声優の速水奨と野津山幸宏がメインパーソナリティを担う、朗読バラエティ番組「速水奨&野津山幸宏の今日、何読む?」。RakutenTV声優チャンネル内で、毎月最終金曜日のお昼に新作番組を更新中だ。
この番組の肝になっているのが「朗読」のあらゆる可能性を広げること。そのうえで「バラエティ」の言葉も付くように、パーソナリティの2人とゲストを交えた軽妙な会話も、この番組の嬉しい見どころになっている。11月放送回のゲストは、声優の中島ヨシキ。気心知れた3人の弾けた言葉のやり取りも、楽しんで観ていただきたい。

最新配信回レポート

『何でも朗読』

日常にあるさまざまな文字要素を朗読するのが、このコーナー。今回選んだ題材が、「台所用洗剤」。

速水奨が、「用途。食器・調理用具・シンク用・プラスチック製まな板・スポンジ・ふきんの除菌」と読み始めれば、野津山幸宏も「液性・中性。使用量の目安。水・40ミリリットル程度を含んだ、スポンジなどに洗剤を適量・1~2ミリリットル取り、軽く泡立ててご使用下さい」と、2人は交互に使用説明書を読み進めていく。凛々しい声でゆっくりと読む様には、いつもながら高貴さを覚える。2人の力を込めた語りに触れていると、台所用洗剤が緊急時に使用する強烈な洗浄液に思えてゆくから不思議だ。

『朗読トーク』

ここからは、中島ヨシキを迎え「朗読にまつわる話」を3人で繰り広げてゆく。中島ヨシキは、以前は毎月のように朗読劇を行なっていたくらい朗読が大好きな声優。朗読劇に夢中になる理由を語っていた。
好きな朗読劇は何かという会話の中、中島ヨシキは「古典劇は現代人がやるからこその面白さがあるから好き」「今、話題の文学も読みたい」と語っていた。「一冊丸々読むのは大変だけど、読むことで目を通す以上に理解が深まる」という話も飛びだせば、その言葉を受けての速水奨の発言にも重みを感じてしまう。
中島ヨシキは、みずから脚本も手がける方。ここからは、中島ヨシキ流の脚本の書き方についていろいろと語りだす。彼は、「人の集中力は30分持つか、どうか。だからこそ、一人で一時間しゃべって人を感動させたい、それくらい人の意識を朗読に集中させたい」「緊張感を持ったほうが聞いてもらえるように、そう持っていきたい」とも語っていた。

『ちょい朗読』

「気になる作品をちょっと朗読してみよう」というのが、このコーナー。今回取り上げたのが、「速水奨&野津山幸宏の今日、何読む?」の制作に協力している「ダンデライオンアニメーションスタジオ」が手掛けている「グミを顔につけたライオン」のキャラクター『グミライオン』。このライオンを主人公にした20コマある漫画を、3人でひとコマずつリレーする形で朗読。野津山幸宏が『グミライオン』について、「グミにハマって狩りをやめた気性が柔らかい新種ライオンのこと」と説明。「OLさんが仕事の合間に癒しを求める休憩キャラクター」としても支持を得ている背景があることも説明してくれた。

ひとコマひとコマに記された言葉がひと言ずつのように、3人の会話が次々と流れるように繫がれてゆく。ひとコマごとに3人が声の表情を変えてゆくところはさすがだ。スピーディに読み進められる展開も含め、3人の声色が彩色豊かに変わる様をぜひ味わっていただきたい。『グミライオン』は公式twitter(@gummy0lion)も持っているので、興味を持たれた方は、フォローしては如何だろうか。

『ガチ朗読』

この番組のメインコーナーの一つが、『ガチ朗読!』のコーナー。番組用にオリジナルの朗読劇を用意。内容は、「挫折した若者を救う青春系ストーリーの『戻るべき場所』。配役を、ボス(速水奨)・ユキナリ(野津山幸宏)・ヨシオ(中島ヨシキ)と設定。

野球部でバッテリーを組んでいたヨシオとユキナリ。だが、ヨシオは、突然野球部を辞めてしまう。街中で遊んでいたヨシオを見つけたユキナリは、「野球部に戻ってこい」とヨシオを説得し始めた。ヨシオの側には、彼がボスと慕う男の存在が。 ユキナリは「お前はこんなところで腐る存在じゃない!!」と説得するが、側で話を聞いていたボスが、ユキナリに「なぜ、ヨシオが野球を辞めたか知っているのか」と問いただす。そこからヨシオが語りだしたのが…。その言葉を聞いて、ヨシオが、3人が導き出した答えとは…。そこは、番組で確かめてもらいたい。ボスの語った「若いヤツは、よく道を踏み外す。それが若さだ。でも、そこから前に進むと、新しい道が見つかる……それも若さだ」の言葉が印象深く胸に響いてきた。
 熱血な気持ちをぶつける野津山幸宏、反抗心剥き出しで想いを返す中島ヨシキ、達観した様で朴訥と語る速水奨。それぞれが役柄に入り込み熱く言葉をぶつけあう、そのやり取りを楽しんでいただきたい。

