい」が16.8%と続きました。
女性は「割り勘にしたい」が40.5%で一番多く、次に「相手に全額奢ってほしい」が28.6%、「相手に少し多めに出してほしい」が25.4%という結果でした。
回答自体は「割り勘にしたい」が最も多いものの、「相手に全額奢ってほしい」「相手に少し多めに出してほしい」「自分は少しだけ出して残りは相手に出してほしい」を合計すると59.6%であり、男性に多く支払ってほしい女性のほうが20ポイント近く多いことがわかりました。
「初デートで割り勘にしたい」男性の割合は、30代が25%で最も多い
初デートの支払いについて、男性の回答を年代別に分析してみました。
男性に関しては、どの年代でも「自分が全額奢りたい」の割合が突出して多い結果となりました。特に40代では5割を超えており、他の年代と比べて多い割合を示しています。
一方、「割り勘にしたい」という考えに関しては30代がもっとも多く25.0%で、もっとも少ない40代の7.7%と比較すると17.3%もの差がありました。
30代男性は婚活市場ではもっとも有利となりえる存在です。男性の中では30代が「割り勘にしたい」確率がもっとも多いのは、もしかするとそういった背景が関係している可能性もあるのかもしれません。
30・40代女性は「男性に多く出して欲しい派」、20代は「割り勘派」が多数
初デートの支払いに関する女性の回答についても、以下の表で年代別に分析しました。
女性の20代・40代では「割り勘にしたい」が一番多いですが、30代では「相手に全額奢ってほしい」が大差はないものの最も多い結果でした。女性に関しても、男性と同じように30代のみ異なる傾向が見られます。
また30・40代の女性に関しては、割り勘派よりも男性に多く支払ってほしい派のほうが割合が多いのに対し、20代においては相手が多く出すよりも割り勘を望む割合のほうが多く見られました。初デートの支払いに対する女性の価値観は、30歳を境目に異なる傾向があるようです。
女性よりデート代を多く支払いたい男性は「男性だから」「相手によく見せたい」人が多い
初デートでの支払いに関して、なぜそう考えるのか理由についても尋ねてみました。男性のなかで回答が多かった「全額奢る」「少し多めに出す」「割り勘」の上位3つについて理由を比較したのが以下の表です。
自分が全額奢りたいと思っている男性で、もっとも多かった理由が「初デートは男性が頑張るものだから」(26.5%)です。次に「初デートだから相手に少しでもよく見せたいため」(22.4%)、「相手に気を使わせたくないから」(18.4%)と続きました。
自分が少し多めに出したいと考える理由では、「初デートだから相手に少しでもよく見せたいため」が33.3%で一番多く、次に多かったのは「初デートは男性が頑張るものだから」「初デートだけ無理しても続かないと思うから」「それが当然だと思っているから」がそれぞれ16.7%です。
割り勘にしたい理由では、「相手に気を使わせたくないから」が41.2%で最多となりました。
ここで注目したいのは、全額奢りたい理由の3位と割り勘にしたい理由の1位が同じ「相手に気を使わせたくない」であることです。同じ理由でも、自分が多く支払いたい人もいれば割り勘にしたい人もおり、行動が異なることがわかりました。
また、自分が全額奢りたい・自分が少し多めに出したい男性は、「初デートは男性が頑張るもの」「初デートだから相手に少しでもよく見せたい」という理由が多く、女性からの評価を意識するがゆえの行動であることがうかがえました。
男性に多めに負担してほしい女性は「初デートは男性が頑張るもの」という認識強い
女性に対しても初デートでの支払いに関して、なぜそう考えるのか理由についても尋ねてみました。女性のなかで回答が多かった「相手が全額奢る」「相手が少し多めに出す」「割り勘」の上位3つについて理由を比較したのが以下の表です。
女性が割り勘にしたい理由に関しては、「フェアなほうが良いから」が一番多く39.2%で、「相手に気を使わせたくないから」21.6%と続きました。
相手に全額奢ってほしいという女性の理由では、「初デートは男性に頑張ってほしいから」が63.9%で最も多く半数以上を占めています。
相手に少し多めに出してほしい女性に関しても、その理由は「初デートは男性に頑張ってほしいから」が一番多く34.4%で、次が「それがカッコいいと思うから」が15.6%でした。
