2020/04/11 12:25
出版・マスコミ
昨年7月よりライブ活動をスタート。同年12月に会場限定シングル盤として発売した「one day」も評判の高いEmpress。ガールズロック・シーンを中心に、活動。けっして激しさを売りにしているわけではないにも関わらず、ガールズメタル・シーンからも脚光を浴びている。その理由がテクニカルな面よりも、初めて楽曲やライブステージに触れた人たちでもすぐに"感情移入"していける、つかみを持った楽曲に激しく惹かれてゆく人たちが多くいたことにある。
活動を始めた当初から、Empressは春に全国流通を通したミニアルバムを発売し、そこから本格的に攻めてゆく姿勢を示していた。その攻撃を仕掛ける作品として完成したのが、4月29日 に発売するミニアルバム「カタルシス」になる。
中へ詰め込まれたのは、Empressがライブ活動を通しブラッシュアップし続けてきた曲たち。つまり、経験を積み重ね磨き込んだ楽曲たちを、3人は、全国へ本格的に攻めてゆく最初の武器(魅力)として突きつけた。嬉しいのが、会場限定盤として発売中の1stシングルへ収録した「one day」と「渚」を、今回の作品用にバージョンアップし新録していること。
ライブの登場SEとして使用中。美しさと刹那さを抱いた幕開けを受け、華やかな音を塗り重ね、次第に激しさを増してゆく「Dreaming of Reign」では、Empress(女帝)の意味を示す幾つかの言葉をヴォーカルのマナが語っている。それが、どんな意味を持った言葉なのかも気になるところ。みつきの胸に高揚をもたらすギターの旋律が、触れた人たちの期待感を煽りだす。
シングル曲としても発売。ライブではかならず演奏している「one day」は、「今を生きる大切さ」を記した楽曲。激しくエネルギッシュな演奏の上で、感情的に響くマナの歌声が心へスーッと響いてゆく。強さを抱いた歌声と勇壮な楽曲には、彼女たちの強い意志を示している。
Yuiの硬質なベースプレイから幕を開ける「カタルシス」は、本作でも、Empressのライブに於いても一番激しさを描き出す楽曲。絶望へと追い込まれる主人公の沈む心模様を軸に描きながら、最後には光をつかもうと気持ちを前へ突き動かす想いを提示。そこに、Empressの「生きる」姿勢が描かれている。ライブでは激しく身体を折り畳む人たちも多いように、熱狂を生み出す楽曲だ。
美しいピアノの旋律に乗せ、マナの愛しさを抱いた歌声から幕を開ける「ラストシーン」。弾む演奏も見せるとはいえ、胸にジンと染み入る、切々とした想いを映し出す哀切な失恋ソング。まだ幼かったゆえの踏み出せずに壊れた恋心。大人になった今ならばという後悔も覚えながら、純粋だったが故の恋心を懐かしむようにマナが歌っている。
悪夢をテーマにしているように、乱れ狂う感情の揺れや倒錯した心模様を歌詞に描写。「ナイトメア」は、とても熱情を抱かせる楽曲だ。乱れ迷う心を情熱迸らせる演奏に投影、曲が進むほどに気持ちが熱く沸き立つ。ライブでも、終始お客さんが頭を振り乱し騒ぎまくる熱狂生み出す楽曲だ。
作品の最後を締めくくるのは、リアレンジし収録した「渚」。歌詞に綴った君と僕との関係を、あなたは誰に重ね合わせ、その人との絆を感じるだろうか。触れた人たちの心へ光を降り注ぐような、気持ちを嬉しく昂らせる歌なのがポイント。ミニアルバムの最後を飾るに相応しい解放感を与えてゆく楽曲だ。
彼女たちは、ミニアルバム「カタルシス」について、こんな言葉を寄せてくれた。
「タイトルへ触れたとき、ロックバンドらしさが伝わることから「カタルシス」にしたのが一つ。もう一つの理由は、「カタルシス」という言葉自体が「浄化」というポジティブな想いを持っていることから、「ここからどんどん上を目指して攻めてゆく」という意志も重ね合わせ、このタイトルをつけています」(マナ)
「ミニアルバム「カタルシス」にいろんな表情を詰め込んだのも、どんな楽曲であろうと、経験を重ねればすべてEmpressの色に染まってゆく自信があったからです」(みつき)
「枠に染まらないバンドだからこそ、今回の作品には「ライブで盛り上がる曲を入れたい」「でも、ジャンルにはとらわれない幅広さも提示してゆく」姿勢を持って、SEを含めた6曲を選びました(Yui)
