株式会社ネクストレベル(本社所在地:神奈川県横浜市、代表取締役:田中大洋)が運営する『縁結び大学』(https://jsbs2012.jp/date/)では、11月22日  の「いい夫婦の日」にちなみ、30歳以下の未婚男女314名を対象に、“令和世代の結婚願望”について調査を行いました。

若年者の間では、結婚は“したい人がするもの”という価値観がある一方、「いつかは結婚したい」と思っている人が多数派となっています。また共働きを前提とすることにより、家庭内での男女の役割への意識は変化してきています。ただ「結婚したら収入と家事の分担はどうしたいか?」という質問では、男女間の微妙な考えの違いも浮き彫りになりました。

理想の夫婦のあり方についての男女の意識を比較し、令和世代の結婚観をお伝えします。


■ 30歳以下の男女で、結婚願望を持っているのは約70%

今回の調査では、30歳以下で「いつかは結婚したい」と思っている人は、男性で70.1%、女性で73%でした。男性の方が「結婚願望がない」人が少し多いものの、概ね10人のうち7人は結婚願望があるということが分かりました。


■ 「30歳までに結婚したい」が30%、「33歳以上で結婚したい」は18%!

画像をご覧ください。

「結婚願望がある」と答えた人に「何歳までに結婚したいか」についても聞いてみました。
男性は30歳が一番多いものの33歳以上も24%で、「30代半ばまでに結婚」という人が多数を占めました。
女性も30歳がボリュームゾーンですが、「25歳までに結婚」と「33歳以上で結婚」という人がどちらも14.6%で時期を二分しています。


■ 男性は収入、女性は出産が結婚を考える年齢の基準に

次に「なぜ、その年齢までに結婚したいか」の理由について尋ねました。

【結婚時期についての意見(男性)】
・今は生活を安定させることが最優先で、それが達成できれば子どもを考えて30歳までには結婚したいです。(沖縄県/25歳男性)
・家族を養える経済力をもち、子どもを授かったとしても小学生くらいまでは一緒に遊べるくらいの体力のある年齢が30歳くらいだと思うから。(京都府/22歳男性)
・35歳を超えるとなんとなく、世間や相手から難ありだから結婚できないのかなと思われそうだから。(千葉県/30歳男性)

男性は「自分が家計を支えなければ」という責任感から、「収入が安定してから結婚したい」と考えているようです。

【結婚時期についての意見(女性)】
・今は仕事が大事なので優先させたいのと、やっぱり30歳までには出産したいと思ってます。(愛知県/24歳女性)
・早く結婚して元気で若いうちに何人か子供を出産したいから、25歳までには。(長野県/22歳女性)
・今自分がやりたい仕事を頑張って、ひと段落ついてからやっと自分以外に目を向けられるのが29歳頃と思う。(東京都/25歳女性)

女性の場合は、妊娠出産の年齢的なリスクを考えて、結婚の時期を考えている人が多いようです。


■ 結婚願望は「精神的な支え」と「子ども」が大きな理由

結婚したい理由の1位は男性が「支え合える人がほしい」、女性が「子どもが欲しい」という結果になりました。2位はそれぞれ「子どもが欲しい」、「支え合える人が欲しい」となっており、この2つが独身の人にとって“結婚の目的”となっていることが分かります。

また「結婚するのが当たり前」「親からのプレッシャー」と言った意識は、あまり高くありません。この世代は、結婚に義務的な思いを抱いていないと言えそうです。

【結婚したいと思う理由】
・誰かと一緒にいることで、一人ではないという安心感を得たい(愛知県/25歳男性)
・ブライぺートで支えになってくれる人がいて、メリハリある生活を送りたいから。また家族のために働きたいから。(京都府/26歳男性)
・子どもが好きで、自分の子どもはもっとかわいいだろーなと思うから。(大阪府/26歳男性)
・生涯独身を貫くのは金銭面でも精神面でも辛そう。また、今交際している相手とずっと一緒に過ごしていきたいという願いがある。(沖縄県/29歳女性)
・コロナウイルス流行以降、一人暮らしの寂しさを感じるようになったため。(東京都/27歳女性)
・大好きな人と2人で生活してみたい、2人の子供を育ててみたい(栃木県/30歳女性)


■ 結婚願望がない理由は「独り身の方が向いている」「結婚への憧れがない」から

「結婚願望がない」「分からない」と回答した人に理由を聞いたところ、最も多かったのは「独り身の方が向いている」で21.3%です。2位は「結婚への憧れがない」で18.4%、3位は「相手がいない」で14.7%でした。結婚したいと思わない具体的な理由を聞いてみました。