女性に関しては理由についても二極化しており、割り勘派がフェアな関係や相手への気遣いを挙げた一方で、男性に多めに支払ってほしい派では「初デートは男性が頑張るもの」という期待が大きいことがわかりました。
交際前までのデートでは、奢りたい男性・割り勘にしたい女性が多い
次に男性に対して「2回目から交際前のデート」の飲食代の支払いについて考えを聞いたところ、「自分が全額奢りたい」が最も多く28.7%、続いて僅差で「自分が少し多めに出したい」が27.7%、「割り勘にしたい」が24.8%でした。初デートでは「自分が全額奢りたい」という男性は48.5%でしたが、2回目以降のデートでは大幅に減少しています。
また初デートに比べ「自分が少し多めに出したい」「割り勘にしたい」の割合が増加しており、初デートで全額奢りたい人がその2つの回答に移行していることがうかがえました。
同じく女性に「2回目から交際前のデート」の飲食代の支払いについて尋ねたところ、「割り勘にしたい」が最も多く44.4%、その次に「相手に少し多めに出してほしい」が28.6%、「相手に全額奢ってほしい」が11.9%と続きました。
「割り勘にしたい」「交代で奢りたい」の割り勘派を合計すると52.3%、「相手に少し多めに出してほしい」「相手に全額奢ってほしい」「自分は少しだけ出して残りは相手に出してほしい」の男性に多く出してほしい派を合計すると46.8%で、交際前までのデートでは割り勘(平等に負担)が良いと考える女性の方が多いことがわかりました。
交際前は、年齢が上がるほどに「相手よりも多く支払う」男性が多い傾向
以下の表は、2回目から交際前までのデート代の支払いに関して、男性の回答を年代別に分析したものです。
全体では「自分が全額奢りたい」が最も多かったものの、年代別に見ると20代男性は「自分が少し多めに出したい(27.8%)」「割り勘にしたい(27.8%)」との回答が一番多く見られました。
また30代男性に関しても、最多ではないものの「自分が少し多めに出したい(22.7%)」「割り勘にしたい(27.3%)」が多く見られました。ただし「自分が全部奢りたい」という回答に関しては、20代と30代では20.7ポイントの差があり大きな違いが見られます。
また40代は「自分が全部奢りたい(33.3%)」「自分が少し多めに出したい(33.3%)」「相手は少しだけ出して残りは自分で出したい(10.3%)」だけで7割以上を占める結果でした。
これらのことから、男性は年齢を重ねるたびに自分のほうが多く支払おうとする人が多い傾向があるようです。一般的には年齢が上がるごとに平均年収も上がるため、金銭的な余裕が「自分が奢る」という意識に繋がっているのかもしれません。
交際前は、20・40代女性は「割り勘派」、30代は「男性に多く支払ってほしい派」が多い
女性についても、同じく以下の表で年代別に分析しました。
女性は全体で見ると「割り勘にしたい」という意見が最も多い結果でしたが、年代別で見てもその傾向は変わりませんでした。ただし、20代・40代は「割り勘にしたい」人が5割以上を占めていたものの、30代は38.1%と4割を切っています。
また30代に関しては「割り勘」「交代で奢る」を合計しても42.9%と半数を割り、男性に多く支払ってほしい女性のほうが多数派であることがわかりました。
男性が多く支払おうとする背景には「そうするべき」「相手によく見せたい」という心理
2回目から交際前までのデートの支払いに関して、なぜそう考えるのか理由を尋ねました。男性のなかで回答が多かった「全額奢る」「少し多めに出す」「割り勘」の上位3つの理由を比較したのが以下の表です。
男性が自分が全部奢りたい理由としてもっとも多かったのは、「交際前は男性が頑張るものだから」で27.6%でした。また自分が少し多めに出したい理由でもっとも多かったのは、「交際前だから相手に少しでもよく見せたいため」の32.1%です。
初デートのときと同じく、“全部奢りたい”という男性の価値観には「男性が頑張るべき」、“少し多めに出したい”という価値観には「相手によく見せたい」という感情があるようです。
割り勘にしたい理由では「無理しても続かないと思うから」「フェアなほうが良いから」がそれぞれ32%で一番多く挙がりました。初デートでは割り勘にしたい理由の1位が「気を使わせたくない」でしたが、交際前までのデートではその先の交際を見据えた考え方に変化していることがうかがえます。
交際前までのデートでも、「男性が支払うもの」という考えが強い女性は少なくない
