2021/03/11 19:36
出版・マスコミ
3月8日(月) 、ラヴェーゼは巣鴨獅子王を舞台に、ギター凪斗-nagitoがこの世に生まれたことを祝おうと「凪斗-nagito-生誕記念単独公演」を行なった。この日は、生ライブ配信も実施。熱気と熱狂で包まれた当日の模様を、ここに紹介したい。
凪斗-nagitoの生誕祭は、紗弥-saya-の祈るような哀切な歌声から物語を記し始めた。音が轟くのを合図に、楽曲は「Unrelieved」へ。紗弥-saya-は熱情した歌声を響かせ、沸き立つ気持ちをぶつけていた。激しく揺れ動く紗弥-saya-の感情を、重厚な音が煽り続ける。凪斗-nagitoの泣いたギターの旋律も胸を揺さぶる。冒頭からラヴェーゼは、見ている人たちの気持ちを現実から一気にひっぺがした。
「堕ちていこう」。紗弥-saya-の言葉へ導かれるように、ラヴェーゼは、触れた人たちをふつふつと熱した奈落の地へ引き込むように「Lust」を演奏。目の前の観客たちの頭をガシガシに揺らしていたように、楽曲はここからさらに熱を上げだす。
ザクザクとした音が理性の留め金を外し、己の野生を剥きだせと誘いかける。紗弥-saya-の動きに合わせ、フロア中の人たちが振り真似もしながら、重厚かつ硬質な音を突きつける「Imperial Propaganda」へどっぷり身を浸していた。まだライブの序盤にも関わらず、メンバーらの煽る演奏へ触発され、全力で気持ちをぶつける観客たちの姿がフロアには生まれていた。
彼らは、けっして攻撃の手を緩めない。ラヴェーゼはさらに激しさを増した「vanishing to chaos」を突きつけ、この場を熱狂したカオスな空間に染め上げてゆく。この曲でのサビ歌が気持ちを高揚させる。身体は熱に浮かされながら、でも、意識はずっと感情的なサビ歌に惹かれていた。
「今日はすごいハードなセットリストになっています」と語ったのは、紗弥-saya-。この日のセットリストは凪斗-nagitoの考案。紗弥-saya-は、凪斗-nagitoに変わり、「今日の感謝の気持ちはギターで示してくれると思う」と語っていた。
続く「Bergamot」でラヴェーゼは、さらに音圧と迫力を増した演奏を突きつけた。挑む姿で、沸き立つ感情を熱くぶつける紗弥-saya-。その横で凪斗-nagitoも、モニターに足を乗せ、荒れ狂うギターの音をフロア中に撒き散らしていた。願うように歌う紗弥-saya-の姿も、この曲では印象深く瞼に焼きついた。
「この歌にすべての負の感情を」。紗弥-saya-の言葉を受け、負の世界へ見ている人たちを落とすように、ラヴェーゼはダーク&ラウドでデスロマネスクな「Black lily」を演奏。重厚な音の上で嘆くように歌う姿も、印象深い。激しく揺れ動く心模様を、彼らは歌声や演奏に投影。激しさから泣いた表情まで、ラヴェーゼは1曲の中へ揺れ動く感情のドラマを描きだしていった。
嘆く気持ちも交えながら、ラヴェーゼは心の叫びをミドルな「Period of tragedy」に乗せ、身悶える気持ちのまま祈るように歌や演奏を届けてゆく。そして…。
「-蝕-」を挟み、ライブは紗弥-saya-のスクリームの始まりも印象深い「Marigold」へ。鋼のような重く、でもしなやかな音の上で、攻めるように歌声を突きつける紗弥-saya-。嘆く表情も交え、サビ歌を響かせる姿も印象的だ。たとえ中盤のブロックだろうと、彼らから狂気と熱狂は奪えない。
「さあもっと狂っていけ!!」。その言葉に相応しい、螺子のぶっ壊れたサイコティックな演奏をラヴェーゼはぶつけだす。「Psycho」を通し観客たちは熱狂にかしずく信者となり、紗弥-saya-が、メンバーらが煽るがままに、全身で、全力で熱狂へ身を捧げていた。
ザクザクと歪みを上げたギターの音が、みずからの心を切り刻みながら狂っていけと煽りだす。歌系要素の強い「Suicide play」を通し、ラヴェーゼは肉体に、精神にも痛い刺激を与えながら、観客たちの理性をどんどん現実から遠ざけていった。