【結婚願望がない理由】
・コロナで自粛生活になり人に会わなくなったが、誰かと一緒にいたいと思わなかった。そのため、結婚願望がなくなってしまった。(神奈川県/28歳男性)
・仕事と趣味に打ち込んでおり、結婚して誰かを養うという状況は考えられない。結婚すると苦労も多くなると思っている。(埼玉県/26歳男性)
・祖父母や両親両方が離婚歴があり、結婚しても上手くいかないことが多いと感じ、独りの方が気が楽に見えるからです。(鳥取県/21歳女性)
・事実婚で十分だと感じるから。契約を交わす必要性を感じない。(山口県/23歳女性)
・自身のキャリア形成・収入を得ることに楽しさを感じているため、結婚などで縛られたくないと考えているため。(東京都/27歳女性)

回答者の多くは20代で、仕事が面白くなってくる時期でもあります。人によっては、結婚は「必ずしも幸せではない」「自由を奪われる」と感じる人もいるようです。


■ 結婚願望がなくても「支え合える人」は欲しい!でも「子どもが欲しい」人は少数派

30歳以下で結婚願望がない人は、将来に不安はないのでしょうか?それを調べるために、結婚願望がある人が挙げた”結婚したい理由”と同じ項目について、自分に当てはまる気持ちがないか質問してみました。

すると、26.6%の人が結婚願望がある人と同じように「支え合う人が欲しい」と感じていることが分かりました。また、「金銭的」「病気」「老後」について不安があると答えた人もいました。

ただし「子どもが欲しい」という項目については6%と、結婚願望がある人と大きな開きがあることが分かります。結婚願望がない人のうち、一定数は「子どもが欲しくないから結婚したくない」と考えているようです。また、上記のグラフのような気持ちを抱いているにもかかわらず、結婚に前向きになれない理由についても、ヒアリングしてみました。

【結婚に前向きになれない理由】
・金銭面での不安が大きく、相手がいても大きく負担をかけてしまうのではないかと考えてしまうため。(大阪府/24歳男性)
・自分が将来家庭を持てるほどの収入を得られる保証もないし、同じ理由で子どもを育てられる自信もないから。(秋田県/21歳男性)
・"精神的な支え”は、結婚しなくても支え合うことが出来ると思う(京都府/24歳女性)
・精神的に支え合うのは恋人や結婚相手でなくていいし、自分の生き方を邪魔されたくないから。(愛知県/29歳男性)
・支え合える相手に出逢えた時は、結婚としてではなくライフパートナーとして居てもらいたい。特別、結婚に固執する必要はないと思う。(福岡県/19歳女性)

「家族を持てるほどの収入がない」という意見は、男性に多く見受けられました。また、「支え合う人が欲しい」「病気、老後が心配」という悩みは、結婚制度を選択しなくても解消できると考える人もいるようです。


■ まとめ|30歳以下の独身男女の結婚願望

30歳以下の独身者の結婚願望については、まとめると次のことが言えそうです。

●7割が結婚願望を持っている
●30歳までに結婚したい人が多い
●結婚したい時期=男性“収入が安定する年齢”
          女性“出産したい年齢”
●結婚願望あり=精神的な支え&子ども欲しい
●結婚願望なし=独身がいい&結婚に憧れない
●結婚願望なくても“支え合う人”は欲しいが、“子ども”は欲しくない


■ 結婚後に「収入も家事も同等」を希望するのは男性の方が多い!

それでは、30歳以下の独身の男女が考える理想の結婚生活はどのような形なのでしょうか?

最も多かったのは、男女とも「夫と妻が収入も家事も同等」という回答でした。ただし、男性は55.1%だったのに対し、女性は45.9%にとどまっています。“結婚生活において男女平等”を希望するのは、女性よりも男性の方が多いことが分かりました。

2番目に多かった「夫の収入が主、妻が兼業主婦」は、男性が21.5%に対し女性は37.2%となっています。こちらは女性の方が15.7%も高く、女性は「家事や育児をしながら少し仕事もしたい」と思う人が一定数いるようです。

3位は「夫の収入のみ、妻が専業主婦」というパターンです。男性が15.9%、女性が13.5%と、こちらは男女の回答に大きな差は見受けられませんでした。それぞれの意見をピックアップしてみました。