女性に対しても、2回目から交際前までのデートの支払いに関して、なぜそう考えるのか理由を尋ねました。回答が多かった「割り勘」「相手が少し多めに出す」「相手が全額奢る」の上位3つの理由を比較したのが以下の表です。
女性が割り勘にしたい理由で一番多かったのは「フェアなほうが良いから」で35.7%でした。次に多い理由は「相手に気を使わせたくない」(23.2%)で、傾向としては初デートと変化がありませんでした。
一方、相手に少し多めに出してほしい・相手に全額奢ってほしい理由では「交際前は男性に頑張ってほしいから」が最多でした。この「男性が頑張るべき」と回答した割合は、初デートのときと比べて減少しています。
しかし全額奢ってほしい女性に注目すると、「男性がお金を出すもの」(20.0%)、「奢ってくれない相手とは付き合いたくない」(13.3%)という意見が多く、初デートと変わらず「男性が支払うべき」という考えが強い傾向が見られました。
交際後は男女共に「割り勘にしたい」が増加するも、多く支払おうとする男性も6割以上
続いて、男性に対して交際開始後のデートにおける飲食代の支払いについて聞いたところ、「割り勘にしたい」が31.7%で最も多く、「自分が少し多めに出したい」が26.7%、「自分が全部奢りたい」が25.7%と続きました。
「割り勘にしたい」「交代で奢りたい」の合計が36.7%、「自分が少し多めに出したい」「自分が全額奢りたい」「相手は少しだけ出して残りは自分で出したい」の合計は60.3%で、交際開始後も多く支払おうとする男性の方が多数派です。
交際開始後の支払い方に関して、女性で一番希望が多かったのは「割り勘にしたい」で40.5%、次に「相手に少し多めに出してほしい」が21.4%、「交代で奢りたい」が13.5%でした。
「割り勘にしたい」「交代で奢りたい」の合計は54%、「相手に少し多めに出してほしい」「自分は少しだけ出して残りは相手に出してほしい」「相手に全額奢ってほしい」の合計は46%です。
女性については、交際開始後を含む初デート以外のデートにおいて、平等に支払いたいと考える人のほうが多いことがわかりました。
30代男性は、初デートより交際後のほうが「多く支払いたい」傾向
交際開始後の支払い方に関する男性の回答について、年代別に分析したのが以下の表です。
男性はどの年代においても、「割り勘」「交代で奢る」といった割り勘派より、「自分が全額奢る」「相手は少し、残りは自分で出す」「自分が少し多めに出す」といった自分が多く支払いたい派の割合のほうが多い結果でした。
30代男性に関しては、初デートでは他の年代よりも「割り勘派」が多かったのに対し、交際開始後はその割合が逆転してどの年代よりも「自分が多く支払いたい派」が多くなっています。
このことから30代男性は、知り合ったばかりの女性よりも、交際している大切な女性に対してお金を使いたい人が多いことがうかがえます。
30代のみ、交際後のデートでも「男性に多く支払ってほしい」女性が多い
女性についても、交際開始後のデート代の支払いに関して年代別に分析しました。
全体では「割り勘にしたい派」の割合が多い結果でしたが、年代別では傾向に違いが見られました。
「割り勘にしたい」「交代で奢りたい」という割り勘派の割合は、20代女性が58.1%、30代女性が49.2%、40代女性が50.0%と、30代のみ半数を切っています。30代女性に関しては、僅差ではあるものの「男性に多く支払って欲しい派」の割合が多い結果でした。
交際開始後においてもこれまでと同様に、30代女性は「男性に奢ってほしい」という意見が多数派であるようです。
交際開始後も「実利」より「対面」を重視する男性が多い
交際開始後のデート代の支払いについても、その理由を分析しました。男性のなかで回答が多かった「割り勘」「少し多めに出す」「全額奢る」の上位3つの理由を比較したのが以下の表です。
男性が割り勘にしたい理由でもっとも多いのは「フェアなほうが良いから」で5割を占めました。また、自分が少し多めに出したい・自分が全額奢りたいという理由に関しては、「男性がお金を出すものだと思うから」でした。
初デートや交際前までのデート時の支払いについてもそうでしたが、交際開始後のデートに関しても同じく「男性だから」を理由に挙げる人がもっとも多い結果でした。実利よりも体面を重視する男性が少なくないのかもしれません。
交際開始後は「対面」より「実利」を重視する女性も少なくない