紗弥-saya-の絶叫に合わせ、切り刻むような鋭利な音が飛びだした。激しく疾走する「Worthless」の上で、紗弥-saya-は高揚した気持ちのままに沸きだす熱情を歌声に変えていた。感情を熱く掻き立てる楽曲と演奏だ。メンバー自身が、挑む姿勢で観客たちを煽り続けていた。
「この世界で死に切れない僕は負け犬でしょうか。それでもいい、生き続けろ」。紗弥-saya-の言葉に続いて、歯の零れたナイフでグサグサと肌を切り裂くように痛く重い演奏が突き刺さる。心の叫びをぶつけ、己自身を開放するようにラヴェーゼは「Loser」を歌っていた。1曲1曲表情を変えながら。でも、どの曲でも彼らは純粋な心ゆえの叫びを隠すどころか、ダイレクトにぶつけてゆく。その衝撃が身体を、心を揺さぶり続けていく。
「-驟雨-」を挟み、ライブは終盤戦へ。破壊的な衝動を詰め込み、凪と激両極の表情を示しながら「Aube」が流れだす。紗弥-saya-の嘆く歌声へ寄り添うように、演奏も歪んだ音ながらも感傷的な表情も示してゆく。追いかけるように旋律を織りなす2本のギターの音色の、なんて美しくも哀愁を抱いていたことか。体感的な激しさだけが激情ではない。心の激情を美しく、嘆くように切なく描き出すことでも気持ちは奮い立つ。
ヒステリックなギターの旋律を刻みながら、ラヴェーゼはふたたび狂気と狂乱の世界へ観客たちをグイグイ引き込みだす。「Laziness」を通し、ラヴェーゼは見ている人たちの心へ高揚と狂喜した感情を熱く注いでいった。
大和-yamato-の猛々しいスラップベースが炸裂。「もっともっと、ここまでおいで」と紗弥-saya-が煽りながら、がなるように「Tuberose」を歌いだした。吠える野獣のような様で観客たちを煽る紗弥-saya-。彼の感情を重厚な音で煽り続ける演奏陣。ラヴェーゼが描き続けたカオスな熱狂は、会場中を折り畳む風景に塗り上げていった。演奏中の一瞬のブレイク時に、紗弥-saya-が凪斗-nagitoへ向かい「誕生日おめでとう」とさりげなく呟く場面も、この曲では見せていた。
最後にラヴェーゼは、吠えるように声を張り上げるのに合わせ「Hypericum」を叩きつけ、フロア中を騒ぎ祭る光景に染め上げた。フロア中で身体が激しくしなり続ける。その様を見ながらも一心不乱に演奏をぶつけるメンバーたち。紗弥-saya-も、歌の世界へ身を捧げ、沸き立つ気持ちのままに歌っていた。気狂ったこの光景、ラヴェーゼにはとても似合う。
アンコール前、先に、この日の主役の凪斗-nagitoが舞台に姿を現した。彼が最初に発言したのが、「今日のセトリどうでしたか?」の問いかけ。その後、コロナ禍を乗り越えて、今、ここにいることやタイトルに付けた想いについて語ってくれた。
アンコールでは、「凪斗-nagito MY LOVE 2」を、紗弥-saya-がスケッチブックに書いた歌詞をめくりながら歌うという、凪斗-nagitoのバースデーライブだからこその嬉しいサプライズも飛びだしていた。こういう遊び心を味わえるのも、メンバーの生誕祭であり、ワンマン公演だからこそ。
ここからは、ふたたびいつものラヴェーゼの姿へ。「もっともっと血に染めようか」と叫ぶ紗弥-saya-の声を合図に、楽曲は「Amaryllis」へ。ダーク&ラウド&メロというラヴェーゼらしさを満載したドラマチックな展開を描く楽曲を通し、彼らは会場中の人たちの頭を振り乱し、身体を大きく折り畳んでいった。
勢いと激しさを加速するようにラヴェーゼは「Mirror」をぶつけ、フロア中の人たちの身体を大きく揺さぶりだす。アンコールに入り、さらに過激度を増してゆくところがラヴェーゼらしさ。間奏の凪斗-nagitoのギターソロでは、メンバーたちが凪斗-nagitoに両手を向けて広げ、想いを捧げていた。
「狂った拳をよこせ!」。狂ったように絶叫し続ける紗弥-saya-。荒ぶる音が「ネクロ・パレェド」を奏でるや、会場は、さらに暴れ狂う様を大きくしていった。止まることのない轟音曲の連続に、理性なんて言葉はとっくに彼方へ消えていた。