『衣装朗読』

続いては、この番組のもう一つのメインとなる『衣装朗読』のコーナーへ。この日、3人が収録用に身につけた衣装を、ファッションマガジン/ウェブサイト『原宿POP』がコーディネイト。
 今回3人が身につけたのは、「令和の病みかわ最前線」「あなたも"裏側"の住人に」をコンセプトに、人の「闇」こそが正義となり芸術へと変化できる空間を目指す。そんな美術館のように選りすぐりの個性派アイテムを集めたファッションブランド「東京裏側」」の衣装。それぞれに身につけた衣装を、速水奨・野津山幸宏・中島ヨシキの順番で朗読。

 速水奨は、「世界中の子どもたちの落書きの刺繍ワッペングラフィックアートを施し、バックには壮大なアートが描かれ、様々なリメイクを施した世界にひとつだけのアイテム。そんな「VUÅSA(ヴォーサ)」のジャケットをメインに据えて、パンク&ヒップホップなスタイルで登場!」と、身につけた服を、優しい声を魅力に紹介。ラフ&ワイルドな服に身近さを覚えたのも、速水奨の穏やかな語り口調のおかげ?!

 野津山幸宏は、「黒×赤を基調に、ゴシックロック要素も取り入れたストリートスタイル。ファーフードブルゾンは、ビッグシルエットの上に羽織ってもばっちりなサイズ感が嬉しい。袖口や裾の黒ラインが効いて、スポーティーとモードのバランスが絶妙なデザイン性の高いアイテムです」と、身につけた衣装の彩色華やかさと服全体が醸しだすおおらかさを、口調の強い言葉で語りながら伝えてくれた。

 中島ヨシキは、「2パターンのチェック生地をドッキングさせた、個性的な表情のビッグチェックシャツを羽織って、アーティスティックなストリートコーデで登場!シャツから覗くのは、堂々たるナポレオンのボックスフォトが猫の顔に?!」と、明るい声で服の魅力を紹介。その語りを聞いていたら、このファッションを身に付け、元気にストリートへ飛びだしたくなった。

第6回目となる次回の番組は、12月25日(金)  に配信予定。引き続き、中島ヨシキがクリスマスのスペシャルゲスト?として登場する。ぜひ、お楽しみに。

『今日、何読む?カーテンコール!』

RakutenTV声優チャンネルの会員になった方だけが観れる「会員限定のおまけ動画」コーナーが、「今日、何読む?カーテンコール!」。ここでは、毎回いろんなパーティゲームに3人が興じてゆく。今回登場したのが、「からあげ専門店」ゲーム。断末魔のような悲鳴を上げるチキンの人形を手にした3人は、セッティング中に何度も声を鳴らし遊んでいた。  
本番では、アフタートークをしながらゲームを行なうのだが、何時しかゲームを中心にしながらトークをしてゆく形に。3人がトーク以上にゲームへ夢中になっていく様、衝撃のゲームのエンディングの模様は、ぜひ番組をご覧になっていただきたい。
改めてのアフタートークでは、中島ヨシキが「朗読が好きなので、この番組に呼んでいただけて嬉しいです」と感謝を述べながら、「ガチ朗読」はとても印象深かったことを熱く話していた。速水奨が、ここで朗読の奥深さについて語れば、それに追随するように中島ヨシキも語りだす。2人の深い会話は、本編以上に色濃かった。ここでの真剣な朗読についての話は、役者/声優を目指す方にはぜひ聞いてもらいたい。

収録した当時の内容が、どう綺麗にまとめあげられているかも含め、ぜひ番組をご覧になっていただきたい。

TEXT:長澤智典

★インフォメーション★

全ては朗読!?声優の速水奨と野津山幸宏が、”朗読”をテーマにその魅力や楽しさを伝えていく朗読バラエティショー開演!
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毎月第4金曜日更新、「Rakuten TV声優チャンネル」(月額550円)に加入で見放題となります!
MC:速水奨、野津山幸宏

楽天TV:https://tv.rakuten.co.jp/content/257025/
Twitter: https://twitter.com/kyounaniyomu

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👤 発行者について

「速水奨&野津山幸宏の今日、何読む?」

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