女性に対しても交際開始後のデート代の支払いについての理由を分析しました。回答が多かった「割り勘」「 相手が少し多めに出す」「交代で奢る」の上位3つの理由を比較したのが以下の表です。
女性が割り勘にしたい理由でもっとも多かったのは「フェアなほうが良いから」で、交代で奢りたいについても同じく「フェアなほうが良いから」が最多でした。男性も同様の結果だったことから、割り勘派の人は男女問わずフェアな関係を望んでいることが分かります。
また、男性に少し多めに出してほしい理由としてもっとも多かったのは「自分のほうが稼ぎが少ないから」です。多く稼いでいる人に多く支払ってほしいという意見からは、男性とは違い体面よりも実利を重視する女性も少なくないということがいえそうです。
支払い方まとめ:男性は「多く支払いたい」、女性はデートの段階によって希望が異なる
最後に、「自分が多く出す派」「割り勘派」「相手に多く出して欲しい派」の3パターンでどの支払い方を希望する男女が多いのか、デートの段階ごとで比較しました。
男性はどの段階でも「自分が多く出したい」と考える人が多いようです。女性に関しては、初デートでは「男性に多く出してほしい」と願うものの、2回目以降のデートでは「割り勘にしたい」と考える人が多いことが分かりました。
ただし女性の「割り勘にしたい」と「相手に多く出して欲しい」の割合の差は5〜8ポイントしかなく僅差です。相手の女性の意向が分からない男性は、少しでも多めにデート代を支払うのが無難と言えるかも知れません。
まとめ:デート代の支払いの価値観は男女で違いが見られる
デート代の支払いや割り勘に関する価値観を紹介してきました。今回の調査からは以下のことがわかりました。
・初デートは「自分が奢りたい男性」と「男性に奢ってほしい女性」が多い
・交際後も含め2回目以降は、「多めに出したい男性」と「割り勘にしたい女性」が多い
・年代によって価値観に差がある
男女でデート代の支払いに対する認識に大きな差が見られたのは、交際開始後も含めた2回目以降のデート代の支払いについてです。
女性は「割り勘」や「交代で奢る」といった平等な支払いを望む人の方が多いのに対し、男性は「自分が全額奢りたい」「自分が少し多めに出したい」「相手は少しだけ出して残りは自分で出したい」といった、男性が多く支払いしたいという回答の合計が6割を超えていました。男性が「多く支払わないと」と思っているほど、女性は「多く支払ってほしい」とは思っていないといえそうです。
どちらかが多く支払うことも、平等に支払うこともどちらかが正解なわけではありません。また傾向はあるものの、価値観に個人差があるのも事実です。そのため、話し合いをしながら双方にとって納得・満足のできる選択ができると良いですね。もしパートナーが無理をしていないか不安でしたら、本記事をきっかけに本音を話し合ってみるのも一つの方法かもしれません。
【調査概要】
調査方法:インターネットアンケート
母数:計227名
実施時期:2021年11月19日 ~11月24日
調査実施主体:マッチングアプリ大学(https://jsbs2012.jp/)
調査会社:株式会社ネクストレベル
■マッチングアプリ大学はこんなメディアです■
【運営会社】
株式会社ネクストレベル
https://next-level.biz/
横浜・福岡にてWebメディア運営とシステム開発事業を展開。
『最新のマーケティング技術を用いて社会発展を目指す』をミッションとし、2008年の設立より婚活関連のマーケティングを始め、常に最新のマーケティングを取り入れ、多くの情報を発信。
【運営メディア】
マッチングアプリ大学
https://jsbs2012.jp/
縁結び大学
https://jsbs2012.jp/date/
マリピタ
https://jsbs2012.jp/maripita/
ミライのお仕事
https://jobseek.ne.jp/
【これからオンラインで出会いを探すなら・・】
*プロが選んだ優良マッチングアプリランキング
https://jsbs2012.jp/matchingapp/review/mami0016.html
*結婚確率の高いアプリランキング
https://jsbs2012.jp/marriage/knowhow/konkatu_rank.html
そこで株式会社ネクストレベル(本社所在地:神奈川県横浜市、代表取締役:田中大洋)が運営するマッチングアプリ大学(https://jsbs2012.jp/)では、20~40代の独身男女227名にデートにおける飲食代の支払いに関する価値観についてアンケート調査を行いました。