激しく猛り狂う音が、会場中を駆けめぐる。ラヴェーゼは、轟音撒き散らし疾走する「Silene」を突きつけた。間奏では、メンバーと観客たちによる熱狂と熱狂をぶつけあうバトルの光景も生まれていた。剥きだした感情と感情を戦わせるこの様こそ、生で味わう醍醐味だ。
最後にラヴェーゼはエレクトロでラウド&メロな「Avalon」を突きつけ、身体と感情の両面から観客たちに強烈な刺激を与えていった。このまま一緒に熱狂と興奮の中へ身を捧げようと誘いをかけるように「Avalon」を演奏しながら、互いに熱狂と恍惚を求めあうライブの幕を閉じていった。
興奮を求める観客たちの前に三度姿を現したメンバーたちは、ラヴェーゼの始まりの歌となった「偽りのディストピア」を演奏。ラヴェーゼらしいダーク&グレッシブでラウドな頭振り乱してこそという楽曲をぶつけ、フロア中を騒ぎ狂う光景に染め上げ、今宵のライブの幕を閉じていった。
PHOTO: A.Kawasaki(@a_kwsk_1985)
TEXT:長澤智典
ライブ日程は、以下を参照。
http://labaiser.com/category/schedule
ラヴェーゼ Web
http://labaiser.com/
ラヴェーゼ twitter
https://twitter.com/labaiser_info
セットリスト
「Unrelieved」
「Lust」
「Imperial Propaganda」
「vanishing to chaos」
「Bergamot」
「Black lily」
「Period of tragedy」
-蝕-
「Marigold」
「Psycho」
「Suicide play」
「Worthless」
「Loser」
-驟雨-
「Aube」
「Laziness」
「Tuberose」
「Hypericum」
-ENCORE.1-
「Amaryllis」
「Mirror」
「ネクロ・パレェド」
「Silene」
「Avalon」
-ENCORE.2-
「偽りのディストピア」
凪斗-nagitoの生誕祭は、紗弥-saya-の祈るような哀切な歌声から物語を記し始めた。音が轟くのを合図に、楽曲は「Unrelieved」へ。紗弥-saya-は熱情した歌声を響かせ、沸き立つ気持ちをぶつけていた。激しく揺れ動く紗弥-saya-の感情を、重厚な音が煽り続ける。凪斗-nagitoの泣いたギターの旋律も胸を揺さぶる。冒頭からラヴェーゼは、見ている人たちの気持ちを現実から一気にひっぺがした。
「堕ちていこう」。紗弥-saya-の言葉へ導かれるように、ラヴェーゼは、触れた人たちをふつふつと熱した奈落の地へ引き込むように「Lust」を演奏。目の前の観客たちの頭をガシガシに揺らしていたように、楽曲はここからさらに熱を上げだす。
ザクザクとした音が理性の留め金を外し、己の野生を剥きだせと誘いかける。紗弥-saya-の動きに合わせ、フロア中の人たちが振り真似もしながら、重厚かつ硬質な音を突きつける「Imperial Propaganda」へどっぷり身を浸していた。まだライブの序盤にも関わらず、メンバーらの煽る演奏へ触発され、全力で気持ちをぶつける観客たちの姿がフロアには生まれていた。
彼らは、けっして攻撃の手を緩めない。ラヴェーゼはさらに激しさを増した「vanishing to chaos」を突きつけ、この場を熱狂したカオスな空間に染め上げてゆく。この曲でのサビ歌が気持ちを高揚させる。身体は熱に浮かされながら、でも、意識はずっと感情的なサビ歌に惹かれていた。
「今日はすごいハードなセットリストになっています」と語ったのは、紗弥-saya-。この日のセットリストは凪斗-nagitoの考案。紗弥-saya-は、凪斗-nagitoに変わり、「今日の感謝の気持ちはギターで示してくれると思う」と語っていた。