今は、世の中の空気もあり、彼女たちもライブをやりたくてもなかなか出来ない環境に置かれている。そのうえで、最後に3人からのメッセージをお伝えしよう。
「わたしたちはみんな、現状をネガティブにとらえてはいません。むしろ、ライブを通して出会う場を失っているからこそ、余計にファンの人たちへの想いも、音楽へ情熱を注ぐ気持ちも、3人の結束や絆も深くなれば、ライブが出来ないぶん自分たちの実力をさらに高め、より表現力を増した形でまたステージに戻りたいなと思っています。こういう厳しい状況だからこそ、何より、笑って過ごそうと心がけています」(Yui)
「なかなかライブで会えないぶん、音源という形を通していろんな人たちと出会える機会を持てるように、そこも前向きにとらえています。正直、Empressの音楽で世界を変えられるわけではないけど。それでも、Empressのライブを求めてくれる人たち一人一人に前向きな気持ちを注いでいれてるように、Empressの音楽で一人でも多くの人たちの気持ちを、身近な世界を前向きに変えていけたらなと願っています。そのきっかけが、この「カタルシス」という作品になれたら嬉しいです」(みつき)
「Empressは、ミニアルバム「カタルシス」を手にしたここからが本格的な始動だと思っています。これからも攻め続けるので応援よろしくお願いします」(マナ)
TEXT:長澤智典
★インフォメーション★
「カタルシス」
Empress
レーベル:ジリオンモードプロダクション
規格番号:ZMR-024
販売価格:定価 ¥2,273(税抜価格 ¥2,500)
ガールズバンド界に現れた期待の新星Empress。
2019年7月 に初ライブを行い12月には会場限定シングルを発売した楽器歴1年のメンバーで結成されたスーパー初心者ガールズバンドEmpress。ハードロック、J-POPの影響を受け作られたEmpressの楽曲をもれなく収録した集大成ともいえるCDが完成。夢に向かって突き進む彼女達のハードでメロディアスな物語がここに誕生。
曲目
1.Dreaming of Reign
2.one day
3.カタルシス
4.ラストシーン
5.ナイトメア
6.渚
Empress twitter
https://twitter.com/Empress_tw
ジリオンモードプロダクション Web
https://www.zillionmode.com/
活動を始めた当初から、Empressは春に全国流通を通したミニアルバムを発売し、そこから本格的に攻めてゆく姿勢を示していた。その攻撃を仕掛ける作品として完成したのが、4月29日 に発売するミニアルバム「カタルシス」になる。
中へ詰め込まれたのは、Empressがライブ活動を通しブラッシュアップし続けてきた曲たち。つまり、経験を積み重ね磨き込んだ楽曲たちを、3人は、全国へ本格的に攻めてゆく最初の武器(魅力)として突きつけた。嬉しいのが、会場限定盤として発売中の1stシングルへ収録した「one day」と「渚」を、今回の作品用にバージョンアップし新録していること。
ライブの登場SEとして使用中。美しさと刹那さを抱いた幕開けを受け、華やかな音を塗り重ね、次第に激しさを増してゆく「Dreaming of Reign」では、Empress(女帝)の意味を示す幾つかの言葉をヴォーカルのマナが語っている。それが、どんな意味を持った言葉なのかも気になるところ。みつきの胸に高揚をもたらすギターの旋律が、触れた人たちの期待感を煽りだす。
シングル曲としても発売。ライブではかならず演奏している「one day」は、「今を生きる大切さ」を記した楽曲。激しくエネルギッシュな演奏の上で、感情的に響くマナの歌声が心へスーッと響いてゆく。強さを抱いた歌声と勇壮な楽曲には、彼女たちの強い意志を示している。
Yuiの硬質なベースプレイから幕を開ける「カタルシス」は、本作でも、Empressのライブに於いても一番激しさを描き出す楽曲。絶望へと追い込まれる主人公の沈む心模様を軸に描きながら、最後には光をつかもうと気持ちを前へ突き動かす想いを提示。そこに、Empressの「生きる」姿勢が描かれている。ライブでは激しく身体を折り畳む人たちも多いように、熱狂を生み出す楽曲だ。