この記事では初デートや交際前、交際開始後のデートで必要な飲食代の支払いに関する価値観や、その背景にある考えについて分析しています。※なお、今回のアンケートは交際経験のある独身の方のみを対象としています。
初デートでは、「男性が多く支払う」を希望する男女が多い
男性に対し「初デートにおける飲食代の支払い」についての考え方を尋ねたところ、「自分が全額奢りたい」が48.5%で最も多く、「自分が少し多めに出したい」が23.8%、「割り勘にしたい」が16.8%と続きました。
女性は「割り勘にしたい」が40.5%で一番多く、次に「相手に全額奢ってほしい」が28.6%、「相手に少し多めに出してほしい」が25.4%という結果でした。
回答自体は「割り勘にしたい」が最も多いものの、「相手に全額奢ってほしい」「相手に少し多めに出してほしい」「自分は少しだけ出して残りは相手に出してほしい」を合計すると59.6%であり、男性に多く支払ってほしい女性のほうが20ポイント近く多いことがわかりました。
「初デートで割り勘にしたい」男性の割合は、30代が25%で最も多い
初デートの支払いについて、男性の回答を年代別に分析してみました。
男性に関しては、どの年代でも「自分が全額奢りたい」の割合が突出して多い結果となりました。特に40代では5割を超えており、他の年代と比べて多い割合を示しています。
一方、「割り勘にしたい」という考えに関しては30代がもっとも多く25.0%で、もっとも少ない40代の7.7%と比較すると17.3%もの差がありました。
30代男性は婚活市場ではもっとも有利となりえる存在です。男性の中では30代が「割り勘にしたい」確率がもっとも多いのは、もしかするとそういった背景が関係している可能性もあるのかもしれません。
30・40代女性は「男性に多く出して欲しい派」、20代は「割り勘派」が多数
初デートの支払いに関する女性の回答についても、以下の表で年代別に分析しました。
女性の20代・40代では「割り勘にしたい」が一番多いですが、30代では「相手に全額奢ってほしい」が大差はないものの最も多い結果でした。女性に関しても、男性と同じように30代のみ異なる傾向が見られます。
また30・40代の女性に関しては、割り勘派よりも男性に多く支払ってほしい派のほうが割合が多いのに対し、20代においては相手が多く出すよりも割り勘を望む割合のほうが多く見られました。初デートの支払いに対する女性の価値観は、30歳を境目に異なる傾向があるようです。
女性よりデート代を多く支払いたい男性は「男性だから」「相手によく見せたい」人が多い
初デートでの支払いに関して、なぜそう考えるのか理由についても尋ねてみました。男性のなかで回答が多かった「全額奢る」「少し多めに出す」「割り勘」の上位3つについて理由を比較したのが以下の表です。
自分が全額奢りたいと思っている男性で、もっとも多かった理由が「初デートは男性が頑張るものだから」(26.5%)です。次に「初デートだから相手に少しでもよく見せたいため」(22.4%)、「相手に気を使わせたくないから」(18.4%)と続きました。
自分が少し多めに出したいと考える理由では、「初デートだから相手に少しでもよく見せたいため」が33.3%で一番多く、次に多かったのは「初デートは男性が頑張るものだから」「初デートだけ無理しても続かないと思うから」「それが当然だと思っているから」がそれぞれ16.7%です。
割り勘にしたい理由では、「相手に気を使わせたくないから」が41.2%で最多となりました。
ここで注目したいのは、全額奢りたい理由の3位と割り勘にしたい理由の1位が同じ「相手に気を使わせたくない」であることです。同じ理由でも、自分が多く支払いたい人もいれば割り勘にしたい人もおり、行動が異なることがわかりました。
また、自分が全額奢りたい・自分が少し多めに出したい男性は、「初デートは男性が頑張るもの」「初デートだから相手に少しでもよく見せたい」という理由が多く、女性からの評価を意識するがゆえの行動であることがうかがえました。
男性に多めに負担してほしい女性は「初デートは男性が頑張るもの」という認識強い
女性に対しても初デートでの支払いに関して、なぜそう考えるのか理由についても尋ねてみました。女性のなかで回答が多かった「相手が全額奢る」「相手が少し多めに出す」「割り勘」の上位3つについて理由を比較したのが以下の表です。