続く「Bergamot」でラヴェーゼは、さらに音圧と迫力を増した演奏を突きつけた。挑む姿で、沸き立つ感情を熱くぶつける紗弥-saya-。その横で凪斗-nagitoも、モニターに足を乗せ、荒れ狂うギターの音をフロア中に撒き散らしていた。願うように歌う紗弥-saya-の姿も、この曲では印象深く瞼に焼きついた。
「この歌にすべての負の感情を」。紗弥-saya-の言葉を受け、負の世界へ見ている人たちを落とすように、ラヴェーゼはダーク&ラウドでデスロマネスクな「Black lily」を演奏。重厚な音の上で嘆くように歌う姿も、印象深い。激しく揺れ動く心模様を、彼らは歌声や演奏に投影。激しさから泣いた表情まで、ラヴェーゼは1曲の中へ揺れ動く感情のドラマを描きだしていった。
嘆く気持ちも交えながら、ラヴェーゼは心の叫びをミドルな「Period of tragedy」に乗せ、身悶える気持ちのまま祈るように歌や演奏を届けてゆく。そして…。
「-蝕-」を挟み、ライブは紗弥-saya-のスクリームの始まりも印象深い「Marigold」へ。鋼のような重く、でもしなやかな音の上で、攻めるように歌声を突きつける紗弥-saya-。嘆く表情も交え、サビ歌を響かせる姿も印象的だ。たとえ中盤のブロックだろうと、彼らから狂気と熱狂は奪えない。
「さあもっと狂っていけ!!」。その言葉に相応しい、螺子のぶっ壊れたサイコティックな演奏をラヴェーゼはぶつけだす。「Psycho」を通し観客たちは熱狂にかしずく信者となり、紗弥-saya-が、メンバーらが煽るがままに、全身で、全力で熱狂へ身を捧げていた。
ザクザクと歪みを上げたギターの音が、みずからの心を切り刻みながら狂っていけと煽りだす。歌系要素の強い「Suicide play」を通し、ラヴェーゼは肉体に、精神にも痛い刺激を与えながら、観客たちの理性をどんどん現実から遠ざけていった。
紗弥-saya-の絶叫に合わせ、切り刻むような鋭利な音が飛びだした。激しく疾走する「Worthless」の上で、紗弥-saya-は高揚した気持ちのままに沸きだす熱情を歌声に変えていた。感情を熱く掻き立てる楽曲と演奏だ。メンバー自身が、挑む姿勢で観客たちを煽り続けていた。
「この世界で死に切れない僕は負け犬でしょうか。それでもいい、生き続けろ」。紗弥-saya-の言葉に続いて、歯の零れたナイフでグサグサと肌を切り裂くように痛く重い演奏が突き刺さる。心の叫びをぶつけ、己自身を開放するようにラヴェーゼは「Loser」を歌っていた。1曲1曲表情を変えながら。でも、どの曲でも彼らは純粋な心ゆえの叫びを隠すどころか、ダイレクトにぶつけてゆく。その衝撃が身体を、心を揺さぶり続けていく。
「-驟雨-」を挟み、ライブは終盤戦へ。破壊的な衝動を詰め込み、凪と激両極の表情を示しながら「Aube」が流れだす。紗弥-saya-の嘆く歌声へ寄り添うように、演奏も歪んだ音ながらも感傷的な表情も示してゆく。追いかけるように旋律を織りなす2本のギターの音色の、なんて美しくも哀愁を抱いていたことか。体感的な激しさだけが激情ではない。心の激情を美しく、嘆くように切なく描き出すことでも気持ちは奮い立つ。
ヒステリックなギターの旋律を刻みながら、ラヴェーゼはふたたび狂気と狂乱の世界へ観客たちをグイグイ引き込みだす。「Laziness」を通し、ラヴェーゼは見ている人たちの心へ高揚と狂喜した感情を熱く注いでいった。
大和-yamato-の猛々しいスラップベースが炸裂。「もっともっと、ここまでおいで」と紗弥-saya-が煽りながら、がなるように「Tuberose」を歌いだした。吠える野獣のような様で観客たちを煽る紗弥-saya-。彼の感情を重厚な音で煽り続ける演奏陣。ラヴェーゼが描き続けたカオスな熱狂は、会場中を折り畳む風景に塗り上げていった。演奏中の一瞬のブレイク時に、紗弥-saya-が凪斗-nagitoへ向かい「誕生日おめでとう」とさりげなく呟く場面も、この曲では見せていた。