【収入と家事の分担|男性の意見】
・今の時代女性だけが家事をするという考えが古いから、女性も社会に貢献し、家事は分担するべきたと思ったから(長崎県/19歳男性)
・子供のためにも両親ともに働き世帯収入を増やしたい。お互い仕事をするのだから家事も当然分担すべきだと思うから。(埼玉県/28歳男性)
・自分も家事、育児をしてみたいですし、そもそも分担しない意味が分からないです。(東京都/20歳男性)
・自分の収入だけで充分賄えるので、子育てに専念して欲しい。(東京都/28歳男性)
・自分一人だけの収入だと将来金銭的な面で不安もあるので、妻も負担になりすぎない範囲で収入を得てほしい。(岡山県/28歳男性)

男性の回答からは、「自分の収入だけでは不安なので妻にも稼いでもらいたい」という本音が垣間見れます。

【収入と家事の分担|女性の意見】
・夫と同じくらい働きたいが、家事をこなしながらだと厳しい。仕事量を減らして家事を完璧にし子どもを育てたい。(愛知県/24歳女性)
・今の世の中、妻がパートや専業主婦だと家計は回らないと思う。また、家事分担はお互いができる範囲でやればいいので、家事の外注も共働きだと可能になる。(東京都/21歳女性)
・夫には働いてもらって、妻は家事と子育てをしながら働ける範囲で少し家計を助ける程度がいいから(兵庫県/24歳女性)
・自分は働きたいが家事は苦手なので、苦手な部分を夫に補って欲しい(京都府/24歳女性)
・収入を得ることも家事もどちらがやると決める必要は無い、お互いがやるべき事だと思う(埼玉県/21歳女性)

女性としては「ふたりで稼いだ方がよい生活ができる」という意見がある一方、「自分は家事や育児を担い、夫にはしっかり働いて家計を支えてほしい」という意見もあるようです。


■ 妻のほうが収入が高いと「自分ももっと頑張りたい」と思う男性が60%

「収入」も「家事」も同等に分担したいという意見が多い男性ですが、もし女性の方が収入が多い場合はどう思うのでしょうか?

調査では、「稼ぐことはいいが自分も頑張りたい」と考える男性が61.7%であることが分かりました。「自分の収入が少ないと傷つく」という人は少数ですが、手放しに「助かる!もっと稼いで欲しい」と思う人は、29%にとどまっています。

“全て男女平等で”と言いつつも、男性の方が収入が多いことにプライドを持っている人が少なからずいるということが、この結果から分かります。


■ 夫のほうが家事が上手いと「自分ももっとやらなきゃ」と思う女性が50%

反対に女性には、もし男性の方が家事が得意だったらどう思うかを、聞いてみました。
1位は「助かるが自分もやらないとと思う」で、50.7%でした。2位の「助かる!もっと家事をお願いしたい」は45.7%と、1位と2位が僅差となっています。

女性にとっての「家事」は、男性の「収入」に対する意識とは違い、「やってもらえるならその方がよい」と言った合理的でお互いが補完しやすい役割であると言えます。


■ 妻が「専業主婦になりたい」なら、男性は49%がOK

男女とも「収入」と「家事」は平等に分担したいと言う人が多いですが、結婚相手から「専業主夫・主婦になりたい」と言われたら、どう受け止めるのでしょうか?ここには、男女で大きな違いが出ました。

男性の方は49%が「専業主婦になってもらってよい」と回答。具体的には以下のような意見が上がりました。

【「専業主婦を希望」に対する意見】
・希望ならそうさせてあげたいが、自分だけでは稼いでいくのが厳しいと思うから。パートはしてもらいたい。(東京都/24歳男性)
・子どもの事を考えると専業主婦の方がいいと思うから(大阪府/25歳男性)
・家事をしてくれるなら問題ない。だらだらした生活になるなら仕事はしてもらいたいが、専業主婦になりたいならなってもよい。(和歌山県/25歳男性)

「一人では家計が厳しいので、妻にも働いてほしい」という意見もありましたが、男性の中には「女性が専業主婦を望むなら自分が頑張って家計を支える」と考える人も一定数いるようです。


■ 夫が「専業主夫になりたい」なら、女性は30.9%が「別れる」と回答

夫が「専業主夫になりたい」と言った場合、「OK」と回答した女性はわずか15.9%でした。また「稼いでもらえないなら別れる」という人が30.9%に及びました。

【「専業主夫を希望」に対する意見】
・完全に専業主夫になってもらえるほど自分が稼げる自信がない。(東京都/25歳女性)
・家のことをやってくれれば仕事がはかどりそうだから、主夫でもOK(北海道/21歳女性)
・家事が出来たとしても出産と授乳は母親にしか出来ないので、働いてくれないと困る(愛媛県/27歳女性)