女性が割り勘にしたい理由に関しては、「フェアなほうが良いから」が一番多く39.2%で、「相手に気を使わせたくないから」21.6%と続きました。
相手に全額奢ってほしいという女性の理由では、「初デートは男性に頑張ってほしいから」が63.9%で最も多く半数以上を占めています。
相手に少し多めに出してほしい女性に関しても、その理由は「初デートは男性に頑張ってほしいから」が一番多く34.4%で、次が「それがカッコいいと思うから」が15.6%でした。
女性に関しては理由についても二極化しており、割り勘派がフェアな関係や相手への気遣いを挙げた一方で、男性に多めに支払ってほしい派では「初デートは男性が頑張るもの」という期待が大きいことがわかりました。
交際前までのデートでは、奢りたい男性・割り勘にしたい女性が多い
次に男性に対して「2回目から交際前のデート」の飲食代の支払いについて考えを聞いたところ、「自分が全額奢りたい」が最も多く28.7%、続いて僅差で「自分が少し多めに出したい」が27.7%、「割り勘にしたい」が24.8%でした。初デートでは「自分が全額奢りたい」という男性は48.5%でしたが、2回目以降のデートでは大幅に減少しています。
また初デートに比べ「自分が少し多めに出したい」「割り勘にしたい」の割合が増加しており、初デートで全額奢りたい人がその2つの回答に移行していることがうかがえました。
同じく女性に「2回目から交際前のデート」の飲食代の支払いについて尋ねたところ、「割り勘にしたい」が最も多く44.4%、その次に「相手に少し多めに出してほしい」が28.6%、「相手に全額奢ってほしい」が11.9%と続きました。
「割り勘にしたい」「交代で奢りたい」の割り勘派を合計すると52.3%、「相手に少し多めに出してほしい」「相手に全額奢ってほしい」「自分は少しだけ出して残りは相手に出してほしい」の男性に多く出してほしい派を合計すると46.8%で、交際前までのデートでは割り勘(平等に負担)が良いと考える女性の方が多いことがわかりました。
交際前は、年齢が上がるほどに「相手よりも多く支払う」男性が多い傾向
以下の表は、2回目から交際前までのデート代の支払いに関して、男性の回答を年代別に分析したものです。
全体では「自分が全額奢りたい」が最も多かったものの、年代別に見ると20代男性は「自分が少し多めに出したい(27.8%)」「割り勘にしたい(27.8%)」との回答が一番多く見られました。
また30代男性に関しても、最多ではないものの「自分が少し多めに出したい(22.7%)」「割り勘にしたい(27.3%)」が多く見られました。ただし「自分が全部奢りたい」という回答に関しては、20代と30代では20.7ポイントの差があり大きな違いが見られます。
また40代は「自分が全部奢りたい(33.3%)」「自分が少し多めに出したい(33.3%)」「相手は少しだけ出して残りは自分で出したい(10.3%)」だけで7割以上を占める結果でした。
これらのことから、男性は年齢を重ねるたびに自分のほうが多く支払おうとする人が多い傾向があるようです。一般的には年齢が上がるごとに平均年収も上がるため、金銭的な余裕が「自分が奢る」という意識に繋がっているのかもしれません。
交際前は、20・40代女性は「割り勘派」、30代は「男性に多く支払ってほしい派」が多い
女性についても、同じく以下の表で年代別に分析しました。
女性は全体で見ると「割り勘にしたい」という意見が最も多い結果でしたが、年代別で見てもその傾向は変わりませんでした。ただし、20代・40代は「割り勘にしたい」人が5割以上を占めていたものの、30代は38.1%と4割を切っています。
また30代に関しては「割り勘」「交代で奢る」を合計しても42.9%と半数を割り、男性に多く支払ってほしい女性のほうが多数派であることがわかりました。
男性が多く支払おうとする背景には「そうするべき」「相手によく見せたい」という心理
2回目から交際前までのデートの支払いに関して、なぜそう考えるのか理由を尋ねました。男性のなかで回答が多かった「全額奢る」「少し多めに出す」「割り勘」の上位3つの理由を比較したのが以下の表です。
男性が自分が全部奢りたい理由としてもっとも多かったのは、「交際前は男性が頑張るものだから」で27.6%でした。また自分が少し多めに出したい理由でもっとも多かったのは、「交際前だから相手に少しでもよく見せたいため」の32.1%です。