最後にラヴェーゼは、吠えるように声を張り上げるのに合わせ「Hypericum」を叩きつけ、フロア中を騒ぎ祭る光景に染め上げた。フロア中で身体が激しくしなり続ける。その様を見ながらも一心不乱に演奏をぶつけるメンバーたち。紗弥-saya-も、歌の世界へ身を捧げ、沸き立つ気持ちのままに歌っていた。気狂ったこの光景、ラヴェーゼにはとても似合う。
アンコール前、先に、この日の主役の凪斗-nagitoが舞台に姿を現した。彼が最初に発言したのが、「今日のセトリどうでしたか?」の問いかけ。その後、コロナ禍を乗り越えて、今、ここにいることやタイトルに付けた想いについて語ってくれた。
アンコールでは、「凪斗-nagito MY LOVE 2」を、紗弥-saya-がスケッチブックに書いた歌詞をめくりながら歌うという、凪斗-nagitoのバースデーライブだからこその嬉しいサプライズも飛びだしていた。こういう遊び心を味わえるのも、メンバーの生誕祭であり、ワンマン公演だからこそ。
ここからは、ふたたびいつものラヴェーゼの姿へ。「もっともっと血に染めようか」と叫ぶ紗弥-saya-の声を合図に、楽曲は「Amaryllis」へ。ダーク&ラウド&メロというラヴェーゼらしさを満載したドラマチックな展開を描く楽曲を通し、彼らは会場中の人たちの頭を振り乱し、身体を大きく折り畳んでいった。
勢いと激しさを加速するようにラヴェーゼは「Mirror」をぶつけ、フロア中の人たちの身体を大きく揺さぶりだす。アンコールに入り、さらに過激度を増してゆくところがラヴェーゼらしさ。間奏の凪斗-nagitoのギターソロでは、メンバーたちが凪斗-nagitoに両手を向けて広げ、想いを捧げていた。
「狂った拳をよこせ!」。狂ったように絶叫し続ける紗弥-saya-。荒ぶる音が「ネクロ・パレェド」を奏でるや、会場は、さらに暴れ狂う様を大きくしていった。止まることのない轟音曲の連続に、理性なんて言葉はとっくに彼方へ消えていた。
激しく猛り狂う音が、会場中を駆けめぐる。ラヴェーゼは、轟音撒き散らし疾走する「Silene」を突きつけた。間奏では、メンバーと観客たちによる熱狂と熱狂をぶつけあうバトルの光景も生まれていた。剥きだした感情と感情を戦わせるこの様こそ、生で味わう醍醐味だ。
最後にラヴェーゼはエレクトロでラウド&メロな「Avalon」を突きつけ、身体と感情の両面から観客たちに強烈な刺激を与えていった。このまま一緒に熱狂と興奮の中へ身を捧げようと誘いをかけるように「Avalon」を演奏しながら、互いに熱狂と恍惚を求めあうライブの幕を閉じていった。
興奮を求める観客たちの前に三度姿を現したメンバーたちは、ラヴェーゼの始まりの歌となった「偽りのディストピア」を演奏。ラヴェーゼらしいダーク&グレッシブでラウドな頭振り乱してこそという楽曲をぶつけ、フロア中を騒ぎ狂う光景に染め上げ、今宵のライブの幕を閉じていった。
PHOTO: A.Kawasaki(@a_kwsk_1985)
TEXT:長澤智典
ライブ日程は、以下を参照。
http://labaiser.com/category/schedule
ラヴェーゼ Web
http://labaiser.com/
ラヴェーゼ twitter
https://twitter.com/labaiser_info
セットリスト
「Unrelieved」
「Lust」
「Imperial Propaganda」
「vanishing to chaos」
「Bergamot」
「Black lily」
「Period of tragedy」
-蝕-
「Marigold」
「Psycho」
「Suicide play」
「Worthless」
「Loser」
-驟雨-
「Aube」
「Laziness」
「Tuberose」
「Hypericum」
-ENCORE.1-
「Amaryllis」
「Mirror」
「ネクロ・パレェド」
「Silene」
「Avalon」
-ENCORE.2-
「偽りのディストピア」