実際のところ現状では、女性の平均収入は男性に比べて低く、妻が夫よりも収入が多い家庭は多くありません。また妊娠・出産・育児を考えると、女性は男性に易々と「専業主夫でいい」とは言えないのが多くの人の意見です。
男女平等とは言っても、現実の結婚生活では「女性が男性の収入を期待せざるをえない」のは否めません。


■ 「専業主婦(夫)になってほしい」と言われたら、男女ともに約30%がOK!

先ほどの質問とは逆に、相手から自分に「専業主夫・主婦になってほしい」と要望された場合も聞いてみました。
その結果、男女ともに「パートなどで少し働く」が1位で、次に多かったのは「専業主婦(夫)になってもよい」でした。

男女別でみていくと、「専業主夫になるなら別れる」という男性は12.2%にとどまり、「専業主婦になるなら別れる」という女性も10.6%いました。

現代の独身男性にとって「専業主夫」は、環境さえ許せば「なりたい」生活と認識されている面もあるようです。また女性に関しては、「専業主婦」願望の女性も一部みられるものの、それよりも多くの人が「自分もある程度の収入は得たい」と考えていることが分かりました。

【「専業主婦(夫)になってほしい」と言われたときの意見】
・男性の意見・仕事は嫌いだけど家事は得意なので、むしろなりたい(滋賀県/27歳男性)
・ずっと家のなかにいるのは耐えられないので、主夫になるなら別れる(神奈川県/28歳男性)
・人と合わせて仕事をするのが苦痛のため一人で黙々と家事など出来るならそちらの方がいい(北海道/25歳男性)
・女性の意見・相手がそう望むならなっても良いが、息抜きと小遣い稼ぎ程度には働きに出たい。 自分の世界が狭くなっていってしまうから。(東京都/25歳女性)
・専業主婦として家のことをちゃんとやってなるべく外に出ない暮らしをしたいからありがたい。(北海道/23歳女性)
・なんで相手のために自分の人生変えなきゃいけないのか意味がわからない。専業主婦になるなら別れる(埼玉県/23歳女性)

専業主夫・主婦に対しての考え方には、男女の違いよりも個人の考えの違いが色濃く反映されています。「家にいて家事をしたい」「仕事を頑張って収入を得たい」という考えは、男女問わず人それぞれです。世間や周囲の声に惑わされず、自分の考えに合うパートナーを見つけることが、幸せへの近道ではないでしょうか。


■ まとめ|「収入」と「家事」の分担、男女の意識の違い
30歳以下の独身者が考える「収入」と「家事」の分担については、以下のことが言えそうです。

●「収入も家事も同等」との希望は男性が多い
●夫が専業主夫を希望なら、別れる女性が3割
●女性の「家事」は、男性の「収入」ほどプライドに関わるものではない
●「専業主婦(夫)になってもよい」は男女とも3割
●分担の希望は、男女の違いよりも個人の考えの違いの方が大きい


■ 性別で役割を決める必要なし!お互いに不公平感のない関係性を目指して

30歳以下の独身男女の結婚願望や、家庭での役割分担についての意識を見てきましたが、いかがでしたか?これから結婚する世代は、今まで性別で分担してきた家庭内の役割に固定観念を持っていないことが、今回の調査から感じ取れました。

ただ男性は「1人の収入で家族を養う自信がない」反面、女性は男性に「収入のメイン担当」を希望しているというところで、男女の意識のズレも見受けられます。出産や育児で女性により多くの負荷がかかる現状や、性別での収入格差が改善されていけば、より多くの独身者が「結婚」をもっとポジティブに捉えられるようになるかもしれませんね。


調査方法:インターネットアンケート
アンケート母数:計314名
実施日:2020年10月19日  ~10月26日  
調査実施主体:縁結び大学(https://jsbs2012.jp/date/
調査会社:株式会社ネクストレベル


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【運営会社】
株式会社ネクストレベル
https://next-level.biz/
横浜・福岡にてWebメディア運営とシステム開発事業を展開。
『最新のマーケティング技術を用いて社会発展を目指す』をミッションとし、2008年の設立より婚活関連のマーケティングを始め、常に最新のマーケティングを取り入れ、多くの情報を発信。

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