初デートのときと同じく、“全部奢りたい”という男性の価値観には「男性が頑張るべき」、“少し多めに出したい”という価値観には「相手によく見せたい」という感情があるようです。
割り勘にしたい理由では「無理しても続かないと思うから」「フェアなほうが良いから」がそれぞれ32%で一番多く挙がりました。初デートでは割り勘にしたい理由の1位が「気を使わせたくない」でしたが、交際前までのデートではその先の交際を見据えた考え方に変化していることがうかがえます。
交際前までのデートでも、「男性が支払うもの」という考えが強い女性は少なくない
女性に対しても、2回目から交際前までのデートの支払いに関して、なぜそう考えるのか理由を尋ねました。回答が多かった「割り勘」「相手が少し多めに出す」「相手が全額奢る」の上位3つの理由を比較したのが以下の表です。
女性が割り勘にしたい理由で一番多かったのは「フェアなほうが良いから」で35.7%でした。次に多い理由は「相手に気を使わせたくない」(23.2%)で、傾向としては初デートと変化がありませんでした。
一方、相手に少し多めに出してほしい・相手に全額奢ってほしい理由では「交際前は男性に頑張ってほしいから」が最多でした。この「男性が頑張るべき」と回答した割合は、初デートのときと比べて減少しています。
しかし全額奢ってほしい女性に注目すると、「男性がお金を出すもの」(20.0%)、「奢ってくれない相手とは付き合いたくない」(13.3%)という意見が多く、初デートと変わらず「男性が支払うべき」という考えが強い傾向が見られました。
交際後は男女共に「割り勘にしたい」が増加するも、多く支払おうとする男性も6割以上
続いて、男性に対して交際開始後のデートにおける飲食代の支払いについて聞いたところ、「割り勘にしたい」が31.7%で最も多く、「自分が少し多めに出したい」が26.7%、「自分が全部奢りたい」が25.7%と続きました。
「割り勘にしたい」「交代で奢りたい」の合計が36.7%、「自分が少し多めに出したい」「自分が全額奢りたい」「相手は少しだけ出して残りは自分で出したい」の合計は60.3%で、交際開始後も多く支払おうとする男性の方が多数派です。
交際開始後の支払い方に関して、女性で一番希望が多かったのは「割り勘にしたい」で40.5%、次に「相手に少し多めに出してほしい」が21.4%、「交代で奢りたい」が13.5%でした。
「割り勘にしたい」「交代で奢りたい」の合計は54%、「相手に少し多めに出してほしい」「自分は少しだけ出して残りは相手に出してほしい」「相手に全額奢ってほしい」の合計は46%です。
女性については、交際開始後を含む初デート以外のデートにおいて、平等に支払いたいと考える人のほうが多いことがわかりました。
30代男性は、初デートより交際後のほうが「多く支払いたい」傾向
交際開始後の支払い方に関する男性の回答について、年代別に分析したのが以下の表です。
男性はどの年代においても、「割り勘」「交代で奢る」といった割り勘派より、「自分が全額奢る」「相手は少し、残りは自分で出す」「自分が少し多めに出す」といった自分が多く支払いたい派の割合のほうが多い結果でした。
30代男性に関しては、初デートでは他の年代よりも「割り勘派」が多かったのに対し、交際開始後はその割合が逆転してどの年代よりも「自分が多く支払いたい派」が多くなっています。
このことから30代男性は、知り合ったばかりの女性よりも、交際している大切な女性に対してお金を使いたい人が多いことがうかがえます。
30代のみ、交際後のデートでも「男性に多く支払ってほしい」女性が多い
女性についても、交際開始後のデート代の支払いに関して年代別に分析しました。
全体では「割り勘にしたい派」の割合が多い結果でしたが、年代別では傾向に違いが見られました。
「割り勘にしたい」「交代で奢りたい」という割り勘派の割合は、20代女性が58.1%、30代女性が49.2%、40代女性が50.0%と、30代のみ半数を切っています。30代女性に関しては、僅差ではあるものの「男性に多く支払って欲しい派」の割合が多い結果でした。
交際開始後においてもこれまでと同様に、30代女性は「男性に奢ってほしい」という意見が多数派であるようです。
交際開始後も「実利」より「対面」を重視する男性が多い
交際開始後のデート代の支払いについても、その理由を分析しました。男性のなかで回答が多かった「割り勘」「少し多めに出す」「全額奢る」の上位3つの理由を比較したのが以下の表です。