美しいピアノの旋律に乗せ、マナの愛しさを抱いた歌声から幕を開ける「ラストシーン」。弾む演奏も見せるとはいえ、胸にジンと染み入る、切々とした想いを映し出す哀切な失恋ソング。まだ幼かったゆえの踏み出せずに壊れた恋心。大人になった今ならばという後悔も覚えながら、純粋だったが故の恋心を懐かしむようにマナが歌っている。
悪夢をテーマにしているように、乱れ狂う感情の揺れや倒錯した心模様を歌詞に描写。「ナイトメア」は、とても熱情を抱かせる楽曲だ。乱れ迷う心を情熱迸らせる演奏に投影、曲が進むほどに気持ちが熱く沸き立つ。ライブでも、終始お客さんが頭を振り乱し騒ぎまくる熱狂生み出す楽曲だ。
作品の最後を締めくくるのは、リアレンジし収録した「渚」。歌詞に綴った君と僕との関係を、あなたは誰に重ね合わせ、その人との絆を感じるだろうか。触れた人たちの心へ光を降り注ぐような、気持ちを嬉しく昂らせる歌なのがポイント。ミニアルバムの最後を飾るに相応しい解放感を与えてゆく楽曲だ。
彼女たちは、ミニアルバム「カタルシス」について、こんな言葉を寄せてくれた。
「タイトルへ触れたとき、ロックバンドらしさが伝わることから「カタルシス」にしたのが一つ。もう一つの理由は、「カタルシス」という言葉自体が「浄化」というポジティブな想いを持っていることから、「ここからどんどん上を目指して攻めてゆく」という意志も重ね合わせ、このタイトルをつけています」(マナ)
「ミニアルバム「カタルシス」にいろんな表情を詰め込んだのも、どんな楽曲であろうと、経験を重ねればすべてEmpressの色に染まってゆく自信があったからです」(みつき)
「枠に染まらないバンドだからこそ、今回の作品には「ライブで盛り上がる曲を入れたい」「でも、ジャンルにはとらわれない幅広さも提示してゆく」姿勢を持って、SEを含めた6曲を選びました(Yui)
今は、世の中の空気もあり、彼女たちもライブをやりたくてもなかなか出来ない環境に置かれている。そのうえで、最後に3人からのメッセージをお伝えしよう。
「わたしたちはみんな、現状をネガティブにとらえてはいません。むしろ、ライブを通して出会う場を失っているからこそ、余計にファンの人たちへの想いも、音楽へ情熱を注ぐ気持ちも、3人の結束や絆も深くなれば、ライブが出来ないぶん自分たちの実力をさらに高め、より表現力を増した形でまたステージに戻りたいなと思っています。こういう厳しい状況だからこそ、何より、笑って過ごそうと心がけています」(Yui)
「なかなかライブで会えないぶん、音源という形を通していろんな人たちと出会える機会を持てるように、そこも前向きにとらえています。正直、Empressの音楽で世界を変えられるわけではないけど。それでも、Empressのライブを求めてくれる人たち一人一人に前向きな気持ちを注いでいれてるように、Empressの音楽で一人でも多くの人たちの気持ちを、身近な世界を前向きに変えていけたらなと願っています。そのきっかけが、この「カタルシス」という作品になれたら嬉しいです」(みつき)
「Empressは、ミニアルバム「カタルシス」を手にしたここからが本格的な始動だと思っています。これからも攻め続けるので応援よろしくお願いします」(マナ)
TEXT:長澤智典
★インフォメーション★
「カタルシス」
Empress
レーベル:ジリオンモードプロダクション
規格番号:ZMR-024
販売価格:定価 ¥2,273(税抜価格 ¥2,500)
ガールズバンド界に現れた期待の新星Empress。
2019年7月 に初ライブを行い12月には会場限定シングルを発売した楽器歴1年のメンバーで結成されたスーパー初心者ガールズバンドEmpress。ハードロック、J-POPの影響を受け作られたEmpressの楽曲をもれなく収録した集大成ともいえるCDが完成。夢に向かって突き進む彼女達のハードでメロディアスな物語がここに誕生。
曲目
1.Dreaming of Reign
2.one day
3.カタルシス
4.ラストシーン
5.ナイトメア
6.渚
Empress twitter
https://twitter.com/Empress_tw
ジリオンモードプロダクション Web
https://www.zillionmode.com/