男性が割り勘にしたい理由でもっとも多いのは「フェアなほうが良いから」で5割を占めました。また、自分が少し多めに出したい・自分が全額奢りたいという理由に関しては、「男性がお金を出すものだと思うから」でした。
初デートや交際前までのデート時の支払いについてもそうでしたが、交際開始後のデートに関しても同じく「男性だから」を理由に挙げる人がもっとも多い結果でした。実利よりも体面を重視する男性が少なくないのかもしれません。
交際開始後は「対面」より「実利」を重視する女性も少なくない
女性に対しても交際開始後のデート代の支払いについての理由を分析しました。回答が多かった「割り勘」「 相手が少し多めに出す」「交代で奢る」の上位3つの理由を比較したのが以下の表です。
女性が割り勘にしたい理由でもっとも多かったのは「フェアなほうが良いから」で、交代で奢りたいについても同じく「フェアなほうが良いから」が最多でした。男性も同様の結果だったことから、割り勘派の人は男女問わずフェアな関係を望んでいることが分かります。
また、男性に少し多めに出してほしい理由としてもっとも多かったのは「自分のほうが稼ぎが少ないから」です。多く稼いでいる人に多く支払ってほしいという意見からは、男性とは違い体面よりも実利を重視する女性も少なくないということがいえそうです。
支払い方まとめ:男性は「多く支払いたい」、女性はデートの段階によって希望が異なる
最後に、「自分が多く出す派」「割り勘派」「相手に多く出して欲しい派」の3パターンでどの支払い方を希望する男女が多いのか、デートの段階ごとで比較しました。
男性はどの段階でも「自分が多く出したい」と考える人が多いようです。女性に関しては、初デートでは「男性に多く出してほしい」と願うものの、2回目以降のデートでは「割り勘にしたい」と考える人が多いことが分かりました。
ただし女性の「割り勘にしたい」と「相手に多く出して欲しい」の割合の差は5〜8ポイントしかなく僅差です。相手の女性の意向が分からない男性は、少しでも多めにデート代を支払うのが無難と言えるかも知れません。
まとめ:デート代の支払いの価値観は男女で違いが見られる
デート代の支払いや割り勘に関する価値観を紹介してきました。今回の調査からは以下のことがわかりました。
・初デートは「自分が奢りたい男性」と「男性に奢ってほしい女性」が多い
・交際後も含め2回目以降は、「多めに出したい男性」と「割り勘にしたい女性」が多い
・年代によって価値観に差がある
男女でデート代の支払いに対する認識に大きな差が見られたのは、交際開始後も含めた2回目以降のデート代の支払いについてです。
女性は「割り勘」や「交代で奢る」といった平等な支払いを望む人の方が多いのに対し、男性は「自分が全額奢りたい」「自分が少し多めに出したい」「相手は少しだけ出して残りは自分で出したい」といった、男性が多く支払いしたいという回答の合計が6割を超えていました。男性が「多く支払わないと」と思っているほど、女性は「多く支払ってほしい」とは思っていないといえそうです。
どちらかが多く支払うことも、平等に支払うこともどちらかが正解なわけではありません。また傾向はあるものの、価値観に個人差があるのも事実です。そのため、話し合いをしながら双方にとって納得・満足のできる選択ができると良いですね。もしパートナーが無理をしていないか不安でしたら、本記事をきっかけに本音を話し合ってみるのも一つの方法かもしれません。
【調査概要】
調査方法:インターネットアンケート
母数:計227名
実施時期:2021年11月19日 ~11月24日
調査実施主体:マッチングアプリ大学(https://jsbs2012.jp/)
調査会社:株式会社ネクストレベル
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株式会社ネクストレベル
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横浜・福岡にてWebメディア運営とシステム開発事業を展開。
『最新のマーケティング技術を用いて社会発展を目指す』をミッションとし、2008年の設立より婚活関連のマーケティングを始め、常に最新のマーケティングを取り入れ、多くの情報を発信。
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